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もったいない学習法

勉強が嫌いな子ほど、もったいない学習法をしています。

例えば、今日、一次関数のグラフの勉強をしたとします。
y=ax+bという式で表せて、bが切片、aが傾き、
グラフを書くには、bをy軸上にとって、
aの分母だけ右に行って、分子だけ上下して、結ぶ。
座標が分かっているときは、y=ax+bの式に代入したら、
aとbが求められる。。。みたいな基本的なこととその仕組み。

一番基本的な部分で、簡単なので、
だれでもすぐにできるようになります。

定着を図るために、
当然、それを使って解く問題演習を宿題にします。

しかし、それをきちんとやらない。

すると、一週間後、きれいさっぱり忘れています。
「切片って、どっちだったっけ?」です。

おまけに、自分流が混入してきて、
「マイナスの時は左に行くんだったよな?」

もちろん、常に上に上がってくれるなら、
プラスの時は右に行って、マイナスの時は左に行ってくれても構いませんが、
左に行って、下がってみたりするんです。

それ、傾きがマイナスなのに、右上がりのグラフになりません?

そんなあれやこれやの原理については興味もないので、
右に行く、左に行く、上がる、下がる…なんて
棒覚えをしようとします。

そして、結局、
テストの時には中途半端にしか覚えていなくて、間違えるのです。

そして、再び、前回と同じ説明をまた受けて、
ついでに、いやな顔されて、運が悪いと、怒られて、ww
ますます勉強が嫌いになって、
また宿題をしないから、また忘れる。

どうせやらなければいけないことなのだから、
一つずつこなしていけばよいものを。。。

一つずつこなしていけば、一回でできるようになる簡単なことを
何度も何度もするんです。
わざわざ、苦痛の時間を増やしているとしか思えない。ww

たぶん、こうやって読むと、「アホちゃうん?」って思うでしょう。
でも、実際、こんなことを繰り返している子は山のようにいますよね。

一週間に一回では、よほど頭のいい子でなければ、覚えていません。
塾に行った次の日に、宿題をして、
何日も放置してから、塾に行くと、完全に忘れています。

宿題をしたときは、翌日だからできたかもしれません。
そうすると、「あ~、できてるね、じゃぁ、次、行こうか」なんて、
個別塾でもきっとそうなりますよね。。。
そうやって、塾でもどんどん取りこぼしていくのです。

毎日少しずつやればいいだけなのに、それができない。
時間とお金の無駄としか言いようがないですね。。。



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やる気スイッチ

そもそも、やる気スイッチって、見つけてもらうものなの?
なんて話をしたことがあります。

誰かに見つけてもらって、押してほしい子もいれば、
そんなものは自分で見つけられる子もいますよね。

一つ、明らかなのは、
見つけてください、押してください、なんて、他人任せなことでは、
所詮、その程度止まりだということです。

できるようになる子は、
そんなものは自分で見つけて、自分で押してます。
とっくに自分で押して走り出しているから、
その走りを修正するアドヴァイスを求めて、やってきます。

「先生は、そもそも、やる気スイッチなんか見つけてあげる気も、
 押してあげる気もないでしょ?」
と、痛いところを突かれますが、そうです、ありません。ww

そんなことは自分でしないと意味がありませんから。。。
誰かにやってもらおうなんて気持ちでは、
できるようになるはずがないと思いませんか?

自分で見つけて、自分で押してる子、
共通しているのは、
そういう風に仕向けた家族がいることですね。

やっぱり、家庭力か、大事なのは。。。




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調べ方に問題あり

ある時、古文が全く読めないという高校生の勉強をみたことがあります。
高校生になれば、中学生と違って、
きちんと古文を読めなければいけません。
なぜなら、古典文法を習うから。。。

古語を覚え、古典文法を理解して、
それを頼りに、古文を紐解くのが高校生。

とりあえず、古文を読むためのツールとして、
最低限の古典文法と古語の知識を入れながら、
少しずつそれを使って、古文を読んでみるという方向で勉強を始めました。

動詞の活用を習い、形容詞、形容動詞の活用を習い、
助動詞も中盤にさしかかったころのことです。
いつも、すぐに文法のテキストを調べるので、気になって、
動詞の活用表を埋めてもらうと、これが半分程度しかできないのです。

