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書くこと、覚えること

勉強ができるようになる子と、ならない子。
その差は、いろいろなところから見てとることができます。

例えば、
理科や社会の問題を解いていて、知らないことが出てきたとします。
「次までに、調べといて~」と、宿題にしたら、
たいていの子は、次までに、本やらネットやらいろいろ使って調べてはあります。

一見、どの子も、きちんとできるようになっているみたいに見えますが、
実はそうではありません。

その差は、次に同じような問題を解いた時に現れます

Aくんは、「あ~、これ、この間、調べたやつ~」と言って、
さらりと解いてしまいます。

Bくんは、「あ~、これ、この間、調べたやつ~」と言うけれど、
解けません。
覚えていないのです。

調べてノートにまとめたら、覚えたように見えますが、
そうではないのです。

Aくんは、覚えようとしてノートにまとめています。
Bくんは、ただ写しただけです。

よくある学校の宿題の自主勉もそうです。
理科や社会の教科書をまとめて、自主勉にしている子を見かけますが、
同じようにやっても、教科書をただ書き写しているだけの子と、
覚えるための手段として、書くことを使っている子では、まったく違うのです。

漢字や単語の暗記ですらそうです。
書くことそのものが目的になっている子は、覚えられません。
書くことは単なる、覚えるための手段です。

その認識がある子とない子の差が、
できるようになる子とならない子の差でもありますね。

キミは大丈夫?



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適正とタイミング

これだけ勉強のことばっかり書き連ねておいて、
こんなこと書くと、
はぁ?って言われるかもしれませんが、
勉強がすべてではないと思うんですよね。

この仕事をしていると、つくづく思う時があります。

勉強に向いている子と、向いていない子が、絶対にいます。
家庭教師や塾の仕事の一つは、
勉強に向いている子の力を引き出し、伸ばすことだと思うんです。

だから、勉強に向いていないな~と思う子に、
ついつい、ほかの道を勧めるようなことをほのめかすと、
見捨てられたとか、言われるのも無理はないと思うのですが、

向いてないよな~と思う子を、無理に伸ばそうとするのは、
ものすごく酷だなぁ。。。と思うこともあるわけです。

な~んて、書くと、これまた、
「うちの子のこと?」って思う人がいるのかもしれませんが、
そうではなくて、実は、結構よくあることなんです。

例えば、絶対に市内の普通科でないと!って思っているお母さんに、
科技校なんかを勧めたら、全面拒否されますが、
科技校に行ったほうが、先が明るい気がするんだけどな~と
思うことはよくあるわけです。

勉強とは違う分野なら、頑張れそうだとか、
そういう分野なら、能力を発揮できるんじゃないかとか、
仕事柄、見えてしまう時があるんですよね。

なにも、名のある大学へ入ることばかりがすべてではないし、
今どき、そういう大学に行けば、必ず成功するわけでもない。

一人の人間として、どういう生き方をするのが良いのか。。。
みたいな視点から、長い目で将来を見つめた時、
今、本当に選択すべきことがあるはずなのですが、
それがなかなかクリアには見えないのも現実なわけで、
結局、目先のことにこだわった選択をしてしまう人が多いんですよね。

でも、長い目で見てみると、
今するべきことは、単なる入試のための点取り対策ではなくて、
もっと実用的な部分を大事にした勉強であることも多く。。。
だからといって、実際のところ、
そういう勉強に切り替えられる場合はほとんどないのです。

私の性格上、気づいてしまった時には、
必ず、お話はするのですが、受け入れられることはまずありません。

もちろん、どちらが良いかなんて、だれにもわからないわけですから、
私も、絶対にそのほうがいいなんて、
自分の子でもないし、責任も取れないので、強くは言えないのですが、
なんだかもやもやとしたものを残したまま、
結局は、入試のための勉強を優先せざるを得ない状況に陥るのがいつものパターン。

そして、やっぱりその先が明るくない状態に落ち込んでいるのが、
今までの通例。

気づいたことをお話しするところまでが、私の仕事だし、
そこから先は、その子の人生の問題だから、
私が口出しすることでは全くないのだけれど。。。

難しい問題です。。。




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わからない、思いつかない

手を動かすでもなく、ただ、ぼ~っと問題を眺めて、
「わからんもん」とか、「何も思いつかんし」とか、
考えろとか言われても無理やし~という雰囲気を
醸し出している子、時々います。

ぼ~っと眺めてて、閃きが降りてくるはずもなく。。。
何かを思いつくはずもなく。。。

「思いつかんもんは、しゃぁない」と言うならば、
「しぁないんだったら、受験ややめな」と言うしかない。

冗談ではなく、意地悪でもなく、
ぼ~っと眺めてて受験できるはずはないですから。。。

それをなんとかするのが先生の仕事だと思ったら大間違いです。
なんて言うと、「この先生、いけるん?」と思われるかもしれませんが、
自ら、手を出そうとしてくれない子には、何をやっても無駄なんです。

絶対に行きたいとか、絶対にできるようになりたいとか、
そういう本当の意気込みを持っている子は、
とりあえず、手を動かします。

ただ、何もせずに、ぼ~っと眺めているなんてことは、
まず、ありません。
だから、できるようになるんです。

教えてもらおうとか、ヒントをもらおうとか、
自分からは何もせずに、
やってもらおうとばかりする受け身の勉強の仕方では、
何もできるようにはならないんです。

できるようになる子と、ならない子の決定的な違いはそこだと思います。

「教えてくれんけんできんもん」ではなくて、
教えてくれないなら、自分で調べる!
「学校はやってくれんもん」ではなくて、
学校でやってくれないなら、家でやる!
「習ってないもん」ではなくて、
習ってないなら、自分でやる!

