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将来のビジョン

昨日の話は、将来のビジョンについても言えます。
小学校高学年にもなってくると、
さすがに、将来のことも考えていかなければいけない年頃です。

やりたいこと、なりたいものが見つかったなら、
そこから、どんどん掘り下げていくのです。

まず思い描くのは、
学生生活が終わった時点の自分でしょうか。

その自分になるためには、
どんな大学へ行くのか、どんな大学院へ行くのか、
留学をするのか、それとも・・・
色々な選択肢があるはずです。

では、その選択肢を選択するために、
どんな高校へ行かなければいけないのか。

その高校へ行くために、
中学では何をしなければいけないのか。
例えば、成績はどのくらいのレベルを目指さなければいけないのか。

そのレベルに到達するために、
今年度中に何をしなければいけないのか。

今年度中にそれを達成するためには、
今月は何をしなければいけないのか。
では、今週は?今日は?

こうやって、どんどん現在へ掘り下げてくると、
今、しなければいけないことが明確になります。

そして、そういうビジョンがあれば、
それに向けて必要なことに、常にアンテナを張るようになります。
そうすることで、ますます目的を達成しやすくなっていくというわけです。

そんなこと決めたって、
どうせ途中で変わるじゃない?と思うかもしれません。
変わったっていいと思います。

何も考えていなくて、目的もなく過ごしてしまうより、
目的に向かって歩いている途中で、
新しい道が見つかる方がずっといいと思いませんか。

そして、おそらく、目的に向かって歩いている方が、
新しい道が見つかる可能性も高い。
目的もなく過ごしていても、素敵な道が見えるとは思えませんもの。

将来のビジョン、見えていますか?



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目的を明確に

当たり前ですが、
目的は具体的なほど実現の確率が上がると思います。

例えば、
「数学をできるようにしたい」というような
ざっくりとした目的でも、無いよりはマシですが、
できるようになる子は、そこからもう一歩踏み込んだ分析をします。

「数学をできるようにしたい」ならば、どうするか。
自分が苦手なことは、代数系かそれとも幾何系か。
例えば、代数系だったとしたら、
方程式か関数か・・・

方程式だとすれば、
そもそも計算が苦手なのか、文章題が苦手なのか。
計算自体ができないのか、それとも立式ができないのか。

立式ができないのなら、どういうタイプができないのか。
金額と個数を合わせるような簡単なものはできるのか、
速さならできるのか、食塩水ならできるのか、
損益算みたいな割合が絡んできてもできるのか・・・

そうやって突き詰めていくことで、
今、やらなければいけないことが具体的に見えてくるはずです。

マンツーマンの場合、
これを突き詰めてあげることから始まると言っても過言ではありません。

つまり、自分で勉強している場合も、
これを突き詰めることからスタートするのが得策です。

そんなこと言われても、何もかもできないし…
と言う子もいると思います。

だからと言って、何もかも一度にできるわけではありません。
それなら、まずはやることを絞るべきです。

一番マシなところからでいいんです。
何もかもできないなら、まだ一番マシなところから伸ばすべきです。
そこだけは、絶対に落とさないと言えるところまで鍛えるのです。

たいてい、「やろう!」と思った時には、
意気込みがありますから、ついつい苦手なところに手を出そうとします。
でも、そんな意気込みが、ず~っと長続きすることは少ないのです。
そうすると、苦手なところの勉強なんて、真っ先に嫌になります。
だから、失敗するんです。

まずは得意なところを強化することです。
そうやって、やり方が見えて、自信がついたら、
苦手なところでも失敗をする確率は下がるはず。

悪い点数の答案用紙、
ぐちゃぐちゃにして葬るのではなく、次へ生かしましょう。
今、自分がやるべきことが、その答案用紙から見つかります。




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好きなことと将来のこと

将来の目標がなかなか決まらない子の中には、
世の中にどんな仕事があるのかを知らない子もたくさんいます。

お仕事図鑑みたいなのも、あちこちで見かけますが、
やはり、興味を持ってるな~とか、向いてるかも~とか思う分野について、
色々な情報を流してあげることも必要だと思います。

ある時、将来のことが全く決まらない高校生に、業を煮やして、
「さすがに、分野だけでも絞らんとヤバいよ~」なんて言うと、
自分は歴史なんてものが好きだから、
好きなことを生かせる仕事がないと言うんです。

は?
歴史とか好きだったら、学芸員とか興味ないん?
と思いますよね。

そうしたら、「ガクゲイインって何ですか?」ときましたよ。

・・・。(しらべろよー)ですよね。

博物館とか歴史資料館とか行ったことあるでしょう?
から始まって、

エジプトの吉村先生みたいにはなれずとも、
発掘とかに携わるような仕事だって、色々ありそうじゃない?

あっちやらこっちやら、いろんな話もしてみて、
そっち系に進んだ子の話もしてみたりして。。。

「そうか!そういう仕事がありますよね。 調べてみます!」

んー
手間がかかるけれど、
こういうの、できるだけ早いうちに入れてあげたいですよね。
できれば、遅くても中学生の間に。

やっぱり、将来の目標があると、人は変わりますものね。




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進度目安(補足)

ここ数日、上位層の場合の進度目安を書きましたが、
中位層はこうはいきません。

まず、先取りは出来ないと思います。
学校の進度についていくのが精いっぱい。

そのような場合は、まずは学校に後れを取らないこと。
標準テキストは難しいと思うので、
まずは、教科書準拠テキストを5教科そろえて、
それをきちんとできるようにすることです。

基本問題を落とさないようにする。
数学でいうなら、最初の大問1と、それぞれの大問の中の(1)(2)。
最後まで解けなくても、基本問題が抑えられれば、
6割は越えますから、市内普通科すれすれレベルには達します。

基礎がないのに、その上を積み上げようったって、それは無理ですから、
まずは、基礎基本をきちんとすることです。
単元によれば、振り返りが必要なこともあるでしょう。
潔く振り返って、積み直す方が早いと思います。

基礎を盤石にすれば、高校入試には、間に合わなくても、
高校生になってから、その上に積み重ねることで、
伸びていく子も中にはいます。

要は、諦めずに頑張れるかどうかですね。
このレベルの子は、ここがかなり問題なんですが。。。

まだまだティーンズです。
遅すぎたなんてことはありませんから、
気付いたところから頑張ってみてはいかがですか?



