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過去問の扱い方(つづきのつづき)

今日は、過去問を解いて、間違えた問題の検証をきちんとして、
解けるようになったあとにすることのお話です。

その時点で解けるようになった問題を
1週間後に解くと、全問正解するでしょうか?

答えはNOです。
一度やったぐらいで、全問解けるはずがない。
これが普通です。

ですから、まず、やるべきことは、
間違えた問題だけを、もう一度解いてみることです。
そうすると、理解が怪しい問題が浮き彫りになります。

そうなったら、また同じようにしっかりと検証をしておく必要があります。
何が足りていなかったのか…と。

それを繰り返していくと、
最終的には、また間違えた問題というのがゼロになります。
そうなれば、確実に力はついています。

検証作業をせずに、何度も解いてみたところで、
解ける問題は解けるし、解けない問題は解けない。
それを繰り返したところで、何もできるようにはなりません。
時間がただただむなしく過ぎていくばかりです。

それどころか、本人はやったつもりであるところが怖い。
やっているのにできるようにならない…と思っているのです。
実際はやっていないに等しいというのに。。。

これは、過去問に限ったことではありませんよね。
問題演習をするときは、必ず、必要な作業です。
しかし、できていない子が多い。

成績アップの最短距離はここなんですけどね~
それができない子はとても多いんです。
もう一度、自分の勉強方法を見直してみましょう!


さて、今年もあと3日です。
今年は、コロナで、何もかもがイレギュラーで、本当に大変な一年でした。
いろいろな意味で、人間が試されたように思います。
まだまだ続きそうですが、皆で、乗り越えていきたいですね。

私も、コロナで、東京での個展は断念しましたが、
オンラインに切り替えて開催した個展の際に、
お客様の一人が、私の作品をSNSで紹介してくださった時、使っていた言葉があります。
「五感自粛セズ」
素敵な言葉だと思いました。
自粛続きの一年でしたが、五感だけは自粛せずに研ぎ澄ましていきたいものです。
勉強にも、五感はとても大切なんですよ。

今年もお付き合いくださり、ありがとうございました。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

新年は、1月11日よりスタートします。
よろしくお願いいたします。


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過去問の扱い方(つづき)

過去問を解いて、丸付けをします。
問題はそのあと。

何割くらいできてるーとか言って、一喜一憂するのも
まぁ仕方がないですが、
何より大事なのは、解き直しです。

間違えた問題をきちんと検証すること。

どこで間違えたのか?
何がわかっていなかったのか?
単なる計算ミス?
それとも、根本的に覚えられていないことがある?
どうしてひらめかなかったのか?

検証しておくべきことはたくさんあります。

とにかく、解けなかった原因を明確にしておくことです。
そして、どうやれば解けるかをきちんと理解して解けるようにすること。

言うのは簡単ですが、この作業が一番めんどくさくて時間がかかります。
だから、飛ばしたくなります。
とりあえず、赤で答えを書いたら、できた風に見えますしね。。。

でも、できた風に見えても、できるようにはなっていませんからね!
そこを、いかに踏ん張れるか・・・ ここに勝負の分かれ目がありますよ。

そこを踏ん張った後、どうするのか・・・は、また明日。



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過去問の扱い方

入試前には、過去問を解き込む人も多いと思いますが、
それが、正しく使えていない人が多いようです。

そこで、今年最後のシリーズw
過去問の使い方~ww

過去問なんて解いても、同じ問題が出るわけじゃないし・・・
なんて言って、解かない人もいるようですが、
もっての外です!

必ず解きましょう。
類題が出ることはもちろんありますし、
何より、受験する学校の出題傾向が一番よくわかります。
何年分かまとめて解くと、体で感じることさえできますからね。

それで、過去問を解くのですが、
まずは、解くときの注意点。

本番さながらにしましょう!

当たり前のことですが、できていない人が多いのがこれです。
本番と同じように、解かなければ意味がありません。
時間内にできるのか?一気に解けるのか?
中には、冬休み中に、入試当日と同じスケジュールで解く子もいるくらいです。
これは大賛成!

1教科だけ解くのと、5教科次々に解くのでは、全然違いますからね。
そういう体験をしておくことも大事です。
基礎学の3回だけでは、心もとないと思いませんか?

そうやって解いたら、次は丸付けですが・・・
そのお話はまた明日。


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母は強し

この仕事をしていると、
すごいお母さんに出会うことはよくあります。

もちろん、全員が全員、優秀で、
何の問題もなく。。。なんてことはありません。

比較的スムーズに進んできている子もいれば、
これはどうしたものか。。。と頭を悩ませる子もいます。

しかし、健全に育っていっている子たちの陰には、
母の偉大な力があると実感することはよくあります。

中3の春、総選校ギリギリで駆け込んできた子。
「私に手伝えることはないですか?」と、お母さん。

チェックテストをして、繰り返して覚えるやり方を伝えると、
最後の最後まで、暗記ものを一緒に覚えてくれたことがあります。
英単語、漢字、社会、理科、
とりあえず、覚えるだけでいいものはお母さんに回します。

授業の時間をそういうことに割かなくてよいと、
こちらとしても能率が上がります。

さすがに、お母さんが必死になって、一緒にやってくれると、
反抗期の子でも、知らん顔はしません。
最後の追い込みの二人三脚は圧巻でした。

小学校でやってくれてたらな~、もっと楽だったのに。。。
なんて、思いもありましたが、ww
なかなか、あそこまで、できるものではありません。
しかも、中学生の子に。。。
たいしたお母さんだなと思ったものです。

少しの間ならできる人はたくさんいます。
でも、それを長く続けられるお母さんは一握りなんです。

でも、ありがたいことに、
そういうお母さんによく出会います。
他にもたくさんいます。
子供が学校に行っている間にできることを、
お母さんが、一生懸命手伝ってくれます。

過保護だという意見もあるかもしれませんが、
それを経て、きちんと自立できれば、それはそれでよいと思います。

一昔前は、そういうのは、全員お母さんでしたが、
近頃は、頑張ってくれるお父さんにもよく出会います。

そして、そうやって支えてくれたお父さんやお母さんに、
感謝している中3生、結構いるんですよ。
もちろん、思春期なので、面と向かっては言いませんが、
時々、ぼそっと私に言ってくれます。
すかさず、親御さんに報告してますが、こっちまで涙が出そうになります。
いい子たちです。


