fc2ブログ

段取り力

世の中、どんどん便利になっていくのは、
ありがたいことですが、
それによる弊害も少なからずあるように思います。

大人同士でもそうですが、
細かいことは決めておかなくても、なんとかなることが増えました。

例えば、みんなでどこかへ食事に行こうと決まったとします。
昔なら、皆が顔を合わせているうちに、詳細を決めて、
確実に、誰もが集合場所へ行けるように段取りをしたものです。

ところが、今は違います。
メールやラインで、
「いつにする?」「何食べる?」「何時?」「どこ?」・・・
みたいに、誰かが気が向いたときに、
なんとな~く決まっていきます。

ひどいときは、時間とざっくりした場所だけで、
「いま、どこ?」とラインすれば、
会えてしまいます。

それはそれで、時間も取られないし、便利なのですが、
それこそ、生まれたときから、こんな状態で育つ子供たちの段取り力は
大丈夫なんだろうか?と思うことがあります。

忘れ物をしても、簡単にお母さんが届けてくれたり、
学校の連絡帳に書き忘れがあっても、
すぐにお母さんが友達のお母さんに聞いてくれたり…。

あるいは、子供同士の集まりでも、
先の大人たちのようなやり取りをお母さんがしながら、
子供を車で連れて行く…。

そこの部分に、この便利さを持ち込むと、
何かが欠けてしまいやしませんか?と思うことが時々あります。

先のことを考えて、段取りをしておくことって、
勉強をする上でも、
大人になって、仕事をする上でも、
すごく大事なことなのにね。。。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

スポンサーサイト



考える時間

時間に追われて、忙しく勉強している子も多いと思います。
あれもしなきゃ、これもしなきゃ、と思うと、
ついつい、わからない問題で立ち止まる時間が
もったいないような気分になるものです。

「今度、先生に聞いた方が早いや」

でも、これは危険な大間違い。

わからない問題で
立ち止まって深く考える時間こそが、貴重な時間。

ただ、ぼ~っと考えている「風」なだけではだめです。
頭をフル回転させて、広く、そして深く考えてみること。

もう一度問題文を読み返してみる。
与えられた条件は全て使い尽くしたか?
与えられた条件から導き出せることは全て引き出したか?
先の小問で求めたものの意味は?

今までに学習してきたすべての知識を総動員させて、
どこか違う切り口はないかと頭をひねる。。。

答えのある問題を、解いているのです。
必ず解ける問題を、解いているのです。

これが解けなくて、
将来、どうやって、答えのない問題に挑みますか。

そんなオーバーなと思うかもしれませんが、
この、考える時間から得られるものというのは、
本当に貴重なものなのです。

大事にしてほしい時間です。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

詰めが甘い

成績の差は、詰めの甘さの差だと思っています。

当たり前ですが、
成績の良い子ほど、取りこぼしがないものです。

例えば、ただの単語テストでも、
「どうやって覚えてる?」と聞くと、
「書いて覚えてます」なんて言う子は結構います。

もちろん、書いては覚えますが、
よく聞くとそのやり方に問題があります。

とりあえず、書き連ねてみて終わり、とか、
書いてから、チェックしてみて終わり、とか、
ちょっと待ったー!って言いたくなるようなやり方の子がたくさん。

3日後に、20個の単語の書き取りテストがあるとします。
手順はこうです。

1日目
①チェックテスト
②赤で丸付け&直し
③書けなかった単語の日本語の方に赤丸
④書けなかった単語だけ唱えながら書いて覚える

⑤覚えられたと思ったら、赤丸をつけた単語だけチェックテスト
⑥赤で丸付け&直し
⑦書けなかった単語の赤丸は塗りつぶして、かけた単語の赤丸は斜線で消す
⑧まだ書けなかった単語だけ唱えながら書いて覚え直す

⑨覚えられたと思ったら、赤で塗りつぶした単語だけチェックテスト
⑩赤で丸付け&直し
これを、全部の赤丸が消えるまで繰り返す

2日目
①~⑩を、青で再び。

3日目
①~⑩を、緑で再び。

「そこまでしなくても、ほとんどは覚えられるよ」と思うかもしれません。
でも、「ほとんど」ではダメだと思うんです。
全部完璧に覚えようとしなければ・・・。
そこが、詰めの差です。

「ほとんど」を積み重ねていくか、
「完璧」を積み重ねていくかの差。

「完璧」を積み重ねているつもりでも、
全てが完璧とはいかないのが人間です。
それなのに、はじめから、「ほとんど」程度しかできていなければ、
積み重ねたときには、穴だらけになります。

ある程度覚え慣れている子なら、
それほど時間はかからずにできることです。

十分に勉強してきていない子なら、
けっこう大変な作業です。
でも、覚えないことには始まりませんよね。

全ては、一つ一つの積み重ねです。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

親子関係と・・・

成績の良し悪しにかかわらず、
伸びる子、伸び悩む子という分類をすれば、
かなり共通点があるように思います。

わからない問題を一緒に解いているとき、
「これ、どうなる?」と聞くと、
「こう?」とか、「ん・・・どうなるん?」とか、
きちんと反応する子と、

黙ってペンだけ動かしたり、
放っておくと、
何もできずに沈黙が流れたりする子がいます。

当然、何かしらの受け答えを返してくる子の方が、
早く進みますし、
おそらく、よく理解できていると思います。
まず、間違いなく伸びていきます。

おもしろいことに、
この、反応チームと、沈黙チームの親子関係には
共通点があります。

反応チームは、親が強い。
沈黙チームは、親が弱い。

つまり、反応チームは、家庭内で、
子供が王様に、なってはいません。

まぁ、思春期の子たちですから、
多かれ少なかれ、皆、素直に何でも親の言うことを
きくわけではありませんし、
逆に何でもきいてくれると気持ちが悪いですが、

最終的な絶対的支配力を持っているのが、
親側か子供側かで言えば、
反応チームは、親側で、
沈黙チームは、子供側であることが多いと思います。

これは、成績の良し悪しとは全く関係がないように思いますが、
伸び率で考えると、相当な確率で当てはまってきたように思います。

たぶん、思春期になってから修正しようったって、
これは無理なんだろうなと思います。
幼少期からの親子関係、大事ですね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