家でもやり、学校でもやり、
古文を読みながら進めているので、必ず出てくる動詞の活用なのに、
いまだにきちんと覚えられていないのです。

やはり。。。
その直しをしている様子を見ると、原因が明らかです。
テキストを見ながら、左から右へ写しているだけなのです。

写すだけでは、覚えられるはずもない。
覚えようとする子なら、
テキストを見て、唱えたら、
次は見ずに書いてみて、合っているかチェックします。

しかし、そんな作業は一度もしない。
これでは覚えられるはずがないのです。



こんな風に、調べたことをただ写しただけで、
できた気分になっている子は、とてもたくさんいます。

写すだけで、覚えられる子なら、構いませんが、
そんな子は、ほとんどいませんから、
覚えるための何かをしなければ、
調べた→写した→忘れた、これを繰り返すだけになります。

何も残らない。。。
勉強しているのに。

写したら覚えられるわけでも、
テキストに線を引いたら覚えられるわけでもありません。

せっかく調べたこと、無駄にしていませんか?



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調べすぎ

中学生の場合、英語の長文問題なんかを解いていても、
きちんと1年生から勉強をしている子なら、知らない単語はありません。
習っていない単語は、すべて注釈がついていますし、
教科書で出ていない単語は、基本的に長文には登場しないのです。
(徳島の公立の場合の話)

ですが、きちんと勉強してきていない子は、
そもそも教科書の単語が覚えられていないわけですから、
知らない単語が次々と出てきます。

そんなときにどうするか。。。
辞書を引きます。

それはそれでよいのですが、
辞書の使い方に問題がある子がたくさんいます。

例えば、長文を読みながら、
知らない単語が出てきたら、片っ端から辞書を引く。。。

最近は電子辞書を使っている分、辞書を引くのも簡単だし、
おまけに辞書がしゃべってくれますからねぇ。

知らない単語を辞書で引くことのどこが悪いんだ!と思うかもしれませんが、
こんな風に安易に辞書ばかり引いていると、
知らない単語が一つでも出てきたら、もう読めないと
思い込んでしまう子になります。

本番は、辞書、引けませんからね。。。

そもそも一つや二つ、いや、三つや四つ、知らない単語があったって、
長文は問題なく読めるものですし、
たいていは、なんとなくその知らない単語の意味が推測できます。

でも、すぐに調べることに慣れていると、
調べないと次へ進めないのです。
そんな癖がついてしまうと困りますよね。

調べ過ぎには要注意ですよ。



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聞いているのだけど。。。

新しいことを教えるとき、
たまに、テキストの解説に載っているのとは、
全然違う方法で教えることがあります。

同じ例題を使って、違う解き方で教えると、
なんとなく聞いているだけなのか、
実際に自分の頭を動かしているのかが、
類題演習でばれることがあります。ww

解説を、いかにも聞いている風で、
返事もしていたのに、実際に解き始めると、
教えた方法ではなく、テキストの解説のまねのようなことをして解くのです。
もちろん、間違えていますが。。。

マンツーマンでさえ、これをやってしまうタイプの子は、
集合授業では、まず間違いなく、やるでしょうね。
先生の話は聞かず、
というか、聞いてはいるけれど、頭の中にはとどまっておらず、
例題の解説を見ながら、つじつま合わせをする。

当然、そのうちにうまくいかなくなって、
成績は下降するのみ。。。

意外と多いパターンです。

まぁ、マンツーマンの場合、
解説をしながら、一々質問をして、
答えを出しながら進まなければいけないように仕向けられますが、
集合ではなかなか難しいですよね。

学校の授業だけでは、取りこぼされていくタイプです。


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ピンを隠す子、隠さない子

演習をして、大量にピンがつくと、
それを隠したがる子と、たいして気にしない子がいます。

そして、たいして気にしない子は、
どうでもよくて気に留めない子と、
気にせず、きっちり直して覚える子に分かれます。

まぁ、どうでもよくて気に留めない子は論外として、
ピンを気にせずに、きっちり直して覚える子と、
ピンを隠そうとする子では、どちらが伸びるか。。。

たいてい、気にしない子が伸びます。

新しいことを学んで、使えるようにするためには、
必ず、失敗が必要です。

それが、ピンなわけですが、
ピンがつくことを気にしない子は、
ピンがつくことは気にせずに、どんどんチャレンジして、
ピンの原因を探っては、自分のものにしていくのです。

