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低学年から大事なこと

もうずいぶん前の話ですが、
ある塾で小学校1年生の算数を教えていたことがあります。

小1なんて、お母さんに教えてもらったほうが断然いいのに。。。と思っていましたが、
塾にそういうクラスがあったので仕方がありません。

その中に、結構すらすらと算数を解く子がいました。
テキストも、どんどん進んでいきます。
しかし、実は、一番気になる子でもありました。
なぜなら、わからない問題にあたると、癇癪を起こすのです。

そんなにひどい程度ではありませんでしたが、
たとえば、わからない問題に出くわしたときに、
私が、他の子の指導をしていたとします。

「ちょっと待ってね」と言うと、怒って泣き出します。
すぐに教えてもらえないと、気が済まないんですね。

これがとても気になって、
ちょっとずつ待てるようにしていかなくちゃ。。。とか、
少しは自分で考えられるようにしていかなくちゃ。。。とか、
思いながら、授業をしていましたが、
ある時、塾の責任者に言われました。

「ちょっと待ってって言わずに、すぐに教えてあげればいいじゃないですか。」

。。。

結局、しばらくしてから、私はその塾は辞めたので、
その子とはそれっきりになっていました。

ところがある日、その子と遭遇することになります。
年月が流れて、小学校高学年になっていました。

一緒に勉強をすることになりました。
成長して、癇癪を起さずに、怒ったり泣いたりせずに、
きちんと勉強できるようになっていました。
大きくなったわね~。。。と思いながら勉強していたある日、
深く考える習慣が全くついていないことに気付きました。

きっと原因は、あれです。
癇癪を起こすから、みんながすぐに教えていたのでしょう。
それで、じっくり考えることは身に付かなかった。。。

半分は、周囲の大人たちのせいです。
すぐに教えれば、周囲も本人も嫌な思いをしなくて済みますからね。
でも、長い目で見たらどうでしょうか。

周囲も本人も、パワーはいると思いますが、
少しずつでも考える習慣を身につけるようにしていたなら、
高学年になって苦労をすることはなかった気がします。

その時が凌げればいいのではなくて、
長い目で、長い先を見ながら、みんなで取り組んでいきたいな。。。
と思った出来事でした。



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数学もあの手この手で

数学が苦手な子は、さらっと問題を読んだだけで、
「わからん!」とよく言います。

「これはね。。。」と解き方を解説するのは簡単ですが、
そんなことをして、その場はしのげても、
次、また同じ問題で「わからん!」になります。

最悪の教え方&習い方だと思っています。

では、どうするのがよいか。。。

考えるんですよ、ちゃんと。

たとえば、図形問題。
まずは、問題を声に出して読むところから。

「問題、読んでみて」と言うと、
ぐじゅぐじゅぐじゅ。。。と、よく聞き取れないような読み方をする子もいますが、
「ちょっと、先生がメモ取れるように、ちゃんと読んでよ~」と言うと、
たいていの子は、メモが必要そうなところは、気をつけて読んでくれます。

そうすると、それだけで、「あぁ~、わかった!」なんて子もいますが、
わからない場合は、問題に書いてあることを、まとめてもらいます。

「何するって?何したって?それで、どうなったって?」
みたいな質問をしながら、問題を分解してもらうのです。
もちろん、図に印もつけます。

次は、それだけの条件を与えられて、決まってくるところにも印をつけます。

「で、なに求めるん?」となるわけですが、
そこまできても「やっぱ、わからんし。。。」のこともあります。

そこで止めない。そこまでやったなら、次にやるべきことは、
「ここがわかったら、出るのになぁ。。。」です。
つまり、求めたいところを求めるために、必要なところを探るのです。

「ここがわかったら、答えは出るな。。。」
「じゃぁ、そこは、どこがわかったら出るん?」
みたいに、順に答えからさかのぼります。
そうすると、問題から進んでいたところと、ぶつかるはずです。

この作業、当たり前みたいなやり方ですが、
数学が嫌いな子は、まずやっていないです。

ぜひ、やってほしい!

それだけで、少なくとも、いろいろな手が出せるようになります。
真っ白なまま眺めていることはなくなります。

「わからんもんー!やり方教えてー!!」
では、速く解けるけれど、成果は少ないです。
時間がかかっても、成果が大きいほうが、絶対に得ですよね。

小学生も同じです。
むしろ、小学生こそ、やってほしいですね。


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効率の良い授業

実は、高1まで、私は社会が大嫌いだったんです。
でも、高2の日本史の授業は、とても楽しかった思い出があります。

なぜって、いい先生が担当だったからです。
ベテランの女の先生でした。
使うノートは、「日本史ノート」みたいなタイトルがついた、
既製品のノートでした。

その解説ページを使って、授業を進めるんです。
つまり、板書はものすごく少ない!
だって、大事なことは、全部書いてくれてますもの。
特に、書くのが面倒な解説じみたことは、全部書いてくれてます。
確か、キーワードをカッコに穴埋めするような形式だった気がします。

先生が読んで、皆で穴埋めして、解説しながら、ここに、これを追加!とかいう感じで、
色ペンなんかを使って、書き込みます。

これはものすごく効果的でした。
板書量が少ないということは、それだけ多くの神経を先生の話に傾けることになります。
そして、先生の話を聞きながら、書き込みをしていくことで、
最終的には、そのノートを見れば、何でもわかる状態に仕上がっているのです。

しかも、その先生の話が興味深いんですね。。。
とにかく、日本史のことなら何でも知っていて、
いろいろな史跡にも当然行かれているので、
つらつらと出てくる話がとってもおもしろいのです。

きれいな板書をしてくれる先生は、それまでにもたくさんいましたが、
板書量を極力減らして、しかも最終的に完璧なノートが仕上がっているという
こんな授業、いいですよね。
やっぱり凄い先生だったな~と、今でも思います。

効率よく勉強してる子は、家庭学習などでも、
もう既にやっているやり方ですが、できていない子も多いはずです。

ノートにまとめることに一生懸命で、実は覚えていない。
けれど、一生懸命まとめたことで、ものすごく勉強した気分にはなるという。。。
悪循環です。

自分の勉強法、ぜひ、チェックしてみてくださいね。


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まず使うこと

社会の暗記も、まず使うほうが速く覚えられると、前に書きましたが、
英語もそうですね。

数学って、たとえば、因数分解。。。
公式を習ったら、とりあえず、使って練習しますよね?
公式をノートに何回も書いて覚える人なんていませんよね。
とりあえず、最初は見ながらでも、解いてみると思うんです。

はじめは簡単なのから、いろいろなパターンを解いているうちに、
ちょっと工夫が必要なパターンも出てきて、
そうこうしているうちに、公式も完璧に覚えて使いこなせるようになる。