自信のある子

時々、正解している問題について、
「これ、どうしてこうなったん?」などと質問することがあります。

そうすると、あっさり説明し始める子と、
答えを書きかえる子がいます。

あっさり説明し始める子は、
間違っている問題について、同じことを聞いても、
同じように解説し始めます。

これ、ものすごく大事なことです。
これができる子は伸びます。

解説を聞いているときでも、
腑に落ちないところには、口をはさんできますし、
堂々と反論もしてきます。

これは、大歓迎。
誤解しているところを、きっちり訂正していけますからね。

逆に、答えをわけもなく書きかえる子は、
必ず、伸び悩みます。
自分に自信がないのか、
先生の顔色を伺っているのか・・・。

自分が理解している正解ではなく、
先生が求める正解を推測しようとします。
そうやって、習ってきたのかな~と思います。

もっと、のびのびと勉強してくれば、
良かったんじゃぁないの?って思ってしまいます。

どこかで、変な圧力がかかって、
今、流行りの「忖度」することを覚えたのでしょうか。

というか、私の気持ちを推し量ってくれるのであれば、
自分が理解していることをその通りに伝えてよー!!と言いたい。

わけも分からず、正答を選んでくれても、
むしろ、困ってしまうだけですから。。。

もっと、自分に自信を持って、一本筋を通しましょう。
適度な自信は、絶対に必要です。

ピンが付いたとき、あっさり選択肢を変えたりしていませんか?
自信を持って解いていれば、
「なんで、違うんよ!」って、まず思うはずです。
それが大事なのです。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

将来のことを考える

先日、下の甥っ子が通い始めた高校の成績資料を見ました。
毎度のことですが、
都会は違うなぁ…と思わされることと、
これをうちの中学生たちにも落とし込まなきゃなぁと思うことがあります。

ベネッセのGTZ(学習到達ゾーン)で、データ分析されている資料でした。
GTZというのは、ご存知の方も多いと思いますが、
ベネッセが独自に設定している基準で、
偏差値とは違う指標として、近年使用されることが増えています。

S、A、B、C、Dまで各3段階ずつ、計15段階あって、
S1~3が、いわゆる難関大合格レベル。
一応、A3までが、国公立・中堅私立合格レベルという設定。

それで、学年全体のGTZを見ると、
S1が約25%、S3までに60%近くがおさまっていました。
A3まででみると、90%を超えています。

まぁ、まだ、1年の最初ですから、
ここから分散して下がっていくのでしょうけれど、
徳島にはない環境だなぁ…と、つくづく。
人口の多さが成せる業ですね。

せっかくのいい環境に、乗っかっていってくれることを願うばかりです。

続いて、先輩たちの東大合格者と慶応大合格者の
国数英GTZ推移のデータが載っていました。
ついでに、高1生にもよくわかるようにww、
データから読み取るべきことまで、丁寧に書かれています。

それによると、
東大合格者は、高1の時点から、Sランクである子がほとんどで、
およそ8割は高1からS1のようです。
慶応は、高1の時点ではAランクの学力の子も合格しています。

つまり、慶応の場合は、苦手教科が足を引っ張って、Aランクとなっていても、
それを補う得意教科があれば、合格できるかも。。。
東大の場合は、高1からバランスよく勉強できている子の合格率が高く、
高3になってから、東大を目指そうと思っても、
苦手教科が足を引っ張って、難しいということになります。

だから、さっさと、やりたいことを見つけて、目標を決めて、
モチベーションを上げていきなさーい、みたいな結論になっていましたが、
全くもって、その通りでございますといった感じです。

これは、うちの中学生たちにも言えます。
中3になってから、理数科に行きた~い!と思っても、
苦手教科が足を引っ張ります。

公立高校に行くのだから、
なによりも大事なことは、中1からバランスよく勉強することです。

ひとつでも苦手教科があれば、
それが足を引っ張ります。

5教科で470点以上とろうと思えば、
苦手教科があるなら、
満点を2~3枚出さなければいけませんから。。。

バランスよく、全てを揃えていけるようにすること。
これが、決め手ってことですね。

って、言うのは簡単ですけれど、
実行するのは、なかなか難しい。。。
でも、頑張っていきましょう!



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

文系か理系か

おそらく、国公立大が射程圏内に入るくらいの子たちなら、
自分は、文系か理系かなんて考えたことがあるのではないかと思います。

将来、どっち系の大学へ進学したいか…とか、
それくらいの成績の子は、考えていますよね。

でも、中学生なら、
まだ、どっちか決めかねている子も多いものです。

ここで、気をつけたいのは、高校の選択です。

ただ単に、市高理数科とか、城東普通科数理コースとか、
賢いと噂のところを受ければいいわけではない。

もちろん、もう既に、絶対に理系に進みたいと決まっているならば、
その選択は間違いではないですが、
まだ、「文系かも?」という迷いがあったり、
文系の学部に興味があったりする場合は、要注意です。

チェックしたいのは、各高校の授業カリキュラム。

例えば、北高国際英語科は完全に文系の学科のように見えますが、
学校のパンフレットなどを見ると、
理系の選択ができるようなカリキュラムになっています。
つまり、途中で、やっぱり理系に行きたいなと思っても問題なさそうです。

逆に、市高理数科は完全に理系の学科ですよね。
そこで文系に変わりたいと思った場合、
どういう選択が可能なのか・・・、知っておく必要があります。
学校説明会で、確認したいポイントの一つですね。

理数科学科、応用数理科など、理系の学科が多いので、
気をつけておきたいポイントではないかと思います。

一般に、理系の子は文転できると思われていますが、
それは、学校のカリキュラムによっては、
かなり大変なこともあり得ます。

数Ⅲをしなければいけないカリキュラムしかない場合、
文系では必要のない数Ⅲの勉強時間を捻出するのは、
おそらくかなりの負担になるでしょう。

あるいは、履修していない社会の科目がある場合、
それを補う勉強を自分でしていかなければいけないのに、
理系のカリキュラムであれば、
理科が2科目がっちりのしかかってきます。