ピンを隠そうとするタイプの子は、
ピンがつくことを嫌うので、
どんどんチャレンジするというところには至らない。
ついでに、ピンの原因を探ることにもあまりいい印象を持たない。

できることなら、ピンがつくことは気にせず、
原因を解明することのほうに楽しさを見出してほしいと思いますよね。

これは、勉強を通して得られる大切なことの一つだと思います。
社会に出ると、答えがない問題なんて山のようにあるし、
答えが一つだけなんてことも少ないでしょう。

そんな中で、失敗を恐れずにチャレンジできるかどうか、
失敗をしても、それを本当の意味で生かせるかどうか、
そんな部分につながる気がします。

勉強をすることで、手に入れられることは、
ただ単に、知識だけではないですよね。




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ボキャブラリー

あるとき、ある生徒が、
「ボキャブラリーが少ないよなぁ、私。。。」なんて言うので、
どうしたのかと思ったら、

学校で、
「ボキャブラリーが少ない子は、言いたいことがうまく表現できなくて、
暴力に走りがちになるから、ボキャブラリーを増やしましょう」
というようなことを、先生が言っていたらしいのです。

私の授業中に、うまく表現する言葉が見つからなくて、
その学校でのことを思い出したらしく、
そんな話をしてくれたのですが、

暴力に走るかどうかは別として、
ボキャブラリーが少ないと、
言いたいことがうまく表現できないことは確かですよね。

相手の言っていることを正しく理解し、
書いてあることを正しく読み取り、
自分の思っていることが正確に伝わるように、
話したり、書いたりできる力は、とても大事だと誰もが思うところでしょう。

それは、まさに、国語で勉強していることなのですが、
多くの人が、国語はセンスだとか思っている。。。
そうではないんですよね。

国語が苦手な子が増えているということは、
自分の考えを正確に表現できる子が減っているということ。
相手の考えを的確に受け止めることができる子が減っているということ。

英語が話せないことよりも、国語がきちんとできないことの方が、
よほど大問題だと、感じます。

使える言葉の数も少なくて、
表現する適当な言葉が見つからなかったり、
書いてあることがきちんと理解できなかったり。。。

そんな子が増えてきている現状を目の当たりにして、
やはり、同じように感じている国語の先生は
たくさんいるのかもしれないと思ったのでした。




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やっているのに上がらない

やっているのに上がらない子、結構いるみたいなので、
一つ悲しい例を。。。

3年生になって、気持ちを入れ替えて、
勉強を始めたAさん。

毎日塾へ通って、「整理と対策」を徹底的にやり始めました。
基礎学が6割に届かない子には、学校で買う「整理と対策」ですよね。

塾で、「整理と対策」をやれと言われて、ひたすらやりました。
やっていることは正しいと思います。

ところがです。
やり方がまずかった。

塾で指定されたページを
ひたすら解いて、丸付けして、赤で直して、
塾でチェック。。。

一見、特に問題がないように見えますが、
直したときにわからなかった問題の解決が全くなされていなかったのです。
つまり、赤で書いただけ。。。

それでは、間違えた問題は、何度やっても間違えます。

でも、それに気づかず、3年の基礎学を迎えてしまいます。
当然、点は上がりません。
夏休みも、毎日毎日、朝から晩まで塾に通ったのにです。

私が出会った時には、こんな状態だった子がいたのです。
何年か前のお話。
大事な8か月を返してー!って思いましたね。

赤で書くのが勉強ではありません。
間違えたところを、できるようにしていくのが勉強です。
くれぐれも、こんなことにならないように、
勉強していってくださいね。

たぶん、これを読んだら、
「赤で書いて終わりなんてことはないでしょ~」と思う人も多いはず。
でも、よくよく振り返ってみてください。
赤で書いて終わっている問題、全くないと言い切れますか?