英語も同じで、参考書や、テキストの解説ページを見て、
あれこれノートに整理してみても覚えるものではありません。

たとえば、現在完了。
はじめにおさえたいのは、形と意味だけ。
形:have+過去分詞
意味:経験「~したことがある」、完了「~してしまった」、継続「(ずっと)~している」

あとは文の作り方。
「へ~、これは、今までのと違って、haveを前に出すのか。。。
 あ~、助動詞みたいな作り方やな!」
ということさえ分かれば、まずは問題にとりかかります。

そして、解いているうちに、
forやsinceが出てきて、その使い方を覚え、
justやalreadyをどこに押し込むかを覚え、
yetの訳し方が、時と場合によって違うことを覚え、
everやneverの使い方をマスターするのです。

さらに解いていくうちに、
forやsinceがあるから、継続か。。。とか、
alreadyやyetがあるから、完了やな。。。とか、
「10年前から」って訳文が付いていたら、
引っかかるもんか!これは、agoを使わせる策略やな!とか、
頭の中も整理できて、使いこなせるようになってきます。

こうやって、問題を解きながら覚えて、整理していくのが一番早いと思います。
もし、どうしてもノートに整理したいなら、このあとでしょう。

でも、ここまですると、ほとんどの子が整理はしたくないと思うはず。
というか、整理する必要があまりない気がしますね。

しかし、この仕事を始めてから気付いたことがあります。
そういう風に使った経験が蓄積されない子がいる。
思考回路がこういう風に回っていないんですよね。
とりあえず、見ながら当てはめてみるだけ…みたいな解き方をする。

これが、一番厄介なパターンだということに気付くのに、
何年かかったことか。。。しかもかなりの割合でそういう子がいる。
そして、未だに、その劇的な改善策は私には見つかっていません。
つきっきりで膨大な時間を費やすほかに何かないものか。。。
実は悩みの種です。



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リスニングと発音

リスニングが苦手という子は、ほとんどの場合、英語がちゃんと読めません。
単語の発音がぐちゃぐちゃなんです。

ということは、仮に聞こえていても、どの言葉を言ってるのか分からないわけですから、
リスニング問題ができるはずがないんですよね。

英語を聞いて、ある程度慣れることも大事ですが、
同時に、きちんと発音できることも大事なのです。

初めて単語暗記するときは、なんとなく、
ローマ字にのっとったような読み方をこじつけて覚えてる人が多いと思います。
でも、そこから先へ進めて、正しい発音を身につけないといけません。

そうすると、とりあえず、カタカナで読み方を書いてみたりします。
それでも、全く違う読み方をしてるよりはマシですが、
やっぱり、発音記号が読めないと不便。。。

発音記号は、そんなにたくさんあるわけじゃないので、
よく出てくるのから、チェックして覚えましょう。
一見難しそうに見えますが、やってみるとそうでもありません。

そうすれば、辞書を引いたときに、きちんと読めます。
まぁ、今の辞書は喋ってくれますけど、聞いたからって、きちんと発音できるものじゃない。

発音記号が読めれば、
日本語なら、1種類しかない「あ」の音も、英語には何種類もあることに気づきます。
そういう理解が深まることで、聞こえる音も増えるものです。
特に言語的分野の能力が高い子なら、尚更。

そうこうしているうちに、
発音とつづりの関係もわかってくるわけです。

発音記号なんて、学校ではほとんど扱ってくれませんが、
チェックしてみて損はないと思います。



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マナー

マナーを身につけるのは、なかなか難しいものですが、
気がついたことは、子供のうちにしつけてあげることって、
とても大事だと思っています。
よその子でもです。

どこかで書いたかなぁ?と思いながら書いてますが、
ある時、ベテランの先生のピアノレッスンを見学させていただきました。
もうかれこれ20年以上前、まだ駆け出しだったころの話ですが。。。

生徒さんのマナーの良さに、とにかく驚きました。
先生にきちんとご挨拶ができて、どこに出しても恥ずかしくないような
躾が行き届いた生徒さんばかり。幼稚園生もです。

先生に尋ねると、普段から慣れておかないと、
公開レッスンの時だけやってもうまくいかないから。。。というのです。
ちゃんとしつけておいてあげないと、よそで恥をかくのはこの子たちだもの。。。と。

玄関上がったら、ちゃんと靴はそろえなさいとか、
レッスンの前には、「お願いします」とご挨拶をしなさいとか、
終わったときは、「ありがとうございました」とお辞儀をしなさいとか、
私たちが子どもだったころは、母親に言われてやっていたと思うのですが、
今は、それができない子が多いんです。

私も、駆け出しのころは、生徒さんにそんなこと言ってたら、
偉そうにしてるって、親御さんに思われやしないかと思っていましたが、
「よそで恥をかくのはこの子たちだもの。。。」なんですよね。

そう思って、できる限り、
必要なマナーはしつけてあげられるようにと考えるようになりました。
それ、明らかにおかしいでしょう?って思う態度なんかは、
できるだけ、注意してあげるべきかな?と。

とはいっても、この年になっても、なかなか難しいのですが。。。

しかし、やっぱり、そういうのも、お勉強につながってる気がします。
服装の乱れは、心の乱れなんて言いますが、
一つ一つ、きちっとすることが、いろいろなことにつながると思いませんか?




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部屋と頭の中

以前、コシノジュンコさんが出ているテレビを見ました。
シャワーを浴びて、部屋をシンプルにして、デザインに集中すると話していました。
部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃすると。。。

これには共感です。
前にも書いたことがある気がしますが、
勉強ができる子は部屋がきれいな子が多い。
一見、汚くても、自分の中では、どこに何があるか把握できています。

勉強ができない子は、たいてい部屋が汚い。
そして、どこに何があるか、自分の部屋なのに分かっていないんです。

部屋が整理できていると、
頭の中も整理されている場合が多いと感じています。
家庭教師って、お家に入るので、そういうの、ものすごく感じるんですよね。

やる気になったら、一気に部屋の片づけをやる子も多いんですよ。
日常生活から見直さないと。。。ですね。



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コミュニケーション力

この間も、ある集まりで、地元の公立中の話になって、
素行が悪いとか、頭が悪いとか、まぁ、散々なことを言われてましたが、
地元公立派の私としては、
「そんなこと言わないでよぉ。。。」って気持ちです。

地元公立からだって、東大理Ⅲに行く子もいるんだから。。。
ごく稀にしかいないけど。。。ww

でも、地元公立中だって、
トップの子はちゃんと基礎学で9割以上とるんだから、
ひとまとめにするのはどうかと思うんですよね。

逆に、附属にだって、城ノ内にだって、
基礎学で300とれない子、いるじゃないですか。
文理にだって、基礎学こそ受けないけれど、
そんなレベルの子はいますよね。
数が少ないから目立たないだけです。