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書き込みかノートか

問題集を使う時、書き込みにするか、ノートにするか、考えていますか?
2回、3回と復習をするときのことを考えると、
当然、ノートに解くべきですが、

全員が全員、ノートにするべきか。。。と問われると、
YESと断言はできないというのが正直なところです。

実は、うちの生徒もまちまち。
比較的勉強ができる子は、ノートにしてもらいます。
無理なく、ノートにできるからです。

でも、実際、ノートにすると、ぐちゃぐちゃにしてしまう子もいます。
ノートがきちんと使えない子がいるのです。

日付、ページ数、問題番号を書くといった基本的なことができなかったり、
あとから見て、読めるようなノートのレイアウトにできなかったり。
おそらく、公立にはこういう子がたくさんいます。

そういう場合は、書き込みにします。
ノートの書き方を教えればよいではないかと思われるかもしれませんが、
教えても、教えても、うまくできない子はいるのです。

そういう場合は、まずは、勉強の内容をきちんと教え込むことで、
勉強嫌いを何とかしてもらった方が早い気がするのです。
おそらく、きちんと勉強に向き合えるようになれば、
ノートも書けるようになるはずなんです。

でも、書き込みにすると、1回しかできません。
だから、同じテキストを2冊買います。
1回目用と2回目用に分けて、使うのです。

あるいは、解答欄が右端に並んでいるものを使います。
そうすると、書き込んでも、そこを隠せば、何度でもできます。

学校の宿題の自主勉ノートを解答欄の上において、
順番に解いて、自主勉に使うようにさせます。
一石二鳥です。

学校の自主勉に、しょうもないことをして、時間を無駄に使ってほしくないですものね。
できない子ほど、そういう細かなことにまで口を挟みます。
うるさいババアだと思われても、そういう役回りだから仕方がない。。。ww
いずれ、わかるときが来るでしょう。

学校のワーク類で、提出があるものは、書き込むしかありません。
そういう場合は、年度初めに全コピーをお願いしています。
そうすれば、テスト前に、しっかりと復習ができます。

今は、コピーも家庭で手軽にできるようになりましたから、
便利になりましたよね。

うまく使い分けて、自分に合っている方法でやっていきましょう。



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手間をかける

少し前に、いかに手間をかけるか、なんて話を書きましたが、
これは教える側にも同じことが言えると思います。

例えば、同じテキストを使って授業をしても、
一通り、さ~っと解いて終わるのと
間違いを一つ一つチェックして、確認して進めていくのでは、
かかる手間はずいぶん違います。

もっと言えば、
丸付けの仕方ひとつとってもそうです。
いろいろなパターンが考えられます。

生徒自身が丸付けをして、答えを赤で写して、終わり。

これが一番楽です。
何もしなくても、一応勉強してるみたいに見えます。ww

生徒自身に丸付けをさせても、
「これは何が違うかったん?」「これは何でこうなるん?」と
一々質問をして、答えさせると、時間がかかって仕方がありません。
でも、その分、できるようになる確率は高い。

先生が丸付けをして、正解を書いてあげて、終わり。
というパターンもあります。

ちょっとは手間をかけていますが、
それでも、まぁ、楽です。

同じように、先生が丸付けをしても、
ヒントだけ書いてあげるという手もあります。
そうして、もう一度考えてもらう。

そのあと、どうしてそうなるのかを一々確認していくと、
これまた手間がかかりますが、中身は濃い。

さらに、その間違えた問題を、確実にもう一度全部解かせると、
もっと時間も手間もかかるけれど、
できるようになる確率はぐんと上がりますよね。

もちろん、できる問題とできない問題、わかる問題とわからない問題を、
自分できちんと仕分けができる子もいます。
それができる子とできない子では、教える側の対応も変える必要があります。

自分でできないことに対して、
教える側に手間をかけてもらってこそ、価値がありますから。。。

生徒自身にやる気があることが大前提ですが、
手間をどれだけかけてもらえるかが、
塾や家庭教師の価値かもしれないと思うこともよくあります。

本気で、できるように仕上げようと思えば思うほど、
手間はかかるものですから。。。

レベルは問わずです。
それぞれのレベルで、それぞれに合った手間のかけ方がありますから。

その手間をかけてほしいか、その手間をかけてくれるか、
そして、その手間に見合った費用なのかどうか。。。
そのあたりが、塾の決め手かもしれませんね。




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能動的な授業の受け方

今日も、続きみたいなお話w

「時間が足りない」と言う中学生によく話す話ですが、
例えば、社会の時間、どんな風に授業を受けていますか?

今日の授業内容について、最後の5分間でチェックテストをしますと言われたとしたら、
皆、結構必死で覚えようとしながら授業を聞くはずです。

その感じで、普段の授業を受けてますか?

その感じで授業を受けていれば、家に帰ってからの復習は
いきなり演習問題です。
ところが、たいていの子は、家に帰ってからもう一度語句の暗記から入るんです。
「授業で覚えてきなよー」って言うと、「無理ー」っていう子も多いですが、
チェックテストされると思って、授業を受けたら、
覚えられると思うんですよね~

時間は全員に平等にあります。
その時間を使って、今、自分よりも上位にいる子に追いついて追い越そうとするならば、
要領よく勉強していくしかないと思いませんか?

