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やる気喪失

思春期の子供たちは、ちょっとしたことで、
「あ~、もうやる気なくなった!」とか言いますが、
何気ない軽い気持ちで発した言葉が、
思春期のハートにはひっかかることって、よくあります。

例えば、過去問を解いていて、合格最低点よりもはるかに下だった点数が、
毎回、じりじりと上がってきて、あと5点まできたとします。

当人は、「やったー!あとちょっとだ!!」と思っているはず。

そこは、是非とも、一緒に喜んであげてほしいところ。
「頑張ったな~あと一息!」みたいに。

ところが、よくあるのが、
「この年の合格最低点って低かったの?」

確かに、その年の合格最低点は少々低めでしたが、
それは、問題が難しかったということ。
その難しい問題で、一歩近づいたことをほめてあげて~
その場に居合わせたりしたら、こっちがドキドキしてしまいます。

たぶん、親の側は、事実を軽い気持ちで口にしただけ。
「ちょっと確認しただけなのに。。。」って思うかもしれませんが、
それは、喜びを共有したあとにしてください。ww

思春期の子供たち、見た目はみるみる大人になっていますが、
中身は、そんなに簡単に大人にはなれません。

時には、喝を入れなければ、だらけてしまうこともあります。
でも、頑張っているところは、認めてあげてほしいのです。

過剰に褒めたり、おだてたりする必要は全くないと思っています。
でも、認めることは、大事ですよね。
そのバランスが、難しいですね。。。




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手の内を明かす

「こんなことをブログで公開していいの?」なんて、
言われることがあります。

私、子供もいないですから、日本の未来のために少しでも役に立つならば。。。
(って、それはオーバーでしょwww)
まぁ、日々、思ったことをとりとめもなく書いてるだけですしね。
クレームとか、あがればやめますが、そんなこともないので続いているのです。

そういう時に、よく言われるのは、
こんなに手の内を明かして大丈夫なのか?みたいなことなんですが、
私が書いている程度のことなんて、同業者なら、みんな思ってることでしょうし、
それを、熱心なご家庭の親御さんが読んで、
学力アップにつながれば、少しは役に立つというもの。

それに、こういうのは、読めばできるというもんじゃない。

例えば、生け花の本を買ってきて、花を生けようとしたところで、
本と同じ枝ぶりの花ばかりが揃うわけでもないし、
結局、肝のところはお稽古に行かないとできるようになりませんよね。

本は、参考にはなるけれど、
本を買えばできるようになるものではないのです。

このブログだって同じ。
参考にしかならないのです。
みんな、それぞれにタイプも違えば、能力も違って、
抱える問題も違いますから。

私だって、一緒に勉強してる子たちと、
親御さんたちと、三者一体となって、試行錯誤しながら、
皆で知恵を出し合って進んでいます。

こんな例があったということは書けるけれど、
こうなったら、必ずこうなるなんてことはないですからね。

同じようなことが起きて、同じようなことをしても、
同じような結果が起きるわけではないのです。

頑張ってる親御さんなら、わかっているはず。
教育って、そんな簡単に一筋縄でいくもんじゃないですよね。

だから、そういう人たちのために、
少しでも参考になるものがあったほうがいいと思ったわけです。

あ~、同じことやってるんだ~と思うだけで、なんだか安心したりしますものね。
みんな、「これでいいのか~?」と思いながら、
少々不安を抱えながら、頑張ってるわけですから。。。

だから、「手の内を明かす」なんて言われると、
ちょっと違うんだよな~って感じですよね。ww





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中学生の問題集

今日は、中学生をみてみます。

中学生は、大きく3つに分けてレベル設定を考えています。
①教科書準拠
②標準版
③発展版

①だけでも、完璧にやりあげれば、
普通科に滑り込むくらいのことはできるはずです。
教科書は基本ですから。

特に、英語と国語は、定期テスト対策用に、①は必要ですが、
英数クラス狙いとなると、①だけでは難しいです。
②を併用して、基礎学430を目指します。

学年で、上位3割以上にいれば、②も使っておきたいですね。
もちろん、できる教科だけでも。

②と③は、どちらも教科書準拠ではありませんが、
②は公立高校レベルまで。問題の横に出題県名が書いてあります。
③は難関私立レベルも含みます。問題の横に出題校名が書いてあります。

③を使いたい子は、学年で上位1割に入っている子。
難しい問題に触れることで、確実に力はついていきます。
高校に向けての地盤を盤石にしておきたいですね。
基礎学450越えを目指します。

私の場合は、このような感じでレベル分けをして、
それぞれにテキストを選定しています。

自分に合った問題集を選ぶことも、大事だと思いますよ。




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小学生の問題集

どんなレベルの問題集を使うのが良いのか、
今使っているのは、どれくらいのレベルなのか、
手探りで、探している方も多いと思うので、
問題集についてのお話を少ししてみようと思います。

まずは、小学生の問題集。

学年別になっているものが一番多いと思いますが、
その中でも、教科書準拠のものとそうでないものに大きく分かれます。

教科書準拠のものは、
学校で使っている教科書の出版社をチェックして、購入します。
当然、教科書に沿った内容ですから、
子供にとっては、一番とっつきやすいタイプの問題集です。

小学生の場合、まずは学校の授業を大事にしたいですから、
私も、準拠版はよく使います。(塾専用の分ですが)
レベル的には、基本~標準といったところのものがほとんどでしょう。

上位を目指す場合、もちろん、これだけでは不十分です。
準拠版ではない問題集を併用します。

特に、国語は、学校の教科書で読んだものではなく、
初めて自分で読んだ文章についての読解問題を解く作業は、
とても大事だと思います。

準拠版でないもののレベルはまちまちで、
発展内容を多く含んでいるものもよくあります。
準拠版では見かけないような問題も掲載されているものを選ぶとよいでしょう。
発展問題にも取り組みたいですものね。

このタイプの問題集には、受験算数の基礎となるような問題も、
3、4年生ぐらいから、少しずつ含まれてきます。

目次を見て、
鶴亀算、差集め算、仕事算、規則性、通過算など、
受験算数でしか扱われないような項目が多く入っていれば、
発展レベルも入った問題集です。

学校のことがきちんとできることが大前提ですが、
余力がある人は、このレベルまで引き上げておきたいですね。

あわせて、必ず取り組みたいのが、計算と漢字です。
昔のように、毎日、毎日、計算ドリルと漢字ドリルを
何回も繰り返して解くような宿題は、見なくなりましたが、
あれは大事だと思います。