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進度目安(中3)

中3も、やはり7冊のテキストを揃えるところは同じですが、
中3はそれに加えて、復習が必要ですね。
入試に向けた実戦演習。

通信講座なんかをやっていると、
学校の進度よりずいぶん早く進んでいくと思いますが、
受験を見据えると、やはり、そういう進度になります。

一つの目安は、夏休み終了時点で、中3内容が終わること。
そうすれば、2学期以降は実戦演習に時間が割けますから。

徳島の場合は、入試が公立一本ですし、
入試の日程も3月と遅いですから、
2学期以降、実戦に時間を使えれば、丸々半年あります。

年明け早々から、私立の入試が始まる都会と比べると、
約2ケ月違いますものね。

ですから、まずは、できるだけ1学期の間に、先取りを終わらせることです。
中2の後半を1、2年の復習に使えた子は、
2月の基礎学の時点で、ほぼ復習も完了していますから、
1学期は、学校の教材(「整理と対策」や「新研究」など)を使って、
さらに復習しつつ、
とにかく中3内容を終わらせることに専念しましょう。
基礎学も2学期以降にしかありませんしね。

中3内容が終われば、過去問も解けますから、
そこから実戦演習です。

中3になると、学校の実力テストも、
ようやく入試を意識したものに変わってきますから、
その結果なども見ながら、苦手単元の克服ですね。

やり方はいろいろありますが、
一つの目安として、これくらいのペースで進めるとよいと思います。




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進度目安(中2)

中2も中1と同じように、まずは7冊のテキストを揃えます。
主要3教科の標準テキストは引き続き先取りで進めて、
理科・社会と、教科書準拠の国語・英語は
学校に合わせて定期テスト対策。

ここは、中1と同じですね。
ですが、中2は、そろそろ入試に向けた準備も必要です。

夏休みを使って、1年の理科・社会を復習しましょう。
今年は、夏休みが短くて、なかなか難しいですが。。。
目安としては、やはり、夏ごろから復習を並行させたいところです。

主要3教科は、常に前学年で習ったことと絡みながら、
進んでいくので、よいのですが、
理科・社会は、習いっぱなしで終わっています。

復習しないと忘れていますよね。
夏休みから、2月の基礎学に向けて、
しっかりと入試レベルでの総復習をかけていきましょう。

中2から使えそうな復習用の問題集を使っていくとよいと思います。
入試レベルのテキストを使うと、
「え?こんなん習ってないし~」と思うことが、意外とあるものです。
でも、終わった単元、再び学校でやるはずもありませんから、
自分でやっていきましょう。

あわせて、英語の長文と英作文の練習を始めましょう。
これは、学校ではほとんど扱ってくれていないのですが、
入試のメインとなる分野です。

中2用のテキストを使えば、既習単元だけの文法事項を使って、
できるようになっていますから、
そういうのを活用して、実戦力をつけていきましょう。

中2の今頃から、受験準備を始めておくと、
中3にドタバタしなくて済みますね。



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進度目安(中1)

高校入試を見据えた場合の、
中学生の進度目安を見てみたいと思います。
今日は中1。

小6の1月中旬までに、徳島の中学受験は結果が出そろうので、
普通は、そこから、中学の先取りに入ります。

大きく変わるのは、数学、英語ですね。

ず~っと前に使いたいテキストについて書いた気がしますが、
少しおさらい。ww

中1で準備したい家用のテキストは、
教科書準拠のものが、英語、国語。
主に定期テスト用です。
教科書準拠ではない標準テキストが、5教科。

最低この7冊は必要です。
もし、塾で使うものがあれば、
この7冊のどの役割を担うテキストなのかを見て、
同じ役割のテキストを省けばよいでしょう。

あとは学校のワーク、セミナー類を活用すれば、
特に問題なく中1は過ごせるはずです。

入学までにやっておきたいのは、
やはり、英語、数学、できれば国語(いずれも標準テキスト)。
これは入試を考えると、どうしても先取りで進めてしまいたい教科です。

理科・社会と、準拠の英語・国語は、
学校進度と同じくらいでも、あまり問題はありませんが、
主要3教科の標準テキストは、先取りで始めて、
そのまま学校が始まっても先取りします。

最終的に、中3の夏休み終了時点で、
中学内容を終わらせたいのです。

学校と一緒に進んでいたのでは、
実戦力をつける暇がないのが現状。

つまり、ハイレベルを狙っていくなら、先取り必須。
昔は、私も復習主義でしたし、
それでも、なんとかなっていく子が多かったのですが、
近頃は、どうもそれではよくないんですよね。

では、明日は、入試が少し近づく中2を見てみます。



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千差万別

ここ数日の記事を読むと、
4年生ぐらいから準備しなければ、上位で受からない…みたいに思うかもしれませんが、
これはもう本当にそれぞれなんです。

皆、持っている能力も違いますし、環境も違いますから。

実際、うちの生徒でも、小6の途中から附属受験の勉強をして受かった子もいますし、
逆に、小4から塾併用でやっているにもかかわらず、失敗した子もいます。
城ノ内受験だって、小4から準備した子もいれば、小6から始めた子もいます。

いずれにせよ、合格した子たちを見れば、
どれだけ基礎学力があったかと、
どれだけ吸収できたかで結果が決まったと思います。

一生懸命やっているのにできない子もいれば、
楽しくそれなりに頑張って成し遂げてしまう子もいます。
それぞれなんです。

しかも、そこではうまくいかなくても、その先、高校で一気に伸びる子もいますし、
逆に、中受はうまくいったけれど…で終わってしまう子もいます。

それぞれに、伸びる時期というのがありますし、
それぞれにできることは違います。
そして、それぞれに合っているやり方も違っているのです。

だから、目先のことだけではなく、長い目で見て、
何に向いているのか、何が合っているのか、
今が伸ばすべき時期なのか、それとももっと先なのか、
よ~く考えて進んでいかなければなりません。

どれが正解なのかは、簡単にはわかりませんが、
よく考えて自分で選択していけば、後悔は残らないと思います。
難しいですが。。。




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カリキュラムと適正と

昨日、一昨日みたいな話をすると、
そんなことしなくても、合格してるよ~と言う人はよくいます。

はい。もちろん、そんなことしなくても合格する人はいます。
でも、本気で受験する人にとって、
合格って、ただ受かればいいだけでしょうか?