そんな余裕があるだろうか…と考えてみることも大事です。

国語も気になります。
理系の場合、国語の時間数が少ないのが普通ですから、
それでも、自分の古典の力は太刀打ちできるだろうか…

「理系の子は文転できる」というのは、
履修科目が理系の方が多いから言われているだけのことで、
その場合にかかってくる負担のことまで、考えられてはいません。

実は、関東在住の上の甥っ子が今年高3なのですが、
去年、文転しようかな~などと言い出して、
ついに今年、文転したんです。

彼の場合、5年間のアメリカ生活のおかげで、
英語の勉強に時間がとられなくて済むことと、
私立の高校なので、
もう既に高校内容の授業はほとんど終了していることとで、
うまく時間の捻出ができているようですが、

これが、もし、公立の学校だったなら…と考えると、
ちょっとハードル高いかな?と思った次第。

オープンスクールで、しっかりと確認して、
よく考えて進路選択をしたいですね。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

継続

やんちゃな男の子がいました。
小学校も、勉強に関してはほとんど野放し状態。。。

中1で出会ったのですが、
その時すでに、地元公立で下から数えた方が早い状態。
でも、「勉強、できるようになりたいと思っとる」と言うのです。

試しに、1回目の宿題に、今習っている単元の漢字を
20個ぐらい覚える宿題を出しました。
ついでに、英単語も10個ぐらい書けるようにしておくという宿題も。

次に行ったときには、
想像通りww、と言えば失礼ですが、できていません。

「やる気、ないんか?」と聞いてみました。
「やる気はあるよ、あるけど、覚えれん。」と言います。

このくらいの子は、やる気もない子と、
やる気はあるのに、どうやったらいいかがわからない子がいます。

そこで、学校の宿題になっている自主勉ノートを見ると、
それなりに、毎日しょうもないことをやって、きちんと提出はしています。
なるほど。。。

自主勉、毎日やってるなら…と、
自主勉ノートに、1週間分のチェックテストを作りました。

毎日、これでチェックテストをして、
できなかったものだけを練習して覚えて提出するようにと。

もちろん、一回目は、実際に、横について自分でやってもらって、
やり方を確認してから宿題にします。
こういう子は、口で説明しただけではできませんからね。

こうやって、しばらく続けると、
暗記の仕方がわかってきます。

そのうちに、英語の教科書の暗写なども自主勉でさせて、
学校の宿題にして、提出させました。

この子の良いところは、続けられるところです。
まぁ、中学生ですから、時にはさぼることもありましたが。。。

こういうことができる子は、
ひどい成績からでも、それなりに上がっていくことができます。

でも、この継続ができる子が、少ないんですよね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

地頭と継続

例えば、今、話題の大谷翔平。
野球の才能はもちろん、
継続して努力するという才能も、持ち合わせていることは、
簡単に想像できますよね。

これを、勉強に置き換えてみれば、
地頭の良さと、継続する力になると思うのですが、
この両方を持っている子が一番強いのは間違いないです。

それなら、
どちらか一方だけ持っているとしたら、どっちが強い?
とか考えてしまいませんか。

地頭か、継続か。。。

私は、勉強に関しては、継続の方が強いと思っています。
実際、地頭は良いけれど継続が苦手な子と、
地頭は普通だけど継続できる子とを比べると、
継続できる子の方が成績は良くなります。

少々の地頭の差は、継続でカバーできます。
のぼり詰めていけば、どこかで、
「ここが、僕の能力の限界か…」と感じるような壁に
突き当たるかもしれませんが、
そういうタイプの子は、それはそれで受け止めて、
できることをどう生かしていくかの方へ考えが及ぶ気もします。

地頭のいい子は、一発逆転的なことは起こすかもしれませんが、
継続できなければ、結局そこまでです。
何かをきっかけに、継続できるようになることを祈るばかり。。。

それは遺伝子の問題だとか言われると、身も蓋もないですが、
「継続は力なり」なんですよ、やっぱり。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その7)

さらに、余力がある子たちがやるべきは、
色々と考えられると思いますが、
高校生になったときの余裕を作ることだと思います。

高校の学習速度は、中学よりかなり早いものです。
例えるなら、中学3年分を2年でやる感じでしょうか。
だから、高校生になると、なんだか一気に忙しくなった気がするものです。

ですが、これ、トップ層の子なら、
中学3年分を3年かけてする必要はないと思うんです。
あらかじめ、高校のスピードに近づけておくのです。

つまり、ちょっぴり高1のこともかじっておく。
特に、英語などは、やろうと思えば、けっこうできるものです。

古文の文法なども、中学ではほとんどやりませんが、
少しかじっておくだけで、ずいぶん読みやすくなるものです。
高校生になったら、どうせやることですしね。

とはいえ、中3になれば、高校入試が目前になりますから、
なんとなく、高校のことなんかしている場合じゃない気分にもなります。
そんなときにやるべきは、
難関私立レベルの問題と、公立高校の過去問でしょうか。

普通に公立高校受験をすれば、
難関私立レベルの問題は、必要がないのですが、
これは、けっこう力が付きます。

数学などは、頭をひねれば、ひねるほど、
賢くなっているような気がしませんか?ww
英語だって、難関私立レベルの長文を読んでいると、
公立レベルのが妙に易しく感じるものです。
国語も然り。

あとは、自分で気付いた苦手分野に特化した問題集をするのも良いでしょう。
古文、漢文、文法、社会や理科の記述などなど・・・

このくらい勉強している子なら、
色々と気づいて手を出してみたくなることはあると思います。

学校のワークから始まって、
色々と上乗せしてきましたが、いかがでしたか?

自分に足りていないもの、見つかったでしょうか?
自分のやり方で合ってると自信がついたでしょうか?

まぁ、絶対にこの方法でなきゃダメだというわけでもありません。
単なる一つの例です。
これをベースにして、それぞれアレンジすればよいと思っています。
ベースにする部分が、あるに越したことはないので、
一例として書いてみました。

一つ一つ、頑張っていきましょう!