計算は、繰り返しトレーニングすることで、
速く正確になります。
漢字も、日々の積み重ねで、覚えるものです。

このような基礎力は、しっかりと鍛えておきたいものです。
学校のドリルが使いづらければ、
家用に無学年式みたいなのを購入してもよいでしょうし、
ネットで、ちびむすドリルを使ってもよいでしょう。

基礎の基礎がきちんとできていないと、
上にいくら積み上げても、傾いてしまいますものね。

適性検査を受けようと思っているなら、
理科・社会は重要です。
教科書レベルで構わないので、しっかりと理解して覚えていきましょう。

いざ受験勉強を始めてから、
それまでの理科・社会をやり直していると、すごく時間がかかります。


どの問題集もそうですが、やればいいというものではなくて、
きちんとやることが大事です。
「きちんと」というのは、できない問題がないところまでやるという意味です。

チェックをつけて、繰り返してすることです。
チェックが全部消せるところまで、確実に。
小学生のうちに習慣にしたいですね。




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もしもの時の対応

一緒に勉強をしていると、
「この子は、社会に出てもやっていけるな~」と思う子と、
「大丈夫かなぁ~?」と思う子がいます。

これは、成績とは関係なく、
成績がいい子の中にも、悪い子の中にも、
両方のタイプがいます。

ある時、自転車に乗った塾帰りの女の子が、
不審者に呼び止められ、
逃げても追いかけられるという恐ろしい事件が起きました。

一報を聞いたときは、背筋が凍る思いでしたが、
その子は、自宅まではたどりつけないととっさに判断して、
目の前に明かりがついていた知らない塾に飛び込んで助けを求め、
無事だったと聞いてほっとしました。

その状況で、よく冷静に判断できたと思います。

一方、ある男の子は、
ある日、学校帰りの汽車の中で寝てしまって、
最寄りの駅を寝過ごし、ずいぶん先まで行って、
目が覚めたのだそうです。

心配したお母さんが、駅に迎えに行っても姿がない。
先へ車を走らせてみると、
途中で、歩いていた男の子に遭遇したというのです。

知らない駅で降りた後、お金も携帯も持っていなかったので、
真っ暗な夜道を、線路沿いに歩いていたらしい。。。

小学生じゃないんだから、駅員さんに電話借りようよ~
いや、小学生でも、それくらい思いつくでしょう。。。

またある日は、あっちもこっちも包帯を巻いているんです。
学校へ行く途中で、溝に自転車ごと転落して、
泥まみれ血まみれになったと話すんです。

「で、どうしたん?」と聞くと、
仕方がないから、そのまま自転車を押して、
家まで、血を流しながら歩いて帰ったと。。。

そして、夕方まで処置もせず放っておいて、
夕方、家に帰ったお母さんに、
病院に連れて行ってもらったら、何針か縫ったと。。。

一人で解決できないと思ったら、大人の手を借りましょうよ~
なんだか、社会に出るのが心配ですよね。


成績が良くて、社会に出ても大丈夫そうな子がベストですが、
成績が悪い上に、社会に出て大丈夫かなぁ?と思う子は、
勉強よりも、まずそっちを何とかしたほうが。。。なんて思ってしまいます。

生きていく上で、一番大事なことですよね。



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長い目で見ること

受験の時、よく考えることなのですが、
この子は、少々背伸びをした学校へ入ったほうが伸びるのか、
それとも、一つ下げたほうが伸びるのか。。。ということです。

本当のところはどちらが良かったのかなんて、
後になってみても、両方やってみて比べられるものではないから
わからないのですが、
できるだけ最善であろうと思われる選択をしたいですものね。

生徒たちを見ていてよく思うことは、
あれこれと段取りができる子と、そうでない子がいて、
段取りができる子のなのに成績が悪いということがあるということなんです。

つまり、段取りよく勉強しようと思えばできるのに、
これまでやっていない子がいるんです。

そういう環境になかった子、反発して勉強しなかった子、
原因はそれぞれですが、
こんなに段取りよくスピーディーにできるのに、
どうしてこの成績?と思う子がいます。

これが、やればできる子なんですが、
時々、こういうタイプの子を高校もみることがあります。

当然、高校入試には間に合っていませんから、
市内の普通科には行けません。
ところがです。

こういうタイプの子にとって、
市内の普通科に滑り込まなかったことが、有利になります。
なぜなら、学校で習うことがウソみたいに簡単なのです。

市内の普通科に滑り込んでいたなら、
おそらく、学校のことについていけなくなるでしょう。
中学の取りこぼしがあるのだから、
学校のことだって、まともにできるはずがないのです。

その点、市内の普通科でない分、学校のことが簡単ですから、
家では、中学の取りこぼしを補って、高校のことに追いつけます。
ついでに、学校の必修科目も少なくて、
受験に必要な科目だけに絞ることだってできる。
この差は大きいですよね。

段取りよくスピーディーにこなしていける子なら、
こういうのもありだなと思っています。
あくまでも、市内の普通科に滑り込めるかどうかというラインでのお話ですが。

結局、長い目で見たら、それがいい経験になって残ると思うんです。

受験の最中にいるときは、どうしても結果だけを見てしまいますが、
少し長い目で見てみることも、大事ですよね。



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考える時間

ある年、数学を一緒に勉強した中3のAくん、
まぁまぁ成績がいい子だったので、数学は先取りをしました。

夏休み中に、中学内容は終わらせ、
いよいよ9月からは実戦演習です。

しばらく続けているうちに、自分で気づきました。
関数の問題は、ほぼ完璧に解けるけれど、
図形の問題での閃きが悪い。。。

夏休み、関数をやった時と図形をやった時の
取り組み方が違うかったことが原因です。

関数の問題は、自分でもかなり考えていたけれど、
図形の問題は、質問にあげてくるまでの時間が短かったのです。

「言われてみれば。。。その差ってことかぁ。」
なんて言ってましたが、

その話になったのが、ちょうどテストあがりの日で、
数学の間違いに、家の玄関入ったところで気づいたなんて話をしてたので、

「テストが終わってから、家に帰るまでの間、
 数学のその問題、頭の片隅に引っかかってたでしょう?
 だから、気づいたんだよね。。。玄関で。
 夏休みにやった図形の問題の多くは、その時間が少なかったと思わない?」

頭の片隅に、引っかかっている時間が、
どれだけ大事かということを実感したのか、
その日、質問に出してきていた問題は、
「もう一回考えてきま~す。」って
ごっそり引っ込めたAくん。