そういう、ちょっとしたことの積み重ねんですよね。



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能動的な暗記

今日も、能動的なお話。ww
漢字や単語を覚えるときにすら、能動的か受動的かの差は出てきます。

だいたい、能動的に勉強できている子は、
新出単語を10回ずつ書けなんて言われると苦痛で仕方がない。

だって、
「10回書かなくても覚えられる単語を10回書く意味がどこにあるの?」と思いますもの。
それに、10回書いたぐらいでは覚えられない単語を10回しか書かない意味も分からない。

ところが、受動的な子は、何も考えずに10回書きます。
むしろ、10回と言ってくれた方が、ありがたい感じですね。
「単語、覚えてきなさい」なんて言われても、どうやったらいいかがわからないのです。

例えば、10個の単語を覚えなさいと言われたら、
まず、何も見ずに書ける単語が何個あるか、チェックします。
何も見ずに書いてみればよいのです。

それから、
書けなかった単語、間違えた単語を、覚えたかな?と思うくらいまで、
言いながら書きます。

そうしたら、もう一回、何も見ずに書けるかチェックです。
きっと、減っていますが、全部は書けない。

すると、もう一度その残った単語を、言いながら書きます。
そして、もう一回何も見ずに書けるかチェックします。

全部できるまで繰り返して、その日の単語暗記は終わりです。
これが、正しいやり方。能動的なAさんです。

しかし、チェックも何もせずに、一行ずつ書いて、
自主勉として出して、終わり。。。受動的なBさん。
こんなやり方をしている子の方が多い気がします。

なんで?って思いますよね。
なんで、書ける単語を何回も書いたり、
書けない単語を覚えるまで書かなかったりするの?
何か意味ある?

そりゃぁ、勉強が苦痛じゃわなぁ。。。と思ったりしますが、
なんか、意味のない勉強もどきをしている子は、実にたくさんいるわけです。

こういうのって、小学校の時点で、徹底的にたたき込めないのかしらん?
漢字暗記で、これができるようになっていれば、
そのまま英単語もそうやって覚えるはずなんだけどな。。。
今なんて、少人数のクラスなのに、無理なのかしら~?と思ってしまいますね。

学校の自主勉ノート、意味もなく単語や漢字が一行ずつ書かれていませんか?
能動的に勉強ができていない証拠です。



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能動的に勉強する

勉強ができるようになっていく子とそうでない子の決定的な違いは、
能動的か、そうでないかです。

例えば、授業中、
私が、「それって、なんでそうなるん?」なんて質問をして、
答えられなかったとします。

能動的なAさんは、「ん・・・、あっ、こうやけんちゃう?」
みたいな予想を立ててくれます。

受動的なBさんは、「・・・・・・。」
沈黙です。

Aさんの予想がとんでもない妄想で、大笑いをした後、
「次までに調べといて~」なんて言って、次へ進むこともよくあります。

同じく、Bさんも、黙っていてもことは進まないので、
「次までに調べ解といて~」と、最終的には、同じ言葉で終わります。

既にここまでにも、差が生じています。

そんなことをいくつか繰り返して、
授業が過ぎていくのですが、
授業の最後に、「次までに調べること、結構あったよなぁ?」と確認をすると、

Aさんは、これと、あれと、それと・・・、全部言えます。
メモしてあるので。

Bさんは、半分くらいしか言えません。
「はい」と返事はしたものの、メモをしていないから、もう既に覚えていないのです。
これで、どうやって、次までに調べられるというのでしょう。

この差はとても大きいのです。
これ、マンツーマンだから、いちいち聞かれて、
また調べさせられてと進んでいきますが、学校ならどうでしょう?

Aさんのような子が、調べてきたことを発表して、
クラスの授業が進み、
Bさんのような子は、結局調べもせずに終わります。

つまり、授業に参加できていないですよね。
これでは、できるようになっていくはずがありません。

しかし、こういう受け身の子は、とてもたくさんいます。
能動的に、授業に参加できていますか?




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意外と役に立つ勉強⁉

学校で習う勉強の中には、
こんなの、何かに使える?と思えるものもたくさんあると思います。

まぁ、英語なんかは、
使えないよりは使えるほうが便利だと容易に想像がつきますし、
べらべらと使いこなせたら、便利だろうな~と思うことは、
実際によくあります。

英語が喋れたら、カッコえ~な~と思っている子供たちも
たくさんいますよね。

当然、国語は、使いこなせないと
日本人として日本で生きていくには、少々不便ですから、
大事だということは、子供でも分かるはず。

では、算数は?

実は、陶芸の仕事もしている関係で、
出張陶芸体験教室を依頼されることが時々あります。

そんなとき、初めての人でもできるだけ簡単に作れて、
しかも、完成品を使えるようにしたいな~と思います。
自分で作ったけど、重たくて使えない。。。というのは、
“陶芸体験教室あるある”ですものね。ww

そこで、タタラといって、型抜きクッキーを作るときみたいに、
粘土を、めん棒で薄く伸ばしたものを使って、作る方法を採用しているのですが、
その方法で、コップを作ろうと思うと、当然、型紙が必要になります。

底の丸い部分と、
おうぎ形の中心をカットしたような形の側面部分の型紙を作って、
それに沿って粘土をカットして、組み立てるというわけです。

で、その型紙を作るときに活躍するのが、
算数の円錐台の問題でよくあるのと同じなんです。

カップの口径と、底の口径と、高さを決めると、
円錐台を逆さまにした形になります。

その図から、円錐が逆立ちした形になるように延長線をひいて、
側面のおうぎ形の中心角や半径、切り取る部分の半径を、
平行線と比や、円錐の中心角の求め方、
三平方の定理などを使って、求めるわけです。

そうすると、簡単に正確な型紙が出来上がります。

釉薬の調合に、化学で習ったモル計算を使ってるという話はしたことがありますが、
こんな風に、算数や数学も結構役に立ちます。

もちろん、こんな風に、直接的に役立つこと以外にも、
勉強には、大事な役割があるのですが、
こうやって、実際に役に立ってるな~と思うことがあると、
ちゃんと習っときよ~と思うわけです。

こういう経験を、子供のうちにもさせたいと思うところですが、
おそらく、アクティブラーニングがきちんと行われれば、
そんな感じになるかもしれないと思ってみたり。。。