できるようになってくる子は、
皆、そんな意気込みがある子たちなんですよね。




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感覚の差

感覚の差だとか、基準の差だとかいう話を
このブログでもよく書いている気がしますが、
自分が求めているレベルに達するには、
そのレベルの子と同じ感覚を持つようになることがまず第一歩です。

例えば、中学受験。
A:合格圏内の子
B:合格圏内に届かない子

前に解いたことがあるプリントを解いて、1問間違えたら、
A:「あ~、間違えてしまったー!!」(ガ~ン)
B:「一問しか間違えんかった!!」(イエ~イ)

7時から始めようと思っていた勉強時間に間に合わなかったら、
A:「遅れた分、後を伸ばそう~」
B:「まっ、いいか~」

宿題が終わりそうになかったら、
A:「できるところまで、きちんとやって、次回に上乗せしよう」
B:「適当に埋めちゃえ~」

今週の日曜日は運動会で、勉強できんかも?と思ったら、
A:「日曜の分、前倒しでちょっとずつやっとこう」
B:「運動会やったけん、できんかったって言ったらいいや」

風邪をひいてしまったら、
A:「自己管理不足だわ~、とりあえず、今日は寝て、早く治してしまおう」
B:「うつされたけん、しゃぁないよな~ けど、宿題あるけん、寝れんしぃ」
   (そんなときだけ、妙に宿題をしてくるのですww)


Aさんも、Bさんも、自分の感覚が普通だと思っています。
普通の基準はないですからね。。。
自分が、何を普通とするかですよね。



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忙しい

本当に忙しそうな子ほど、
忙しいと言わないという話を書いたことがありますが、
忙しいと言わない子ほど、成績もよい傾向にあります。

もちろん、みんながみんなそうではありませんが、
「忙しい」とよく言う子は、やっている量が少ないことが多い。

例えば、同じ宿題を出しても、
「時間がないけん、できん」と言う子もいれば、
こちらが、「学校、宿題多いから無理かなぁ?」と言っても、
「これくらいならできると思う。。。」とさらりと言う子もいます。

そして、後者の子のほうが、完成度も高いんですよね。

例えば、
夏休み、1日8時間ぐらいしなければさばけない量の宿題を出していた中3の子に、
9月からは、その半分くらいの量の宿題を出して、
「ちょっと、多いかな?」と言うと、
「いや?部活もないし普通できるんちゃう?」と返ってきます。

おそらく、自分では中3内容はもう終わっているので、
学校の授業中も利用する計算でしょう。

同じだけ時間があるのに、なぜだか「忙しい」と言っている子に、
同じことをすると、「無理~!!」と返ってきます。

やっぱり、できる子は、「忙しい」と感じないのかしらん。ww


そして、「忙しい」と言わない子は、スピードも速い。
スピードが速いからできてしまうのかもしれませんが、
でも、同じレベルに達するまでにしなければいけない量は、
みんなほぼ同じなので、それを考えると、
この差はどこで埋めればよいのやら。。。




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上位層の中3生

徳島には、いわゆる難関校はないので、
せっかく伸びる素養を持っている中3生が、
のんびりと過ごしているのは、少々もったいないと思うことがあります。

県外私立を狙っている子ならともかく、
それ以外の子は、市高理数科か、旧総選校の英数クラス狙いになるので、
そうすると、受験問題は、簡単な公立問題ですから、
イマイチ緊張感が足りないのです。
公立中学ならなおさらです。

満点をとらないと…という意味では、
違う緊張感はあるかもしれませんが、
県外の難関私立のような、歯が立たないレベルの問題が混ざることはない。
つまり、そのレベルの問題には触れずに、終わってしまうのです。

そこで、上位層の子たちに勧めたいのは、
県外の難関私立の問題に挑戦すること。

難関私立対策問題集みたいなのが、
いろいろな出版社から出ているので、そういうのを使って、
今の自分のレベルよりも高い問題に手を出すのです。

そして、時間がかかっても、
ああでもない、こうでもないと考えるのです。
絶対に、力になります。

英語も同じ。
知らない単語はどんどん覚えて、
難関私立レベルの長文を読んでみるのです。
公立の簡単なのばかりやっていても、本当の力はついてきません。

難関私立では、内容的にも少々読みごたえがある小説や論説の英文が
問題に取り上げられていることが多いので、
そういうのを読み込んでいくと、高校英語につながります。

大学入試は、そういう経験をしてきた子たちと
同じ土俵で勝負しなければいけません。
それを考えると、
徳島ののんびりモードに甘んじていたのではいけませんよね。





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人生の転機

先日、某芸大の陶芸科の学生さんが、訪ねてきました。
結晶釉という私がやってる釉薬の話を聞かせてほしいというのです。

そういう問い合わせは、実はちょくちょくあるのですが、
たいていは断ります。
なぜなら、そんなに簡単なものでもないし、
逆に、易々とレシピを教えるわけにもいかないですしね。

ところが、何度かメールのやり取りをしていると、
よくある問い合わせとはどうも違っています。
それで、会ってみることにしたのです。

事前に、日時を決めるときにも、
こんな時に本当に申し訳ないと断りを入れるし、
朝出したメールの返信が、夕方になると、遅くなってすみませんと書いてある。
当日の朝には、今日はよろしくおねがいしますとメールも来る。