しかも、中学受験です。
そこがゴールなんて人は一人もいませんよね。

つまり、どのレベルで合格したいのかということなんです。
先へ繋げないといけないんでしょう?
ギリギリ、ビリで合格すればいいのでしょうか?
そんなことはないはずです。

おそらく、目指しているところは、
少しでも上なんじゃないでしょうか。

そうすると、やはり、
余裕で受かるレベルまで持ち上げておきたいですよね。

そう考えると、大手塾のカリキュラムは理にかなっているんです。
言い方は悪いかもしれませんが、
ハイレベルな子を育てるカリキュラムなんです。
最終的に難関が狙えるようになる子たちです。

学校任せでは、そんな子は、まず育ちません。
学校は、それが目的ではありませんから。

では、大手塾に行っておけば、ハイレベルな子に育つのか?
そうではありません。
問題なくついていく子もいれば、ついていけなくなる子もいます。
学校のカリキュラムについていけなくなる子がいるのと同じです。

大事なのは、
自分の目的とカリキュラムが合っているか、
そのカリキュラムは自分の能力に合っているか。

これがピタリと合っていれば、
問題なく目的を達成できるはずです。

しかし、これがなかなか難しいのですけれどね。




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進度目安(城ノ内中受験)

城ノ内の場合は、先取りしたい科目が少し違ってきます。
もちろん、漢字・語句や、算数は多少先取りしたいのですが、
それよりも、理科。

まずは、3、4年から6年までの理科を
きっちりやりたい。

といっても、公立なので、あくまでも学校レベルでよいのですが、
学校の真ん中のレベルではダメです。ww

つまり、教科書で習うことがきっちりわかって、
活用できるレベルにしましょう。
「活用できる」というのがポイントです。

正確な知識があって、
それを活用して説明できなければいけませんから、
ただ単に言葉を詰め込むような勉強ではなくて、
図や写真をフル活用して、きちんと理解して飲み込んでおくことです。

社会も同じ。
小6の社会は歴史ですが、大事なのは、歴史よりも、
産業、工業、環境、国際問題など。
明らかにこちらのウエイトが高いです。

これも、正確に理解したうえで、資料を使って考えられる能力が必要です。
ある程度、知識が入れば、5年生くらいから、
適性検査対策問題集みたいなのをやっていくとよいでしょう。
早い子は4年生から、準備します。

こどもニュースや子供新聞は、絶対に活用してほしいアイテムです。

受験算数みたいなのは、大量には出題されませんが、
学校の教科書の発展として扱われている程度の受験算数内容は出ます。
やはり、学校の先取りで進めておかないと、
6年生が、なかなか大変なことになります。

特殊なテストというわけではなく、
基礎学力がきちんと備わっていることと、
それを活用できることを見るテストなので、
文理・附属は難しそうだから、城ノ内で・・・
みたいな発想では大失敗します。

ある程度成績がいい子でも、意外と説明ができない子はたくさんいます。
どんな言葉で、どのように表現すれば、言いたいことが伝わるのか、
そういう練習をかなりしないといけないことがよくあります。

文章を書くための基本的なことも、できていない子が多い。
縦書きは漢数字、横書きはアラビア数字、この区別が出来ていない子も、
話し言葉と書き言葉の区別が出来ていない子も、
ずいぶんたくさんいます。

さらに、一番多いのは、一文が長すぎる子。
人に伝えることを意識できるかどうか。。。

そのような視点からも、チェックしてあげながら、
やはり、できれば5年生中に、
学校内容だけでいいので、6年生の算数と理科は先取りして、
適性対策問題にたくさんあたってみるのがお勧めです。




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進度目安(文理・附属中受験)

パパ塾ママ塾で頑張っておられるご家庭もたくさんあると思います。
そうすると、中学受験をしようと考えた場合に、
一番気になるのが、
どの時点で、どれくらい仕上がっていればよいのか
ということだと思います。

今日は、その辺りを見てみようと思います。

受験に備えて準備をし始めるのは、多くの場合小4。
低学年は、とにかく基本的なことがきちんとできるように仕込んで、
小4から、受験に向けて・・・という感じですね。

文理・附属の場合は、国語・算数ですから、
算数の先取りを中心にしていくとよいと思います。

まずは、受験算数というよりは、
小学校内容を先に進める感じです。
目標の進度は、5年生終了時点で、
ほぼ6年生内容が終わっていること。

分数の計算や、約数倍数の考え方、
速さや、比の計算、円の扱い方など、
5、6年の内容をやらないことには、
受験レベルまでもっていけないことはたくさんあります。

ですから、とりあえずは、
5年生終了時点で、6年生内容が終わることです。

あわせて、既習単元から、受験レベルへ上げていく必要もあります。
大手塾の多くは、5年生で受験算数の基礎は一通り終わって、
6年生は復習&実戦に入るカリキュラムを組んでいますから、
それを考えると、やはり、5年生までで、軽く一通りは終わらせたいですね。

言うのは簡単ですが、
いざ、やるとなると、なかなか大変ですが。。。


もちろん、国語の漢字も多くの子が先取りで終わらせますし、
特に地元公立ではあまり扱ってくれないような
慣用句、ことわざ、四字熟語、口語文法なども、
しっかりやっておきたいところです。

公立の進度に合わせて、ゆるゆるとやっていたのでは、
まず受験は無理です。徳島の場合。

4、5年で、受験の基本を一通り終わらせて、
6年で復習&実戦。
これが大雑把な目安と考えてよいと思います。

では、明日は城ノ内受験の場合を考えてみます。




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分析すること

ある時、中3生が浮かない顔で言いました。
「なんか、今週は集中できん。。。先週は、できたのに。。。」

でもって、計画通りに勉強が進んでいません。
こちらとしては、やっぱり来たか。。。という感じですが、

「こういうときは、どうしたらいいんですか?」
と、けっこう深刻そうな顔をしています。


“原因は、何だと思う?”

「昼間に眠くなったり。。。
 体調が良くないことが気になって集中できない。。。」

持病持ちの子だったので、
私も体調のことはとても気になっていました。

“先週は、集中できてたよね~
 すごく頑張ってたもんね。
 とういことは、先週より体調が悪い?”