机上の勉強が、意外とダイレクトに、
実生活で役立つことにつながっているという意識を
持てたらいいなと思いますね。



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受験後

高校受験よりも一足お先に中学受験は終わりますが、
受験が終わったあとの数か月は、
実はとても大事な時期です。

希望の学校に入れた子も、入れなかった子もいると思いますが、
ここは、ゴールではなく、単なる通過地点ということをお忘れなく。。。

次へ繋がって、うまく回していける子と、
そうではない子の差は、この数か月の過ごし方にもあります。

うまくいっている子たちは、たいてい、
「やっとスタートラインに立てた」とか、
「ここからが勝負」とか、
こんな気持ちで、一息ついたら、すぐに次へ向かいます。

合格発表後の最初の授業を待ちわびていてくれる子も
少なくありません。
早く、中学のことがしたいのです。

入試のだいぶ前に、一応、私からも発表後はどのようにしていくか、
なんて話もして、相談はするのですが、
高校受験の子なんかは、
「ちょっと気が早いんだけど。。。」なんて言いながら、
発表後の授業内容について、自ら切り出してくる子もいます。

そういう子は、とりあえずは安心です。

ところが、うまくいかない子は、
まるでここがゴールであったかのように、気が抜けてしまいます。
残念なことに、不合格だった子に限らずです。

ここで、気が抜けて、ぼーっとというか、
ふわふわとして、新学期を迎えるのです。

この差は、実に大きい。

今まで引き締めてやってきたのに、
何か月も、ふわふわと過ごすと、
元のように引き締めるのに、また時間がかかります。
既に引き締まっている子との差は広がるばかり。

せっかくの合格を無駄にしないように過ごしたいものです。

残念な結果だった子だって同じです。
次こそ、こんな思いをしなくてもいいようにしたいと思うなら、
ここで既についてしまっている差を広げるようなことは
避けなければいけません。

追いついて追い越すというのは、
今まで通りにやっていたのではできませんから.。。。

厳しいようですが、今までのやり方が甘かったから
この結果だということなのです。
そのやり方を改めることができるかどうかにかかっていると思います。

大事な時期、有意義に過ごしたいですね。



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きれいな机の上

ノートと同じく、部屋や机の上も
きれいな方がいいとか、汚いほうがいいとか、
いろいろな意見がありますが、

これも問題は、綺麗か汚いかではなくて、
何がどこにあるかが、わかっているかどうかだと思います。

他人が見れば、汚い部屋でも、
何をどこに置いてあるかが、きちんと把握できている子は、
意外と成績がいいものです。

逆に、きれいに整理整頓できているみたいに見える部屋でも、
必要なものがすぐに取り出せない子は、
成績が良くない。。。

ノートも部屋も机の上も、
頭の中と同じなんだな~なんて思うことがあります。

必要なものがすぐに取り出せることや
必要な情報がすぐに出てくることが大事なのであって、
見た目ではないということ。

そういう視点から、整理整頓ができるようにしたいですね。




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小4の国語

昨日の続きです。
新小4生が中学受験に向けて、やっておきたい国語のお話です。

漢字・文法・語法などの基礎知識と、読解力をつけることです。
当たり前のようなことですが、
実はこれが身についていない子は、ものすごくたくさんいます。

地元公立小の国語は、ほとんどが教科書で習った文章のテストです。
初めて読む文章を題材に答えるテストは、ほとんどありません。

これでは、受験はできません。
知らない文章を読んで、
何が書いてあったのか、正確に読み取る力がなければ、
受験には太刀打ちできませんものね。

主語・述語なんて話もほとんど出てきませんが、
これは、読解においてとても重要ですよね。
さらには、英語にも響いていきます。

例えば、日本語は主語がないことがよくあります。
そうすると、途端に読み取れない子はたくさんいます。
要約などもっての外となってくるわけです。

雰囲気だけで、なんとなく読み取るのではだめです。
きちんとした根拠があって、読み取っていかなければ。

学校の授業では、もちろん、
それをするための練習もしてくれているのでしょうけれど、
解説を聞くだけではできるようにはなりません。

実際に、自分で知らない文章を読んで、
練習をしていくことが重要です。
だから、教科書で習う文章の問題だけ解けても意味がないのです。

漢字の読み書きができる、文法の知識がある、
いろいろな言葉を知っている、
それにプラスして、読解力がある。
そういう状態にしておくと、当然、作文は問題なく書けます。

これは、国語・算数の受験でも、適性検査の受検でも必要なことです。

つまり、こういった基礎学力を盤石にしておけば、
どこを受けても受かります。
そして、これができていなければ、
どこを受けても落ちるわけです。

小6での勉強の仕方は、もちろん、
志望校の試験の形態によって変わってきますが、
小4でやるべきことは、
どこを受ける場合でも同じと言えるかもしれませんね。



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まず始めること

中学校選びの質問をよく受けます。
公私、問わず。。。ww

徳島の場合、選択肢が少なすぎて困っていますが、
その中から、進む道を決めなければいけない。
そして、準備を始めなければ間に合わなくなります。

では、とりあえず、勉強を始めたいけれど、
学校はまだ絞り切れない場合、どうすればよいでしょう?

やはり、必要なのは盤石な基礎学力です。
はっきり言うと、地元公立のテストが100点だからと言って、
本当に基礎学力がついているかというと、疑わしい。。。

これは、実感として感じています。
小学校のテストはその程度に考えておくほうが身のためです。
テストがいい点だから大丈夫だなどと思っていると、痛い目にあいます。
家庭学習でしっかりと補強をして、確認をするべきです。


中学受験を考えるなら、小4から算数は先取りをしたいですね。
できれば、小5が終わるころには、小学校内容を終わらせたい。
応用レベルまで含めて、きっちりとできるという完成度で仕上げたい。
そうすると、受験算数でも適性検査対策でも、しっかりと取り組めます。

学校の進度と一緒に進んでいたのでは、
中学受験には、まず間に合いません。

受験算数は、学校の算数とは別物と考えたほうが良いです。
そのくらい、時間をかけなければできるようにはならないということです。

適性検査なら、受験算数は不要だと思うかもしれませんが、
そうではありません。

文理附属受験ほどのハイレベルなものは必要ありませんが、
受験算数の経験がないと解けないような問題が、
適性検査でも出題されます。
そして、その割合は、増えてきているように感じます。