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その6)

今日は、定期テスト対策以外に、
上位の子たちがやるべきことのお話です。

標準版の国語と英語は、絶対にやりたいこと。

まず、国語は、学校では、教科書に出てくる文章しか触りませんよね。
文理の子なら、学校指定の問題集がテスト範囲になるので、
教科書以外の文章に、触れていますが、
附属も含めて、公立ではこれがない。

これ、非常にまずいと私は思っています。
読んだことのない文章を読んで解くという作業が、
あまりに無さすぎます。

これでは、国語力が益々ついていかないと思うんです。
もともと、国語は苦手な子が多いというのに。。。

だから、必ず、
教科書準拠ではない国語のテキストをやってほしいのです。

続いて、英語。
これも、教科書だけでは、文法事項がうまく整理できません。
文法事項で整理されているテキストを使って、
頭の中を整理していく必要があります。

さらに、そういうテキストの多くは、
教科書には載っていないことも扱っているので、
ついでに覚えていきます。

「これ、習ってないしー」なんてことは、
高校生になった瞬間通用しなくなりますから。ww

これも必ずやってほしいことです。

さらに、余力がある子は・・・の話は、また明日。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その5)

今日は、基礎学400では足りない子たちの上乗せ分のお話です。
学校のワーク類の他にやることは、
定期テストなら、教科書準拠の国語と英語の問題集と、
理科、社会、数学の問題集(こちらは、準拠版でも標準版でも構わないと思います)。

成績が上位になればなるほど、
問題を解くスピードもありますし、間違いも少ないので、
学校のワーク以外に手を出す時間があります。

これも、やはり、学校のワーク類と同じように、
何周も繰り返さなければ、できるようになってはいきません。

自分のテキストですから、
あらかじめ2冊買うもよし、最初からノートに解くもよし、だと思います。

定期テストまでに、仕上がるようにしようと思えば、
これはこれで、けっこうな時間がかかります。
計画的に、進めていかなければ、きちんと仕上げるのは難しいでしょう。

オススメは、こちらを予習に使うことです。
学校のワーク類は、完全に復習に使って、
家の問題集は予習に使うのです。

上位層の子ほど、高校入試で、満点に近い点数を取りたいわけですから、
先取りをしていく必要があります。
なぜなら、学校は多くの場合、入試間際まで授業をしますから。。。

最近習ったばかりの三平方の定理を、
発展レベルで使いこなせるとは思えませんからね。

そうならないためには、
やはり、学校よりも早くやってしまう必要があるわけです。

あらかじめ、自分で、いつまでに仕上げるかを決めて、
それに合わせて、計画的に解き進めます。

そうしたら、その後、学校の授業でおさらいして、
学校のワークを解きながら、
家の問題集も、もう一度総ざらえです。

全問解き直しておかなければ、
予習段階では、誤解していることもありますからね。
それを見つけることと、再確認の作業です。

このくらいが、定期テスト前にやりたいことです。
でも、テストは定期テストだけじゃぁないんですよね。

明日は、そのお話。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その4)

赤丸がすべて消えて1周完了したぐらいでは、
まだ完璧とは言えません。

今度は、赤丸だった問題だけを、再びノートに解いてみます。
忘れているのが、必ずあります。
今度は青ペンで、また同じように繰り返します。

繰り返して、繰り返して、青丸がすべて消えたら、
2周目完了です。

そうしたら、いよいよ緑です。ww
今度は、全問解いてみます。

きっと、
赤丸もついていなかったのに、できない問題が出てきます。
私が、特別にアホだったわけではないはずです。
けっこう優秀な子たちも、
「前、できとったのにーーー!!」って言ってましたから。

そして、また同じように、今度は緑ペンで、
繰り返すわけです。

このくらいやっておけば、ワークはほぼ完璧です。
テスト前には、どこからつつかれても、正解できます。

テスト範囲になるプリントなんかも、
この方法でやります。

テスト直前の日曜日なんかは、
残りの丸との勝負になります。
午前、午後、夜、翌朝、くらいに時間分けをして、
うまく間があくように組み合わせて、消していきます。

たぶん、ワーク完璧派の子は、
「そうそう、それそれ」って共感してます、今。

そうでない子は、「えっ、そんなにするんだったん?」って思ってるか、
「そんなん無理」って思ってるか。。。

でも、これくらい学校のワークを詰めてやれば、
ワークだけでも、基礎学400は下らないはずです。

学校の番数、後ろから数えた方が早い子でも、
まずは、学校のワークです。

できるだけ、完璧に仕上げられるようにしていくのです。
もちろん、最初からは無理です。
徐々に完成度を上げられるようにしていきましょう。

そうすれば、前から数えた方が早くなりますから。
ほとんどの子が、まずやるべきは、ここだと思います。

では、明日は、
400じゃぁ、足りないんですけど?っていう子たちの
上乗せ分を見ていきます。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その3)

今日は、学校のワークの具体的なやり方です。

学校のワークは、基本的には、学校の復習用に使います。
つまり、授業を受けてから解きます。

ということは、授業で、内容は理解して帰っていますから、
いきなり、何も見ずに解いていきます。

ここから、既に仕分け作業に入るわけです。
何かを見ながら解くと、
今、できることと、できないこととに、仕分けができませんから、
赤が多くなっても構わず、何も見ずにスタートです。

ここで気をつけたいことは、
答えの完全な裏付けがないものは書いてはいけません。
勘や、当てずっぽうは禁止。

当たっても意味がありませんから…。
というよりも、当たると困りますから。

そうすると、今の段階で、完璧にわかっていることと、
完全に誤解していることとで答えが埋まっていきます。

そして、解いたらその日のうちに必ず丸付けをします。
間を置くと、どうやって考えたのかがわからなくなりますから、
余計な時間がかかるので、時間のロスです。

「解く→丸付け→直し」は1セットです。

丸付けをしながら、赤で答えを書いていきます。
丸付けが終わったら、間違えた問題の検証に入ります。
これが一番重要な作業です。

単なるミスだったのか、
暗記しなければいけないものなのか、
誤解していたのか、
よくわかっていないのか、
全てのできていない問題について検証が必要です。

そうすると、ここで、わからないことが出てきます。
それは、必ず、その週のうちに解決します。
調べるなり、友達に聞くなり、先生に聞くなりして、
腑に落ちるように解決します。

全て解決したら、
コピー(年度初めに全コピーしていますよね?)の問題番号に、
赤で丸印を入れます。

それで、数日たったら、コピーの方を見ながら、
赤丸が付いた問題をノートに解きます。

本当に理解できて、あるいは、暗記できていれば、
その時点できちんとできるはずです。
これも、もちろん勘や当てずっぽうは禁止です。

解けたら、丸付け。
正解した問題は、問題番号の赤丸を斜線で消して、
出来なかった問題は、赤丸を塗りつぶします。

そして、できなかった問題の再検証です。
そう簡単に、全部丸が消えたりはしませんから。。。

数日おきにこれを繰り返して、
全ての丸が消えるまで、やるのです。

全ての丸が消えたら、1周完了です。

で、続きはまた明日。ww




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その2)

まずは、学校のワークです。

「そんなもん、やってるわよ」って思う子の方が多いでしょうけれど、
本当に、ちゃんと、できていますか?