「あっ。。。そうか。。。
 体調が変わらないのに集中できないってことは、
 気持ちのせいか。。。」

ちょっとしたことですが、
冷静に分析をするヒントをあげれば、
自分で気付くものです。

そのつもりではなかったはずですが、
言い訳のために体調の悪さを使ってしまったと
思ったでしょう。

誰かに、指摘されたのでは、反抗したくなりますが、
自分で気付けば、直せます。
思春期ですから。。。ww

その後も色々と話をしましたが、
少しのヒントをあげることで、解決することはたくさんあります。
中学生とは言え、まだまだ自分のことを冷静に分析するほど
大人ではありませんものね。
 
「スースーするガム」を噛むとか、
身体を動かしてみるとか、
自分でも、眠気対策を色々講じているようだったので、

“いっそのこと、我慢するより寝たら?
20分で確実に起きるという条件付きでのお昼寝は、
意外と効果があるよ~”なんて、言ってみたり。

今までにいろんな子がやっていた眠気対策を
列挙してみたり。。。

“試してみな~、どれか自分に合うかもしれん。”

なんということはない、
ちょっとしたそういうのが欲しいんですよね。

意志の弱い子や、
特に夢や目標がない子、
あっても、それほど強く思っていない子は、
こんなのはたいして役に立ちません。

でも、意志の強い子や、
どうしても行きたい学校、やりたいことがある子は、
こうやって乗り切ります。

つまるところは、そこかな。。。ww



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賢い子のノート

算数や数学の勉強をしていると、
ノートの取り方で、だいたいのレベルがわかってしまいます。

ある時、こんな子がいました。
途中計算なんかは、いらない紙に書いて、
ノートには、答えしか書いていません。

「知ってる? これ、バカな子のノートなんじょ~」とか言って
そのノートのダメダメさを話しました。

途中式が書いてないと、どこで間違えたかがわからないし、
どう考えて解いたかもわからない。
あとで、見直したときに、正解はどうやって解いたかがわからない。
一人で勉強できない、ロスだらけのノートであることを、
あれこれ説いてみました。

実は、その子のいいところは、柔軟性が高いところなんです。

数日後、次の授業で会うと、
ノートがガラリと変わっていました。

「見て~、せんせー!賢い子のノートになっただろう?」
ってな具合で、すぐに直ります。

ただそれだけのことじゃん!と思うかもしれませんが、
ただそれだけのことが直せない子は山のようにいます。

そういう一つ一つのことが、すぐに直せることは、
とても重要なことなのです。
小さなこと、すぐに直せていますか?
その積み重ねが、大きな花を咲かせます。



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柔軟に、論理的に

理解力の高い子に、時々出会います。
これも、先天的になのか、後天的になのかはよくわかりませんが、
私が出会うくらいの年ごろには、もうかなりの差があります。

鍛え上げている環境の子もいれば、
全くそんな環境ではない子もいるので、
勉強そのものの環境が影響しているのではなさそうですが、
ほかのことが影響を及ぼしている可能性はありますよね。

例えば、中3の数学。
入試を見据えて、とりあえず、ほとんどの子に
さっさと中3内容を終わるように仕向けていきます。

そうすると、明らかにそのテンポでは無理な子もいますし、
普通に夏休みには終わらせてしまう子もいます。

中には、1学期は体調不良で学校に後れをとっていたのに、
一気に夏休み中に3学期の最後まで終わらせた子もいました。

理解力が高い子に共通しているのは、
柔軟性が高いことです。

例えば、自分が解いた方法とは別の方法が解答に載っていたとします。
すると、このタイプの子は、必ず聞いてきます。

「ぼくは、こうやって解いたんだけど、これでもいける?
 どっちが速い?」

普通は、答えが合っていたら、そこで終わってしまいますが、
自分が解いた方法でも、間違いはないかという確認と、
どっちで解くべきかの確認を、必ずしてくるのです。

違う方法があると気づくと、さっさと受け入れるんですよね。

解き方で詰まってしまった時もそうです。
そこまで考えた順路を説明して、どの着眼点がイケていないのか、
何をヒントに、正しい着眼点へもっていくのか、
そういう部分を質問してきます。

実はこれ、その時の成績には関係ないんです。
こういう思考をする子は、その時点での成績は良くなくても、
必ず、どこかでウソみたいに伸びるんです。

逆に、その時点での成績が良くても、
こういう視点で考えていない子は、
残念ながら、どこかで行き詰ってしまうんですよね。

柔軟に、論理的に考えること、
伸びるための必須条件ですね。





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表現力

学力テストの結果などが出るたびに、
たいていの県で、「記述問題が…」というようなくだりを目にします。

記述問題の正答率が低い。
記述問題に白紙解答が多い。
記述の力が…  という具合。

私も、国語の記述問題が…という相談はよく受けますし、
その解決に一緒に勉強をする子も多いのですが、
記述ができない子には、2つのタイプがあります。

一つは、書くコツがつかめていないだけの子。
もう一つは、そもそも伝達することが苦手な子。

前者の場合、書いて説明するためのコツをつかみ始めると、
スルスルとできるようになってきます。

問題は、後者。
これはなかなか骨が折れます。

どちらのタイプかは、少し話をしてみるとよくわかります。
学校での出来事を、知らない人にも伝わるように話せるかどうか。。。
後者のタイプの場合は、これができません。

話の途中で、
「ん?学校での話?」
「それ、クラスのお友達?」
「え?誰がそう言ったん?」
こんな質問を挟まないと、まったく意味が通じません。

もちろん、算数の問題を解いていても、
どうやって考えたかの説明はできません。
式を言えればよいほうです。

「で、その数字はどこから出てきたん?」
「なんで、それを割ってみたん?」
結局、質問をしないと通じません。

生まれつきなのか、環境でそうなるのかはわかりませんが、
これは、成績を上げるためには、ものすごく障害になります。

どうやったら治るだろう?とよく考えるのですが、
やはり、日々、会話の中で、
単語で通じてしまわないことで鍛えるしかないかも?!と思う今日この頃。

小さいうちに気づいてあげることが大事かもしれませんね。




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目標を持つ

昨日・一昨日の記事では、市内の高校を点数で並べましたが、
本来は、点数で高校を選ぶべきではありません。

将来のことを考えて、高校で自分が何をするべきかを見据えて、
選ぶべきだと思っています。

でも、多くの子たちが、基礎学の点数とにらめっこをして、
行く高校を決めてしまっているのが現状です。
毎年、これは腑に落ちないんですよね。。。

「将来とか、何したいかわからんし。。。」という中学生もたくさんいます。
もっと言えば、高校生でも、そういう子はたくさんいるんです。

でも、わからんで済むことなん?と思ってしまいます。
自分の一生がかかってることなのに。

そういう面は、どんどん幼い子が増えてきてるな~という印象があります。

困っても、なんとかなることが増えてきてるからかな?なんて
思うこともあるのですが、

例えば、忘れ物をしても、学校までお母さんが届けてくれたり、
テスト範囲をきちんと把握していなくても、すぐに友達にラインで聞けたり、
解答をなくしても、友達に借りれば手軽に自宅でコピーが出来たり、
困ってしまう場面が、すごく減っていると思うんですよね。

だから、将来のことも、それほど真剣に考えなくても。。。
という感覚で、スルーしてしまうのでしょうか?