一番気になるのは、大人がそういうことを言うことで、
子供が錯覚を起こすことです。

たとえば、基礎学で7割ぐらいしか取れないのに、
城ノ内に行ってるってだけで、地元公立で基礎学9割とれるような子より、
自分のほうが頑張ってるとか、賢いとか思ってしまうと、悲劇ですよね。

たとえば、中学受験をするときに、
地元はアホばっかだから、地元公立では勉強ができなくなる。
だから、ぼくは城ノ内を受けるみたいな発想をすると、
悲しすぎますよね。。。

でも、実際にそういう考えに出会うことがよくあるから、
がっかりしてしまいます。


グロバール社会の到来なんて、しきりに言われています。
まさに、これから社会に出ていく子たちは、
人間観、自然観、宗教観の異なる人と接する機会もどんどん増えることでしょう。

世の中には、こんな考え方をする人もいるんだ。。。と思いながらも、
そんな中で、自分の考えを伝えるにはどうすればいいか、
試行錯誤しなければいけません。

そういうコミュニケーション力を養うことが、
今、全国的に公立中高一貫教育で取り組まれていることだと思うのですが、
本当に、徳島の中高一貫校もそういう方向に向かえているのか。。。
周囲の大人たちも、ちゃんとそういう方向に向かっているのか。。。
心配になってきます。

公立中高一貫校に限ったことではありません。
これからの世の中で生きていくために、
コミュニケーション力は必要不可欠だと思います。

どの学校に通っていようと、
安易に他を否定するのではなく、きちんと受け止めて、
本当の中身を理解して、
その上で、自分の意思をもって、それを伝えることができる子が、
少しでも多く育ってくれればな。。。と思います。



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家で勉強できる子

きちんと勉強ができるようになるかどうかは、
家で勉強をどれだけできるかにかかっていると思っています。
そして、それは、塾任せでは、はっきり言って無理です。

高校生ぐらいになれば、自分で目覚めて、勝手にやりだす子もいますが、
小・中学生では、やっぱりそれは難しい。

誘惑も多いし、
まだまだ、勉強の楽しさを知るところまでいっていませんから。。。

じゃぁ、どんな子が、家でもきちんと勉強できているかというと、
勉強が習慣化されている子なんです。
もちろん、例外もありますが、
一般に、最も多いパターンでのお話をするのがよいでしょう。

生活のリズムが決まっていて、
たとえば、8時がきたら勉強しないといけないことになっているお家の子。
日々のタイムスケジュールがある程度決まっていて、
それに沿って動くことが、習慣になってしまっている子は、
勉強ができる子が多いと思います。

その習慣を作るのは、
塾でも学校でもなく子供自身でもなく、お母さんです。

学校や塾で時間割やカリキュラムが決まっているように、
家でも、やはり必要だと思います。
そして、そういう習慣がついている子は、
時間の使い方が上手な子が多いように見受けます。

低学年のうちから、あるいは、幼稚園のころから、
少しずつ習慣化していくのが一番楽でしょう。

もう、そんな時期は過ぎてしまったけれど、習慣化されていないなら、
今すぐ始めてみてはいかがですか?
反抗期の子にはなかなか難しいかもしれませんが、
できていないなら、やるしかないです。
二人三脚で進んでいくしかないですよ。

そこは話し合いです。
「成績上げたい?」「何番まで上げる?」
「上げるまでは我慢する?」
「我慢するのと、上がらないのとどっちとる?」とかなんとか、
いろんな手があるでしょう。

もちろん、勉強する環境を整えてあげるのも、
なかなか大変だと思います。

部屋で見張ってるお母さんもいました。
一緒に、問題を解いてくれるお母さんもいました。
丸付けしてくれるお母さんもいました。
協力の仕方はそれぞれです。

でも、共通しているのは、
お母さんも結構大変なことをこなしてくれたということです。
そして、子供もそれを感じ取っています。

「勉強しなよー」と言って、自分はテレビを見てたんじゃぁ、だめってことです。
「頑張りなよー」と言って、自分は楽してたんじゃぁ、だめってことです。

そうこうしているうちに、
子供も勉強の本当の楽しさがわかってくると思います。
頑張れる子は、頑張るお母さんに育てられてます。



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通じない。。。

言っていることが、生徒に通じていないと感じることは、
実はよくあります。

例えば、前回の授業で間違えて、一緒に解き直しをした問題を
次の時間に解かせたとします。
もちろん、全員が全問解けるようになってるなんてことはありませんが、
あまりに間違いが多いと、「復習してないの?」ってなりますよね。

前回の授業の後、
もう一回一人で解き直してみなかったのかと、問うわけです。

当然、やっていないから、できていないわけですが、
そうすると、次にその子がとる行動は、
同じ問題を解かされてもできるように、
答えを覚える、あるいは、式を覚える。。。

そうじゃないだろう~?って思うのですが、
復習の意味が通じないんですよね。

どういう原理で解いているのか、どう考えれば解けるのかを、
復習して定着させてほしいのですが、
答えを覚えたり、その問題を解くための式を覚えたりする。

しかしこれ、さらっと付き合っていると、
見逃してしまいます。

だって、正解するから、できるようになったと思ってしまいますもの。
きちんと理解したと思ってしまいますもの。
実際は、その問題限定で、しかも期間限定で解けてるだけなんですけどね。