約束の時間ぴったりに、ちょっとした手土産を持って、現れました。
なんと礼儀正しい子なんだ~などと感心しつつ、
初めはお互い探り探り。。。ww

レシピを教えてほしいと言うでもなく、
自分が実験してみたものも数点持参して、それについてのアドバイスを求められました。
できる限りの実験を自分でしてみなければ、次の質問ができないと思って、
色々とやってみたと言います。

なかなか骨のあるやつではないか…などと思いながら、
こういう仕事をしている関係か、ついつい、あれこれ教えてしまいたくなりますww

今の自分の大学の環境は、とにかく恵まれているとか、
大学の授業料分、環境を使いつくさないと・・・とか、
今どきの子にしては珍しいことを言うな~と思いながら、
話を聞いていると、どうやら、自分で学費も稼いでいるらしいのです。

高校までしか授業料の面倒はみないと言われていたので、
入学金だけ、親に頭下げて払ってもらって、
あとは奨学金やら、給付金やらと、バイトでやってるらしい。

やりたいこともなくて、とりあえず、近所の芸大に入ったけれど、
そのまま、うろうろと過ごしているときに、
陶芸に出会って入れ込んでしまったのだとか。。。
どうやら、途中から、陶芸科に転向した様子。
それで、とにかく、がむしゃらに頑張っているようなのです。

話をすればするほど、今どきこんな大学生がいるのかと思うくらい、
しっかりと物事を考えているし、
とにかく今、自分が夢中になれるものに出会えて楽しいというのが溢れています。

これまで、誰にも教えたことのないレシピを教えてしまいましたw

人生のどこかで、自分が夢中になれるものに出会った時に、
こんな風になれるのは素晴らしいことだと思います。

それが、人生の転機でしょう。
そして、そこで必要になるのは、
やっぱり、きちんと考えることができる力と、
きちんと話ができること、
礼儀をわきまえていること、感謝できること。。。

そういう力こそ、生きる力だと思います。
そして、あの青年のように、夢中になって、ひたむきに頑張る姿を見せつけられると、
人生も後半に差し掛かっている世代なら、つい手を貸したくなる。

人柄というのは、その場で取り繕って何とかなるものではない。
ああやって、話をしている間にも、相手に伝わってしまいます。

当然のように、当日の夜には、無事帰りましたとお礼のメールが来ました。
こういうのが自然にできる子、いそうで、なかなかいません。
成功してほしいな~と思います。

久しぶりにいい青年に出会ったので、
ちょっとこのブログでも紹介してみました。

子供たちには、人生の転機を、キャッチできる力を身につけてほしいですね。
勉強なんかより、ずっと大事なことだと思います。



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ぶれない

先日、ある友人と話していた時のこと、
子供が、「あの中学校でぶれんかったら、まずぶれることはないだろう」
って言う、と言うのです。

子供といっても、もう成人している子ですが、
私の後輩でもあり生徒でもありましたから、
思わず笑ってしまいましたが、そんな中学校でした。

授業中に暴れる子がいたり、
毎日、保護者が参観に回ったり、
消火器をまき散らす子がいたり、
牛乳パックや水風船が飛んでいたり、
少年院送りになる子もいたり。。。

私なんか、地元の大学ですから、
大学1年の時には、
「シンナーを吸った時の精神状態がどんな風か。。。
 それは、○○中学校の卒業生に聞けばいいのですが」なんて、
心理学の先生にさらりと流されました。

「私、○○中学の卒業生ですが?」って言ってやろうかと思いましたがww
今なら、きっと大問題ですね。

いや、しかし、そんな中学校で鍛えられた経験は、
それはそれは、後々生かされていると、
卒業生の多くが口をそろえます。

皆、当時はそれなりに大変でした。
トラブルに巻き込まれる子もいましたし、
上手に切り抜けなければいけないし、
勉強の妨害もたくさんされていましたし、
かといって、妨害してる子も、一応は小学校からの友達なわけで。。。
皆、なんとも言えない経験をしたのです。

そんななかで、それぞれが、この線は超えてはいけないというラインを
自分自身で見極めて、それぞれに行動していたと思うんです。

それぞれの立場で、それぞれのいいところを見極めて、
自分自身をしっかりと持って、生活していかないといけませんでした。
自分とは全く違う考え方の子たちと、どうやって付き合っていくか。。。
お互いに認めるべきことは認めて、適当な距離感を保って。。。

文句を言っても始まらないことに対して、どう対処するかみたいなことも、
だれもが、自分なりの答えを持っていたと思うんです。
社会に出れば、説明がつかない理不尽なことは山のようにありますから、
まぁ、その練習のようなものです。

当事者の時は、それほど大変だとは感じないものです。
しかし、後になって振り返ると、すごかったよな~って話になるわけで、
あの経験は、人生に生きてるわ!とだれもが思うのもわかります。

だから、「あの時ぶれなかった子は、きっとどこへ行っても大丈夫」
なんて発想が生まれるのかもしれません。

そんな中で3年間を過ごしても、
東大の理Ⅲに行っちゃう子は行っちゃいましたからね。
やっぱり、家庭環境ですよ、たぶん。

今の中学校は、また一味違うみたいですけれど。。。



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英語と国語

今の時期から、点数を何とか上げたい中3生は、
たいてい理科・社会で何とかするしかありません。

例えば、6割ラインの子たち。
なんとか市内の普通科に入りたい、となると、

数学は基本問題だけなんとかできるようにして、6割を切らないようにする。
理科、社会を徹底的に覚えて、7割超えるようにする。
国語は、漢字と古典を少し触る程度で、目指せ6割。
英語も、最後の長文以外で、目指せ6割。