全くないと言い切れる人だけが、正しい勉強ができている人です。




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打たれ強く

初めから打たれ強い子ってあまりいないと思うんです。
たぶん、いろいろな経験をして、涙を流して、
その分、強く逞しくなっていくのだと思います。

そんなことを考えたとき、
ピアノや陶芸をやっていてよかったと思うことがあります。
芸術の世界は、相当に打たれ強くないと生きていけませんから。。。

結構、いい感じに仕上がったと思って、レッスンに行っているのに、
最初の和音を弾いただけで、ダメ出しを食らいます。
まだ、一小節も弾いていないのに、全否定です。ww

あとになってみれば、納得なのですが、
そのときは、そうは思いません。
理不尽の塊のように思えます。

まぁ、最近は、プロでも目指す子ぐらいしか、
こんなレッスンは受けないのかもしれませんが、
でも、そういうのを乗り越えてるから、皆、精神力が強いのでしょう。

おそらく、美術の世界もそうです。
ある美大で、渾身の作を作ってくる課題が出され、
その作品を手に集まった生徒たちに、
教授が、それを壊すように命じたというような話を聞いたことがあります。

これから、君たちが進む世界は、そういう世界だと、教えたかったのだとか。
自分が全身全霊を捧げて作り上げたものを、
いとも簡単に、全否定されることなど日常茶飯事。
それをもろともしない精神力が、まずは必要だというわけです。

まぁ、少々極端な話ではありますが、
社会に出れば、そのような理不尽なことは山ほどあるわけで。。。
やはり、子供のうちに、打たれ強くなっておくことは、大事な気がします。

最近は、学校でも、理不尽なこと、ずいぶん減りましたものね。




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段取り力

例えば、年上の兄弟がいて、大手塾でガンガン勉強をしていたとします。
そして、その弟や妹がうちの塾へ来たら、
多くの場合、「大丈夫なんだろうか?」って思われている気がします。

なぜなら、私はあまり先回りをしないから。。。

どういうことかというと、
私は、失敗しそうな所へ先回りをして、
手を打っておいてあげることはあまりしません。
つまり、とりあえず、自分でやりたいようにやって失敗してもらいます。

中学生にもなると、ある程度しっかりした子なら、
自分で、やるべきだと思うことと、必要なの?と疑問に思うことが明確にあります。
もちろん、その判断は、私の目から見れば、間違いであることも多いのです。

でも、それを、ただ説明するだけで、間違っていると言われても、
おそらく、心底納得はしないのです。

例えば、同じことをするにしても、
先生に言われたから、仕方なくするのと、
自分で、やっとかなきゃと思って自発的に取り組むのでは、
集中力が違いますから、定着度もスピードも違います。

どうせやるなら、自発的にやってほしいのです。

その子の性格に合わせて、あの手この手を打っていくので、
ある程度信頼関係が築けて、自分で判断しかねた時に、
「先生どう思う?」と言ってくれるようになるまでには、
たいてい1年程度はかかります。

でも、そこまでくれば、ひとまず安心です。
いちいちこちらが言わなくても、自分で考えて、段取りするようになっていますし、
迷ったときには、きちんと相談してくれますから。

まぁ、私も、生徒がやっていることはチェックしてますから、
その時その時に応じて、軌道修正はかけますけれど。

失敗しながらでも、段取り力を身につけてもらうことが大事だと思っています。
そして、失敗しなければ、身につかないとも思っています。

こういう授業ができるのは、あくまでもしっかりしている子だけです。
中学へ上がるまでに、そういう考え方ができるようにしてあげることが、
小学校で一番大事なことだと思います。




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どうして?と思うこと

「どうして?」という疑問がわく分野というのは、
その子にとって、才能がある分野だと思います。

たとえば、それは、理科や社会の分野かもしれないし、
数学の分野かもしれません。
勉強に関して、そういう疑問が持てるということは、
少なくとも、勉強には向いている子だと思います。

逆に、勉強に関しては、そんなことは全く感じない子もいます。
でも、素敵なダンスを見て、
どうして、あんなにかっこいいの?
どうして、あんなにきれいに見えるの?
どうやったら、そうなるの?と考えて、
言われもしないのに、何度も繰り返し動画を見て、
鏡の前で踊って、研究する子だっているでしょう。

あるいは、どうして、あんなパスができるのだろう?
どうして、あの場面であそこにいることができるのだろう?
そんなことを考えて、
繰り返し、あこがれのサッカー選手の試合を見て研究する子もいるでしょう。

どうして?と考えて、どうやれば?と思って、行動を起こすとすると、
少なくとも、その分野には才能があるはずです。
向いているはず。

勉強がすべてではありません。
興味が持てることが大事です。
そして、行動を起こせることが才能です。

それを見つけることが、いい人生の第一歩じゃないでしょうかね?