でも、そういう勉強の仕方をしている子って、
ものすごくたくさんいるんですよ。

これ、この仕事を始めてから、驚いたことの一つなんです。ww


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複線型

「複線型」という言葉も気になりました。
複線型の問題が増えてきているというのです。

複線型というのは、
同時に複数の資料などを読み進めながら解く問題のこと。

資料が増え、文字数が増える。
これが苦手な子はものすごく多いですよね。

徳島の場合、基礎学では出ないのに、入試では少しは出る。
しかし、当然、大学入試はその方向へ向かっています。


読解力、活用力、表現力などがますます問われ始めていますが、
「学ぶ」という観点から見れば、この変化は歓迎だと思うのです。

わけも分からず、パターンだけ覚えて何かをするようなことが
少しでも減るはずです。
そういう方向へ意識が向かっていけば。

本来の学びの姿に近づきつつある。
問題は、現場がそれにきちんと対応できるかどうか。

きちんと読んで、きちんと考える。
そして、本当の意味で理解する。

そういう方向へ、向かっていきたいですね。



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国語と英語

普段、英語の長文問題を解くときに、
「国語と一緒よ~」とよく言うのですが、
どうやら、長文に限らず…になってきているようです。

国語の課題作文によくあったような問題が、
英作文に登場し、
続いて、リスニング内英作文で出題され、
東京などでは、スピーキング問題になっているのだとか。

徳島でも、リスニング内英作文くらいまではきているので、
ますます、英語と国語は密な関係になりつつあります。

今回のセミナーで、やっぱりそうだよね~と納得したのは、
読解力の必要性。

どの教科も、問題文の読解がきちんとできなければ解けない方向へと
変わりつつあります。
特に難しいことを書いてあるわけでもない。
しかし読み取れていない。

まさに、「聞く」と「聴く」の違いみたいなことが
読むことにおいても起きています。
これは、普段、授業でもよく感じていることなんです。

一緒に、問題文を読んで確認するだけで
解ける問題が増えることがよくあるのです。

小学校が勝負だな~と思います。
もっと言えば、小学校前半が勝負です。
そこで、きちんとそういうことができているかどうか。。。
それがカギだという気がしています。




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読解活用力

常々、パターン化されている問題を解くことが多い子供たちは、
問題文をたいして読まずに解くことが多い。
図表も然り。

セミナーで例に挙げられていたのは、地理の問題。
メルカトル図法と正距方位図法の地図があり、
ロンドンから見たシドニーの方角を尋ねられる問題。

ちょっと意地悪なのは、
正距方位図法の地図が一部分だけ表示されていることと、
いつもは東京が中心なのに、ロンドンが中心の地図であること。
そして、メルカトル図法の地図は使わないこと。

しかし、問題文中には、きちんと、正距方位図法の地図には
ロンドンからの距離と方位が正しく表されていると書いてくれてあります。
そこは持っていて当然の知識として表記されていなくてもいいくらいの部分なのに、
親切に書いてくれてあります。

ロンドンからの方位が正しい地図なのだから、その地図を見れば、
簡単に北東と判明するのに、
メルカトル図法の地図を見て、南東と答えたり、
あるいは、日常的感覚から、南東と答えたりするわけです。

実は、これは保護者も交えると、保護者の不正解率は
すごく高かったのだとか。

一見、ただの意地悪問題に見えるかもしれませんが、
問題文中の説明をきちんと読み取っているかどうか、
正距方位図法の地図の意味がきちんと分かっているかどうか、
そういう基本的なことを確認する問題でもあります。

つまり、基本的なことしか問われていないにもかかわらず
難問とされるような正答率になる。
いかに、パターンに支配されているかが伺える問題だと思います。

きちんと読むこと、
原理を理解しておくこと、
単なるパターン暗記ではできない問題が、他県ではすでにブームです。

徳島県だって、いつ、高校入試が激変するかもしれませんよ。
1倍に限りなく近い倍率だからこそ、
いつ変えられてもおかしくないとも言えますね。

1倍に限りなく近い倍率だからこそ、
先を見据えた、そういう勉強をしておかなければ、
取り残されていきますね。



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徳島の高校入試

先日、某教材会社のセミナーに参加させていただきました。
備忘録を兼ねて、
その話の中で、気になったことや再確認したことを
数回、綴ってみようと思います。

高校入試分析がメインのセミナーだったのですが、
徳島の公立高校の入試は、儀式化してしまっていることや、
基礎学は一昔前の公立高校の入試問題のスタイルの踏襲であることなど、
私たちが、日々、なんだかな~と思っているようなことを
ついている場面もありました。

全国的に見れば、
いわゆる、暗記知識だけでやり過ごせてしまうのが一昔前の問題で、
現在の主流は、資料や文章の読み取り活用ができなければ解けない問題に
変化しているというわけです。

そして、徳島県の基礎学は、未だに暗記知識だけでやり過ごせるパターンの問題。
しかも、それで点数を出せれば出願できて、
1倍に限りなく近い倍率の入試なので、出願できればほぼ合格になる。

ところが、なぜ、全国の主流が変わってきているかと言えば、
それは当然、大学入試が変わるからなんですよね。

つまり、他県では、大学入試を意識した問題へと高校入試が激変しているのに、
徳島県は取り残されているわけです。
厳密にいえば、入試問題は一昨年くらいから、多少の変化はあるものの、
未だに基礎学には変化がない。

一昔前のやり方で点数がとれるからと言って、
安易に、そんな勉強ばかりをしていると、
大学入試には太刀打ちできないということになります。
問題はそこですよね。

実際に、パターンが少し変わるだけで、難しいと感じる生徒は多いものです。
明日は、そのあたりの話をもう少し掘り下げてみます。




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社会の暗記

英語に続いて、暗記法をよく聞かれるのは、やはり社会です。
これは、漢字や英単語とは、少し種類が違いますよね。

教科書をノートに整理する。。。という人もいますが、
私は、それはお勧めしません。

とりあえず、言葉を覚えるのが先です。
ノートに整理してみたところで、たいして覚えなかった経験はありませんか?

一番手っ取り早いのは、問題を解くことです。
前にも書いた気がしますが、
まずは、簡単な問題集を買って、解いてみるのです。

調べても構いません。
そうしているうちに、なんとなく、言葉やつながりが見え始めます。
そして、「これって、あれとどういう関係?」とか
気になることが出始めます。

教科書や、問題集の解説を使って、
どんどん謎は解明してください。
しばらくしていると、少し知識が増えてきます。

そこで、気になるようなら教科書をざっと読み直してみましょう。
読み直さなくても大丈夫そうだったら、そのまま突っ走っても構いません。ww

今度は、普通レベルの問題集を買って、
調べずに解いてみましょう。
間違えたところは、どんどん調べて覚えていくのです。

つまり、教科書をまとめたりするより、実際に使うことです。
使っているうちに覚えていきます。

数学の公式もそうですよね。
使って問題を解いているうちに覚えるでしょう?
社会の暗記は、漢字や英単語と違って、
数学の公式の方に近いと思いますよ。

ただし、覚えようとしながら使わないとだめですよ。
いつまでも見ながらやっているようでは、意味がありませんから。


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中学生の英単語

英語が苦手な中学生は、まず、単語が覚えられていないものです。
最近では、「単語覚えさせてくれる塾ないかなー」なんて、
アホなことを言う高校生がいるそうですから、
中学のうちから、きっと単語が覚えられていないのでしょう。

単語の覚え方を教えてなんて言われることもありますが、
そんなん、繰り返して覚えるしかないや~んwwですよね。

でも、単語暗記こそゲーム感覚で出来ると思うのですが、
そうはいかないものでしょうか?