こんな感じの戦略で、ぎりぎり6割超えを狙うしかない。。。
となってしまうのが、多くの6割ラインの子たちなんですよね。

国語と英語の結果を点数に反映させるほどの時間がないですから、
すぐに結果が点数に出てくる理科・社会・(数学)で何とかするしかないのです。

これで、高校入試は、たいてい乗り切れます。
しかし、問題はそのあと。。。

高校入試でほとんど捨ててしまった国語と英語。
これ、絶対に大学入試で必要です。

まず国公立は無理と考えて、私立にしたとしても、
まぁまぁのところでも、3教科必要ですよね。
GMARCH、関関同立レベルの下あたりでも、
英・国+数・理・社から1教科選択(学部によります)のところが多いですよね。

つまり、英語と国語は外せない。

そうすると、中学校の時に手を出せないまま終わっている英語と国語を
使い物になるようにしないといけないわけです。

中3でほとんど手を出せていないということは、
中学内容から入れ直しです。
これはなかなか厳しい。。。

これを頑張れる子は、大学入試でリベンジできる子です。
でも、そもそもこのレベルの子は、
もともとあまり忍耐力がない子が多いですから、
リベンジできる子なんて、ほんの一握りなんです。

そう考えていくと、
中学の国語と英語は、大事なんですよね。

みんな、リベンジを簡単に考えすぎです。
あまいんだよ~ww



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与えられ過ぎ

私たちの世代も、ずいぶん豊かに育った世代だと思うのですが、
今の子たちは、そんなのは比ではないくらい豊かに暮らしています。
物質面での話。。。

小さいころから、親の堅いガードに守られて、
必要なものや欲しいものは、すぐに与えられ、
困ったときには、手を差し伸べられて、大きくなる。

自主性がないなんてよく言われますが、
そうやって、育つと、そうなるのもわかる気がします。

例えば、十年ぐらい前までは、
「今年は、僕の服、買わんでいいけん、先生頼んで!」と、
親に直談判して、うちへ連絡がきた子もいましたし、
親に泣いて頼んで、うちへ来た子もいました。

個別塾なら、校の責任者の先生や事務の先生に、
担当の先生を自分で指名してくる子もいました。

親から与えられて、先生がやってくるのではなく、
自力で、親や、マッチングをする担当の先生を説得して、
先生を捕まえるのです。

当然、そんな風にして始めた子は、
授業中に寝ることもなければ、
宿題ができていないなんてこともありません。

逆に、どうやって時間を無駄なく使うかを考えていました。
授業時間内でさばききれなくて、
次までに解いておく宿題を、こちらがお持ち帰り~なんてこともしばしば。

しかし、最近はそんなことはほとんどありません。
それどころか、
自分はしたくもないのに先生が来てしまったなんてこともあるくらい。

まぁ、私の場合は、そういう勉強以前の準備ができていない子は
時間とお金の無駄なので、お断りしていますが、
塾なんかだと、結構たくさんいるのだろうと容易に想像できますよね。
そりゃぁ、授業中、寝ますよね。集合ともなれば、なおさら。

本当に豊かな国なんだろうか?なんて、思ってしまいます。



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英会話

私たちが子供の頃のお稽古ごとといえば、
習字、そろばん、ピアノが代表選手のようでしたが、
今の代表選手は英会話ですよね。

誰もが、英語は大事…みたいに言って、
たいてい小さいうちから通わせていますが、
それって必要なのかな?と思うことがよくあります。

もちろん、聴覚が出来上がる時期のことを考えると、
早い段階で英語の正しい発音に触れさせると、
英語に合う周波数を上手に聞き取れる耳が出来上がるのかもしれませんが、
メリットといえばそのくらいのことしか思い浮かびません。

しかし、多くの人は、
とりあえず、これからの時代は英語が必要だから…、みたいに考えて、
英会話教室の門をたたくわけです。

それが悪いと言っているのではありません。
ただ、それで英語が使えるようになると考えるのは大きな誤解です。

そんな風には、さらさら考えていない人もたくさんいますが、
実は、そうではなく、
英語がペラペラしゃべれるようになるだろうと考えている人も
意外と多いのです。

毎日毎日、明けても暮れても耳にしている日本語でも、
皆、「国語ができない」と苦労しているのに、
週に1度や2度、英会話教室で1時間程度英語に触れただけで、
どれだけのものが身につくでしょう?

全くやっていないよりはマシという程度のものしか身についていないのに、
妙に、英語には自信を持ってみたり。。。
よくあります。
逆に、英語を勉強するときの障害となってしまうことが。

お稽古ごとも、目的を明確にして習いたいものです。




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お手伝い

賢い子は、お手伝いをたくさんしている子が多いです。
またまた、データではなく私の印象でのお話ですが。ww

小さいころから、お母さんやお父さんのお手伝いをたくさんしている子は、
説明をするのが上手だったり、雑学が豊富だったり、
実践的にものを考えたりできる子が多い気がします。

おそらく、大人のお手伝いをすることで、
そのやり方を説明してもらったり、
それをやりながら、色々な話をしたり、
どういう段取りで進めると効率的かを考えるようになったりするからでしょう。

これは、受験という面で考えると、
中高一貫校の適性検査にはとても有利です。

特に理科や社会は、日常生活に密接にかかわっていることが多いので、
日常生活で常識的に身についているであろうことの上に、
理科・社会で習った知識をのせて、考えていくという作業がたくさんあります。