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早く修正すること

もちろん、昨日のようなやり方は、
全員に適応できるわけではありません。

例えば、間違いだらけになると、一気に気持ちが萎えてしまうタイプ。
そんな子には、ある程度、伏線を敷いておく必要があります。
間違いだらけにならないように。。。

一気にやる気ダウンして、
やらなくなってしまっては元も子もありませんからね。

この辺のさじ加減がなかなか難しい。
いまだに時々失敗します。

いろんな家庭を見て、いろんな子と関っていても、
同じ子は一人もいないわけですし、
同じようなタイプに見えても、それぞれに違います。
仕方がない。

失敗しといて、仕方がないはないだろう!と言われるかもしれませんが、
わざと失敗したわけじゃないですからね。。。
やっぱり、仕方がないです。
次の手を考えるしか。。。

仕事柄、改善点を見つけ出しては、
親御さんと相談するので、
「私が、こんな風にしてしまったんです。。。」なんて、
意気消沈するお母さんもいますが、
初めて経験することが、計算通りに行くはずもなく。。。

「しまった!」と思ったら、さっさと修正をかければいいのです。
振り返るよりも、前を見ることですよね。




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真っ赤なノート

成績が良い子も悪い子も、
うちの生徒のノートは、真っ赤な子が多い。
ピンだらけで、赤ペンの直しがいっぱい。

普通、こんなノートを親御さんが見たら、
「あの先生、ちゃんと教えてくれてるのかしら?」って思うでしょう。

実際、塾で教えていたころは、生徒が躓かないように、
先回りして、練習問題にある難しい問題のヒントのようなものを、
解説の段階で入れていました。
そうすると、聞いたばかりのことはできるので、
ほとんど丸のノートが仕上がります。

でも、実は、それでは効率が悪い。。。

なぜなら、自分で間違えて、「あれ?」と思った方が、
確実に定着するからです。

そこで、先取り学習でも、骨格の部分だけ、軽く説明をしたら、
すぐに演習に取り掛かります。
たぶん、普通の塾でこれをやったらクレームの山ですね。ww

生徒は、骨格の部分しか知らないわけですから、
問題を解き始めると、聞いていないことだらけ。
当然、ピンがつきます。
ピンがいっぱいつく解説しかしていないですから。。。ww

すると、「なんで?」「えー、わからんしー」となるわけで、
そこで、調べたり聞いたりすると、その分記憶に残ります。

だから、1回目の演習では、問題集に間違いマークの方が多いくらいです。
ところが、2回目の演習では、それがほとんど消えるわけです。

ついでに、自動的に問題の仕分けもできています。
1回目の演習でできた問題は、基本だけ知っていればできる問題ですから、
2回もする必要はないわけで、
2回目の演習に残っている問題は、基本だけではできない問題ばかりなので、
2回やっておくべき問題なのです。