逆に、説明をするような問題は、文理附属受験では必要がないかというと、
そうではありません。
附属でも、解き方を説明する問題は出題されます。

答えだけ書けばよい問題と、説明をしなければいけない問題は、
全く別物だと思われがちですが、
実はそれも大きな間違いです。

難しい問題が解ける子は、順序立てて考えられる子ですから、
きちんと説明が書けます。
逆に、難しい問題が解けない子は、順序立てて考えられない子ですから、
簡単な説明でも書けません。

つまり、順序立てて、きちんと筋道を立てて考えて解ける力をつけなければ、
答えだけ答える受験算数の問題でも、途中説明をする適性検査の問題でも、できない。
逆に、その力がついていれば、どちらでもできるのです。

だから、まず必要なことは、
筋道を立てて、順番に考えられる力をつけること。
そうすると、当然、途中式を書いて、頭を整理しながら考えるようになります。

これこそが、本当に必要な算数の基礎学力だと思います。
小4・小5で、小学校内容が終わるように計画を立てて、先取り学習をしながら、
このような物事を整理して順序立てて考える力を養っていくことが、
小4でぜひともやっておいてほしいことだと思います。

では、国語はどうでしょうか。
明日は、国語のお話です。



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手間のかけ方

昨日の続きですが、
では、一刻も早く、塾や家庭教師を利用すればよいでしょうか?

これはなかなか難しいところです。

例えば、英語の勉強をするとき。
文法の仕組みを理解して、問題集を解きますよね。
丸付けをして、解説を読んだら、なんとなく理解できた気分になります。

これは、レベルを問わず感じることですが、
解答を見ると、なんとなくわかった気分に一番なるのが英語です。

宿題にしていたページをチェックすると、
まぁ、たいていの子が、ノートにきちんと丸付けをして、赤で直しがしてあって、
テキストの問題番号に、できなかった印をつけてあります。
それができていない子は論外ですよ。ww

そこで、一応聞いてみるんです。
「わからん問題、なかった?」

たいていの子は、「うん、だいたいいける。」みたいな返事をします。

ところがです。

「じゃぁ、この問題は、どうしてこれが正解で、こっちではだめなん?」と聞くと、
頓珍漢な答えが返ってくることがよくあります。

これは、レベルを問わず、起きている現象です。

つまり、「これ、なんであかんの?」という質問を挟んであげなかったら、
そのまま、頓珍漢な誤解をして、わかった気分になって進んでいくわけです。

それではできるようになりません。

しかし、間違えている問題全部について、
この質問をするのは、なかなか骨が折れる作業です。お互いに。ww

少なくとも、集合授業の塾では、できない。
個別の塾でも、完全マンツーマンでないとできないでしょう。
仮にマンツーマンだったとして、やっているかと考えると、
どうでしょう。。。やっていないほうが多い気がします。

だって、本当に大変ですもの。
これをやると、できない子ほど授業が全く進みません。

「今日、塾で、1ページしかせんかったん?」なんて、
言われることを考えると、やりづらいでしょう、きっと。。。

でも、中身を見てあげてほしいんです。
この進まない感じの、中身が濃い勉強を続けると、
一つ一つ積み重なってくるんです。

まさに、忍耐のいる積み重ねです。
時間ばかりがかかって、何も進んでいないように見えますし、
それなのに、ものすごく労力は必要です。
教える方も、習う方も。

この労力を払えるかどうか、
この努力を継続する忍耐があるかどうか、
そこに鍵がありますね。




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手間をかける

一つ一つ段階を踏んで、できることを増やしていくと、
当然、勉強もどんどんレベルアップします。

ところが、この「段階を踏んで」、「一つ一つ」、という作業は、
ことのほか、手間がかかります。

そうです、面倒くさいのです。
だからできることなら、省きたい。ww
でも、省くと、結局、効果がないのです。

例えば、数学の成績を上げようと思って、
本屋さんへ問題集を買いに行きます。
そして、それを解き始めます。
解けたら、丸付けをして・・・

このくらいのところまでは、たいてい、みんながします。

問題は、この先です。

丸付けをして、間違えた問題を放置します。
これが一番楽な方法。ww

いやいや、それではだめでしょう。。。と思える子は、
少々面倒ですが、間違えた問題を解き直します。
答えが正解したら終了です。

いやいや、それでもだめでしょうと思える子は、
これがさらに面倒ですが、数日後に、その問題をもう一度、解きます。
そうしたら、また間違えます。

さすがに、ここまでやる子なら、これを放置はしません。
もう一度解決しようとします。
解決できたら、ここで終了です。

いや、待てよ、それはダメでしょうと思える子は、
さらに数日後、もう一度それを解きます。
このあたりで正解します。終了です。

これが一番ジャマクサイ作業。
でも、実は、この差は大きいんですよね。

1冊問題集を買ったなら、
このくらいまではやってほしいと思っています。
そうすると、効果が出ます。

そうしたら、次のレベルの問題集へステップアップです。

こういう手順を踏んでいくと、まず間違いなく成績は上がります。
ところが、この手順を踏むのはなかなか難しい。

なぜなら、できない子ほど、時間がかかって、
手間がかかるのに、
学校は、どんどん進んでいくからです。

学校がどんどん進んでいくと、
テスト範囲はどんどん変わっていきます。
結果が出ないと焦るばかりですし、
結果が出せないと、先生にも親にも叱られる。。。

もうだめだーと、できないまま置き去りになります。
そうして、正しい手順が踏めないのです。

いったん、できない循環が発生すると、
この手順が踏めなくなって、どんどん悪循環です。

一方、いい循環にはまっている子は、
問題を解いても、速く解けて間違いが少なく、
見直しにかかる時間も少なくて、
学校のペースに振り回されることもなく、
スムーズに回っていくのです。

そう考えると、
中学へ上がるときのスタート地点で、
できることなら、いい循環へはまれるようにしたいと思うわけです。

しかし、残念ながら、悪循環へ陥ってしまう子もたくさんいます。
そこから抜け出すには、並大抵ではない手間と努力が必要です。

高校受験が近づいたら、なんとかしようか~なんて思っていると、
そのころには、もうどうにもならなくなっているものです。

一刻も早く、手間をかけることです。



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段階を踏む

物事を習得するためには、
段階を踏んで積み上げていく必要があります。

高校生だったのころ、ピアノがすごく上手な友人が、
「レッスンに行って、先生に文句を言われなかったことがない」
なんて話をしていました。

一週間、あれこれ練習して、前回注意されたことは全部直して、
自分で気が付くことは全部できるようにして、
今度こそ、完璧!と思ってレッスンに行っても、
必ず、何か違うところを掘り起こされると言うのです。