かくいう私も単語暗記には中学生のころ苦労した思い出があります。
昔は、教科書準拠の単語カードが市販されていたので、
それを使って覚えました。
新出単語と、その単語を使った例文が印刷されたカードです。

毎日、勉強の始めか終わりに1回、学校で習った単語のチェックです。

リングをいくつか用意して、
①単語がまだ覚えられていないリング
②単語が覚えられたリング
③例文を書けなかったリング
④例文を書けたリング
と、分類していくのです。

④まで行くと、ゴール!
ついでに基本文も覚えられているというわけです。

そして、週末には、ゴールした単語をもう一度!
Second Stageです。

そして、Second Stageもまた、同じようにリングに分けていくのです。
それなりに達成感はありましたけど。。。

そうすると、
なかなか覚えられない単語と、すぐに覚えられる単語に
自然に分けられてくるので、
テスト前、どうしても時間がない時は
なかなか覚えられなかった単語をチェックすればいいのですね。

残念ながら、あの秀逸な単語カードはなくなってしまいました。
売れなかったのかなぁ?
便利だったのに。。。



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小学生の英会話

英会話を習っている小学生は、とても多いと思います。
幼稚園からやってますという子も、けっこういますよね。

そういう子が、中学校になると、
さぞや英語の成績はよいだろう。。。と思われていますが、
実は、そうではないことの方が多いんですね。

私がこれまでに担当した生徒にも、
英会話スクールに通っている子はけっこういました。

そういう子が、学校の英語を苦手になるパターンはこうです。
中学になって、忙しいし、英語の授業も始まったから、
とりあえず、英会話スクールをやめる。
中1の授業は、知ってることばかりだし、つまんないー
たいして勉強しなくても悪い点はとらない。。。

と思っていると、気づけば、英語が他の教科の足を引っ張っている!


まず、認識してもらわないといけないのは、
英会話と学校の英語は目的が全く違うということ。

英会話の場合は、話せること優先。
少々、文法が間違っていても、時制がごちゃごちゃでも、
話すことを優先するので、そういう細かな指摘は極力されないはず。
特に、小さな子の場合なおさらでしょう。

しかし、学校の英語は、文法優先。
複数形になっていなかったり、時制が間違えていたり、
大文字、小文字、ピリオド、クエスチョンマークなんかも細かくチェックされますよね。
ちょっとでも、間違えていればピンです。

例えば、外国人に、
「あなた、とくしまのにある どーぶつえん ごぜんじですか」と言われたら、
私たちは、日本語ネイティブですから、通じますよね?
会話成立です。

しかし、これを日本語のテストで書いてあれば、
「あなたは、とくしまにあるどうぶつえんを、ごぞんじですか。」と書いていないと、
正しい日本語とは言えないですよね。

この差が、英会話スクールと学校の英語の差だと思うんです。
英会話スクールがダメだと言っているのではありませんよ。
目的が違うという話です。

この目的の差を、きちんと認識しないまま、
学校英語をなめてかかると、ひどい目に遭います。
そういう子、けっこういますから、
英会話を習っている人は、気をつけてくださいね。



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帰宅時間

塾の方針によって、塾の授業の終了時間は、大きく異なります。
いくつかの塾を経験して、驚いたことの一つです。

ある集合塾では、正規授業は夜10時終了となっていましたが、
ほとんど毎回、10時からひとコマ補講授業が入ります。
なので、終了はたいてい11時。

生徒は、塾に来て、時間割を確認したら、毎回、親に電話をします。
帰りのお迎えの時間の連絡です。

別の集合塾では、正規授業は夜10時まででしたが、
チェックテストをして合格した子から帰ることができます。
授業計画で、一番にチェックテストが終わる子が、10時20分になるように、
そして最終に合格する子が、11時になるように計画するようにと言われていました。

ここでも、10時過ぎから、塾の前は、お迎えラッシュです。
ひどいとお母さんは1時間待ち。。。

しかし、別の個別塾では、
終了時間ジャストに終わるように!と指導されます。
お迎えをお待たせするなと。。。

そして、最終授業は、9時半には終わります。
自転車で来ている生徒でも、10時には家に帰りついているようにという配慮の時間割です。
夜10時を過ぎて、子供が外にいるのはよくないというのです。
10時を過ぎると犯罪率が一気に上がるのだとか。

深夜まで補習授業をやってくれると、一見、親切そうですが、
私はあまり賛成ではありません。
深夜まで塾で勉強して、家に帰って、お風呂に入って寝ていたら、
日付が変わりますよね。
成長期の子供に、そんなこと。。。と思ってしまいます。

次の日、学校の授業で居眠りして、また出来なくて塾で居残りして・・・
悪循環が続きそうです。
体にも悪いですし。。。

塾選びは、なかなか難しいものですね。。。


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自ら考えて動くこと

私もそうですが、おそらく、今、中高生のお母さん世代は、
詰め込み教育を受けた世代の方が多いと思います。

その後、ゆとり教育の時代になって、
やっぱり良くないってことで、なんとなく逆戻りしている感が否めない雰囲気。
そして、今度はアクティブラーニングを声高に…ってところですね。

結局、想像力や解決力、提案力などをつけようとしても、
まずは知識が必要ということだと思います。

色々なことを知っているからこそ、色々な考えも浮かぶわけで、
そこから、次のステージへと繋がっていくけれど、
知っていることが少なすぎると、何も生まれないわけです。

やっぱり、知識は必要だわ~なんて思いながら、
気になることがあります。

最近、自ら考えて動ける子が少ないと感じます。
言われたことしかしない。。。というようなことを前にも書いたことがありますが、
家庭学習でも、家庭教師や塾の先生に言われたことをするだけで、
自分で、こうやったらいいんじゃないかと考えて、
何かをしている子は本当に少なくなりました。

高校でも、例えば、「ここの窓、拭いといてなー」と言ったら
誰も拭かないとか聞いたことがあります。
「○○さん、ここの窓、○○さん、ここの窓、拭いといてなー」と
指定したらやってくれるそうです。

最近の高校では、
私たちが高校の時には考えられないような宿題が出るそうです。
単語暗記やプリントや、中学生に出すような宿題を週末に出さないと、
本当にまったく勉強をしないとか。
これが普通科の話だから驚きます。

もちろん、上位層の子は、時間を惜しんで勉強をしているのですが、
自ら勉強をしている子は、ほんの一握りなのかもしれません。

こんな話を聞くと、少しばかり多く知識を詰め込んでみたところで、
皆が、それを活用できる気はしないですよね。

一部の上位の子だけができても、
大多数の子ができなければ、
全体的に見て、良くはなっていかないですものね。

日本の教育はどこへ向かっていくのでしょう。。。



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都会と田舎のお受験事情

田舎で暮らしていると、受験なんて言ってものんびりしたものですが、
都会に暮らす親戚がいたりすると、
その受験ぶりに驚かされる人も多いようです。

遅くても小4から中学受験の対策を始めて、
学校の宿題と、塾の宿題と、家の勉強の、3つのバランスをどうするか。。。
なんてことに、5年生後半くらいからは悩み始めて、
どれを優先するとか、自分の能力的にはどうとか、求めるものはどうとか、
ああでもないこうでもないと、家族で話し合いをして、
一つずつ決めて進んでいきます。