新しいことを学習するとき、
ついつい、あれこれまとめたりしがちですが、
演習をした方がずっと覚えます。

英語の構文をまとめたりするより、
問題を解きながら覚えるほうがずっと早い。
社会のまとめノートを作るより、
どんどん問題にあたる方が、ずっと覚えます。

まとめをするのは、
どうしてもぐちゃぐちゃしてしまって収拾がつかないときのみ。

まずは、解いてみることです。
ピンの問題は宝の山です。



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集中力

「1日、何時間ぐらい、勉強してる?」と、時々、生徒に聞きますが、
よく考えてみると、そんなことを聞いたことがない子もいます。

なぜ、聞かなかったのか?
聞く必要を感じなかったからですよね。

なぜ、聞く必要を感じなかったのか?
宿題その他、そつなくこなしているからでしょう。

逆に、なぜ、聞いてしまうのか?
勉強時間をすごく割いている様子なのに、たいした量が上がってこない。
あるいは、全然やっていなさそう。。。

例えば、平日、学校の宿題以外で2時間もあれば、
十分、仕上がるはずの宿題を出しているのに、宿題が滞りがちな場合。

2時間やっていないタイプと、4時間やっているのにできないタイプがあります。

2時間やっていないタイプの子は、
まず2時間、座れるようにトレーニングをする必要があります。

4時間やっているのに、2時間分の宿題が仕上がらないタイプは、
だらだらとやっているということです。

「ちゃんと集中してやってる?」なんて聞くと、
「やってます」と即答するでしょう。
自分では、気付いていない場合が多いのです。

あるいは、気付いているけれど、特に問題視していない。。。
しかし、これは大問題です。

2時間でできることに4時間も費やすなんて、なんと時間がもったいない!
その2時間があれば・・・、と思わなければいけませんね。

「趣味ないの?」なんて、聞いてしまいそうですが、
やりたいこと、ないのかしら。。。

不思議なことに、やりたいことがたくさんあって、忙しそうな子ほど、
宿題が滞ったりしないのです。
集中力が違うんです。
これは、授業中にも感じます。

解き始めたら、その集中力たるや。。。
「あっぱれ!」という感じです。

で、パパッと勉強はやっつけて、
水泳に行ったり、お菓子づくりして遊んだり、
音楽聴いたり、本を読んだり、
友達と出かけたり、なんだか結構楽しそうにやってるんです。

勉強に追い立てられているような雰囲気は微塵もない。
まぁ、追い立てられているとは感じていないですからね。。。
でも、そういう子に限って、ものすごい量をこなしていたりするのです。

いかに時間をうまく使うか。。。
そのあたりからも集中力は鍛えられる気がしますね。



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英語の教科書改訂

この春、教科書改訂がある話は以前にも書きました。
私は、それほど大きな変化はなさそうだと感じているのですが、
英語の改訂がヤバいと、あちこちで言われるので、
今日は、少しそのお話をしてみようと思います。

確かに、小学校から英語が始まっていることもあって、
かかわる語彙数がすごく増えていたり、
高校から中学へ降りてくる単元もあったりします。

具体的には、
現在完了進行形や、仮定法過去、原型不定詞が、中学範囲になるようですが、
そもそも、中学範囲で習っていた量が少ないので、
これが増えたからと言って、大した量ではないと思っています。

単語は、小学校で700語扱う…とか、
今までは中学で1200語だったのが、小・中で2500語になる・・・とか言われると、
ものすごく大変になるように思うかもしれませんが、
これも実はそうではない。

なぜなら、受容語彙と発信語彙に区分けがされるようなのです。
受容語彙というのは、聞けて読めればいい単語。
発信語彙というのは、聞けて読めて書けて話せる・・・つまり、今までの扱いの単語です。
発信語彙は、小・中合わせて1000語前後などと言われると、
むしろ減っているではないか?w

ただ、ここで気を付けなければいけないのは、
受容語彙と発信語彙の区分は決められていないということ。
つまり、教科書によって違います。

そうなると、
例えば、徳島県なら、開隆堂と東京書籍の2種類の教科書を使っているわけですから、
学校によって違うなんてことも起きます。

徳島県立高校の入試問題では、どう扱うのか。。。
ギリギリの点数で勝負する子にとっては
少し気になるところです。

とはいえ、とりあえず、
下位層なら、発信語彙に絞って覚えることになるでしょうし、
中・上位層なら、できるだけ受容語彙も書けるようにしようと思うでしょう。

トップ層なら、そもそも、これまでだって、
学校で習う単語以外にも手を出していたわけですから、
発信語彙も受容語彙も全部発信語彙扱いで覚えてしまいます、
というか、既にそうしてました…という感じですね。

文法事項に関しても、トップ層の子たちは、
中学のうちに高1英語ぐらいは済ませていましたから、
中学の範囲に2つ3つ下りてきたところで、なんということはない。

中・上位層の子たちにとっては、
さして負担のない程度なので、少しでも中学で習うことが増えているほうが、
高校英語になったときにギャップに悩むことが減るのではないかと思うのです。

そのようなことから、私自身は、
今回の改訂はちっともヤバくはないと思っている次第です。

もっと気になるのは、
小学校での国語の文法の扱い。
主語・述語・目的語・・・そういう言葉に拒否反応を示す子もいるのかもしれませんが、
やはり、ネイティブではない言語を学習しようとすれば、避けては通れない道なんですよね。