しかし、これこそが、
物事を習得するための正しいルートだと思います。

私自身も、「いい感じに仕上がったんちゃう?」と思って、
試験一週間前のレッスンに行ったら、
「あら~、良くなったわねー。欲が出てきたわ!」と言って、
みっちり2時間、絞られたことがあります。

だいたい、いい感じになったかも?!なんて思った日に限って、
1時間、2時間と絞られるものでした。

これは、自分が教える立場になると、ますます理解できます。
いい感じにできるようになると、欲が出てくるんです。

もっと、いい感じになるんじゃない?って。ww

勉強でもそうで、
はじめは、基礎だけで精一杯だった子が、
すっかり基礎をマスターしてしまうと、
ちょっと、応用いってもいけるんちゃう?と思うものです。

そして、公立レベルの問題を、難なくこなせるようになると、
もうひと踏ん張りして、
難関私立レベル、やっといたらいいんちゃう?と思うのです。

最終的には難関レベルに上がれる子でも、
基礎から突然では絶対にできません。
急に上がれる近道があるわけではないのです。

一つ一つ段階を踏んでいるから、上がっていけます。

段階を踏んで、一つ一つできるようにするには、
生徒にも先生にも、努力と忍耐が必要です。
もちろん、家族にも!

勉強ができるようになるための必須条件は、
この努力を継続する忍耐があるかどうかだ
と言っても過言ではないくらい。。。

でも、この段階の踏み方を間違えている子もたくさんいます。
明日は、そのあたりのお話を少し。。。




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楽しく勉強

「楽しく勉強したい」なんて言う子が、たまにいますが、
ゲームするみたいな楽しみ方は、勉強ではできません。

しかし、だからと言って、勉強=苦痛なわけでもありません。
実際、できる子たちの多くは、楽しそう…とまではいかなくても、
それなりに、面白そうに勉強しているものです。

例えば、点Pが、線上を動くような問題、算数や数学でよくありますよね。
「あ~、も~、困るんだよな~ Pちゃん、勝手に動くとー」
なんて言いながら解いている子もいますし、

「マイクは100mを9秒で走ります。
 メアリーは、マイクの2倍かかります。」
なんて、英語の問題で出てくると、
「メアリー、遅すぎでしょ~」が、問題を解く前の第一声です。
「マイクは何者なんだ?」ではないのか?と思いますがww

英語の長文問題を解いても、
「今日のは、なかなかシュールな話だったよ~」とか、
「ちょっと今日の話には驚いたよー、でも、アメリカの子供たち、よかったね~」とか、
「今日のは、何か、頭が変なおばさんの話だったよ」とか、
単なる読み物と化しているのかと思うような感想を述べてくれます。

なんといいますか、うまく表現できませんが、
決して、いやいや問題を読んでいるとか、
仕方なく考えているとかいう風ではないのです。
ちょっと余裕があるというか。。。

しかし、それこそが、できるようになる秘訣のような気もします。
ずいぶん前の記事に書いた気がしますが、
「楽しい」という言葉には、本当にいろいろな意味がありますからね。



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才能と環境

生まれつき頭が良い子というのは、絶対にいると思います。
いわゆる、地頭が良い子です。

同じものを見ても、何か違うことを感じ、
同じことを聞いても、断然速く理解する子。

ごくごく稀にですが、そういう子に出会うことがあります。
でも、これは、本当にごくごく稀なことで、
多くの場合、そう大差はありません。

ところが、生まれ持った地頭に大差はないのに、
考えることには、ずいぶん差が出てきます。

例えば、道端に草が生えていたとします。
Aくんは、「草が生えているな~」とだけ思います。
Bくんは、
「なんの草だろう?」「どこから種が飛んできたんだろう?」
「花は咲くのかなぁ?」「どうしてこんなところに生えたんだろう?」
いろいろなことに思いを巡らせます。

この差は、とても大きいですよね。
Bくんのような発想があると、
これは、アクティブラーニングへとつながっていきます。

ところが、Aくんみたいに、それだけで終わってしまうと、
そこからは何も生まれてきません。

この差は、おそらく幼少期の育ち方の差だと思います。
家庭で、そういう会話がなされていたかどうか。。。

幼稚園の帰り道、そんなことを話したでしょうか?
小さな疑問を大事にしてきたでしょうか?

初めから、疑問をたくさん持つ子もいますが、
話をしているうちに、考え始める子もいます。

発想力のような部分というのは、
机に向かって、勉強することで身につくものではありません。

しかし、この差は、勉強にとても大きく表れてきます。
小さな疑問、大事にしたいですね。



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必要なノート

「勉強ができる子はノートがきれい」と言う人もいれば、
「勉強ができる子はノートが汚い」と言う人もいます。

ノートが汚い子は、後者を信じ、
ノートが奇麗な子は、前者を信じてますが、ww
問題は、綺麗か汚いかではないんですよね。

大事なのは、自分にとって必要なことが書いてあるかどうかです。

授業中、ノートを綺麗に書くために、
先生の話もそこそこに、ひたすら板書に集中する。。。
これでは本末転倒ですし、
先生の話を聞くことだけに集中して、書いたノートが読めないようでは、
家に帰って、復習のしようがありません。

自分の勉強のスタイルに合った最良のノートの使い方をしてこそ
意味があるというもの。

例えば、書くのがすごく速くて、
話を聞きながら、サクサクとメモしていけるようなタイプの子なら、
ノートに書き留めるほうがいいかもしれません。

しかし、書くのが遅い子なら、
教科書に書いていることは省いて、
必要なことだけメモしていくのがいいかもしれません。

あるいは、理解しながら、いろいろなことを考えられるようなタイプなら、
振り返ったときに、ノートを見て、
そのときの記憶が呼び覚まされるようなメモが残っています。

ノートをとることが目的ではなくて、
ノートを使って、その時の記憶をよみがえらせるのが目的ですよね。

そう考えると、どんなに汚くても、
自分は、読むことができて、
そのノートをもとに、その時の記憶がよみがえるなら、
それで構わないのです。

あとになって、そのノートで、
その時の記憶がよみがえるかどうかですよ、ポイントは。

ノートを書く目的を間違えていませんか?