Aくんの伸びの秘訣は、その素直さにもあるんですよね。



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能力の差

受験に関していえば、悲しいかな、能力の差はあります。
地頭の差、集中力の差、その他もろもろ。。。
それぞれに差があります。

皆、その差を何かで埋め合わせて、
頑張っていくのですが、
頑張れるというのも、一つの能力です。

頑張ろうと思っても、頑張れない子もいます。
本気になったら、ウソみたいに頑張れてしまう子もいます。

そんないろいろな差を鑑みて、
一応、最終目標設定をします。

例えば、
同じ時期に、Aくんのほうが少し良いくらいの成績だったとして、
Aくんは、そこまでも一生懸命努力してきて、手に入れた成績、
Bくんは、そこまでは、適当にこなしてきて、手に入れてる成績だったとします。

今の成績よりはるかに上の志望校を二人が提示したとします。
Bくんには、「本気で頑張れるか?」と、その気にさせるかもしれません。
Aくんには、「ん~。。。難しいかもよ」と言ってしまうかもしれません。

Aくんは、「なんでそうなるんだよー!」と思って、
奮い立って頑張れるかもしれません。
Bくんも、「本気でやったら、イケるのか?」と思って、
ついに本気を出すかもしれません。

受験にはメンタルも大事です。
もちろん、それを支える体力も!
総合力です。。。



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徳島受験事情(おまけ)

医学部志望の子は、附属と文理に多く集まっている印象です。
附属→市高理数科→国立医学部というルートをたどっているお医者さん、多いですよね。
でも、当然、
地元公立→普通科→国立医学部ということだって大いにあり得ますから、
もうそのあたりは、本人次第でしょう。

医学部以外の進路だって同じです。

通学距離の都合で、中学、高校を選ぶことも多いですから、
当然の現象だと思います。

どの中学が、どの高校がレベルが高いとかいう話ではなくて、
自分に一番合うのはどこかを考えなければいけません。

自分の位置を正しく把握して、
自分の目的に一番合っている学校はどこなのか、
そして、どの時期に負荷をかけるのが一番この子は伸びるのか、
どういう環境が合っているのか、
そういう視点から、学校選びはするべきだと、個人的には考えています。

もちろん、後になってみなければ、それが正解だったかどうかはわかりませんし、
2種類試すことはできないので、後になってみたところで、
正解だったかどうかはわからないと思います。

だからこそ、しっかりと考えて、しっかりと話し合って、
悔いのない進路選びをしたいですね。



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徳島受験事情(高校受験編・つづき)

高校受験の出願調整の資料となるテストについてのお話です。
基礎学力テストという、高校受験をする子たちが受ける県内一斉テストです。

その「基礎学」と呼ばれるテストは、
中1・中2は、2月中旬に各1回ずつ、
中3は、10月上旬、11月下旬、1月上旬の3回あります。
(今年は、コロナの影響で日程が少しずれているようです)

いずれも、学校で授業中に受け、学校の先生が採点して、返却されます。
学年の平均点や番数は、出してくれる学校と出さない学校があります。

ちなみに、附属中の場合は、
上位から20名ずつ、A、B、C、・・・という形でしか、順位はわかりません。

県下一斉テストなのですから、県の番数や志望校順位など、
出してくれれば、自分の位置がよく見えるのに、
それは、なぜだかやってくれません。
というか、先生たちの間での極秘資料的に出願の際に使われるだけです。

形式は、一応、高校入試と同じです。
中1、中2はともかく、中3の3回は、
きっちりと志望校に見合った結果を出しておく必要があります。
その結果で、出願が左右されますから。

そして、その5教科500点満点のテストの点数で、
大体何点くらいとっておけば、志望校に行けるかを目安にして勉強を進めます。
が、これも中学の三者面談などではほとんど教えてもらえません。
こういう点数の話が出始めるのは、中3も後半、
遅ければ出願の段になってという場合がよくありますので、
気を付けたいですね。

ちなみに、市高理数科が一番難しくて、
基礎学で450~460は越えておかないと怖い感じです。

普通科は、おそらく学区撤廃で城東のボーダーが上がると思いますが、
その下へ、城南、市高、北高、城北と300点ぐらいまで続く感じです。
(学区内の場合です)

地元公立中学だと、上位4割がこのあたりの境目だと思います。
附属中学だと、40番ぐらいで450点前後、80番ぐらいで400点前後の場合が多いでしょうか。
年にもよりますが、ざっくりとこんな感じの目安です。

こんな風に順番に書くと、高校のランキングを付けたみたいになりますが、
当然、それぞれの上位層は同じレベルですので、
例えば、城東に入らなければ国立大学には行けないわけではないですし、
逆に、城東に入れば国立大学に行けるわけでもありません。

その辺の事情は、各高校のHPに進学状況が公表されていますから、
ご覧いただけるとわかりやすいと思います。

では明日は、少しおまけ的な内容で。。。w


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徳島受験事情(高校受験編)

さて、今日からは、徳島の高校受験の話。

徳島県は私立高校が極端に少ないので、
大多数が公立高校に進学します。
都会のように、滑り止め用の私立がいくつも受けられたりする状況にはないのです。
人口が少ない分、仕方がない側面もありますが、
大学受験のような高校受験を経験する都会の子たちに比べると、
徳島の高校受験は不利だなぁと思うことはよくあります。

ちょうどよい滑り止め校がないということは、公立一本で行く子がほとんどで、
その出願に関しては、学校側で、倍率ほぼ1になるように出願調整が行われています。
つまり、落ちる子はほとんどいないというわけです。
受験勉強に熱が入らない子が多いのは、このせいもあるでしょう。

とはいえ、トップ層は、県外私立を視野に入れる子も増えてきているので、
要は、自分の心の持ちようということでしょうか。

ざっくりと、高校入試の仕組みから書いてみます。

これも今、色々と大きく変わろうとしていますが、
現時点では、普通科は学区制が採用されています。

普通科で学区が撤廃されるのは、城東高校のみです。
城東高校以外の市内普通科では、学区外からの流入率は、例年、8%程度。
詳細は、各校、毎年、発表されますのでご確認ください。

この流入率というのは、
それ以上は学区外の生徒は受け入れてはいけないというルールです。
例えば、300人定員の普通科で流入率8%までだとすると、
300人中、24人までしか学区外生を入れてはいけないのです。

これが原因で、城東高校の場合は、
学区外から受験する子のボーダーラインと
学区内から受験する子のボーダーラインに100点近くの差が出ていましたから、
苦情が出て当然だと思います。

全学区募集だった城ノ内高校の募集がなくなる時点で、
城東の学区を撤廃したような形になります。

学区を撤廃すると、郡部の普通科の高校が衰退するという意見や、
徳島市内から学区外に遠距離通学しなければいけない子が増えるという苦情もあって、
全撤廃はなかなか難しいようですが、まぁ、その話は置いておいて、
とりあえず、現時点では、城東高校以外の普通科では学区制があります。