お弁当持ちで、学校帰りに塾に行く子もたくさんいます。
学校のお弁当と、塾のお弁当の2食持ちで出かけるなんて話もよく聞きますよね。
徳島では、そうは見かけませんが。。。

中学受験をする子が、クラスに数えるほどしかいない徳島と違って、
中学受験をしない子の方が少ないというのが都会。
もちろん、選択肢も、ものすごく多いですよね。

どっちが良いとか悪いとかではなく、
もし、徳島のこののんびりした中で、まったり勉強しながら、
都会のそんな環境で鍛えてきた子たちと
同じ土俵で勝負しなければいけないことが起きた場合、
やっぱり、公立の学校任せでは無理かなーと思えます。

そんな風に鍛え上げている子たちがいることを知っておくことも、
学校以外で、少しレベルの高い環境に触れておくことも、
つまり、外の世界を知ることも大事だと思います。

それをどう受け止めて、どう生かすかはそれぞれですけれどね。



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テレビ、見る?見ない?

子供にどれくらいの時間テレビを見させるか。。。
これもご家庭によって、まちまちですが、
何かで面白い記事を読んだことがあります。

テレビを全く見ない子よりも
1日1時間未満見ている子の方が成績が良いというのです。

それよりも多くなると、比例して成績も悪くなっているようですが、
全然見ない子より、ちょっと見てる子の方が成績が良いらしい。。。
おもしろいですよね。

ちなみに、お笑い系、バラエティーなんかが良いという説も。。。

理由がわかるようなデータは載っていませんでしたが、
全く触れないよりは、ちょっとは知ってる方がいい気はしますね。



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塾の授業準備

個別指導塾と集合授業塾では、授業準備の仕方も大きく違います。
教える側の話です。

集合授業塾の場合は、授業をする単元の板書も考えますし、
だいたい何分で解説して、何分で演習問題、何分で答え合わせ、
何時頃に小テスト、みたいな感じで、分刻みで計画を立てます。
そして、演習が早く終わった子用のプリントも用意したり、
小テストが不合格な場合の再テストも準備したり、
なかなか細かな計画を立ててから授業に行きます。

もちろん、そういう研修もありますし、情報交換もします。

一方、個別指導塾の場合は、ほとんどが先生任せです。
しかも、研修が無い。。。
教えた経験がない大学生が、いきなり教えるわけですから、
きちんとした授業計画なんか立てられるはずがないのです。

しかし、それでも授業ができてしまうのが個別指導。
集合授業で、そんなことをすると、
間違いなく収拾がつかなくなってしまいますが、
たいていの個別指導塾は、マンツーマンか、多くても1対3までなので、
そんなことも起こりません。

じゃぁ、ちゃんと授業ができているのかというと、
実は、かなり内容が薄いんですね。

私が勤務したことがある個別指導塾では、代講制度がありました。
用事で休むときに、授業を代わってやってもらえるのです。

代講申請書に、その日の授業ですることを書いて申し送りをします。
生徒の特長や、どの単元をするかの指示、
テキストの何ページから何ページまでをやって、
どの問題を宿題にするということを書いて提出しておきます。

もちろん、時間が余ると困るので、いつも少し多めに書いて
時間が余ったら、これさせといて―みたいな指示もしておくのですが、
たいていの場合、書いてあることの半分も進めていないのです。

つまり、ほとんどの先生が、
そのくらいの進度で授業を進めているということになります。
そりゃぁ、遅れるわなーww

これが個別の弱点なんです。

個別で、ガンガン進めるためには、年間計画も必須ですが、
授業計画が大事だと思います。

特に2人3人の子をまとめてみる場合、
こっちの子がこれを解いている間に、こっちの子はこれをさせて、
こっちの子はこの問題で手こずるだろうから、こっちの子は先にこっちの解説もやっておくか。。。
みたいに、けっこう細かな予定を立ててから授業に行かないと、
絶対に遅れるばかりです。

個別だったら、丁寧に教えてくれそうやし。。。
っていうだけで選んだら、ちょっと期待外れになるかもしれませんね。


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年間計画

個別指導の塾に勤めていたころのことです。

個別指導というのは、生徒のペースに合わせて学習が進んでいくので、
一見、とても理解が進んで良いように見えます。

しかし、その反面、9割以上の確率で、進度が遅れるのです。
理解できるように、丁寧に丁寧に、一緒に解いていくと、当然の結果です。

ある日、「先生の生徒は、なんでそんなに進度が早いんですか?」と、
他の先生から質問を受けたことがあります。

もちろん、授業で扱わなければいけない問題と
宿題でもできる問題をうまく分けられたり、
このヒントを出しておけば、この問題は解けるといったような、
経験から導き出されたテクニックを持っていたりしたことも、
速く進められる原因の一つだったとは思いますが、
一番の原因は、おそらく、年間授業計画を立てていたことだと思うんです。

実は、その個別指導塾に勤める前には、
集合授業の塾に勤めていたことがあるので、
年間計画が無いとどうも落ち着かなかったのですね。

集合授業の場合、特に、
学校準拠ではないテキストを使って指導している塾の場合は、
年間の授業回数に応じて、年間スケジュールが組まれています。
第何週目には、この単元という風に、綿密に決まっているのです。
だから、きっちり1年で進むところまで進めます。

しかし、個別の場合はそれが無いのです。
もちろん、皆それぞれ進度が違うので、まとめて立てることはできません。
担当の先生がそれぞれ立てるしかないのですが、
私の場合、これが無いとどうも落ち着かないので、
それぞれの生徒に合わせて、個別に立てていたのです。

先取りで進める子も、復習で進める子も、それぞれに合わせて、
何月度の第何回目の授業はこの単元と、パッと見てわかる計画表を作っていました。

もちろん、計画通りにはいかずに、時間がかかってしまうときもあります。
一方で、思ったより、早く出来てしまうときだってあります。

一応の目安として、計画表があれば、
遅れているから、この問題は家でやって来てもらおうとか、
余裕があるから、授業中に解いてもらおうとか、調整ができます。

生徒の方も、その計画表を見ると、
「ちょっと遅れとるけん、家でも頑張るわ」とか言ってくれます。
計画表通りに進めば、終わることがわかっているので、
安心して取り組めるわけです。