知識さえあればできるというものではないのです。
知識を入れるのは簡単ですが、
日常生活で身についているはずの常識的なことを入れていくのはとても大変です。

小さいうちから、家族の一員として、お手伝いをすること。
とっても大事だと思います。




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睡眠

大人も子供も睡眠はとても大事だと思います。
ここ数年の現象として、マンツーマンの授業中に居眠りをする子がいます。
以前は、こんなことは全くなかったので、初めは本当に驚きました。

もちろん、眠くなる子はいます。成長期ですしね。
特に8時代は、成長期の子たちにとって眠い時間帯だと思うんです。
ところが、ここ数年の傾向として、
夕方の授業中に居眠りをする小学生がいるんです。
実は、何人も出会いました。

初めは、ショックでした。
私の授業って、そんなにしんどい?っていうか、興味ないのか?
でも、そういう子は、授業始まりの漢字テスト中に、既に寝ます。
これは、授業云々の話じゃないですよ。

よくよく話を聞くと、たいてい8時間くらいは寝ているんです。
なのに、夕方から寝る。。。
なんで???って、あれこれ考えましたが、

もうこれは、睡眠の質の問題しかないですよね。
病気でないならば。

夜きちんと深く眠れていない。
生活のリズムが整っていなくて、体内時計がくるってる。
そういうことしか思いつきません。

こんな調子で、おそらく学校でも居眠りをしているに違いありません。
学校で習ったはずのことが、頭に入ってきていませんからね。

規則正しい生活をする。
質の良い睡眠をとって、きちんと朝日を浴びて、
朝ご飯をしっかり食べて、学校へ行く。
勉強以前の問題ですが、
これができていないと、勉強もできませんね。



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宿題の意味

うちの授業では、先取り学習をしている子がほとんどなのですが、
その先取り学習も、どんどん進められる子と、そうではない子がいます。

その差はどこにあるだろう?と考えてみると、
家庭学習の仕方だったりします。

どういうことかというと
例えば、新しい単元を1つ、授業で習ったとします。
当然、その定着を図るための演習問題を宿題にしますが、
その宿題の取り組み方に大きな違いがあるのです。

どんどん進んでいく子は、
その宿題演習を、新しく学んだことをマスターするために解いてきます。
進まない子には、
その宿題演習は、とりあえず、やらなきゃいけない宿題でしかない。
つまり、マスターできるかどうかではなく、とりあえず埋めるww

中3の二次方程式で出てくる解の公式を習ったとします。
それを使いこなせるようにしようと、取り組んでくる子は、
次回会う時には、「もう覚えて使えるよ!」という状態でやってきます。

ところが、とりあえず、問題を解くだけの子は、
解の公式を見ながら、それにあてはめて解いて来るだけなので、
解の公式すら覚えていません。

この差がとてつもなく大きな差になっていくことは簡単に想像できますよね?
でも、
成績の差って、こういうちょっとしたところの差の積み重ねだと思います。




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時間が育てる

コロナのせいで、大したところへは出かけられなかったとは思いますが、
それを逆手にとって有意義な時間にできたでしょうか?
みなさん、短い夏休みを満喫できたことだと思います。
さて、このブログも今日から再開です。


人生には、「時が解決する」ということが、間々あると思います。
これは勉強においてもいえることだと思います。

例えば、どう考えても解けなさそうな問題。
あっちから考えて躓き、こっちから考えても手詰まりで、
そっちから考えても、何も見えてこない。。。

そんな風に煮詰まったとき、
まぁ、たいていは「教えて!」と言ってきますが、
これを教えずに放っておくとどうなるか。。。ww

そのまま諦めて捨ててしまう子もいますが、
中には、それが気になって気になって、
ず~っと頭の片隅で考えている子もいます。

気になってしまう子、これ、賢くなる子です。
こういうタイプの子は、
頭の片隅にずっと引っ掛かっていますから、
あるとき突然、解けちゃったりします。
その爽快感たるやww

これを、「教えて!」と言われて放っておくのも、なかなか大変です。
例えば、塾の先生なら、「先生、教えてくれへんかった」なんて
家に帰って報告されて、クレームの電話が鳴るかもしれません。

例えば、自分がわかってしまう問題だったなら、
お父さん、ついつい教えてしまいたくなるかもしれません。

でも、我慢ガマン。。。
この我慢している間に、
その子の頭の中はずいぶん育っているはずです。

私自身は、塾に行っていなかったので、聞く先生はいなかったし、
学校の先生に聞くのは嫌いだったし、
かといって、安易に兄を捕まえて聞いたら、どつかれそうだしw、
やむを得ず、結果として時間を費やしていた記憶があります。
一番簡単な解決策が、自分で考えることだったので。。。

しかし、あとから考えると、
このために費やした一見無駄そうな膨大な時間が、
実は、すごくよかったのかも?!と思うことはよくありました。

そんなもの、誰かに質問して教えてもらえば、
ああでもないこうでもないと考えている間に、
10問、いやもっと多く解けそうです。
でも、10問解くよりも貴重な時間だった気がします。

こういう無駄そうな時間、使っていますか?
実は、大事な時間かもしれませんよ。



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聴く

例えば、算数や数学の問題を、解説することはよくあります。
そのときに、できるようになる子と、そうでない子の決定的な違いは、
理解しながら聴いているか、
ただ単に聞いているだけかという点だと思うんです。

たいてい質問をしながら解説していくので、
全く聞いていない子というのはいないのですが、
その内容を、きちんと理解しながら聴いている子とそうでない子がいます。

はたからみると、どちらも同じに見えます。
解説している人から見ても、質問には順に答えているので、
きちんと理解しているみたいに見えます。

ところがです。

その直後に、解説に使った紙をのけて、
「じゃぁ、自分でノートに解いてみて」なんて言うと、
あれ?どうだったっけ?
と、なってしまう子が、いるのです。

一方で、急いでバーっと説明をして、
これ、頷きながら聴いてるけど、わかってないだろうな?と思っても、
すぐに自分で解いてしまう子もいます。
こっちが、なんだわかってたんだっ!って驚くくらい。www

この状況を学校の授業で想像してみてください。
怖いと思いませんか?