将来のこと、しっかり考えないといけませんよね。



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中学のテスト(その4)

地元公立以外で、公立高校入試に参戦してくるのは附属中学になります。
附属中学のテストスケジュールは、少し違っています。
というか、テストがとっても少ないw

1年生は、5月の新入生テストに、定期テストが4回。
2年生は、4月の進級テストに、定期テストが4回。

2学期制なので、各学期2回の定期テストと、
年度初めに1回だけ実力テストもどきがあることになります。

あとは、2月の基礎学ですね。

中3になれば、夏前ぐらいから、実力テストが入り始めますが、
これも、地元公立より少なくて、全部で5回ぐらい。
もっとしてほしい~って思うのですが、近年は、この少なさで安定ですww

ただ、回数は少ないですが、内容は難しいです。

普段の定期テストが難しいので、
逆に基礎学は簡単に感じる子が多いのが附属の特徴でもあります。

基礎学は番数は付かずに、
上位から20人ずつ、A,B,C,D,・・・とグループ分けで評価されます。
一応、計算上では、Bまでは、市高理数科合格圏内ってことになりますが、
21番のBなのか、40番のBなのかで、ドキドキするので、
高校生になってからのことも考えると、やはり、皆、Aで、通過したいところです。

450点代だとBのことが多く、簡単な問題の時は、460点代でもBってこともあります。
難しい問題の時は450代でAになるときもあるのですが、
まぁ、一応、そんな感じですw 
地元公立では想像できないかもしれませんが、これが附属の現実です。
そして、その子たちと高校では合流します。

「皆、理数科に行くのですか?」とよく聞かれますが、
それは、学年によってまちまちです。

去年は、上位の子たちの好みが割れて、
市高理数科と城東に真っ二つ。
理数科は定員割れしましたが、
一昨年は、理数科に集結してしまって、確か10人ほど定員オーバーしたと思います。
県外私立のすべり止めを持って、突っ込んでこられるので、
学校側も調印で調整できず…なのだと思います。

学年によって、これくらいのカラーの差はあります。
城東高校のトップレベルにもこの差は影響しますね、きっと。

少し余談になりましたが、
附属以外のトップ層の子で、気にしている子もいると思うので。。。
参考までに。


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中学のテスト(その3)

今日は、中3の実力テストと基礎学力テストの話。
中3の場合、実力テストは、ほぼ毎月あると思ってください。
年間、10回程度。

定期テストは、もちろん、1、2年と同じようにありますから、
定期テストと実力テストが重なる月が出てきます。
まぁ、受験生ですから、そのくらいは頑張らないといけません。ww

実力テストも、前半はある程度範囲をつけてくれる学校が多いので、
それに沿って、復習をしていくと、1、2年の復習はほぼ完了します。

中3の基礎学は、3回あって、
出願の際の資料に、中学の先生が使います。

中3生にとっては、一番大事なテストでしょう。

1回目が、9月下旬か10月上旬くらい。
2回目が、11月中旬か下旬くらい。
3回目が、1月上旬。冬休み明けてすぐ。

年度によって、多少のずれがありますが、
大体このくらいの時期に3回あります。

範囲は、それぞれ既習範囲すべて。
ですから、中3の大事な単元が入らない印象があります。

例えば、数学なら、1回目には、二次関数が入らない(入っても基礎のみ)ですし、
2回目には、二次関数は入るものの、相似や円周角は入らないか、入っても基礎のみ。
3回目でも、三平方の定理は入らないのです。

入試本番では必ずと言ってよいほど入ってくる単元が入らないので、
トップ層の子たちには、先のことを考えて、先取りさせますが、
それ以外の子たちには、なかなか難しいのが現状ですね。

それはさておき、この3回の基礎学力テストの具合を見て、
出願校を担任の先生と決めていくことになります。

実力テストも、基礎学力テストも、中3になって、初めて入試レベルになるので、
一気に難しくなったように感じる子が多いようです。
難しくなったというよりは、今までが簡単すぎたのですが。。。

市高理数科狙いなら、やはり、最低450点ほしいですね。
年によると、450点ではちょっと怖いですね。

学区外から市内の普通科狙いと、学区内から英数クラス狙いが、
ほぼ同じラインだと考えています。400点以上くらい。。。
つまり、学区外から入ってくる子は、たいてい英数クラスに入ります。

学区内の子は、普通クラスでもよいなら、城北300以上で、
その上に、市高普通科、北高、城南が並んでいる感じでしょうか。
近年の印象では、城南が、頭一つ出ている感じです。

城ノ内の募集はなくなりましたし、城東は全学区になるので、
城東のボーダーは当然上がってくるはずですが…。

科技校は、学科によりますね。
おそらく、年度にもよると思います。
だいたい、城北すれすれ(300に届いたり届かなかったり)くらいの子が、
科技に下げるか、城北にするか悩んで、人気具合を見る感じ。
たぶん、科技の上位層と城北の下位層が重なっています。

実はこの辺りまでで、公立中の上位半分。
つまり、学年で真ん中ぐらいだと、このせめぎあいに参加してしまうことになります。
そして、真ん中より下になってくると、
城西か、さらには、市内から学区外を考えないといけなくなってきます。

あくまでも、大体の目安ですが。。。

そのようなことを念頭において、
中1、中2生も頑張ってほしいですね!




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中学のテスト(その2)

昨日のスケジュールの課題テストと定期テストの間に、
実力テストが入ります。

といっても、中1、中2は、ほとんどありません。
各学期に1回といったところでしょうか。

1学期末の後、2学期中間の後、学年末の後、
くらいですね。。。
これも、時期は学校によって違っています。

そして、みんなが気になっているのは基礎学力テストですよね。
中1、中2は2月にあります。
例年、2月中旬、バレンタインデーのころでしょうか。

範囲は、既習範囲すべて。

全県一斉テストで、高校受験をする子はみんな受けます。
学校で授業の一環に組み込まれているので。

一応、高校入試の出願の際に、中学の先生が参考資料にするテストです。
全県の番数ぐらい教えてほしいところですが、それは出してもらえません。
それどころか、学校によると、
校内の番数も、学年の平均点も開示してくれないところがあります。

おかしなシステムですが、仕方がありません。
今のところ、そのような仕組みで、徳島県の入試は回っていますから。。。

テストの形式は、徳島県の公立高校入試問題を意識した形式になっています。
英語は、リスニングあり。
国語は、課題作文があります。
徳島県の課題作文のサイズは、10行以上13行以内(1行20文字)。