ところが、普通科以外の学科では、学区は関係ありません。
そうなると、例えば、徳島北高校を受験する場合、
国際英語科は学区が関係なく、普通科は学区が関係します。

そこで、おかしなことが起きます。
学区内の子が受験する場合は、
普通科のボーダーが320点、国際英語のボーダーがおよそ400点で、
学区外の子が受験する場合は、
普通科のボーダーがおよそ420点、国際英語のボーダーがおよそ400点というような、
逆転現象が起きるわけです。

そうすると、学区外から普通科を志願した子が、普通科に入れなかった場合、
第2希望の国際英語科に入れるというような事態も起き得ます。
あるいは、国際英語科が定員オーバーしているとすると、
国際英語科を落ちた子が学区内なら普通科に入れるけれど、
学区外なら普通科には届かないということもあるのです。

そして、こういうこともできるだけ起きないように、
中学校で出願調整をしているという・・・
複雑怪奇な高校受験なのです。

明日は、この出願調整をするための資料となるテストのお話をしてみます。

そうそう、ちなみに、学区は学校所在地ではなく現住所で分けられます。
ですから、市内の附属中学に通っていても、住所が学区外であれば、
学区外枠で受験することになります。



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徳島受験事情(中受編・つづき)

今日は、まったく個人的な意見と、各中学の特徴と印象です。
参考程度にお読みください。

文理中は、昔ほどハイレベルなことはしていませんが、
とはいえ、学習進度が速いので、
中学入学時点で、スピードのある学習を好む子に向いていると思います。
中学2年間で中学内容を学習し終えて、中3は完全に高1内容になっているようです。

大学入試を見据えると、高3で実戦演習の時間が多く取れるのはありがたいですが、
中1の時点で、そのスピードについていけるかどうかが、まずは問題だと思います。
ついていければ、成績上位を維持できて、楽しい授業が受けられると思いますが、
ついていけなければ、成績が下降して、勉強に関しては楽しくないだろうと思います。

附属の場合は、学習進度は地元公立と同じですので、ゆっくりです。
例年、上位50人程度は、けっこうなレベルの子たちが揃っています。

家庭学習や塾で、先取り学習をしているので、文理中並みのペースで勉強している子もいますが、
基本的には、学校は中学3年間かけて中学内容を学習するので、
先取りはあくまでも自分のペースで…ということになります。
ちなみに100番を超えてしまう子たちが、公立でいえば上位3~4割ぐらいの位置になります。

城ノ内は、今、変化の時を迎えています。
これまでは、高校からの入学を受け入れていましたが、
完全に受け入れなくなるので、中学での先取りが、ある意味、し放題になりますw

ただ、その分、中学受験での定員を増やしているので、
その子たちを中学でどれくらい鍛えられるか…、そして、それが結果につながるか…
おそらく、注視している人は多いと思います。
数年後には、その結果が大学の進路状況に現れるので、
その時にはまた、徳島県の中受の変化が起きるかもしれません。

この3校で比較すると、現時点でトップ層の層が厚いのは、附属中学のように感じています。
しかし、それは、層が厚いだけで、トップ層は各校に点在していますから、
附属が一番賢い…とか、そういう意味ではありませし、
順にランク付けできるようなものでもありません。
地元公立中が、これらの校の下に位置するわけでもありません。

どの環境で学習するのが自分に一番合っているかを考えて、
選ぶべきだと思います。

では、明日は高校受験のお話です。


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徳島受験事情(中受編)

先日、徳島の受験事情の記事をリクエストいただきましたので、
まとめ記事的なものを書いてみようと思います。

徳島の教育事情は、少々変わっているので、
県外から来られた方には、驚きの部分も多いかもしれません。
しかも、近年、色々と中学も高校も変わってきているので、
徳島で学生時代を過ごされている方でも、
「今って、そんな感じなんですか?」と驚かれる方もいます。

というわけで、思いつくままに、私の知っている範囲で、
感じていることも交えながら、書いてみようと思います。

あくまでも、参考程度にお読みいただければと思います。

まずは、中学受験から。
徳島の場合は、ほとんどの子が、中学受験はせずに、
地元公立中学へ進学します。

では、少数派の受験組の子たちはどこを受けるのか?

高校受験がない中高一貫校は、
私立なら、文理中学(小学校アリ、高校からの外部入学アリ)
公立なら、城ノ内中学(小学校ナシ、高校からの外部入学ナシ)。

高校受験をしなければいけないのは、
鳴教大の附属中学(小学校アリ、高校ナシ)。

南の子たちは、中高一貫公立校の富岡東中学を受験する子も多いですが、
市内の子たちは、たいていこの3択になります。

といっても、公立中高一貫校と附属中学は受験日が同じなので、
併願はできません。
そこで、外部受験の場合は
城ノ内か附属かという2択に、多くの場合は悩みます。
もちろん、文理が第一希望という子もいますが。

受験教科は、文理・附属が国語算数、城ノ内は適性検査になります。
細かな内容は、各校のHPなどをチェックしてみてください。

中学受験の場合は、
何を目指しているのか、何を求めているのか、成長の具合はどうか、など、
よく考えて選ぶ必要があるでしょう。

受験組が成績が良くて、地元公立はダメだということはありません。
地元公立出身でも、高校で附属出身のトップ層と渡り合える子もいますから。

明日は、それぞれの中学の特徴や印象を、まとめてみたいと思います。



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井戸端会議

私、基本的に井戸端会議的なおしゃべりは苦手なのですが、
時には、やむを得ず巻き込まれてしまうことがあります。

「○○さんとこの息子さん、○○大学なんですって~」とか、
「○○さんところなんか、専門学校らしいわよ~」とか、
「どうして、あんな大学へやったのかしらね~」とか、
もうなんだか、ドラマの世界かと思うような嫌な会話。ww

で、“あんな大学”へ行った人が、ノーベル賞でも貰ったら、
「やっぱり、違うと思ってたのよね~」って言うんだろうな~www
それとも、
「あんな大学でもノーベル賞もらえることがあるのね~」って言うのかしら。

それを聞いてて思うんです。
そういう人たちって、一生懸命何かをやったことがないんだろうなって。

それぞれに、目標があって、
それに向かって、一生懸命やっていても、
時には失敗することだってあるでしょう。

いや、うまくいかないほうのことが、人生は多いはず。
それをまた糧にして、次のステップへ踏み出して、
頑張っているキラキラしてる人をつかまえて、
そんな発言は、できませんよね。自分もその大変さを知っていれば。