理解しながら聴いてる子は、
「さぁ、もう一回解いて~」なんて言われなくても、
黒板で説明されたことができるようになっています。

ところが、ただ聞いているだけの子なら、
学校の授業は聞き流しているだけですよね。
それではできるようになるはずがありません。

ある程度、自分で自覚できれば
きちんと理解しながら聴くという感覚がわかってくるはずなのですが、
実際、これはなかなか難しい。

だって、自分ではきちんと聴いているつもりですからね。
しかも、はたから見てもわからないから、誰からも注意されませんもの。

パパ塾ママ塾で、何度やってもできるようにならないなんてことがある場合、
この可能性を疑ってみる必要があるかもしれません。
そして、根気強く時間をかけて自覚できるように仕向けてあげるといいと思います。

なんて、これこそ、言うは易し・・・なんですけれど。
でも、直せる可能性があるなら、やってみないと!ですものね。


********************************

さて、明日から少し長いですが16日まで、このブログも夏休みをいただきます。
8/17(月)に再開いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は、短い学校の夏休みですが、満喫してくださいね!
よく遊び、よく学ぶですww



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スマホと勉強

小・中学生の携帯保有率が、どんどん上がっていることは、
実感としてあります。

中学生にもなると、生徒本人とメアド交換をしている場合も
増えてきています。

例えば、受験前に、ちょっと励ましたいときとか、
緊急連絡があるときなど、
お互いにとても便利なツールとなっているのは事実です。

塾や学校でもオンラインを使うことも、
今回のコロナで、さらに増えてきましたしね。

スマホやら、パソコンやら、タブレットやら、
使わざるを得ない状況も多いですよね。

そうなると、当然ながら、心配も増えます。
ライン、ゲーム、ユーチューブ・・・と、
とにかく誘惑に溢れていますから。。。

実際、統計を取ると、
スマホを1日に何時間も使う学生もかなりいるみたいで、
その時間が長いほど、成績も芳しくないのです。
当たり前ですよね。

ちゃんと勉強しようと思えば、
そんな時間が有り余っているはずがないですもの。

便利なツールはツールとして、使いこなせるようにしたいものです。
しかし、くれぐれも、スマホに振り回されないように。。。ww
家庭内ルール、しっかりと決めたいですね。



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無駄はない

焼き物の釉薬の調合をする際に、高校化学の知識が役に立っているという話は、
このブログでも何度も書いていますが、
先日も、卒業生に「思いもしないところで、今勉強してることが役に立ったりするのよ」なんて話をしたら、
「こういう話、懐かし~」とか言われてしまいました。
どうやら、私はそういう話をよくしていたらしい。。。ww

しかし、今回のコロナの騒ぎの中でも、無駄はないなぁと思うことはたくさんありました。

例えばスカイプ。
かれこれ16、7年前のことです。
まだスカイプって何?っていうような時代、
兄が仕事の都合でアメリカで暮らすようになり、その家族たちとの連絡手段として、
スカイプを使ったのが最初でした。

その後、帰国して、放置状態だったのですが、
上の甥っ子の受験サポートで、スカイプ使えばできるかな~?と、
夜な夜な数か月にわたって一緒に勉強したことがありました。

その経験があったので、
コロナで対面授業ができない場合は、スカイプを使えるだろうと、すぐに対策ができたし、
実は、今すでに、週1は対面で、週1はスカイプで、授業をしている生徒もいます。

無駄な経験はないものです。

さらに、個別だから、ズームは必要ないな~などと思っていたのですが、
将来の進路を決めかねている卒業生に、何かの参考になるかもしれないと、
エンジニアと企画のものづくりについての話をしてほしいと兄に頼んだら、
コロナだし、ズームでしようか・・・、なんてことになりました。

とりあえず、試しに使ってみると、
これはいいかも~、私の個展に使える!

私の秋の東京の展覧会は、さすがにキャンセルにしたので、
その展覧会用に準備してた作品は、HP上でオンライン個展をして発表することにして、
今、準備をしているのです。

そこで、ズームを活用すれば、
個展会場さながらにコミュニケーションがとれるというわけです。
我ながら、次々と思いつくものだと思いますが、
やってみたことのすべてに無駄はないですよね。

このために使おうとか、これのためにやっておこうとか、
そういうことは全く考えずにやっていることが、
思いがけないところで役に立つのです。

だから、
ちゃんとやったことに無駄になることはないよ~といつも話すのですがね。。。



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高校生のアルバイト

今は個別指導塾の形をとっていますが、
以前は、家庭教師の形をとっていたこともあります。
家庭教師を依頼してくださるご家庭は、
本当に様々で、中には、
もうこの子は、塾なんかではどうにもなりません・・・というような状態で、
連絡をくださることもありました。