そこが、一番改善してほしいところなのですが、
なかなか教科書は、その方向ヘは向かないようです。



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伸びる性格、伸びない性格

性格なんて、人それぞれだから、
どうしようもない部分も多々あるのですが、
やはり、伸びる子、伸びない子、
それぞれに共通している性格というのはあると思います。

もうずいぶん前の話ですが、
同級生の男の子二人、仲良く塾に通っていました。
この二人、いつも仲良く連れ立って塾に来るのですが、
結構、性格は違うな~なんて見ていました。

5年生になって、
Aくんは、当然のように附属を狙って勉強すると言い出しました。
僕は、勉強できるから。。。みたいな雰囲気を醸し出していたので、
大丈夫かな…?と思いながら、見ていたんです。

どこか、Bくんのことを見下しているようなところがあって、
なんとなく嫌な気がしました。

が、Bくんの方は、一向に気にしていない様子。
相変わらず、仲良く塾に来ていましたが、
あるとき、刺激されたのか、Bくんも、受験してみようかな…?と言い出します。

「ぼくは、城ノ内。。。」

この時点では、正直なところ、Aくんの方が勉強はよくできていました。
だからと言って、余裕で受験できるレベルではありませんでしたが。。。

そのうちに、二人は、時間や曜日が違って、別々に塾に来るようになりました。
スケジュールの関係で、わたしはBくんの方を担当していましたが、
これがなかなか性格がいい。

マイペースで、やるべきことをこなすし、
おかしなプライドは一切ない。

Aくんに、少々見下されても、「まぁ、ぼく、それできんしなぁ」と、
ライバル心をむき出すわけでもなく、
あっさり、できないことはできないと認めるんです。
しかし、そのうちに、できるようにしてしまっているんですよね。

素直なというか、柔軟なというか、
これこそが、できるようになるための大事な性格の一つだと思いました。

結局、最終的には、Aくんは附属を失敗し、
Bくんは、城ノ内へ行きました。

中途半端な子に、Aくんのような変なプライドを持った子は多い気がします。
できないわけではないけれど、決して、ずば抜けているわけでもない子。
たぶん、この変なプライドが、邪魔をしてるんです。

「そのおかしなプライド、捨てたほうがいいよ」
気付いたときは、嫌われるのを承知で言います。
たぶん、自分でも気づいていないのだと思うんです。
気付くと直せるかもしれない。。。

とはいっても、またまたそのプライドが邪魔をして、
受け入れがたいのですがね。
どこかで変われるともっと伸びると思うんだけどな~




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課題作文

課題作文で満点がとれない子、結構いますよね。
入試でも、結構大きな点になるのに、
しっかりと対策をしてくれる学校が少ない気がします。

まず、頭に入れておかなければいけないことは、
課題作文は名文でなくても満点になるということです。
誰も、感動するような名文は求めていません。

基本的に、減点法で採点しているので、
減点されないような文に仕上げればよいのです。

では、何で減点されるのか…と考えてみると、
一番、明確に減点しやすいのは、誤字脱字。
これは確実に減点できます。マイナス1点。

続いて、原稿用紙のルールが守れていない。
これも、だれの文句もなく、あっさりマイナス1点ですね。

さらに、文がねじれているとか、呼応が成立していないとか、
日本語的な問題。
これも明らかにおかしいので、マイナス1点できます。

まぁ、このあたりの見た目を整えるのは、基本事項として、
それができているのに、減点されているのは何か。。。と考えると、
内容ですよね。

内容で減点される原因は何かというと、
まずは、条件が守れていない。
つまり、第一段落では体験を、第二段落では意見を、という指定なのに、
第一段落にも意見が書かれているとか。。。

さらに、内容に一貫性がない。
例えば、○○は良いと主張しているのに、
最終的に、悪いとも言ってしまう。。。

もちろん、ものごとには良い面も悪い面もあるので、
ついついどちらも言いたくなるのですが、課題作文は、何といっても分量が少ない。
あの短い分量の中にどちらも違和感なく詰め込むには、ちょっとした技術が必要ですよ。