地元公立の子にとっては、普段の定期テストよりは難しい問題です。
中1は、既習範囲が少ない分、得点が上がります。

目安として、市高理数科を狙っている子は、9割以上はほしい。。。
学区外から、市内普通科を狙う子は、8割ほしいですね。
学区内でも、普通科の英数クラスを狙って、先につなげたい場合は、
やはり、8割はほしいところです。

中3の基礎学と、実力テストは、少し違っているので、
また明日~ww



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中学のテスト(その1)

地元公立の場合、
中学生のテストって、どういうスケジュールなの?と思う人も多いと思います。

そこで、学校によって、多少の差はありますが、
大体の年間の流れを見てみることにします。

まぁ、今年は、コロナによる休校のせいで、
大幅にスケジュールが狂っていますが、例年はこんな感じです。

4月上旬 課題テスト(中1は新入生テスト)
5月下旬 中間テスト(無い学校もあります)
7月上旬 期末テスト(9教科)
9月上旬 課題テスト
10月上旬 中間テスト
12月上旬 期末テスト(9教科)
1月上旬 課題テスト
3月上旬 学年末テスト(9教科)

まずは、長期休暇明けの課題テストと
内申に作用する定期テストはこんな感じですね。

一番オーソドックスなパターンです。
中には、1学期末は5教科で、2学期中間が9教科の学校もあったり、
中間は5教科プラス音楽で6教科にして、期末が8教科だったり、
学校によって、年度によって、多少の違いはあります。

課題テストは、長期休暇中の宿題ワークから、
ほぼそっくり問題。。。というか、
そのワークについてる確認テストみたいなのを使う学校が多いので、
ワークを徹底的にやっておくと、ほとんど満点がとれます。

定期テストも、学校のワーク類や授業でやったプリント類を、
完璧に仕上げると、これも普通に満点がとれるテストです。

といっても、この「完璧に」ができない子がほとんどなので、
いかにして完璧にやり尽くすかを、学んでいかないといけませんが。。。

この定期テストと課題テストをきちんと勉強することで、
いわゆる基礎力はついていきます。
侮るなかれ…です。

そして、定期テストと課題テストは、
ほかのテストよりも目標点は上げなければいけません。
点がとりやすいテストですから。。。

トップ層は、満点を目指しているテストです。
くれぐれもそのことを頭において、目標設定を!

明日は、そのほかのテストについてみてみましょう。



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適性検査対策

公立中高一貫校の適性検査対策を時々しますが、
多くの子に足りていないことは、
推測することです。

中高一貫校狙いということは、
地元公立小学校へ通っている子がほとんどですし、
中学受験をしようと考えているわけですから、
それなりに学校では悪くはない成績の子たちが多いのですが、

対策問題を解きはじめて、まずつまずくのが、
推測することなんです。

例えば、昔の地図と今の地図が並んでいて、
この地区がどのように変化しましたか?と問われると、
たいていの子は、
田んぼだったところが住宅地になっていることには気づきます。

しかし、その背景を推測した説明ができる子はほんの一握りなんです。
今の地図には、高速道路がある。
工場もたくさんある。田んぼがなくなって住宅になっている。

つまり、高速道路ができたことで、工場が増えた。
そのことで、住宅も増えて、市街化した。
そういう背景を説明してほしいのです。

どれも、学校では習っていることだと思います。
問題は、それを結び付けられるかどうか。

適性検査ってどんなん?という質問もよく受けますが、
こういうことが考えられるかどうかを見るのが適性検査です。



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コスパの話

例えば、中1の英語、「You are~.」「I am~.」という文を習うとしましょう。

普通、この単元で身につけることといえば、
youのときはareで、Iのときはamで、
人の名前は大文字で、
単数名詞の前にはaがついて、くらいの簡単なルールです。

そうすると、やらなければいけないことは、
こういうルールを覚えることと、新しい単語を覚えること、
あとは、その覚えたことをミスせずに使えるようにすることですよね。

自分で家庭学習がきちんとできる子ならば、
演習問題を数ページと、単語暗記を宿題に出しておけば、
次の時間は、演習に疑問点がなかったかどうかの確認をして、
簡単な小テストでチェックしたら、次へ進みます。

ところが、自分で、勉強ができない子なら、
まず、演習問題の答え合わせから始めます。
もちろん、演習を解いていない場合は、解く作業からです。
そうして、間違えている問題を一緒に解決して、
単語テストをすると、覚えられていないので、
単語を覚えるための時間が必要になります。

当然、覚え方から指導です。
そして、単語がある程度覚えられたところで、基本文のテストをすると、
今度は、ミスが頻発するので、そのミスを一つ一つ取り上げて、
確認していく作業が必要です。

結果として、その時間は、次の単元に進むわけにはいかなくなります。
嘘みたいですが、軽く、このくらいの差はあるのです。


前者をAくん、後者をBくんとすると、
Aくんの場合、集合授業で十分にやっていけます。
集合授業でできることに家庭教師をつけるのは、もったいないです。

Aくんに、家庭教師が必要な場合というのは、
塾のペースが遅すぎる場合、あるいは、
もっとハイレベルなことをやりたい場合ということになります。
あるいは、少しハイレベルな塾と併用して、疑問点をひたすら解決するために
家庭教師を使うというのも効果が高いですね。

Bくんの場合は、性格によると思っています。
たとえば、塾で、自分だけきちんとやっていないのはカッコ悪いとか思うような性格なら、
集合塾のほうが強制力が効いていいでしょう。
マンツーマンの場合は、慣れてくると甘えが出ますから。。。

それから、集合塾のメリットは、時間数が多いことにもあります。
とにかく、家では勉強できないなら、
塾に行ったら多少なりとも勉強をする分、成果があるはずです。

手取り足取りやってもらわないとできないけれど、
できるようにしたいとなると、
ここは、親が腹をくくる必要があります。
膨大な手間かお金をかけるしかない。。。

本来、自分でやるべきことを、逐一親がチェックをしてやらせるか、
最低週3以上で家庭教師を入れるか。。。

中途半端に、週2ぐらいでやると、
それこそコスパが悪いことになります。
結構な授業料は払っているけれど、結果は思わしくない。。。
よくある話です。


AくんとBくんを比べただけでも、
これだけの違いがあります。

実際には、もっともっといろいろなパターンがありますよね。
だから、何ができていないのか、
何をすることに、どんなサポートが必要なのかをよく見極めて、
必要な塾や家庭教師を選ぶことが、
コスパの良い塾選びにつながります。

わかっている人には、当たり前の話ですが、
意外と知らなかったりするので。。。ww



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コスパ

以前、ピアノ教室をしていた頃のことをふと思い出しました。

ピアノを習った経験がある人なら、
たいていブルグミュラーさんの練習曲集は弾いたことがあると思います。
きちんと習っていれば、幼稚園か小学校低学年ぐらいで出会う曲集です。