“あんな大学”にしか、自分が学びたいことを研究している先達がいなければ、
当然、その大学に行きますよ。

やりたいこともなく、ただ惰性で、テストの点数と相談して大学を決めるような子より
ずっといいと思うんですよね。

おそらく、そんなことは、想像だにしないのでしょう。

子供は親を選べない。
そんな感性を持ったお母さんの子供が、かわいそうな気すらします。
せめて反面教師にして、逞しく育ってほしいな。。。




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集中力

イマイチ成績が伸びていかない子の多くは、
集中力がもちません。

生まれ持ったものなのか、環境によるものなのか、
よくわかりませんが、
私が出会う頃には、もう既にかなりの差があります。

つまり、小学校高学年の時点では、
もう既に、集中力がもつ子と、もたない子がいます。

問題を解きながら、スイッチが切れたみたいに、
ぼ~っと、視点が定まらなくなる子。

そのたびに、声がけはするのですが、
そうそう簡単に直るものではありません。
私が毎回やったところで、週に2回でも3~4時間程度ですしね。。。

その結果として、こなす勉強量にかなりの差が出て、
成績が伸び悩むのです。

何とかする手立てはないものかと、
あれこれ考えて、実践してはみるのですが、
残念ながら、劇的に変わることはないんですよね。

時間を計ってみたところで、気にならない子はならないし、
声がけをしてみても、それにもだんだん慣れてくる。
要するに、当人は、気になっていないわけですから、
心底、直そうとは思っていないわけです。

正直、これが、この子の限界か。。。と思うこともあります。

しかし、ひとつ気になることは、
毎日、その子の様子をチェックして、
声がけをして、時間を計ってという作業に付き合う勢いのある家庭はないこと。

たいてい少しはやってみますが、長続きはしません。
徹底的にはできません。

もちろん、大変なことだとは思います。
毎日、子供の勉強の時間分、自分の時間をとられるわけですから。

でも、それをやってしまうような勢いがある家庭の子供は、
集中力がもつ子が多いんです。
まぁ、私の実感だけの話ですけれど。

だからといって、毎日べったり付き合えば、
できるようになるとは限りませんけれどね。
なにせ、それを実践した家庭には出会ったことがありませんから。

比較的多い事例なので、
悩んでおられる方も多いかも?と思いますが、
難しいですね。。。



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日常生活の中で身につくこと

何もかも、取り立てて勉強として覚えなくても、
日常生活の中で自然に身についていることは、たくさんあります。

ところが、最近は、核家族ですし、共働きですし、
日常生活で身についていそうなことが身についていないことが
増えているなぁと感じます。

例えば、宵の明星と明けの明星を知らない中3生、意外といます。

”♪いちばん ぼ~し~ み~つけた~♪”と歌っていたあの星は、
宵の明星だと、学校で習ったわけでも、取り立てて勉強したわけでもないけれど、
日常生活の中で、なんとなく身についている知識ですよね。

それが、理科で天体を習った時に、
地球より内側の軌道を公転してるから、あんな風に見えるのか。。。とか、
宵の明星も明けの明星も金星なんだな~とか、つながるわけで、

ついでに、国語の漢字の問題で出題されても
「宵」という漢字が読めたり書けたりするのです。

こんな風に、学校で習うことと自分が持ってる日常の知識とがつながると、
なんだか、ちっちゃな感動があって、ストンと覚えてしまうわけですよね。
ところが、「宵の明星って何?」ってところから入ると、
もうすべてが勉強みたい。。。ww


あるいは、国語の文章題で、江戸時代の物語が出題されて、
婿養子だとか、家督だとか、そんな話が出てくると、
その意味がさっぱり分からない子も多い。

「なんで、この主人公は婿養子に入って、身分が上がるの?」ってな具合。www
そりゃぁ、物語の意味が、さっぱり分かりませんよね。

そういうのって、
いちいち勉強として取り上げて学ぶことではなかった気がするのですが、
国語の読解問題を解いているはずなのに、そんな解説が必要になるのです。


そんな場面に遭遇するたびに、
日常生活の大事さを感じるのでした。




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基準の違い

常々、基準の違いがレベルの違いだという話をしていますが、
資格や検定においてもそうです。

Aさんは、「私、簿記もできるんです。検定も受けてますし。。。」と言います。
Bさんは、「一応、簿記もできますが、それほど極めてはいないので。。。」と言います。

この話だけを聞くと、Aさんのほうにお願いしたいと思うかもしれません。
でも実際は、Aさんは3級、Bさんは2級だったりします。
そういうものです。

いつだったかの記事の、
できる子は、できていないところを列挙して、
できない子は、できるところを列挙するという話に通じます。

つまり、この場合、Aさんは、3級を持っている私ってばすごいと思っていますが、
Bさんは、2級しか、持っていないと思っています。“2級しか”なんですよね。
二人の基準としているラインが全く違うのです。
その結果、先のような発言につながるのです。


英検なんかも同じようなことがあります。
例えば、受験の時に内申加算できる。。。なんて思っている人も結構います。

例えば、都会の私立。
偏差値ランキングで並べた場合、中以下に位置する高校では、
3級程度で加算がある学校は、まぁまぁあります。

ところが、難関私立となると、そんなところはない。
つまり、入試問題がその程度のレベルは計れる問題になっているのです。

では、例えば、3級を持ってるA君なら
「英検、内申加算に使えたから、受けておくといいよ~」と言うかもしれません。

一方、2級を持ってるB君は
「英検、持ってるけど、受験にはたいして使えなかったな~」と言うでしょう。

この発言だけ聞いたら、
きっと、A君のほうがいい級を持っているのだろうと推測してしまいます。
でも、実際は逆。

受験した学校のレベルが違うのです。

こんな感じの、うわっつらな話は、しょっちゅう耳にしますが、
その実態も確認せずに、まにうけると大変なことになりますね。ww




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学校と家庭学習と塾

例えば、個別の塾や家庭教師、
90分の授業を週に2回したとして、
1年で、144時間です。

1日2時間ずつ、家庭学習をしたとすると、
1年で、730時間です。

144時間と730時間、この差は大きいですよね。
ざっと5倍です。

何が言いたいかと言うと、
家庭学習は、とてつもなく大事だということです。
1日、たった2時間の勉強しかしないと換算して、これです。

さらに、学校の授業。
1日に50分授業が6コマとして、
1日5時間が週5日で、25時間。
夏休みなんかを除いて、年間10か月と考えても、
ざっと1000時間を超える計算になります。

学校の授業を大事にしないと大変なことになるの、
わかりますよね?

逆に言えば、
学校の授業をきちんとこなせば、
ものすごく実りがあると思いませんか?