例えば、テスト前に、どこから問題を出されても、
すぐに完答できるでしょうか?

一通り、答えを埋めただけでは、できませんよ。
きちんと、全問くまなく、直しまでした、くらいでもできませんよ。

学校のワークって、薄っぺらいし、
簡単に仕上がりそうに見えて、
完璧にするのは、実は、かなり大変だと思います。

探究の理科も、テストブックも、数学演習も、
私が中学生のころからありましたから、
それは、よ~くわかっています。

私、ワーク最優先派でしたので。

前にも書いた気がしますが、
1回目赤、2回目青、3回目緑、・・・ってやって、
苦手なところは、オレンジや紫まで登場させていたものです。

緑ぐらいまで間違える問題は、問題まで覚えてしまいますよね。

ここまで、きっちりと仕上げるには、かなり時間も費やさなければいけません。
でも、これをきっちり詰めておくことが、基礎を盤石にするようにも思います。
私が塾なしで乗り切れたのは、これのおかげだと思ってるんです。

でも、これをきっちりやるというのが、どうにも伝わらない子の方が多いので、
明日は、その具体的なやり方について、書いてみようと思います。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

勉強法再確認(その1)

学校のテストに合わせて、
テスト範囲となるところを、きちんと丁寧に勉強していけば、
それなりの力はきちんとついていくようになっています。

ただ、その勉強は、きちんと詰めていかなければ、
完全にはできるようになっていきません。

それぞれのレベルで、やっていることは違いますが、
基本的には、上位の子ほど、できることが増えるので、
上位の子ほど、多くのことをしているだけです。

つまり、基本のやるべきことに、
1ランク上がるごとに、
何かを追加していると考えればよいと思います。

そこで、新年度ですし、
そろそろ定期テストに向けた勉強も始めていきたい時期ですし、
ごくごく基本的なことから、
やるべきことを再確認してみようと思います。

またまた思い付きのシリーズですがww

自分に抜け落ちていることはないか、
次の段階として、何をしなければいけないか、
改めて見直すのもいいかもしれませんね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

人間力

継続が苦手で、学力は低いけれど、
人間力はしっかりとしていた女の子がいました。
ものすごく印象に残っている生徒の一人です。

その子のお母さんとも、
「勉強はできんけど、社会に出たら、うまいことやっていけるタイプよなぁ」なんて
話していた子なんです。

出会ったのは中3後半で、受験の滑り込みチーム。
本当にひどい成績だったんです。ww

けっこう、色々なことで叱りました。
でも、ワンクッション置けば、それを受け入れて
自分のものにしていけるちょっと不思議な子でした。
その点は、ものすごく素直な子でした。

とはいえ、さすがにその期間では、普通科など雲の上で、
結局、汽車に乗って遠い学校へ行きました。

それで、「心を入れ替えて、高校はリベンジ頑張る!」
なんて言っていましたが、当然、はじめのうちだけです。

途中で、あまりの勉強しなさ加減に、私も大人気なくキレましてww
「もう、やめさせてもらうわ!」って、途中で授業放棄して帰ってきたんですね。

お母さんもびっくり!だったとは思いますが、
まぁ、今は本人にその気がないから仕方がないという話になって、
辞めたんですね。

普通は、そこで終わりです。
その子の面白いところはここからです。

数日後、メールが来ました。
謝りのメールです。
色々、一生懸命してもらったのにごめんなさい…というメール。

お母さんに会ったので、
「謝りのメール送ってきてたわよ~」なんて話もしたのですが、
どうやら、言われて送ってきたのでもなさそうなんですよね。

そういう子なんです。
いくらメールでも、自らこういうことをする子ってあまりいません。

私も、ついつい「困ったときは連絡してきいよ」なんて、
返信してたのですが。。。

2年後、高3の秋、突然、メールが来たんです。
「助けてください」というメール。
看護学校に行きたいけれど、小論文と国語がヤバいというのです。

普通、そこでメールできないでしょう?
どうやら、お母さんにも、もう恥ずかしくて頼めないと言われたらしい。ww

でも、それをやっちゃうのがその子で、
それを何とかしてやらなきゃと思わせるのが、彼女の人間味でもあります。
なんというか、性格がかわいらしいんですよね。

こんな風に紆余曲折ありながらでも、
少しずつ、きちんとした大人になっていってくれれば、
それはそれで、いいと思うんです。
貴重な経験だと思います。

普通に勉強して、普通に普通科行って、
普通に看護学校に行った子たちとは、少し違う看護師になる気もします。

こういうのを見ていると、人生、正解なんてないなと思うんですよね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

SNSと課題作文

近頃、どうなんだろう?と思うことの一つに、SNSがあります。
もちろん、私も少しは使っているのですが、
そうすると、妙に正義感たっぷりな
知らない人のコメントなどに触れることがあります。

正義感があるのは、よいことだと思うのですが、
なんといいますか、
自分には、微塵の欠点もないかのように、
取り上げられている事件などに対して、
どこか偉そうにコメントしているのを、見かけませんか?

そういうのを見ると、
なんか、すごい自信あるんやなぁ。。。とか、
ちょっぴり皮肉を込めて思ってしまいます。

わざわざSNSで書かなくてもいいんじゃないの?な~んて、
思うのですが、
もしかしたら、その文面からイメージするような人ではないのかもしれない
と思うこともあるのです。

実は、同じようなことが、子供たちの作文にも出るんです。

例えば、バスや電車で席を譲ることがテーマの作文。
もちろん、視点は色々あると思います。

席を譲りたいと思ったけれど、声をかける勇気がなかったとか、
席を譲ったら、逆に怒られたとか、
勇気を出して、声をかけたら、すごく喜んでくれて嬉しかったとか、
まぁ、このあたりが、よくある視点でしょうか。

ところが、中には、こんなのもあります。
友達が席を譲らなかった、あれはダメだとか、
友達が席を譲らなかったから、一緒にいて恥ずかしかったとか。。。

そのことを取り上げたいのなら、
その場に一緒にいた自分のことについて書きませんか?