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疑問形

十人十色と言いますが、
百人百色と言いたくなるくらいに、いろいろな子に出会います。

これが、個別指導が流行ってきた一つの要因かもしれませんが、
とはいえ、「できる子」と「できない子」という分類をすると、
ある程度共通していることは見つかります。

今日は、疑問形のお話。w
何のことかというと、「できない子」は、
返事を疑問形で返すことが多いということです。

例えば、
「どうして、これやらなかったの?」と質問するとします。
普通は、「忘れていました。」と返ってきます。

ところが、「忘れていたから?」と返事が返ってくるのです。
キミが忘れていたかどうか、私は知らないよ!という感じですが、
常に、こういう風に、疑問形にはならないであろうことが、
疑問形で返ってきます。

自分の中にある答えを出してくるのではなく、
相手の中にある答えに、これが合っているかどうかを考えているようです。

「なんで、これ、ミスってるのよー」なんて言った時も、
できる子は、「焦っとった。。。」とか、「集中力不足。。。」とか、
自分の状況を分析して答えてくれます。
自ら、「以後気を付けます。。。」となります。

できない子は、「焦っとった?」「集中してなかった?」という風に、
語尾を上げて、疑問形なんです。
そこで終わってしまうので、
「で、どうなん?」なんて、突っ込んでみたら、
「次から気を付ける?」と、またまた疑問形。
これでは、直りそうにありません。

この差、わかりますよね。
テストが返却された時の反応から、こんな差が生まれています。

でも、これ、決してわるい子ではないんです。
むしろ、「いい子」風の子に多い。

おそらく、小さい時から、お父さんやお母さんが期待する答えを
答えようとしてきた、いい子になりたい子なんです。
いい子症候群の一つかもしれませんね。



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共に頑張るということ

昨日の記事、
受験半年前に、無理です宣言をするなんて言うと、
とっても冷たいように見えますね。

しかし、頑張るためには、生徒自身も家族も
現状を正確に把握しなければいけません。

現状が分かっていなければ、
何を、どう頑張ることができるでしょう?

実際、無理です宣言をした後、
本当に頑張って、その言葉を払拭する子の方が多いですから。

今、キミは、これこれこういう状態で、
このままいくと、こうなると、
それはそれは、いやらしいくらいに細かく説明します。

そうすると、ようやく本気になる子もいます。
そして、それに真剣に協力してくれる家族もいます。

そうやって、共に頑張ってくれると、
無理です宣言は取り消しです。

これは、受験の時期に限ったことではありません。
今、このような状態なので、
このようにすると、おそらくこうなって、
あのようにすると、おそらくああなるという話は、よくします。

特に、生徒自身が思い描いているであろう将来像と、
今やっていることにギャップがある場合は、力説します。ww

そうすると、事態が好転する場合はよくあります。

不幸にして、好転しない場合もありますが。。。
その場合は、なんとも言えない嫌な気分になります。

でも、やれるだけのことはやったと、
私自身は思えるので、ある意味、私の逃げ道かもしれません。

しかし、共に頑張るためには、
お互いに現状を正しく把握して、
お互いの考えていることを共有することは欠かせません。

それができていなければ、
共に頑張ることなんてできませんものね。




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受かるオーラ、落ちるオーラ!?

長くこういう仕事をしていると、
受験半年前くらいには、なんとかなる子か、ならない子かが、
幸か不幸か見えてしまいます。

友人などからは、この季節になると、
「受験、落ちたりしたら大変やな~」なんて、
よく言われるのですが、

なんとかならなさそうな子には、夏休み明けか、秋ぐらいには、
無理です宣言をするので、
思われているほど、大変ではありません。ww

とはいえ、大丈夫だろうと思っていても、
水物な部分もあるので、それなりにドキドキハラハラはしていますが。。。


では、なんとかなる子は、どんな子か。。。
気になるところですよね?

一言でいうのは難しいですが、
あえて言うなら、気持ちを引き締めることができる子です。

それは、夏休みの過ごし方や、普段の様子を見ていれば、
わかってしまうものです。

もちろん、受験に向けて、こちらもあの手この手を使って、
気持ちを引き締めにかかりますが、
それについてこられそうな感触がある子は、
まず間違いなく第一志望に合格します。
そういうものです。

そういう要素を持っていて、
残り、やらなければいけないことの分量を、
期限までにやりこなせるスピードがある子は、
大丈夫なんですよね。

そういう子なら、少々無謀なことを言ってきても、
「よし!頑張るかっ!」となるわけです。

しかし、受からせるのは、私ではありませんからね。
生徒自身が、どれだけ頑張れるかです。

もちろん、受かるお手伝いはするけれど、
それをこなしていくのは生徒自身。
いくら私が頑張ったって、こなしてくれなければ、何も起きません。
当たり前です。

だから、そういう要素が揃っていなければ受からないのです。


まぁ、私みたいに、はっきり
「無理です、受けても落ちます。」なんて言う人は
塾にも学校にもいないのかもしれませんが、
きっと、ちゃんと見てくれている先生なら見えているはずですよ。
私に見えるんですから。ww



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力の差(つづきのつづきw)

さらに続きですw
力の差をどうやって埋めていくのかというお話。

ご想像の通り、これは、学齢が上がれば上がるほど難しくなってきます。
やはり、一番埋めやすいのは小学生。
中学受験を考え始めて、この差を埋めてから入学した子が、
割合的には一番多いかもしれません。

例えば、小4で、受験しようかな~みたいなノリで出会った子。
正直、「これで、受験するんですかっ?」みたいな子もいます。
相当頑張ってもらわないと、難しいですね。。。という話はしますが、
そこで、親子で頑張れてしまうご家庭があるわけです。

もちろん、子供だけでは無理です。
お父さん、お母さんの協力は必須です。
授業でやったことのおさらいを、毎日毎日やって、
それも、ただ単にパターンを覚えてやっている状態にならないように、
お互いに細心の注意を払って、子供の様子を観察して、
情報を共有しながら、進めていくのです。

言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか大変です。
授業は週1でも、おうちは、毎日毎日ですから。
しかも、途中で思春期突入ですからね。。。
上手に操りながら、手を変え品を変え・・・です。

でも、それを続けて、実際に合格して進学し、
さらに、それを地盤にして、中学でトップ層まで躍り出る子もいるわけです。
そこまでくれば、もう、べったり勉強する必要はありません。
自学自習できる子になっていますから。

普通に考えたら、到底埋まらない差です。
でも、それを、コツコツと数年で埋めてしまうのです。
ほんとに子供ってすごい!