まずは、学校の授業を大事にしましょう。



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先取り

勉強ができる子は、すごい先取りをしていると思っているかもしれませんが、
実はそうではありません。

一言に先取りと言っても、
有意義な先取りと、無駄な先取りがあるのです。

例えば、幼稚園なのに、九九が言えると
すごく賢そうに見えます。
ところが、それが仇になっている子は山のようにいます。

最近はやりの英語もそうです。
小学校で英検2級とか言うと、すごいことに聞こえます。
英語に関してはすごいかもしれませんが、
その分のしわ寄せが他にいっていては意味がありません。

英検2級程度なら、
普通に高校卒業まで学校の勉強をきちんとすれば、とれるレベルです。

小学校で英検2級を持っていた子は、みんな、高校卒業時には、
英検1級で、しかも仕事に使えるほどの英語が身についているでしょうか?
TOEIC900以上とか、いっていますか?

そのくらいの差があれば、それなりに価値があるかもしれません。
しかし、そんな子は、そうそう見かけません。
それどころか、大事な日本語が欠けていることもしばしば。

無駄に英語に費やす時間があるのなら、
その分、きちんと日本語を話せるようにした方がずっといいはず。
どうせ、普通に勉強すれば、
高校卒業のころには2級レベルまで来るのですから。。。
なぜ、無理して小学校で取る必要があるでしょう?

もちろん、余力があり余っていて、
英語に手を出すのなら、それはそれでよいかもしれません。
しかし、そんな子には、ほとんどお目にかかりません。

人より早い時期にできるようにすると、
その時点では、すごく優れているみたいに見えるかもしれません。
しかし、最終的に、皆ができるようになる程度のことであれば、
ちょうどいいタイミングですることの方が意味があります。

今、大切なことを捨ててまで、先取りをする意味はないのです。
先取りは、あくまでも、今するべき大切なことが出来た上での話。

みんながやっていると、ついつい、うちの子も。。。と思いがちですが、
一度立ち止まって、冷静に考えてみることも大事ですね。



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先の段取り

あと1か月もすると、そろそろ新年度のことを考え始めるのですが、
伸びる子とそうでない子の差は、こんなところにもあらわれます。

特にできる受験生。ww
受験が終わった後のことを、ぽつりと言い始めます。

受かったあと、入学までに、あれをやっとかなあかんよね~
入学までに、これ、やっとかないとね~
先生、やってくれるん~?

それとなく、打診してくる子がいます。
入学までにやっておかないと不安だなと思うことや、
入学してから、どうしたらいいんだろう?と不安に思うことはあるはず。

そういうことを考えられる子、段取りができる子ですよね。
能動的に勉強ができている子たちです。

もちろん、高校や塾でやっていける状態にしてから送り出しますから。

一方で、入試までの段取りすらできていない子もいます。

今年の受験は、例年とは違うスケジュールで動いていますが、
それでも柔軟に段取りできる子になりたいですね。



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予習の仕方

予習の仕方にも、差があります。

例えば、英語の予習。

受け身の勉強をしている子は、
ノートに単語を調べて来いと言われたから、
教科書の後ろをぺらぺらと見て、新出単語の意味をノートに書きます。
終わりです。

能動的に勉強をしている子は、
まずは新出単語の意味をノートに書いたら、暗記します。
続いて、教科書の本文を訳してみるでしょう。
うまく訳せないところもあるでしょうが、ひとまず、訳してみます。

それから授業です。
先生が、文法の説明なんかをしながら、訳してくれると、
前者の子は、それを写して終わりですが、
後者の子は、予習をしたときに疑問だったところが、授業で解決するはずです。

一見、どちらの子も、いたって真面目です。
予習もしているし、授業もきちんと受けています。
でも、中身が全然違うの、わかりますよね?

解説をしてくれるのを待って、聞いて写して終わりの子と、
授業の解説を自分の疑問点解決のために使っている子とでは、
その理解度は全く違います。
もちろん、定着度も!

きちんと授業も受けてる、宿題もしてる、
なのにできない。。。
そういう子は、この差じゃないですか?




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復習の仕方

復習とひと言に言っても、いろいろなやり方があります。
例えば、「復習しておきなさい」と先生に言われて、
やっていることを見てみると、
面白いぐらいに、みんな違います。

習った教科書のページを眺めて終わる子、
板書したノートを眺めて終わる子、
授業で解いたページをもう一度解いてみる子、
同じ単元の違う問題集の問題を解いてみる子、
本当に様々。

学校や塾で先生が言う「復習しておきなさい」の言葉の裏には、
確実に理解して、定着させておきなさいという意味があります。
つまり、できるようにしておいてねという意味です。

復習しろと言われたから、やっている子と、
定着させようと思って、やっている子の差が、
ここでも出てきます。

定着させようと思っている子が、
教科書を眺めて終わるはずはないですからね。
できるようになったかどうか試すはずです。

試してみると、今度は、できないことが浮かび上がってきます。
そうすると、自分では解決できないこともあって、
質問しなければいけないことが出てきます。

こうやって、意識の違いから、同じ言葉を言われても、
できるようになっていく子と、そうでない子に分かれていきます。
言われていることは同じなのにね。

何度も言うようですが、
頭が良いからではないのです。意識の違いです。




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そもそも塾は必要か

塾に行ったからって、
家庭教師をつけたからって、
成績が上がらない子は上がらない。

そういう子は、使い方が間違ってると思うんです。
ただ単に塾に行ってみただけで、成績は上がらないです。
日々の学習を、自分でしなければ。。。

週に1日や2日、塾で勉強する程度で、
成績が上がるなら、だれも苦労はしませんよね。

塾に行って、劇的に成績が上がった子も
中にはいると思います。
そういう子は、普段、何にも勉強をしていなかった子か、
塾に行き始めて、家でも勉強をし始めた子のどちらかです。

基本的に、学校の授業が普通に理解できて、
それを定着させるための勉強が毎日家でできれば、
塾や家庭教師は必要ないと思っています。

しかし、必要な場合があります。
中学受験をする場合です。
つまり、学校では教えてくれない勉強をしなければいけない子たち。
これは、塾で習わなければ、どうにもなりません。

では、高校受験はどうか。。。
塾なんか行かなくても、
学校の授業を理解して、それを日々定着させていけば、
さらに、
学校で習うことを完ぺきにこなせるようにすれば、
普通に英数クラスくらいには入れます。