個別指導の場合にこそ、この計画表は重要なんですね。
でも、実際のところ、
年間計画を立てて、授業を進めてくれる個別指導塾はあまり見かけません。

教科書準拠テキストを使っている集合授業の塾でも、
年間計画が無いところが多いんです。

計画魔の私としては、ちょっとビックリですが。。。ww

塾を探すとき、どんな風に授業を進めているのか聞いてみるのも
大事かもしれませんね。


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家庭環境

親が本を読む姿を見せると、子供も本を読む子になる
とかいう話を聞いたことがある人は多いと思いますが、
親の習慣は子供に少なからず影響を与えていると思います。

最近、どんどん低年齢化しているスポーツの世界を見ても、
やはり、親も同じスポーツをしている子が多いですよね。
遺伝子の問題と環境の問題と両方が作用してのことだと思いますが、
日常のちょっとしたことでも、やはりそういうことはよくあるものです。

例えば、サラリーマンのお父さんが、毎朝、夜明け前に起きて、
パソコンをいじってお仕事をしている家庭だと、
夜明け前に起きるのは、普通のことに見えますよね。

予期せず、早く目が覚めてしまったとき、
リビングに行くと、お父さんがパソコン見ながら、「おはよう!」と言ってくれる。

ん?お父さん、仕事してるの?僕も勉強しようかな~
と、絵に描いたようにはいかないかもしれませんが、
中学生になって、テスト前に時間が足りなくなってしまったら、
朝起きようかな?という選択肢が自然と生まれます。

親の習慣や家庭環境が、子供に与える影響は大きいと思います。
環境から勝手に身に付くちょっとしたことって、たくさんありますよね。
生活習慣に問題があるな~と思ったら、
家庭環境にその引き金になっているところはないか、
チェックしてみるのも一つの手かもしれません。



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作文

作文の練習をしていて、初めにチェックするのは、
原稿用紙の使い方ですが、その次は、漢数字を使うことです。

城ノ内中を受験しようかという子でも、
そんなところから始めますが、
次に、チェックしまくるのが、しゃべり言葉の乱用なんです。

これは、中学生でも同じ。
きちんと作文の勉強をしてから中学生になっている場合は別ですが、
そうでない場合は、中学生も課題作文の練習で、まず直さないといけません。

最も多いのが、接続詞。
「けど」、「なので」、・・・なんかを、平気で文頭に持ってくるんですね。
正式な作文で、これは好ましくないです。
他には、「あと」、「それと」、・・・とつないで、どんどん付け足していく書き方もよく見かけます。

しゃべり言葉と書き言葉の区別があまりない。
実際、こんなブログなんかでも、半分しゃべり言葉で書くことが多いですから、
そんなノリで、作文を書くのでしょうが、正式な文章でそれはまずいんですよね。

でも、そこが区別できない子が多いんです。

~たり、ってきたら、次も、~たり、って呼応させるとか、
そういうのもできない子がほとんどです。

ら抜き言葉もすごく多い。
そして、それがら抜き言葉であることがわかっていない。

昔に比べると、砕けた文章が多いし、
インターネットや雑誌、本でも、そういう文章を見ることが多いから、
区別がつかなくなっているのかもしれませんが、
そこは、一応、試験ですし、知識として知っておかないといけません。

常体と敬体を混ぜてはいけないというのも、
あやしい子が多い。

実際、ブログなんかでは、(このブログもそうですが・・・)
混ざっている文章を違和感なく使うことが増えているので、
仕方がないのかもしれませんが、正式には、ダメです。

試験は、正しく日本語を使っていないとダメです。
正しいの境目だって、曖昧で、色々な意見がありますが、
とりあえず、試験の目的は点をとることですから、
点がとれる使い方をしましょう。

正しい日本語とは何か?なんて議論は、
少なくとも課題作文では必要ないですから。。。

「これが正しいとされている」ということを知っています!という
アピールができればOKです。
これが正しいと、私は思いませんが!でも構いません。
知っていて、使い分ければいいだけのことですから。



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やる気と習慣

本当によく耳にする言葉です。
「やる気が起きん。。。」

前々からこのブログでは書いていることですが、
やる気なんて関係ないです。
やる気なんか起きなくても、やることはやる!

やる気が起きないと出来ないなんて、なんと贅沢な!
図々しい!甘ったれるなー!と、時々スパルタ先生になりますが、
人生、やる気は起きないけどやらなくてはいけないこと、すごく多くないですか?

いちいちやる気が起きないから・・・なんて言っていたら、
どうやって大人になるの?って思いませんか?

そこは、習慣の問題だと思うんです。
やる気が起きなくても、とりあえず、机に向って何かをしないといけない。
とりあえず、今日やるノルマを達成しないといけない。

最初は、いやでいやで、しかたがないかもしれません。
でもそのうちに、慣れるものです。
仕方なくやっているうちに、意外とできるじゃん!になります。

それをさらに続けていると、
今度は、やらないと気持ち悪くなります。
そういうものです。

最初から、やる気満々で勉強ができるなんて思ってはいけません。
好きで始めた習い事や部活動でさえ、やる気が起きないときあるでしょう?
好きでもない勉強を、やる気満々で出来るはずがない!と思いませんか?

とりあえず、今日やることをやっつけるつもりで、
仕方なくでもいいです、手を動かしましょう。
頭を動かしましょう。

そうしているうちに習慣になりますから。。。

勉強ができる子は、結局その習慣が早いうちに身についている子です。
でも、どこかで、その習慣を身につけないと、
いつになってもできるようにはなりません。

初めはしんどいと思います。
お母さん、協力してあげてください。
お父さんも、協力してあげてください。

やる気がせんって、なんちゅうことだー!って怒らないでください。
やる気がせんって、当たり前だー!です。ww

とりあえず、習慣にしてしまうことです。
理屈で攻めても無理です。
まずは体で覚える。。。習慣です。



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板書は目的じゃない

いわゆる中位層の子に多いのですが、
学校のノートはきちんと書いているのに、イマイチ成績がパッとしないタイプ。

ノートをみると、ものすごくきちんと板書できてるんです。
色分けなんかもして、けっこう綺麗に書いてある。
パッと見、トップ層の子より綺麗かも。。。
しかし、理解はできていない。。。

黒板を写すことが目的になっていませんか?
授業中の板書は、書いてあることを写すことが目的ではありません。
まずは、理解することが目的です。

先生が板書しながら説明していることを理解することが最優先。
そして、それを忘れないための資料がノートです。
そこが逆転してるんです。

ノートを書くことに専念し過ぎて、
先生の言うことはあまり聴いていない。。。
それでは、理解できないですよね?