そんな力を引き出してあげるのも、
お父さん、お母さんの力ですね。



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力の差(つづき)

昨日の続きです。
力の差の具体例を詳しく見てみようと思います。

例えば、中2の一次関数の授業をしたとします。

一次関数の基本形は、y=ax+bだということを習います。
続いて、色々な条件から、この一次関数の式を求める問題を解いていきます。

①xとyの値が、2種類与えられている場合、それぞれ代入して、連立方程式でaとbを求めます。
 →類題演習

②傾きを求めてから、一次方程式にして解くこともできます。
 →類題演習

③座標を与えられた場合も同じです。
 →類題演習

④傾きと1組のx,yの値がわかっているときは、aがわかっているので、一次方程式で解けますね。
 →類題演習

⑤切片がわかっているときは、bがわかっているので、やはり一次方程式です。
 →類題演習

⑥平行なグラフの式が与えられたら、これは傾きが一緒ですよね。
 →類題演習

⑦y軸で交わると言われると、これは、切片が同じってことになりますね。
 →類題演習

というような具合にいろいろなバージョンで類題演習をしていきます。

が、

これが、すでにトップ層レベルに位置している子の場合、
③~⑦の類題演習は宿題です。

③座標を与えられた場合は?
「代入やな」
④傾きと1組のx,yの値がわかっているときは?
「aくれとるけん、一次方程式でいいんか!」
⑤切片がわかっているときは?
「一緒。bにいれたらいいよな」
⑥平行なグラフの式が与えられたら?
「あ、傾きが一緒か~」
⑦y軸で交わると言われると?
「ん?切片やな」

みたいなやり取りをして、
「じゃぁ、演習は宿題でいけるな~? できるようにしといてよ。」
で、次へ進めるのです。

確かに、雑な説明ですが...w
でも、それを一種類ずつ類題演習させられると、たぶん、嫌がります。
「それ、一緒にせなあかん?」となるわけです。

ところが、多くの子は、こんな授業をすると、
真面目に聞いているにもかかわらず、さっぱりわからなくなります。
ひとつひとつ一緒に類題にあたってあげる必要があるのです。
これが力の差。(一例ですが...)

だから、そういう子に、どんどん先へ進めてほしいと言われても、
進めないという現実があるのです。

一緒に類題にあたると、これだけで、1コマつぶれることもあります。
当然、一緒に類題をしなければできない子は、スピードも遅いですから。

だから、類題は宿題でできる子と比べると、
同じ時間でできることにものすごい差が生じるわけです。

では、この差は、埋まらないのか…?と思いますよね。
これが、埋まる場合があるのが子供のすごいところなんです。
人間の成長って!って思いますね。

明日は、どうやってこの差を埋めた子がいるのか…というお話です。


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力の差

今の時代、「力の差」なんて言い方をすれば、
マイナスのイメージを持ってとらえられることが多いのかもしれませんが、
現実問題として、「差」というか、「違い」があるのは当然のことであり、
むしろ、違いがないほうがおかしいわけです。

ですから、どこがどう違っているのか、どこにどれくらいの差があるのかを、
きちんと見極めて、そこをどう伸ばすか、あるいは、どうカバーしていくかを
考えていくことこそ、大事になってくると思っています。

もちろん、頑張ってもどうにもならない差もあります。
でも、頑張ればどうにかなる差もあるのです。
特に、これが子供となると、成長とともにものすごく変化していきます。

大人が到底埋まらないであろうと考える差を
あるときすっかり埋めてしまうのが、成長期の子供のすごいところです。
こんな仕事をしていると、これは本当に実感しています。
つくづく、子供ってすごいなぁ~と。

明日は、力の差の具体例から、お話してみようと思います。



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教科書改訂

今度の春は、教科書改訂です。
今回は大改訂にあたるのですが、先日の教材屋さんのセミナーによると、
大した変化はなさそうな...気もします。

ただ、一つ、これはありがたいな~と思うことがあります。
教科書改訂に伴って、当然、塾用教材も変わるのですが、
教科書準拠版は、解説動画が付くらしいのです。

つまり、授業中に解説しなくても、「動画見て予習しといて~」ができるようになりますw
それの何がいいのかというと、解説の時間を授業中に省くことで、
演習をして、理解できてないところをあぶりだす時間が増やせるのです。

特に、教科書準拠教材で勉強しているレベルの子たちは、
理解できていないところをあぶり出す時間がたくさん必要になる場合が多いので、
その時間を少しでも増やせるのは、私としてはとってもありがたい。

実は、すでに、今年の春に標準教材のほうは改訂されていて、
そっちには解説動画はないのですが、
その教材を使っている子たちは、逆に、そういうまどろっこしい解説はつまらない。
「せんせー、解説、雑いー!」、などと言われますがw、
その雑~な解説で基本は理解して、あとは演習しながら深めていけるのです。
そして、理解できてないところ、あやふやなところは、
きちんと自己申告できるので、問題ないのです。
むしろそのほうが効率的です。

こんな風に、レベルによって、授業内容は当然違ってくるので、
レベルに合った教材に改訂された感じで、楽しみです。

しかし、今回の改訂でも、当然、
アクティブラーニング的な方向への舵取りは、さらに激しくなるようなので、
パターン暗記などでは、ますます太刀打ちできなくなります。
本当の力を求められますよ。




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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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