そうすると、今度は、
友達に席を譲ったほうがいいと言ったのに、聞いてもらえなかった、
自分は、あんな風にはなりたくない。。。
んー、なんか、性格悪い子やと思われるよ~って感じですが、

こういうことに遭遇すると、
SNSにありがちな・・・と連想してしまいます。

念のために書いておきますが、
決して、本当に性格が悪い子ではないんですよ。
でも、作文になると、こんな風に書くのです。

うまく表現できないのか、考えが及ばないのか、
その辺のところはよくわかりませんが。。。
生きづらくなってくるんじゃないかなぁ?と少し心配になります。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

素直さ

伸びる子の最大の共通点は素直であることだと思います。

今の成績は関係ありません。
すごく悪い成績でも、素直な子は、その気にさえなればどんどん伸びます。
逆に、けっこういい成績でも、素直でない子は、たいして伸びてはいきません。

これは、一緒に勉強していく上での最重要ポイントだとさえ思っています。

例えば、何か忘れ物をしたとします。
「あ、忘れた!」と言う子と、言い訳の説明から入る子がいます。

宿題をしていないとします。
「できてません」から始まる子と、「すみません」から始まる子がいます。

え?と思われるかもしれませんが、
これ、どちらも前者の方が素直な子の場合が多い。
かなりの確率で当たります。

後者は、私の顔色を伺っている場合が多いのです。
自分のためにやっているのではなく、
先生のためにやっている?怒られるからやっている?
そんな感じなのですよね。
でも、それでは、伸びないんです。

さらに、前者の場合、わかったふりは絶対にしない。
「わからんー」って字幕が出てるわ!って言いたくなるような顔をしたり、
「ここまでは、わかる」と自己申告してきたり、
「もう一回最初からお願いします」と言ってきたり、
そういう行動がとれます。

ところが、後者の場合、
わかっていなくても、イマイチ腑に落ちていなくても、
わかったような顔をして、やり過ごされる。。。

で、問題を解かせてみたら、やっぱ、わかってないじゃんーとなって、
タイムロスの連続。。。

これは、本当に、成績の良し悪し関係なく、起きるんですよね。

じゃぁ、なぜ素直なのに成績が悪い子がいるのかって?
それは、継続できないからですねー

つまり、
素直で継続できる子が、最終的に残っていく子なんですね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

理解度に合わせる

算数で、公倍数や公約数を習います。

学校では、倍数や約数を書き出して、
最大公約数や最小公倍数を求める方法で勉強しますが、
中受をする子の多くは、連除法も習います。

私は中受はしていませんが、小学校の時、家庭学習で、
確か、兄から連除法を教えてもらって、
「こんな簡単なやり方があるのか~」と嬉しかった記憶があります。

しかし、これ、誰にでも安易に適当に教えるべきではないと思っています。

教えても良いのは、素因数分解の意味が理解できて、
なぜ、この方法で求められるのかが理解できる場合です。

その場合、例えば、3つの数の最小公倍数を求めるとき、
2つに共通の素因数があればさらに割り進める意味が分かります。

ところが、これが理解できていない場合、
「どっちが、割り進めるんだったっけ?」とかなってしまいます。

そうなっては、連除法の意味がない。
そして、そうなってしまっている子は、実際にたくさんいます。

あるいは、きちんと割り進める場合のことを覚えていられる子なら、
素因数分解を中学生になって習ったとき、
そういう意味だったのか~と、謎が解明できるのでよいのですが、
そうではない子にとっては、連除法を教えるメリットはなく、
むしろ、デメリットの方が大きいと思います。

連除法を例にとりましたが、これと同じように、
わけもわからず、安易に、一見、簡単そうな方法に飛びつくことは、
意外とよく起きていると思います。

教えてもいい子と、教えてはいけない子、
現時点での理解度に合わせて、調整しなければいけないと思います。

集合授業では、難しいでしょうけれど、
パパ塾・ママ塾でならこれが可能ですよね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

中位層の高校選び(続き)

昨日の続きです。

やっぱり、勉強はキライで、
将来のことも「わからん」で通すCさん。
ことごとく勉強を避けます。

志望校調査には、市高と書いてはいますが、
だんだんと、それも危うい成績になってきました。
そりゃぁ、勉強しなければ、そうなりますね。

Aくん、Bさんは、ここで、お母さんが強制的に勉強をさせましたが、
Cさんの場合は少し違っていました。
「ここまで話しても、したくないなら、それでいい。。。」

先に諦めたのはお父さんお母さんでした。
「このまま下がって、行きたい学校に行けなくなっても、
 それはそれでこの子の人生じゃないだろうか?」と。

結局、Cさんも徳商に行きました。

どれが正解なのかはわかりません。
強引に勉強させて、普通科に滑り込ませた結果、
結局普通科ではうまくついていけずに終わる子もいますし、
中退してしまった子もいます。

一方で、入ってしまったら、頑張って、
それなりになんとか大学へ進学した子もいます。

実業校に下げたことで、自分にとっては余裕のあるレベルになって、
のびのびと高校生活を謳歌できた子もいます。

逆に、下げてしまったことで、
大学に行きたいと思ったときには、勉強していない教科が出てきて、
諦めざるを得ない状況になった子もいます。

人生、一つのことしか体験できませんから、
どっちがよかったのかは、だれにもわかりませんが、
見ていて思うことは、
自分で考えて、自分の意志で行動していなければ、
後悔した時には、誰かを恨むんだろうな…ということです。

だからこそ、中学生には、自分で考えて行動してほしいと思います。
そして、小さいうちから、
自分で考えて行動することを習慣にしておくべきだと思うのです。

一度しかない人生ですから。。。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

中位層の高校選び

さて、今日は、もう少し下がって、中位層。
基礎学300点くらい。
附属中学の人には、「それ真ん中ですか?」と言われそうですが、
地元公立では、これは真ん中より少し上です。

そういう子たちの高校選びはと言えば、
多くが「行けるところに行く」ww

つまり、あまり高校には興味がなく、
友達と一緒のところに行くとか、友達が行かないところに行くとか、
点数が足りてるところに行くとか。。。

オープンスクールのころには、そういうことすらあまり考えていなくて、
まともにオープンスクールに行っていない子もいたりします。

もちろん、そうではない子も、中には、いますが、
見ていると、どうもそういう子が大多数です。

そうすると、上位層やトップ層よりも、
もっともっと家族の影響を色濃く受けます。

「勉強はキライ」と宣言していたAくん。
だったら、科技高とかの方が良いんじゃないの?と、私は思いましたが、
お母さんが、頑として、「普通科しか考えられません!」と言うのです。