家で毎日レッスンがちゃんとできる子なら、
1曲新曲、1曲仕上げ練習みたいな感じで組み合わせて、
毎週1曲は仕上がっていくペースで進んでもよいレベルです。
ということは、一か月に4曲は仕上がる計算。

さらに、このペースで進める子なら、
ほかにもいくつか曲集を抱えていますが、
とりあえず、ブルグミュラーの曲だけで見ても、一か月4曲です。

もちろん、全員が全員そんなペースでは進めません。
中には、1曲の譜読みだけで2週間、
何とか曲の形にするまでにさらに2週間、
弾き込んで、曲らしく仕上げるまでにさらに2週間。
そんな子もいました。

ある時、母がこう言うんです。
「あの子、1曲仕上げるのにすごいお金かかるなぁ。」

思わず笑ってしまいましたが、
確かに、1曲仕上げるのに1か月半かかれば、
月謝が月8,000円だとすると、
単純計算で、1曲12,000円です。

スムーズな子は、1曲2,000円。
1曲につき1万円の差が出るということは、
曲集1冊終わるころには25万円もたくさんかかりますねぇ。www

この差の原因の一つは、
先生なしでできることの差がどれだけあるかということです。

結局、勉強も同じで、一人でできることがどれだけあるかによって、
かかる費用も違ってきますし、結果も違ってきます。

明日は、勉強を例にとって、もう少し詳しくみてみようと思います。



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指定校推薦

子供の数が減っているので、
どこでもよければ、誰でも大学に入ってしまう時代。

とはいえ、ご存知のように、それは下位層の話で、
トップ層は、昔と変わらぬ厳しい受験の世界があります。

が、それも少々様変わりしているのかもしれません。

というのも、先日、同業者と話をしていた時のこと。
指定校推薦で大学へ行くことは勧めないという人がいました。
就職率がものすごく悪いからというのです。

塾を経営していたら、
安全にそこそこ名の知れた大学に行ってくれれば、
それにこしたことはないと考える人が多い中、
いい先生だな~と思ったのですが、

やはり、大学というのは、入ればいいというものではありません。
そこでしっかりと学んで、研究して、先へつなげないと。。。

そうすると、指定校推薦で入学したことが足かせになるというのです。

まぁ、確かに、全員がそうではありませんが、
指定校推薦で入学した→楽して大学に入った→
大学での成績は芳しくない→会社で使えない
というような構図が見える感じはします。

もちろん、大学で頑張って
素晴らしい成績を修める子もいるでしょう。
逆にいえば、そういう子しか、先に繋げることができない。

入試形態が多様化してきて、
楽に、そこそこ名の知れた大学に入れるようになった気がしますが、
やはり、楽をすると、そのつけは、どこかでまわってくるのですね。

一見無駄に見える苦労はした方がいいのですよ、やはり。ww



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知識と経験と努力

なんでも手軽にできるようになった分、
時間をかけて何かをするということを、億劫に感じる傾向があるように思います。

もちろん、手軽にできることを否定するつもりはありませんが、
時間をかけるからこそできるものは、大事にしたいという思いもあります。

数学の閃きなんかも、それとよく似たところがあると思うんです。

パターンを覚えて、手軽にすることが必要な部分もありますが、
そればかりでは得られない部分も大きいのです。

地道に、粘って、考え抜いて、やっと答えにたどり着く。
この作業の中には、パターンを覚えただけでは得られないものがあります。

そして、そうやって、知識と経験と努力を重ねることで、
ある日、閃き始めるものだと思います。

「閃きません」という子は結構いますが、
「解き足りていません」と、思うんですよね。
もっと解かなきゃ、閃きは降ってきませんよぉ。。。

もっと経験を積まなきゃ…、もっと努力しなきゃ…
閃いている人は、ただ単に頭がいいわけではないんです。

何事でも同じで、
プロがやっている作業を見ると、いとも簡単にささっとやっていますが、
それは、そこに至るまでの知識と経験と努力の上に成り立っていると思います。
パターンを覚えることや、
ただ単に、生まれ持った才能だけで、やっているわけではない。

もちろん、人それぞれに向き不向きがあって、
自分には向いていないものもあるでしょう。

でも、自分に向いているからと言って、
知識や経験を積まずにできるようになることなんてないのです。

子供のうちに、そういうことを経験を通して知ってほしいな~と思います。



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無駄なこと

私たちが子供のころに比べると、
時間の感覚が変わってしまっていることをよく感じます。

中学生にもなると、LINEをしている子も多く、
思いついたらすぐに発信して、すぐに返事をしないといけない。
思いついたことを翌日学校で会った時に言うというような
のんびりとした昔のような感覚では動いていません。

もちろん、それがすべて悪いとは思いませんが、
時間をかけるということの価値が見失われている印象は残ります。

例えば、調べ物をするにも、
昔なら、本を何冊も読んで調べたり、
いろいろな人を訪ねて聞き取りをしてみたりしましたが、
今では、ネット検索をかければ、
瞬時に必要なそれらしい情報がピンポイントで浮かび上がってきます。

大変便利で、もちろん、私もその恩恵は大いに受けていますが、
本を何冊も読み漁って調べたり考えたりという経験は、
ネット検索では得られない経験で、
それを通して、入ってきた関連情報は、
自分の中に蓄積されて、ほかの場面で生かされていたと思うのです。

時間がかかって、一見無駄に見えること、
実はそれは決して無駄ではないと思います。

ネット検索のおかげで、
すぐに、それらしいレポートも書けるでしょうし、
それなりにさまになってる意見も言えるかもしれません。

でも、時間をかけて、
自分の中から紡ぎ出されてきたものではないんですよね。

最近気になることの一つです。


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体験プラス理論

実際に体験していることがあると、
理科や社会で、原理や理論を習ったときに、
それが実体験の裏付けとなって、スムーズに理解が進むということは、
よくあると思います。

英語なんかもそうだと思うんです。

最近は、小さいころから英会話教室に通っている子もたくさんいます。
そうすると、中学へ上がるときに、
「英会話を習っていましたから」というお母さんと、
「英会話しかやっていませんから」というお母さんに二分されます。

つまり、英会話をやっていたから、英語は出来ると思っているお母さんと、
英会話しかやっていないから、文法はちゃんと入っていないと言うお母さん。
学校の英語のテストの成績に結果が出てくるのは、後者の発想なんですね。