ところが、ハイレベルを狙おうとすると、
正直、学校のことだけでは無理です。
習いませんから。。。
そこで塾の出番です。

大学まで見据えていくと、
中学のうちにある程度ハイレベルなことにも手を出して、
鍛えておくことは、お勧めしたいことの一つ。

鍛えた上で英数クラスに入っている子と、
普通に過ごして英数クラスに入っている子では、
高校に入ってからのスタートダッシュが違います。

トップ層の子は、
学校ではやってくれないハイレベルな部分のフォローに
塾を活用しています。

では、中位の子たちは。。。
学校のことができれば塾は必要ありません。

でも、それができない子が多い。
だから塾にみんな行っているんです。

なぜ、学校のことができないのか。。。
小さいころからの積み重ねです。

3歳までに、きちんと躾けられていない。
学ぶことに興味を持てるように育てられていない。
社会性が身についていない。
いろいろな原因は考えられますが、
何か一つが原因というわけではなく、いろいろに絡み合っていると思います。

お気づきでしょうか。
本来、学校でできてしまうことのフォローをしてもらうために、
塾へ行き、家庭教師を雇う。
そもそもが受け身の勉強法になっているんです。

上位の子は、授業も受け身には受けません。
必ず、質問が出ます。
自分の学習計画の問題点を聞いてきたり、
具体的にアドバイスを求めてきたり、
問題の質問の仕方も違うんです。

中以下の子は、なにもかも受け身です。
質問はない?と聞かれても、ないし、
宿題も満足にできていないことが多い。
自分からやってみるなんてことは、まずないですね。

頭がいいとか悪いとかじゃなくて、
そもそも取り組み方が違うんです。
その差が成績に現れているだけだと思いますよ。

塾や家庭教師、使いこなせていますか?
高い授業料、どぶに捨てるようなことになっていませんか?




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勉強時間

勉強ができる子と、できない子の差は、
日常生活にもあります。

多くの場合、できる子は、家でのスケジュールが決まっているんです。
家に帰ってからの時間割とでも言いましょうか。。。

何時に家に帰って、
何時から何時まで勉強して、
何時にご飯、
何時にお風呂、という風に。。。

もちろん、お稽古ごとの時間もあるでしょうし、
テレビやゲームの時間があっても構いません。

日々、同じ時間に勉強ができること。
これが大事だと思うんです。

なんというか、体のリズムをそういう風に仕向けるためにも、
毎日同じ時間に、勉強をして集中をすることは、
効率を上げることにもつながると思います。

その日の気まぐれで、
なんとなく時間を費やすよりは、ずっとよいはず。

勉強の大敵は、
無駄と無理と斑(むら)だと、誰かが言ってました。
これを防ぐ一番の方法は、毎日同じ時間に勉強ができるように
家での時間割を作ることかもしれませんね。



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謙虚さ

できるようになっていく子は、謙虚な子が多い。
実感としてです。

まぁまぁ、いい線いってるんじゃない?と思って、褒めても、
当人たちは、結果に不服そうな反応をすることが多いんですよね。

例えば、
「数学以外、いいとこなし。。。」なんて、
テスト結果を知らせるメールが来ていたので、
次の授業で点数詳細を聞くと、
数学100点、英語2問間違いの90点台だったりする。

定期テストならともかく、入試レベルなんだから悪くはないじゃんと思うのだけど、
当人は、2問も間違えたことがイケてないと思っているんですよね。

できる子は、大体、イケてないところを受け止めるんです。
逆に、できるようにならない子は、イケてるところを拾い出しいます。

テスト結果、自分で分析してみて!なんて言って、
聞いていると、できるようにならない子は、
ここが良かったとか、これができたとか、
とにかくいいところを列挙してきます。
そして、悪かった点はせいぜい1つか2つ。

できるようになる子は、
これでもかというくらい、悪かったところを列挙します。
で、よかった点は?と聞いても、
まぁ、強いて言うなら。。。程度に挙げるくらい。

この受け止め方の差は大きい。

そして、そんな話をするものだから、
できるようになっていかない子には、
イケてない点を、私が列挙する羽目になって、
できるようになる子には、
イケてる点を列挙しなければいけない。

はたから見れば、賢い子ばっか褒めてるみたい。ww

学校の先生なんかも、賢い子ばかり贔屓するとか
よく言われてるけれど、

自分のいいところばっかり列挙する子には、
よくないところを指摘せざるを得ないし、
自分の悪いところを列挙する子には、
いいところを指摘してあげなければいけないという
自然な流れもあるよな~なんて思ってみたり。

単なる贔屓じゃない部分もあるんですよね。



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スピード

勉強のスピードの話は、このブログでもよく取り上げていますが、
できるようになる子は、スピードがある子です。
とにかく、スピードを持っている子は、その気になればできるようになります。

いろいろな子を見てきましたが、
成績が良かった子は、皆、スピードがありました。

出会った時の成績は悪くても、
ぐんと伸びた子は、スピードがある子でした。

遅いな~と思っていたのに、
途中から、スピードが上がって、伸びた子もいました。

最終的に、思っただけの成果があった子は、
スピードがついていました。

だからこそ、しつこく「スピード、スピード」と言うのですが、ww
絶対に必要だと思います。

そして、
スピードの話をすると、絶対に絡んでくるのが、字の汚さです。

字が汚くて。。。と、悩んでおられるお母さんに
時々出会いますが、
字の汚さには、2つのタイプがあります。

頭の回転の速さに、書くスピードが追い付かなくて汚い子と、
ただ単に、雑で汚い子。

前者の場合は、解くスピードは異様に速いです。
だから、私もほどほどにしか注意しません。
間違いも少ないですしね。。。

後者の場合は、解くスピードは遅いです。
遅くて汚い。しかも、ミス多発。。。
これは、まずきちんと書くことを指導します。
なかなか直りませんが。。。ww
しかし、直さないことには、先に進めません。

例えば、数学の計算でも、
前者の子は、途中式をあまり書きません。
頭の中で完了してます。
だから、ミスもあまりありません。

ところが、後者の子も、途中式はあまり書きません。
頭の中で完了してないのに書きません。
だから間違えます。

さらに、
ケアレスミスだったからと、気にも留めません。
わからなくて間違えたのではないし…、と、
意外と周囲も気に留めません。最悪です。
できるようにはなりません。