Aくんは、勉強が嫌いですから、当然、勉強はあまりしません。
中3になったからと言って、特に変わることはない。
ところが、お母さんの執念が、Aくんをその気にし始めました。

結局、中3後半は、お母さんと二人三脚で、けっこう勉強しました。
ほとんどべったりで、毎日、お母さんと勉強してました。
結果、城北に滑り込みました。

同じように、勉強が嫌いでも、違うパターンもありました。
勉強はキライだし、将来のことはわからないけど、
とりあえず、志望校調査には城南と書いていたBさん。

最後の最後まで、勉強を避けようとして過ごしたように思います。
ところが、Bさんも、お母さんが強い。ww
見張って勉強させていました。

それでも、過去問を解く時期になって、まだ、
隙さえあれば答えを写してたBさん。
なんだか、親子のバトルだなぁ。。。と思いながら見ていましたが、
まぁ、そんな調子でしたから、成績はそうそう上がりはしないですよね。

結局、徳商に下げて受験しました。

こんな逞しいお母さんばかりでもありません。

その話はまた明日。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

上位層の高校選び(続き)

基礎学400点ぐらいの子たちの高校選びの続きです。
普通は、城東、城南、市高、北高、城北が、候補に挙がるでしょう。

多くは、距離的なことや、
このところ、微妙なランキングがついてきているので、
そんなことも考慮して考える場合が多いように思います。

意外と知らない人が多いのは、
学区内と学区外の点数差から生まれる違い。

例えば、学区内の子なら、
北高普通科よりも、北高国際英語科の方が難しい。
国際英語科がダメだったら、普通科にスライドします。
「国英なん?すご~い!」なんて聞きますよね。

ところが、学区外の子からすれば、
普通科がダメだったら、国際英語科にスライドということを考えます。
全学区でとってくれる国際英語科よりも、
学区外の普通科の方がボーダーが高くなるのです。

初めから国際英語科を希望した学区外のCくんでしたが、
「なんで普通科にしなかったの?」と、ママ友に言われたと
お母さんのテンションだだ下がりだったことがありました。

いやいや、お母さん。
普通科じゃなくて、国英に行きたかったんだから、どうしてテンション下がります?
って思いましたが、ママ友関係というのは、なかなか大変そうです。ww

城南の応用数理なんかも同じですね。
こういう現象が起きていないのは、市高だけです。

で、何が言いたいかというと、
上位層は、専門学科と普通科の英数クラスに分散しているということです。
専門学科の下に、普通科英数クラスがあるわけではありません。

もっと言えば、市高だって、単純計算して、40番までが理数科ではないはず。
理数科のオンザバブルチームと、普通科の英数クラス上位は、
混じり合っていますよ、きっと。
学年が上がれば、もっと混じり合うと思います。

各高校の進路状況はHPに掲載されていますから、
そういうのもしっかりと加味して、
自分が、高校に何を求めるのかをよく考えておきたいですね。
その上で、オープンスクールに参加すれば、きっと見えるものが違います。

もちろん、3年間過ごすわけですから、
勉強ばかりでもありません。
行事や、学校の雰囲気も大事です。

しっかりと自分の目で見て確かめて、
みんなの意見も参考にしながら、
最終的には自分で決めてほしいと思っています。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 


上位層の高校選び

さて、今日は少し下がって、上位層のお話。
ここでいう上位層は、市内普通科英数クラスレベルの子たちです。
基礎学で、400点くらい。

トップ層の子たちとは、少し違ってきます。
理数科は完全に圏外ですが、大学には行きたいと考える子がほとんどなので、
いわゆる旧総選校のどれにしようか…と考えますよね。

Aくんの場合は、特に将来の希望は具体的ではありませんでした。
ただ、国語が極端に苦手で、他はいたって普通。

そこから、お母さんは、理系だと考えました。
私としては、理科・数学が得意でもないけどなぁ?と思いましたが、
お母さんは、強力に阿南高専を勧めていました。

本人の気持ちもまだ定まっていないので、
普通科に行って、3年間の猶予を持つこともいいのでは?
と提案してもみましたが、
そこはお母さんの押しの一手で、結局、阿南高専に行きました。

同じような成績のBくんは、
「決まってないなら、とりあえず、普通科でしょ?」と言うお母さんでした。
城北に行って、徳大工学部に行きました。

最終的に、二人とも、工学系の仕事について頑張っているようです。

これはもう、家庭それぞれの考え方の違いです。
「大学は当たり前」と思っているご家庭もあれば、
「マスターまでは当たり前」というご家庭もありますし、
逆に、「大学なんて」と考えているご家庭もあります。

ただ、その考えは、大きく子供に影響を及ぼします。
家庭の考えは、一つの選択肢として、
最終的には、自分の頭を使って考えてほしいなと思います。
少なくとも、そうすれば後悔はしないので。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 


トップ層の高校選び(続き)

昨日の続きです。
将来は医者になりたくて、やっぱり、お父さんは理数科出身、
家族は理数科に行くのが当たり前だという雰囲気のCさん。

中2で出会ったころ、既に、
「理数科も城東もなんかピンとこんなぁ」なんて言ってました。
オープンスクールに行ってくれば、どこかに落ち着くだろうと思っていたのですが、
結局、秋がきても「行きたいところが無い!」なんて言ってるんです。

まぁ、どっちも大丈夫そうな成績ではありましたが、
それにしても、早く心を決めなければ、それなりに対策ってものがあります。
ここで、私立なんて言い出さないでよ~と嫌な予感はしていましたが、
案の定でした。

ドタバタで、県外私立と言い出して、県外私立一本で勝負しました。
ダメだったら、理数科か城東で腹をくくることにしてましたが、
これまた学区外の子だったので、
公立対策の詰めができないというのはドキドキものです。
最悪の場合、市高普通科ってこともあり得る。。。

結局、無事、県外私立で決めてきました。
初めて、自分が心から「行きたい」って思えた学校だったのでしょう。
このレベルの子たちは、本気になれば、
凄いことをしてしまう子が多いですから。。。