英会話から入っている子は、理論が伴っていないわけです。
皆、日本語で意思疎通は出来るけれど、
国語の勉強をきちんとしていないと、
正しく読み取ったり、表現したりすることができないのとよく似ています。

やはり、何事も実体験と理論の両方が揃うことで、
より深いものになっていくのだと思います。



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親子○○教室

親子○○教室みたいなのがたくさんありますね。
親子で、楽しそうにいろんなことをやっていて、
それはそれでとてもよい体験だと思います。

しかし、もっと欲を言ってしまえば、
例えば、木工教室みたいなので、
適当な形にカットしてくれているものを
ボンドで貼って、組み立てて、
宿題一丁上がり!というのは、いかがなものかと。。。

それなりに綺麗に仕上がるし、
手間もかからないので、便利ですが、
やっぱり、のこぎりで切ったら、切り口がガザガザで、
ちょっと指の皮がむけてみたり、
それをペーパーがけすることで、つるつるになる経験をしたり、
釘を打ってみたら、斜めに打ててしまって、
横から釘が顔を出してしまったり、
ついでに指から血が出てみたり、
そんな体験こそが欲しいな~と思ってしまいます。

すみません、野性的で。。。
でも、大事だと思うんですよね。

○○教室で、怪我した子が出ると困るので、
そんなことは出来ないでしょうけれど、
だからこそ、親子で悪戦苦闘して、
何か作ればいいんじゃないかな~と思ってみたり。。。

実体験って、もう、それに勝るものはない気がしますけれどね。



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パパ塾・ママ塾のあり方!?

パパ塾ママ塾を最も活用したいのは、
やはり低学年だと痛感することがよくあります。

低学年で、しっかりとパパ塾ママ塾が活用できていると、
高学年になったときに、自立し始めます。

もちろん、パパ塾ママ塾の内容も大事です。
最も力を入れておいてほしいのは、
勉強そのものの内容ではなくて、
勉強の仕方を植え付けることです。

解いたら、ちゃんと丸つけをすること。
丸つけをしたら、すぐに直しをすること。
よく考えること。
意味をわかった上で理解すること。
計画を立てて、勉強を進めていくこと。
文字を丁寧に書くこと。
話をきちんと聞くこと。
ノートやテキストを大切に扱うこと。
前に間違えた問題は、必ず、できるようになったか確認すること。
プリントはきちんと綴じて整理すること。
などなど。

どれも、基本的なことですが、
これを低学年のうちに徹底しておくと、
高学年になるころには、自分で勉強できるようになります。

ところが、これができているご家庭は、実は少ないのです。

一番多いパターンは、低学年は、ほったらかし。。。のパターン。
高学年になって、そろそろ勉強しようか?みたいなノリで、
塾へ行かせます。

今まで、何もやっていないし、何も言われていないのに、
なぜ、突然、そんなことになるのか!!と、子供側は思っています。
ある日、突然、勉強、勉強と言われても、
戸惑って、ストレスがたまる一方ですよね。
なかなかうまくはいきません。

その時点から、パパ塾ママ塾を機能させようとしても、
それはなかなか難しいんですね。
本来、そろそろ自立しないといけないところからのスタートです。

思春期に突入しようかという年頃からです。
難しいに決まっていますね。。。

仮に、それで、うまくいったように見えても、
次は、そこから自立するのが、難しくなってきます。
結局、高校生になっても、自学自習は難しいままです。

次に多いのは、
パパ塾ママ塾が勉強の仕方よりも内容に重きを置いているパターン。
このパターンの場合、勉強の仕方は浸透していないので、
高学年になっても、自分で計画を立てて勉強するところまではいきません。

一番厄介なのが、
塾や学校できちんと聞いて帰らなくても、
家に帰って、お父さんかお母さんに聞けばいいという感覚に
なってしまっていることです。

塾で受けた授業の復習の宿題が、家では全くできず、
もう一度一から親が教え直すなんてことも、よく見かけます。

そういうタイプの子は、仮にマンツーマンで授業をしても、
その場しのぎ的にしか聞いていません。
家に帰ると忘れています。

学校や塾の授業は、確実に理解して家に帰らないと、
学校や塾の授業を、もう一度家で全部するなんて
物理的に不可能ですよね。

まだ低学年の子供さんがいるご家庭は、
是非、実践してみてください。
高学年になったときの差は、大きいですよ。





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指示は具体的に

時代が変わると、指示の仕方も変わるな~と思うことがよくあります。

例えば、教室にいる子たちに、「ここ掃除しときよ~」と言えば、
一昔前には、誰かが、あるいは、皆で適当に分担して、
掃除をしていました。

ところが、今はこれでは誰もしない。
全くやる気がないのかと思いきや、実はそうではないらしい。

「○○くん、この窓、拭いといて」
「○○さん、ここの床、掃いといて」という風に、
具体的に指示をすると、できるんです。

親世代との大きな違いだと思います。
今の小・中学生の親世代は、
おそらく、前者のやり方が通用していた世代。

だから、その感覚で、子供に指示をすると、
子供はやらないことが多い。。。

なんで、やらんのん!
やる気、無いんか!
と思いがちですが、そうではなくて、当の子供世代は、
その指示では何をどうやればいいのかが、
わかっていなかったりするんです。

勉強においても同じようなことが言えて、
「次までに、これ、できるようにしときなよ」なんて言っても、
何をどうやったらいいのかがわかっていない子はたくさんいます。

直しの仕方なんかも、前は、口頭で説明するだけで
できる子が多かったけれど、今は違います。
必ず、一通りは一緒に実際にやって、
「他のページも同じようにするんじょ」と言わないといけません。

ノートの使い方なんかも、
必ず、1ページは一緒にノートを作って、
「次のページからも同じように書きなさい」と言わなければ、
できない子がたくさんいるんです。

でも、逆に、そのひと手間をかけてあげればできる子もたくさんいます。
以前は、
なんで、こんなこと、いちいち一緒にしないとできないんだろう?
と思っていましたが、
最近は、
一緒にやってあげたら、できるかもしれないから、とりあえず、一回やっとこうか。。。
という感じです。

世代が変わると感覚も変わるものです。
私たちの世代だって、社会に出たときは、
「新人類」とかって、散々言われたものです。

その感覚の違いが、良いとか悪いとかの話ではなくて、
とりあえず、今の子たちは具体的に指示することでできるなら、
やってみるしかないですよね。

全員が全員、そうというわけではありません。
中には、「あなた昭和の子ね~」って思う子もいます。
それぞれに合ったやり方を見出してあげないといけませんね。



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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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・塾概要
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・施設紹介


お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

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