それだけの文章力があるなら、やればよいですが、
あえてそんな冒険はしなくても満点出ますからね。。。

○○は良いと主張するなら、
最初から最後まで良いところについて述べればよいのです。

つまり、あれもこれも書こうとしないことです。
テーマを絞ること。
これがうまく書くコツかもしれませんね。

課題作文に使える時間は、せいぜい10分程度。
書くことを絞って、構成を決めて、
スピーディーに書く練習をしましょう。




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こなす量と要領

勉強ができる子は、要領がいい子が多いものです。
こなしている量が多いから、要領よくなっているのか、
もともと要領がいいから、多くの量をこなせるのか、
そのあたりは定かではありませんが、
成績がいい子は、多くの量を要領よくこなします。

頭が良いからできるのではなく、
たくさんやっているからできるのです。
見ていると、明らかに違います。

例えば、成績のいいAさんと、まぁまぁのBさん。
Aさんは、発展編のテキストを持ち、Bさんは、標準編のテキストを持って、
勉強を始めたとします。

同じように、解説&類題演習をして、練習問題を宿題として出すと、
Aさんは、丸付け、直しはきちんとして、
疑問点が残った問題には付箋を貼って、次の時間を迎えます。

Bさんは、丸付けは自分でするときちんとできないので、
解くだけの宿題なのに、1ページ目はともかく、2ページ目ぐらいからは、
適当に解いて、提出してきます。

当然、Bさんの授業は、丸付け&直しから始まって、
適当に解いているページは、ほとんど丸々解き直しの状態。
下手をすると、その時間は先へ進むこともできません。

ところが、Aさんの授業は、付箋を貼ってある問題の質問から始まります。
疑問点を解決できたら、次へ進めるわけです。

実際、Bさんが半年かけて進めた単元を
Aさんは、1か月で終わらせてしまうのです。
しかも発展編のテキストです。

そこまでの差はなくて、丸付け&直しは自分でできる子でも、
疑問点があったことは覚えているけれど、
どれだったかが見つからない子はよくいます。

「付箋、貼っときよ」とか、「メモしときよ」とか、
言うのですが、それができない。。。
実は、Aさんには、そんなこと言ったこともない。

最初から、自分で勝手に付箋を貼ってくるのです。
でも、できる子って、そうなんです。
いちいち言わなくても、自分でやってるんですよね。

このAさんタイプの子、時々出会いますが、
見ていても気持ちがいいものです。
完全に良い循環にはまっています。

全員を良い循環にはまらせたいと考えるのですが、
なかなか難しい。。。

生まれ持った能力の差は、
皆、そこまで大きくない気がするのだけど。。。




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量より質?質より量?

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は、いつもより少し長くブログのお休みをいただきました。
お正月休み分散の提言を受けて、
受験生以外の通常授業は10日までお休みにしたので。。。
といっても、受験生の冬講や通常授業はしたのですが。

そんなわけで、新年もイレギュラーな始まりでしたが、
今年も、軽く斜め読みでお付き合いくださいませ。


さて今日は、量より質か、それとも質より量かというお話。
結論から言ってしまえば・・・、

勉強には、質も量も両方いるんです。
身も蓋もない答えですが。。。ww

自分に、今、必要なことに絞って、しっかりと量をこなす。

これが基本姿勢なのですが、
「今、必要なこと」が分かっていない子は多いし、
「しっかりと量をこなす」というのもなかなか忍耐がいります。

「今、必要なこと」は、それぞれの目標によっても違いますし、
それぞれの状態によっても違いますよね。
これを見極めるのは、とても難しい。。。

実際、一緒に勉強していても、
途中で、変更~なんてことは、しばしばあります。

例えば、標準レベルのテキストで、大丈夫な感じだったけれど、
学齢が上がってくると、
実は、基礎的な部分が積み重ねられていなかったことが発覚!
そっちから、やり直しますか?となったり、

逆に、最初の感触よりも、基礎がしっかりと積み上げられていて、
一気に加速できて、もうちょっと、欲を出してみますか?となったり。。。

「今、必要なこと」は、その時その時で変わってくるものです。
それを見極めて、まさに今、必要なことをたっぷりやると、
最小の労力で最大の力を引き出すことができるのです。

最小の労力なんて言い方をすると、
楽してできるようになると錯覚されるかもしれませんが、
そうではありません。

最大の力を引き出すのですから、
それ相応の労力は必要です。
闇雲にやるよりは、少ない労力でという意味です。

やはり、望む成果を上げるためには、
たっぷりの量が必要なのです。

楽して、できるようになるなんてことはないということですね。
今年も頑張っていきましょう!!



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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

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