どれも、普段のちょっとしたことです。
それくらいのこと。。。と思うかもしれません。
でも、成績に結果として大きくかかわっています。

しかし、ちょっとしたことだから、
そんなことくらいで。。。と思うのでしょう。
気にも留めない人が多い。
だから、できるようにならない。。。

ちょっとしたことだけど、大事なこと、
実はたくさんありますよね。



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作業と勉強

前々からよく話していることですが、
ただの作業をしているだけなのに、
勉強をしている気分になっている子はたくさんいます。

例えば、漢字や単語を1行ずつ自主勉ノートに書くのは勉強でしょうか?
それは単なる作業です。

丸付けをして、間違えた問題の答えを赤で映すのは勉強でしょうか?
それも単なる作業です。

授業を聞いて、板書をノートに写すのは勉強でしょうか?
これも単なる作業です。

なぜなら、どれも頭は使っていないですから。。。

どれも一見勉強しているみたいに見えます。
実際、これを勉強だと思ってしている子は山のようにいます。
でも、こんなこと、いくらやっても、成績は上がりません。

作業で成績が上がるなら、こんなに楽なことはありません。
そんなおいしい話はないのですw

漢字や単語は、覚えるために頭を使いながら、覚えるまで書きます。
3回で覚えられるならそれでいいし、20回書かなきゃ覚えられないなら20回書きます。
覚えやすい漢字もあれば、なかなか覚えられない漢字もあります。
全部同じ回数だけ、あるいは全部一行ずつ書くことに何の意味があるでしょうか?
これは、ただ単に、勉強をした気分になるための作業でしかないのです。

赤で書けば、その問題はできるようになるでしょうか?
解説を見て、「あ~」って思ったって、次、解けるわけではありません。
自分で手を動かして、頭を使って解き直してみなければ、
何もできるようにはならないのです。

授業を聞いて、板書を写せば、できるようになるのなら、
全員、成績優秀のはずです。
ところがそうではない。
考えながら、理解しながら、話を聞いて、
それを補うための板書でなければ、記憶に残るはずがないのです。

「今日の授業の終わり5分で、今日、教えたことの試験をします」と言われたなら、
そして、それが全問正解しない限り、授業は終わらないと言われたなら、
もっと真剣に頭を使って授業を聞きませんか?
覚えながら、きちんと理解しながら、授業を受けるはずなんです。

それが頭を使うということで、
成績がいい子の多くは、そういう授業の受け方をしています。
だから、家に帰ってすぐに今日習った単元の問題集を解くことができる。
そして、今日の取りこぼしをすぐに頭に入れ直すことができるのです。

日々、こうやって勉強をしている子と、
テスト前に慌てて勉強をする子の差があるのは当然ですよね。

成績を上げたいのなら、できるだけ作業は減らしましょう。
作業ではなく、勉強をしましょう。



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記述問題の直し方

教科を問わず、記述問題ができなくて困っている子は、
本当にたくさんいます。

多くの子の勉強の仕方を見ていると、
書けなかった記述問題は、
解答を見て赤で写して、終わりです。

それではできるようになるはずもありません。

全く書けないなら、
はじめは赤で写してもかまわないでしょう。

問題はその次。
次に解きなおしたときには、必ず何も見ずに自分で書かなければ、
書けるようにはなりません。

当たり前のような話ですが、
実はそれができていない子はたくさんいます。

特に記述が書けないのなら、
赤で写して、一通り見直し確認をするときに、
自分で、何も見ずにノートに書くくらいのことはしなければね。。。

初めから、記述は書けん!と思うのでは、
既に負けてますね。。。
できるようにはなりません。

はじめは解答のまねで構わないのです。
まずは自分の手を動かすこと。
ただ写しただけで終わらないこと。

やってるのに、できるようにならない子は、
見直しの仕方に問題がある場合が多いです。

今一度、自分の見直しの仕方、振り返ってみましょう。




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料理と同じw

料理番組を見ていると、勉強と一緒よな~ってよく思います。

きちんと手間暇かけた料理を作りたいと思って見ていると、
市販の麺つゆやホワイトソースを使って作っているのを見ると、
ちょっと待てよ~って思いますが、
逆に、ぱぱっと作れるものを探していれば、
出汁をとらなくても、バターと小麦粉を練らなくても、これでいこうか…と思うでしょう。

料理が得意な人からすれば、当たり前の下ごしらえでも、
料理が苦手な人にとっては、
その下ごしらえこそが面倒で難しいと感じるはずです。

勉強も同じで、
手間暇かけた料理を作るみたいに、
きちんとその公式に至るまでの過程も大事にしたい子と、
省けるところは市販品で代用するみたいに、
公式だけ覚えてしまう子がいるわけです。

どちらの場合も、きちんと作れば美味しい料理ができるように、
きちんと解けば、正しい答えにたどり着けます。
でも、まったく同じとはいかないものです。

勉強が得意な子にとっては、当たり前の作業でも、
苦手な子にとっては、それが面倒で難しい。

どちらが良いとか悪いとかではなくて、
どちらを求めるか、
自分のレベルに合っているのはどちらか、
ということだと思うのです。




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適性

私の場合は、マンツーマン指導をしているので、
それぞれの適性に合わせて、教えることや教え方を、当然変えています。

例えば、二次方程式の解の公式。

理解度が高くて、納得して物事を進めたいタイプの子には、
解の公式を導き出すための変形をすべて教えます。
つまり、なぜ、この公式に代入すれば解が出るのかというもとの部分です。

それを教えておけば、その公式を覚えることのメリットも感じられるし、
もっと言えば、そういう子には、
エックスの係数が偶数の時用の公式もその時点で、教えてしまいます。

そうすれば、スムーズにミスなく解けるし、
お互いにやり易い。

しかし、そういう、ややこしい話が嫌いな子に、
変形する段階の説明なんかをしてしまうと、
とたんに、難しいから無理~という反応を示します。
そうなってしまうと、二次方程式そのものを拒絶するようになるので、
とりあえず、公式を覚えて代入するように教えます。

そのほうが、お互いにストレスがありません。

さらに、エックスの係数が偶数の時用の公式も
中学生の時点では教えずに済ませる子もいます。
なぜなら、その時点で教えてしまうと、普通の公式と混じってしまって、
逆に使えなくなってしまうから。。。

自分に合っているように教えられると、できるようになることでも、
合わない教え方をされると、できるようにならない。
ちょっとしたことでも、こういうことはたくさんあります。

英語なんかもそうです。

言語能力が高い子は、文法的に整理をして教えたほうが理解しやすい。
しかし、そうではない子なら、文法用語を用いた時点で、もう拒否反応を示すものです。

自分に合う方法を、自らわかっていて選び取れるといいのですが、
なかなかそうはいかないものですし、
学校や集合塾などでは、個々に合わせられないので、
なかなか難しい。

だから、それぞれ、わかりやすいと感じる先生や塾が違ってきて当然なんですよね。
集合授業の場合、できるだけ多くの子が理解できる方法をとるはずですから、
自分が、その大多数に入っていればいいのですが、
少数派だった場合は、イマイチ成果がないということになりかねません。

集合塾などは特に、通塾している子のレベルを見て、
自分と合っているかを確認することも大事ですね。




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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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・塾概要
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お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

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