「学校のノート見せて!」と、言うことが時々ありますが、
中位層の子に、このパターンがとても多いんです。

「ノート、綺麗なぁ。。。で、ここで、何習ったん?」
って聞くと、実は、わかってないんです。

思い当たる人、いませんか?
明日から、改めましょう!
最優先は、先生が言っていることを理解することです。




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「聞く」と「聴く」

「聞いた」のと「聴いた」のとは、全然違います。
でも、これが意外と実感できていないものです。

大学生の時、ある教授のピアノのレッスンで言われたことがあります。
「自分の音を本当にちゃんと聴いていますか?」

今、弾いた自分の音は、どの音が一番大きくて、次にどの音を強調していたか、
そして、どの音とどの音のハーモニーを大事にして響かせたのか、
こうしようと思って弾いた音を実際にそうなっていたか自分の耳で確認したか?
という質問です。

そう言われると、実は全然聴いていないかも?なんですね。。。

音が鳴ったことはわかっています。
そして、こうしようという意思があったことも確かです。
でも、実際どうだったかと言われると自信がない。

例えば、テレビを夢中で見ているときに、
誰かに声をかけられたとします。
声をかけられたことはわかっていますが、
何を聞かれたか、内容はわからないことってよくありますよね。
「ん?なに?」って聞き返すようなシチュエーション。

その教授曰く、
それが単に「聞く」ということで、実際に「聴く」ことはできていないと。


しばらくしてから、即興のレッスンを録音させてもらったことがありました。
別の先生のレッスンです。

即興は、苦手なので、どう和音を運ぶか、どう変奏するか、
頭の中はフル回転です。

演奏に対して、先生がアドヴァイスをくださって、
その後、それを直して弾いていくのですが、
自分のレッスンを聴き直してびっくりです。

先生の言うことは、ちゃんと聴いて理解したはずなのに、
実際に演奏してるのは、ちっとも直ってない!

よくまぁ、先生は、ピアノの蓋を閉めなかったなぁ。。。と
感謝するやら恥ずかしいやらでした。



学校の授業や、塾の授業で、
こういうことは本当によくあることだと思います。

実は聴いてない。。。

マンツーマンでもありますよ。
「今、先生、なんて言った?」って、突然、質問したりします。

え?もう一回言ってください。。。

「今、返事、したじゃん!聴いてないのに返事したな!」
なんて、言いながら、時々実感してもらいます。

自分で思っているより、聴いていないものです。
そして、それを実感していないものです。
さらに、それを実践できていないものなんです。




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母港

「もう塾難民になっちゃいそうです。。。」なんて、
時々相談を受けることがあります。
でも、そういう自覚があるお家はたいてい大丈夫です。

ちゃんとした理由があって、塾を選んでいる印象です。
最終的には、親子できちんと結論を出しているご家庭がほとんどです。

問題は、それに気付いていないご家庭です。
塾を3ヶ月で転々とするんですね。。。
理由は、成績が上がらないから!というのですが、
考えてみてください。
3ヶ月じゃぁ成績は上がりませんよ~

それは、塾が悪いんじゃなくて、
勉強に対する姿勢に問題があると思います。
「高い月謝払ってるんだから、さっさと成績上げてよー」
って言うのでは、もはやモンスターです。。。

子供さんの勉強を、ちゃんと見ていないお母さんです。
ちゃんと見ているお母さんなら、こう言います。
「そんなに簡単に成績は上がらないですよね」って。

徳島でも時々ありますね。
私は個人になってからはそういう経験はありませんが、
塾に勤務していたころはありました。

そういうのは、見ていて、ホントに子供がかわいそうです。
そういうお母さんはたいてい子供のせいにします。

「もう、ちゃんと勉強せんけん、できんのじょ!」
「ゲームばっかりして、いい加減にしいよ!」
「自分のためだろ?勉強は!」
「もう、かっこの悪い、いい加減にして!」
「どうしてちゃんとせんの!塾に行かしてやんりょるのに!」

ん~、なんとかならないかな~と、かわいそうになります。
できない子、ダメな子、悪い子、と、毎日刷り込まれているようで。。。

お母さんは、子供にとって、
最後の最後にはどんな状況になっても助けてくれる救世主であってほしいですよね。
万一、まわりが敵ばかりになっても、味方でいてくれる人が必要ですもの。

そういう存在のお母さんやお父さんがいてくれるから、
最後の最後に、ボロボロになってしまっても、必ず帰ることができる港があるから、
子供たちは勇気を持って、航海に出られると思うのですが、
なかなかそうはいかないお家もあるようですね。



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習ってない

見たことがない問題をみると、「習ってない!」という子は本当に多い。

例えば、こんな感じ。。。
速さの勉強をしていて、
時速、分速、秒速というのは、何を表わすのかということを勉強しました。
問題も解いてみました。大丈夫です。できています。
その前の時間に、分数の掛け算や割り算の勉強は終わっています。

さっそく、分速50mを秒速に直さないと解けない問題を、解かせてみました。
案の定、言いましたよ。「これ、習ってないよ!」

“え?でも、分速と秒速が何を表わしてるかは習ったよね?”

「けど、これ分数でないと計算出来んのちゃうん?」

“分数の計算は、前の時間に終わったよね?もうできるんだよね?”

「うん。でもな、こういう問題は、テキストの次のところに出てくるやつやし。。。」

“次のところに出てくるやつだったら、できんのん?
 分速と秒速の意味がわかってて、分数の計算もできるのに、
 見たことない問題だったら出来んのん?”

まぁ、意地悪ですが、この感覚は直してもらわないといけないので、時々やります。

知ってる知識を使って解ける問題は、見たことない問題でも解けないといけません。
とりあえず、見たことがない問題でも、
知ってる知識を総動員したら解けるかも?と思うところから
スタートしてもらわないといけません。

そいういう発想で問題を見つめられるようになってもらわないと、
解いたことがない問題は全部できない!になってしまいますからね。

世の中、知ってる問題の方が少ないですから、
知らない問題はできない!なんて言っていると、生きていけません。ww

結局、しぶしぶ解き始めますが、
解けた時には、いい顔をしてくれます。
その経験が大事だと思うんです。
一見、できなさそうに見えても、やってみたら出来るじゃん!っていう感触。

この感触が嫌いな子はいないはずですからね。
まずは、これをいっぱい味わって、やみつきになってもらわないといけません。

計算のパターンだけ覚えて、
それで出来ないやつは、「習ってないけん、できん!」で済ませる子は本当に多いんです。
「習ってない!」に騙されてはいけませんよ、お母さん!
「こんなん、見たことないけど、できるんちゃう?」って好奇心旺盛に逞しく育てなきゃ!です。



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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

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