そういう子の場合、出会う時期にもよりますが、
市内の普通科には届かないこともあります。

そうすると、高校も、
どうにもこうにも心配で手放せなくなることが時々あります。
本人が、目標を持っていて、頑張るからお願い!とか言われれば、
なおさら。。。

しかし、高校受験での失敗を後悔して、
心を入れ替えて、高校は頑張る!とか思っているのは、
たいてい入学当初のみなんですよね。ww

いやだとか、おかしいとか言っていたその高校のレベルに、
そのうち馴染んできて、なんだか自分はいけてるみたいだと錯覚をする。
そして、挙句の果てにはアルバイトを始めてみたりする。。。

ビリギャルみたいに、慶応を狙うわけではないから、
そんなにガンガン勉強しなくても?。。。いえいえ、そんなことはありません。

同じ学校を受験しようとしている普通科の子たちとは、
既にスタートラインが違うんですから!
みんなが高1のことをやっている間、
中学校のことを入れ直さないといけないんですから!

そうは言っても、頭ではわかっている風でも、
学校へ行くと、まぁまぁ上位にいるわけだし、
なんとなくいけるような気分になるものです。恐ろしい話。

うるさいばばぁだと思われても、
ことある度に、あーだこーだと説いていくしかない。
他人である分、お母さんに言われるよりは耳を傾けられるはずだから。

私だって、100%うまくいくわけではありません。
だけど、何もしないよりは、少しでも可能性があるのなら。。。

うまくいくと、ある日、バイトを辞めてきます。
「バイトしてる、場合でないよな~」とかなんとか。
だから、そう言ってるじゃん!と言いたいのを押し殺して、
「確かにね~」なんて、軽く同意してみたり。。。

うまくいくと、そのうちに、自分の誘惑の源を分析し始めます。
学校の帰りに友達と遊んでる場合じゃないよな~
部屋、片づけなあかんよな~
ゲーム、封印するわ~
家では、スマホ触らんようにするわ~

変わるためには、やはりどこかで自分の気持ちを切り替えないといけません。
そのきっかけが何であるかは、人それぞれですけれど。。。

中学生だって、同じですよね。



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記述問題

国語にせよ、理科・社会にせよ、記述問題になると、
途端に手を出さない子をよく見かけます。

たいてい、
「書けんもん!」
と言いますが、書かなければ何も始まりません。

あるとき、こんなことを言う子がいました。
「社会の記述は、答え写して覚えたらいいって!」

はぁ?
どうやら、まぁまぁ成績のいい友達に、社会を教えてもらっていたら、
そう言われたらしいのです。

答えを写して覚えてたら、
いつまでたっても自力では書けません。

まずは、自分で書くことです。
そして、解答と見比べて、分析して直すことです。

自分で書こうとすることで、
表現の仕方を覚えます。
最初からできる子なんていませんから。。。

自分で書いて、解答と比べて直したら、
次に、もう一度自分で書いてみるのです。

そうしておくと、次回、自分で書ける確率は上がります。
解答を写すだけでは、できません。
まずは、自分で書いてみるという作業と、
解答を知った上で、もう一度書いてみるという作業が大事なのです。

この両方をやることで、書けるようになります。
効率よく勉強したいのなら、
一回一回に手間をかけることです。
その時は時間がかかって、進まないように見えますが、
長い目で見ると、絶対にそっちの方が時短です。

短い時間で、できることが増えるにこしたことはありませんよね。
だったら、きちんと面倒なことに手間をかけることです。
面倒なことほど、結果は大きいものですよね。



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自分を分析する

あるとき、国語をなんとかしたいという中学生と勉強を始めました。
とにかく、国語が足を引っ張る。。。よくあるパターン。ww

志望校が高かったので、まずまず難しい問題を解いてもらって、
散々な結果から、分析にかかりました。

「これ、どうやって解いた?」と聞いてみると、

“どうやってって…、普通に解きました。”
と、よくある返事。

「普通って、どんなのが普通なのよ?」と返すと、
はっとして、こう切り返してきました。

“あっ、ごめん、普通じゃない・・・”
そう言って、
まず、どの問題から手をつけたか、
そして、どういう手順で解いていったか、
詳しく話し始めました。

上がるなという実感ありです。

そこからは、こと細かく分析していきました。
大問1つ、一緒にやると1時間近くかかります。

なぜこの接続詞を入れたのか、
ここで、どんな誤解をしているのか、
この長い記述問題の解答を作るには、どういう手順を踏むのか、
自分はどこの手順が足りていなかったのか、
この選択肢はなぜ残ってはいけないのか、
質問と解説を繰り返していくうちに、
おそらく自分の中でも自分自身を分析できるのでしょう。

時間はかかりますが、この作業はとても効果が高いと思います。
ただ、自分がどう考えてこの解答に辿り着いたかを
明確に説明できる子にしか使えない方法です。

「ぼくは、ここでこう考えたんだけど、それはどう?」
「そう考えると、この選択肢も残ってしまうと思うけど、なぜ消える?」
「ここにこの言葉を使うのは、いけない?」
質問も、明確にできるタイプの子には、特に効果的です。

実はこの子、とても面白い子でした。
ある時、国語の自習をしているノートをチェックすると、
自分の解答にピンをつけて、赤でしっかりと直してありました。
「ん~、ちゃんとできてるわね~」と思いながらよく見ると、
所々、赤で書いてある答えがなんだかピンボケなんです。

あれ?と思って、解答を見てみると、
やっぱり、解答に載っている模範解答とは違うんです。
なんと、解答を自分でアレンジして書いてあるんです。

いやいや。。。
それでもOKなところもあるけれど、これはダメでしょー!!
思わず笑ってしまいましたが、
当の本人は、「えっ?これ、だめなの?」って感じ。ww

またまた、アレンジしている答えをすべてチェックして、
そのアレンジのどこがいけないのかの解説です。

それについても、色々と質問が出る子でしたが、
さすがに、こうやっていくとピンボケしなくなりますよね。

自分のやっていることを分析して、
自分の解答を分析して、
まずは、自分自身のどこが正答とずれていっているのかを知ることです。

誰にでも使える方法ではありませんが、
使える子には効果テキメンです。ww



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習い上手は性格か?

昨日の続きです。
習い上手な子と、そうではない子。
これは性格の違いなので仕方がないのかどうか。。。

昨日の例のAさんのような子の場合、
たいていのお母さんは、
うち子はおとなしいので・・・とか、内気なので…とか、
性格によるものだと思っておられますが、
私は、そうではないと思っています。

なぜなら、ものすごくおとなしい子でも、内気な子でも、
自分自身が、あるいは、周囲の人たちも一緒に直そうとすることで、
そういう必要なことはきちんとしゃべれるようになっているからです。

私自身も、子供のころは、しゃべるのは苦手な子だったので、
できるだけ、そういう子でもしゃべれるようなタイミングをはかってあげているつもりです。
それでも、きちんと意思疎通ができないというのは、
やはり性格だけによるものではないはずなのです。
直そうとしているでしょうか?

尋ねられても返事はせずに、首を振るだけ、とか、
何も言わずに手を動かすだけ、とか、
言葉を発しても、きちんと最後まで言えない、とか、
Aさんタイプの子に共通なポイントですが、
これは、勉強に限らず、人生において絶対に損をしますから、
子供のうちに直してしまったほうがいいと、私は思っています。

だって、印象があまりに悪いですからね。。。

尋ねられたら、必ず返事をしましょう。
「わかりません」でも別に構わないのです。意思表示をすることが大事です。
首をかしげても、「ん~、よくわかりません」という言葉が付くだけで印象が変わります。

手を動かすときに、「こうですか?」って一言添えるだけで、
ずいぶん印象が良くなります。

文章は、最後まで言わなければ、伝わりません。
日本語は、文末に大事な言葉を置く言語ですからね。

ものすごくしゃべるのが苦手だったり、
ものすごく内気でおとなしい子だったり、
うちの生徒にも時々いますが、
それでも成績がいい子は、必ず、そういう必要なことだけは言えます。

逆に成績がパッとしなくても、
そういう必要なことがきちんと話せて、受け答えができる子は、
印象がいいから、将来、何とかなっていくだろうな~って思います。
だって、手を差し伸べたくなりますもの。

だから、そういう意味でも、成績よりなにより、
まずは、将来生きていきやすくするためにも、
きちんと意思疎通ができて、きちんと受け答えができる子になってほしいな~と思うわけです。

勉強よりも、数倍大切なことだと思います。




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習い上手

教える側から見ると、実は、
習い上手な子と、そうではない子がいます。
そして、習い上手な子は当然伸び率も高い。

具体的に、どういうことかというと・・・

例えば、同じ問題を同じように間違えていたAさんとBさん。
当然、教える側からすると、
「どうやって考えて解いたの?」という質問をまずします。

Aさんは、沈黙。
Bさんは、自分がやったことの説明を始めます。

自分が教える側だったとして想像してみてください。

黙っているAさんにしてあげられることといえば、
正しい解き方にたどり着くためのヒントを言うこと、
正しい解き方の説明をすること、
このどちらかしかないように思います。

説明を始めたBさんにまずしてあげられることは、
Bさんがやったことのどこが違うかを見つけてあげること。
そして、これはAさんにはしてあげられないことなのです。

まず、Bさんは、自分がやったことのどこが違うかを発見することができます。

さらに、そこから正しい解き方にたどり着かなければいけませんが、
そこでも違いが出てきます。
自分で気づけなかった場合には、当然ヒントになるようなことを言うわけですが、
Aさんに、ヒントを言うと、黙って手を動かし始めます。
Bさんに、ヒントを言うと、「あぁ、こういうこと?」とか「え?この式?」とか、
確認を取りながら進めていきます。

ヒントで誤解をしていた場合、
Bさんは、すぐに発見できますが、
Aさんは、しばらくやることを見ていなければいけません。
つまり、無駄に時間がかかる。

同じように、
家庭学習でわからなかったことの質問を出してきた時も、差があります。

Aさんは、「ここが・・・」
Bさんは、「これ、学校の先生はこうなるって説明したんやけど、どうしてかがわからん」とか、
「解説見たら、こう書いてあるんやけど、ここの意味が分からん」とか、
具体的に説明をしてきます。

問題や学校の板書ノートを出して、「ここが・・・」と言われれば、
何がどうわからないのかはさっぱり伝わらないのです。
Aさんの場合は、何がどうわかっていなくて、何を知りたいのかを探るところから始めます。

しかも、それで、一応正解にたどり着いた後も、
「いける?」とか「わかった?」とか、確認するのですが、
その反応もイマイチ伝わらないのがAさん。

いけたんかなぁ?いけたんだろう。。。で終わるしかない。
Bさんの場合は、お互いにスッキリして、終われるのですが、
Aさんの場合は、どうもスッキリしない。
Aさん自身は、スッキリしているのかもしれないけれど、それもよくわからないのです。

効率的に進められて、気持ちよく勉強できるのは、Bさんですよね。
でも、それって、性格なんじゃないの?という意見もありますが、
そのお話はまた明日。




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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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