トップ層の子たちは、特に悩まずに進路を決めているように思われがちですが、
それなりに、皆、けっこう悩んでいるものです。

オープンスクールに行って、全てが見えるわけではありませんが、
ただの噂や、先輩の話だけではなく、
自分の目で確かめ、肌で感じることは大切だと思います。
しっかりと考えて、将来への第一歩を決めたいですね。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

トップ層の高校選び

高校選び…、
オープンスクールが始まる前に、
ある程度、自分の気持ちを固めておく必要がありますよね。

これまでに見てきた子たちの高校選び。
今日は、トップ層の子たちのお話です。

やはり、候補として挙がってくるのは、
理数科、城東、県外私立なのですが、
その捉え方もそれぞれ皆違っています。

Aさんの場合は、早い段階から市高理数科を見据えていました。
医者になりたいという本人の希望もあっただろうし、
お父さんも理数科出身だったので、そういうのも影響していたのかもしれません。
家族も、理数科が当たり前といった風に動いていたように思います。

早い段階で、Aさん自身の意志も固くなっていたので、
それなりの準備もきちんと整えていました。
順当に理数科に行ったという感じでしょうか。

しかし、同じように将来は医者になりたくて、
同じようにお父さんが理数科出身で、
家族も、それが当たり前のように動いていて、
成績も問題ないところまで整えられていても、
「理数科は嫌だ」と言い始める子もいました。

3年生になって、「やっぱ理数科は嫌だなぁ」とかなんとか言いだしたBくん。
附属中学だったので、メンバー変わらないのも嫌だし、
親と一緒っていうのも嫌だし(思春期の子にありがちな・・・ww)、
「城東にする!」と言うのです。

そりゃぁ、行きたいところに行けばいいけど、
学区外ってことわかってるよね?って感じです。

でも、こういうこと言い出す子って、けっこうしっかりしているので、
意志を貫き通して、城東に行きました。

さらに、同じような状況のCさんのお話はまた明日。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

基準を知る

地元公立から中受をしようとしている子の中には、
現状把握ができていない子が多いと先日の記事で書きましたが、
これは、高校入試でも言えます。

集合授業をする場合、
たいてい、授業のレベル設定は、真ん中より少し上にします。

そう考えると、地元公立の場合、
市内普通科ギリギリレベルが基準ってことになります。

これをわかった上で、勉強を進めていかないと、
こんなはずじゃぁなかったのに…ってことになります。

学校では、とりあえず、このレベルまでは
特に問題のない子として扱われます。
ひょっとしたら、まぁまぁ賢い子として扱われるかもしれない。

ギリギリ基準点ぐらいの子なら、
普通科には、滑り込めそうな子たちですから。

でも、それって、高校に入ったらビリってことですよね?
わかって、満足しているのなら、それでもよいのですが、
わかっていない子の方が多い気がするので、敢えて。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

社会性

長くこの仕事をしていると、
本当にいろいろな子に出会います。

マンツーマンの分、深い関係になりますが、
同じような子って、一人もいないものです。

勉強は結構できるのに、きちんと受け答えができない子もいます。
きっと、「勉強だけできてもなぁ」なんて、
言われるんだろうな・・・と思ってみたり。。。

勉強はちっともできないけれど、社会性はきちんとある子もいます。
よく気が付いて、話もきちんとできているのを見ると、
社会に出たら、なんとかなるな、この子はw なんて思います。

もちろん、勉強もよくできて、社会性も整っていて、
将来が楽しみだな~と思わせる子もいれば、
どちらもイマイチで、本当に心配になる子もいます。

勉強の出来具合と社会性には、あまり関係がないのかな?と思います。
そう考えると、「勉強だけできてもなぁ。」と陰口をたたかれる子が
ちょっぴりかわいそうにも思えます。

「どっちもできん」よりはいいんちゃう?なんてww

でも、社会に出てから、きちんとやっていけるように…というのは、
やはり、子供とかかわる大人としては考えてしまいますね。
皆、きちんとした受け答えぐらいはできる子になってほしいものです。




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

将来のこと

連休なので、家族と話をする機会も多いと思いますが
是非とも、将来のことについての話もしてほしい。

なりゆきのままに、自分の点数に合わせて、
高校選びをしている子があまりに多いんですよね。

将来、やりたいことがわからない、
将来、なりたいものがない、
未だに中学生からよく聞きますが、
中学生って、
そんなのん気なことを言っていてもよい年齢ではないと思うのです。

少なくとも、高校を選ぶ時点で、
自分の進む先が見えていなければ、
いったいどの高校を選べばよいのかすらわかりません。

点が足りてるから、普通科?
点が足りないから、商業や科技?
こんなんでいいのでしょうか?

まぁ、大きなお世話かもしれませんがww

でも、大学に行きたいのか?就職したいのか?
どんな大学に行きたいのか?どんな会社に就職したいのか?
それによって、行くべき学校って違ってくると思いますよ。

例えば、商業に行って、国公立大といわれても、
これはかなりの狭き門になりますし、
だいたい、受験科目の授業が無かったりしますからね。
それを、全て自分でやらなければいけないわけです。

スタートのレベルから考えて、
2年や3年で追いつけるとは到底思えません。

その気になったら、その時に・・・
なんて、悠長なことを言っていたら、
今更、手遅れってことにもなりかねません。

人生、思い立った時がスタート地点というのでも良いとは思いますが、
な~んにも考えていなくて、それは、どうなんだろう?

徳島の子たち、ちょっとのんびりし過ぎのような。。。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

解いた跡

算数や数学は、その解いた跡を見れば、
できる子か、できない子か、だいたいの想像がつきます。

できる子は、答えまでの式を辿ることができます。

できない子は、式の跡がない。
あっちに筆算ちょろちょろ、こっちに式ちょこちょこ。

関数や図形の問題なら、
できる子は、必ず、座標やら、長さやら、式やら、
丁寧な書き込みがあります。

できない子は、問題文中に与えられていることすら、
グラフや図に書き込んでいない。
それなのに、妙にぐるぐる塗り潰したところがあります。

きっと、頭の中もこんな感じなんだろうな~と想像します。



何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

プロフィール

Author:Shigemi
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。2013.7.19.

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
ブログランキング
何かお役に立てたら、
クリックお願いします!

にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村


受験 ブログランキングへ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブログ村