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チェックのいる子、いらない子

集合塾だと、宿題のチェックって、こと細かくはしませんよね。
私は、個別でみているので、一応のチェックはしますが、
実は、こと細かくチェックする子と、そうではない子がいます。

たとえば、Aさん。
「できた?わからんとこあった?」とだけ聞きます。
「あった~」と質問を上げてきたら、それを解決し、
「なかった~、いける!」と言ったら、そのまま次へ進みます。

続いて、Bさん。
「できた?ノート見せて~」と、ノートをチェックします。
丸付けが正しくできているか、途中式がおかしくないかなど、
ざっくりと確認をして、疑問点解決に入ります。

さらに、Cさん。
「できた?ノート出して~」と、私が丸付けします。

大きく分けるとこの3パターン。
Aさん、Bさんは、丸付けが自分でできる子。
Cさんは、丸付けをさせると、とんでもない子。ww

もちろん、Aさんでも、本当に大丈夫か、
時々、確認のためのプリント類を挟みますが、
宿題のチェックだけを見ても、これだけの差は生じています。

能動的に、自分主体で、勉強ができているのが
Aさんであることは言うまでもありません。

もちろん、成績もAさんが一番いい。

もし、今、自分がCさんの状態だとしたら、
そして、もっと上を目指しているとしたら、
ただ、そうなりたいな~と思うだけではなれません。

まずは、Bさんのようにできるようにならなくては。。。
いつまでも、受動的に勉強をしていても、
できるようにはならないのです。




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覚えるだけができない

地元公立中学で、真ん中ぐらいまで降りてくると、
「暗記しといてね」が通用しないことがよくあります。

ただ覚えるだけなのに、それができないのです。

でも、覚えられないのではなくて、
覚える方法がまずい子がほとんど。

一番多いのは、眺めて覚える。
そんな天才的な覚え方はできません、普通の人には。。。ww

次に多いのは、とりあえず書いてみる。
意味もなく書き連ねたところで、手の運動になるだけです。ww

こんなこともありました。
毎日、チェックテストをして、できるまで覚えて・・・
なんて、やり方を説明して、単語を20個覚えてくる宿題を出しました。

何週間たっても覚えてこないのです。
でも、聞くと毎日やってるというのです。
嘘をついている風でもない。

よくよく確かめてみると、
まず20個チェックテストをして、
できなかった単語を書いて終わる。
また次の日、20個チェックテストをして、
できなかった単語を書いて終わる。

効率的ではないけれど、繰り返せば覚えられそうなもの。
でも、スペルのルールなんて考えたこともないというのです。

「birdとgirlとthirtyって、同じやと思わん?」
なんて言うと、
「あ~!」って感じです。とほほ。

「間違えたの、そういうことも考えようよな~
で、書いて終わりじゃなくて、
書いて覚えたら、すぐ後で、間違えてたやつだけもう一回チェックテストな。
で、全部できんかったら、もう一回覚えてから、それだけチェックテストな。
そこまでが1日のパターン。
で、次の日、もう一回20個チェックテスト。
で、また、間違えたのを同じように全部、空で書けるようになるまでやるんよ。」

なんて、手取り足取り、実践を交えながらやると、
そのうち、自分でもできるようになります。

実は、中学生でも、このくらい手間がかかるのです。
逆に、このくらいの手間をかけてあげれば、できるようになる子はいるんです。

小学校のうちに学校でやってほしいな。。。

小学校のうちに、できるようになっている子は、
中学校では上位にいますよね。



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早生まれ

「早生まれだから・・・」と、
何かができないことの理由にされているのを時々聞きますが、
これには、すごく違和感があります。

なぜなら、私は早生まれだから。ww

確かに、体は小さくて、小学校1年生の時、
ランドセルを背負ったら、後ろにこけた覚えがありますが、
みんながみんな、小さいわけではない。

幼稚園の2月生まれのお誕生会の記念写真では、
私は、Mくんの肩までしかない。
早生まれでも、でかいじゃないか。ww

小学校初めての参観日の日、
終了チャイムの5分前がきたら、
算数のおはじきを、こっそり片付け始めたのを、
母にみつかったことがあります。

「早生まれの子は行動が遅い」なんて言っているのを聞くと、
「早生まれでも、5分前がきたら片付けよったよなぁ」と、
いまだに言われます。

早生まれだから、何かができないと感じたことは、少なくともない。

幼稚園の時の音楽教室だって、人数の都合で、
さらに一学年上の子たちのクラスに入っていたけれど、
「一番小さいのに、一番上手ね」という先生の言葉に
まんまとのせられて、練習したものです。

子供の順応性って、ものすごく高いと思うんです。
だから、早生まれだから、できなくて当然というような扱いを受けると、
なんだか、芽を摘まれているような気がして、かわいそうになります。

周囲の対応ひとつで、どうにでもなる気がするのです。
私がそうだったので。
だから、私は1年得した気分なんです。ww




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国語

小学生の塾って、たいていが算数・国語なのに、
中学生になった途端、数学・英語になります。
国語は?って思ったこと、ないですか?

そこまで手が回らない?
しかし、国語って、本当にすべての教科に響きます。

例えば、入試問題の理科なんて、
実験の説明が結構長かったりしますよね?
そうすると、その意味が読み取れない子はたくさんいます。

まぁ、数学なんかも、同じなのですが。。。

特に感じるのは英語をしている時。
日本語ができないために英語ができない子はたくさんいます。

例えば、
「彼はテニスをします」と「彼はテニスをしています」の区別がつかない。
現在なのか、現在進行形なのか。。。

「テニスをしています」と「犬を飼っています」の
時制が区別できない子もよくいます。
どっちも「て」が入っているから、現在進行形とか思ってしまうんです。

うっそー!!!!!

って感じですが、よくあります。
日本語を並べて、時制を書かせてみると、ぐちゃぐちゃです。
そりゃぁ、英語、できないはずですよね。

当然、訳も出てきません。
日本語のボキャブラリーが貧困ですから、
言葉を選べないんです、そもそも選択肢がなくて。

勉強が苦手な子ほど、国語をしっかりと学んでほしいのですが、
一番点を生み出せない教科なので、
高校入試までの時間と相談すると、真っ先にカットされるのが国語。

塾では、当たり前のように国語がない。。。

なんだかな~と思ってしまいます。




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目的

効率よく勉強できる子なら、
90分~120分の授業が週に2回あれば、
かなりのハイペースで進められます。

中1からスタートしても、
遅くても中3の夏には、中学内容が終わって、
発展実戦演習に入ります。

そういう子は、自分でできることは、
すべて家庭学習でやってきてくれます。

授業は、先取りの解説と、
前回の授業の疑問点解決がメインです。
適宜、確認チェックのプリント演習の時間を挟んだりしても、
このくらいのペースで進んでいます。

もちろん、小学校の基本の部分がうまくできていなくて、
そこから復習をかけて基礎固めをする子には、このペースは難しいです。

しかし、基礎固めはきちんとできているのに、
このペースが出せない子もいます。

このペースに持ち込める子と、
持ち込めない子の差はどこかとみてみると、
目的意識の明確さの違いだと思います。
興味対象とか、目的意識が違うな~と感じます。

できるタイプの子は、少なくとも見せるための勉強はしません。
定着演習をしている段階では、間違えることは何ともない。
配点が書いてあると自己採点して、
30点とか、平気で書いてあるんです。ww
なんとも思っていないから、書けるんですよね。

それでいいのです。
次、2回目に解いたときに100点になればよいのですから。

でも、そこでどこかカッコつけてしまう子もたくさんいます。
できたことにしてしまったり、わかったふりをしてしまったり。。。

たぶん、本人は気付いていない気がします。
指摘されると、ドキッとするのかもしれませんが、
「私はそんなこと、してない」と否定するはず。
「あなたしてますよ~」と言われるまで。。。

できるようになることが目的の子と、
できたように見せることが目的の子の違いです。

しばらく、授業をしていると、
これが、発覚することは、よくあります。

特に小学生を、パパ塾、ママ塾でみておられる場合、
少し意識してみるといいかもしれませんね。



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原因

昨日の続きです。
先生がいないとできないことだけを授業中にするために、
必要なことのお話。

一番大事なのは、
定着のための演習は、家庭学習ですべてできるということ。

新しく学習したことを定着させるためには、
必ず、演習が必要ですが、
その演習を、家庭学習でやって、
疑問点だけにして次回の授業に出せるかどうかです。

多くの子は、これができません。
できない段階もそれぞれで、

そもそも、家庭学習でやると、適当にやってしまって、
ピンだらけになる子もいます。

そうすると、それを直す作業が授業中に発生するのですが、
特に、何かが分からなくてできていないわけではないので、
黙って横に座っているだけで、完了してしまいます。
もったいない。。。

あるいは、丸付けがうまくできない子。
自分で丸を付けると適当にやってしまうのです。

家でやったところは、けっこうできているのに、
授業中にやったところはできない。。。バレバレです。

このレベルの子が、質問してくるであろうことは、
だいたいわかっているので、その質問が上がってこない。。。
あやしい。。。要チェックだな~となって、時間のロス。

暗記するべきことが、家庭学習で暗記できない子も、
時間のロスがいっぱいあります。
一緒に覚えてあげないといけないですから。。。

もちろん、一人でできない状態の子もたくさんいます。
だから、そういう子に、時間のロスだと思う時間を割くことはとても大事なことです。
でも、いつまでも、それを続けるのでは、意味がありません。

できるだけ、一人でできることを増やしていこうとしなければ、
いつまでもこの状態が続くのです。

宿題は適当に解いて、授業中に直す。
単語も一緒に覚えてもらう。
これを続けていては、いつまでもコスパ悪すぎな授業になります。

自分でできるようにするための時間ならともかく、
それが当たり前のような時間にしては、本当にもったいない。

今後の人生にも大きく関係することだと思います。




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上手に利用する

塾や家庭教師をうまく使えていない子は、とてもたくさんいます。
費用対効果の話。

最近は、個別指導の塾のほうが多いくらい増えていますから、
塾代と言っても、けっこうな額になります。
家庭教師なら、なおさら。

問題は、それだけの費用をかける価値があるかどうかです。
見ていて思うのは、
うまく使いこなせたら、5万円も惜しくないけれど、
使いこなせなかったら、1万円でも惜しい。
当たり前ですが。。。

うまく使いこなすためには、どうすればよいのか。。。
先生なしでできることは、授業に持ち込まないことです。
先生がいないとできないことだけを、授業中にするのです。

でも、これは、意外と難しい。
生徒と先生の双方が、
このやり方に持ち込もうとしなければ、成立しません。

私は、基本、この方針なので、
そういう方向へ持ち込もうとするのですが、
これにうまく対応できる子は、一握りです。

生徒が対応できない原因は何か。。。
明日はそのあたりのお話を。



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口語文法

現代国語の文法って、さりげなく捨て置いていませんか?
中学受験組でも、意外と適当にスルーしていたりするものです。

おまけに、中学でも、
単元と単元の間にちょろっと出てくるぐらいで、
高校入試にも、1問出るか出ないか程度となると、
ますます放っておかれます。

しかし、これは、大事にしてほしいんです。
英語にも、古典にもつながります。

基礎学6~7割レベルの子は、
「副詞って何?」「形容詞って何?」って言われても
説明できない子がほとんど。

それで、英語の時間に、
不定詞の副詞的用法なんて言われても、
全くピンときませんよね。

口語文法で、動詞の活用なんかがきちんと理解できていれば、
高校になって、文語文法になっても、
何の障害もなく、するっと入っていけますが、

口語文法がきちんと理解できていなければ、
「動詞は、活用してね。。。」なんて説明から
入らなければいけないことになります。

さらっとしか習わない印象の口語文法ですが、
是非とも、きちんとやっておいてほしいと思います。

中学生は、高校生に比べると、格段にゆとりがあります。
高校の勉強につながっていくことを、
きちんとやっておきたいですね。




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古き良きもの

昨日の躾けの話で思い出しました。
子供たちの勉強に関しては、あまり興味がなかった父ですが、
作法に関しては、少々うるさいところがありました。
どうやら、父の祖母が、躾けていたらしい。。。

ひとかい飯や、たて結びは、必ず注意されていましたし、
お酌も、逆手でしようものなら、ぶつぶつと言われたものです。

しかし、こういうちょっとしたことって、
教えてもらっていると、大人になって役立つものですよね。

少なくとも、知っているだけで、
嫌な印象を相手に与えることはないと思うのです。
作法は人間関係をスムーズにする型のようなものです。
知っていて、損はない。

そう考えると、きっと知らずに無作法なことをしてることも
いっぱいあるんだろうな。。。とちょっぴり怖くなりますが。。。


時々、このブログでも、
家族行事はきちんと一緒にしましょうと書いていますが、
これには、そういう意図もあります。

おじいちゃんやおばあちゃんは、さりげなくこういうことを教えてくれます。
日本の良き伝統や作法を知っていますから。

それに、実体験ほど貴重なものはないのです。

例えば、子供のころ、年末には、
おじいちゃんの家に集合して、お餅つきをしていました。

たかがお餅つきですが、
遊びながら、いろいろなことを教わっていた気がします。

もち米を蒸す「おくど」の番をすると、
どうやったら、火力を強くできるかとか、弱くできるかとか、
自然と考えながらやっていますよね。
調子にのって、いろいろ実験も。www

そうすると、「ものの燃え方」なんて、理科で習う時も、
空気の通り道を作るといいということなど、
もう既に体験済みなわけです。
机に向かって勉強するまでもない。

お正月の話なんかもしながら、
いろいろなことも自然に覚えます。
伝統行事には、いろいろな意味がありますものね。

そうそう、ず~っと田舎から来ていたおばさんたちの会話は、
古典のようでしたよ。

「お茶をたべる」とか、「昼寝をしてて、おどろいたら。。。」とか、
「飲む」ってこと? 「目が覚める」ってこと?と、
いちいち面白おかしく聞いていましたが、
中学校で、古典を習った時に、
「あれ、古語かよ!」って思ったのを思い出します。

何もかも、机に向かって覚えればよいというものではないと思うのです。
お膳立てされた「○○体験」ばかりもどうかと思うのです。
だから、家族行事は、最優先してほしいと思ってしまうのです。
色々なジャンルのリアルな面白い体験ができます。



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バランス

ある時、生徒が
「最近の子って、ご飯食べるん、汚いよなぁ」って言うんです。

「あんたも、最近の子じゃん!」って、笑ったのですが、
友達とお昼ごはんを一緒に食べると、
お茶碗にご飯粒が残っていたり、
あれこれ汚く残したりして、気になると言うのです。

この生徒、実は、お勉強はあまり得意ではないのですが、
そういう躾けはビシッとされていて、
実に気持ちのいい部分を持っている子でした。
社会に出たら、ちゃんとやっていけるだろうな~って思うタイプの子。

時々思います。
この子みたいに勉強は苦手だけど、マナーは身についている子と、
勉強だけできる子、
どっちが生きやすい?って。

きっと、勉強しかできない子は生きづらいでしょう。
勉強がすべてというような日常生活を送って、
勉強はできるようになったけれど、
最低限のマナーも身についていないというのは、
いかがなものか。。。

できることなら、
バランスよく、どちらもできるようにしたいですね。




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一方向の授業

昨日の続きのようになりますが、
解説を聞きながら一緒に解いている子は、
集合授業で伸びる子です。

解説をただ聞いているだけの子は、
集合授業では難しい子。

最近、大手塾は映像授業がますます盛んになっていますよね。
映像授業ということは、つまりは一方向の授業です。

この一方向の授業を、うまく使いこなすには、
解説を聞きながら、一緒に解けることが必要です。

もちろん、一緒に解けない子でも、
解説を聞くと、よくわかったような気分にはなります。
「どうだった?」なんて聞くと、たぶん、
「よくわかった」と言うでしょう。

でも、できるようにはなっていません、かなりの確率で。

映像授業は、何回も聞けたり、止めたりできることがメリットですが、
それを使えるところまで、きていないのです。

ここでも見え隠れしていますよね、
能動的に勉強しているのか、それとも受け身で勉強しているのか。
その違いです。



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理解力

新しいことを説明するとき、
一度説明したら、すぐに理解できる子と、そうではない子がいます。

何が違うのか。。。と見ていると、
一度で理解できてしまう子は、
私が紙に書きながら、説明をしているときに、
自分の頭も動いているのがわかります。

どういうことかというと、
説明を聞きながら、一緒に自分も解いているのです。
私のペンが動くのと一緒に、自分の頭の中で計算もしています。

私も、だいたいテンポを合わせますから、
本人にとっては、
自分が解いていることを、先生が書いている感じだと思います。

そうすると、自分がぶつぶつつぶやいていることと、
私のペンが書いたことが違うかった場合、
お互いに「ん?」と、止まります。

「あ~、ちゃうちゃう。。。」とか、
「あっ、こっち先やった。。。」とか、
解決しながら進んでいきます。

当然、類題はすらすら解けるわけです。

ところが、説明を受けている間は、
ただ聞き流しているだけの子もいます。

しつこく、細かく、質問しながら進めますが、
それでも、すべてには、ついてこない子もいます。
「わかった。」と言いますが、類題は解説を隠されてしまうと解けません。

解説があれば、それを見ながらなぞって解きますが、
それでは、本当にわかったわけではないですよね。
演習を宿題に出すと、ことごとくできません。

これを、集合の授業と考えてみてください。

黒板で、先生が説明をしてくれる。。。
できる子は、自分の頭も一緒に動いて、自分も解いています。
できない子は、ただ聞いているだけです。

「それでは、練習問題をやってみましょう!」となると、
できるはずがありませんね。

でも、こういう子、とっても多いと思います。




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地元公立の目安

中学受験をきちんと経験した場合、
なんとなく、自分の立ち位置を自覚していますが、
徳島では、ほとんどの子が中学受験はせずに、
地元公立に進むわけです。

そうすると、いったいどのくらいの番数をとっていれば、
自分の思い描いている大学へ道が開けるのか…、
恐ろしく無謀なイメージを持っている子が多いのが現実なわけで。。。

今日は、少しそのあたりを掘り下げてみようと思います。
大学進学を考える場合の、
地元公立での、ざっくりとした目安です。

大学進学を目指す場合、
普通科へ進学するでしょうから、
旧総選校へ行くためには、地元公立では、
だいたい上位4割に入っていなければいけません。

上位4割で、城北スレスレという学校が多いと思います。
つまり、城東を狙うなら、もっと上。

学年で真ん中では、旧総選校は厳しいということになります。

では、みんながよく口にする
「国公立大学」へ行くなら…と考えてみましょう。

ざっくりですが、
旧総選校の英数クラスに入っていないと、
国公立は難しいですから、
そう考えると、地元公立では、上位5%ってところでしょうか。

もちろん、上位5%から転落して、
国公立なんて夢のまた夢となる子もいますし、

逆に、上位5%にいなかったのに、奮起して、
難関国公立に受かってしまう子もいますから、

あくまでも本人次第ですが、
まあ、一応の目安です。

例えば、地元公立中学で、真ん中くらいの子が、
「ぼく、国立大学に行きたい」とか言っても、
不可能とは言いませんが、
それだけやる覚悟はあるのか?と聞きたいところ。

上位5%の子たちが、頑張って勉強を重ねて、
目指しているところへ食い込むだけの覚悟です。

もちろん、覚悟があって、実践すれば、
まだ時間はあるわけですから、
まったくの不可能ではないかもしれません。

でも、地元公立中で真ん中ぐらいの子が、
軽々しく、言えるようなことではないということです。

自分の位置を自覚することも、とても大事だと思います。
自覚すれば、そこから自分はどう進みたいのかを考えられますからね。

自覚がなければ、このまま今までのようにやっていけば、
なんとかなるとか思ってしまう。。。
これが一番怖いですね。




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応用力

高校受験まであと1年というところで、
いよいよやばいと駆け込んでくる子、時々います。
実は、もっと間際の子もいます。
逆に、間際になると、近年は、4月スタート予約の子の分が
3月までなら空いていることがあって、そこに入れてしまう子がいるのです。

で、そういう子の多くは、基礎学4~5割程度。

そのレベルになると、中1からやり直さなければいけない。
しかし、時期が時期だけに、根本的な解決以前に、
とりあえず、点をとれるようにするしかない。

そうすると、主に、理科・社会・数学で、稼いでもらうしかないですが、
かといって、英語と国語を無視して進められるレベルでもない。

つまり、そのままでは、英語と国語で大幅に足を引っ張り、
到底6割に届かない。。。

とりあえず、単語ぐらいは覚えてもらわないと話にならず。。。
毎日単語を覚えるようにするのですが、
ある時、学校の自主勉をつかって、単語を覚えるように指導しました。

すると、順調だったのですが、
学力テスト前になり、
学校で、自主勉には範囲以外のことをするなと言われたそう。

そんな時、
普通なら、提出しなくてもいいノートに単語暗記を切り替えて、
続けてくれるものと思いきや、
「学校で、やったらあかんって言われた」と、
単語暗記そのものをやめてしまうのです。

なんという応用力の無さ!

しかし、そういう子、多いんですよね。。。
学校も学校ですが、生徒も生徒です。

考えて行動しようよ~と思いますね。
そして、学校にも、もうちょっと、
その子が何をしているのか見てほしいものです。



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考える力(続き)

考える力がある子とない子の違いのお話の続きです。

質問の仕方ひとつをとっても、違うんです。
「これ、わからんかった。」と問題を出してくるところまでは同じ。
「どうやった?」とか、「何かした?」とか、必ず聞きます。

すると、考える力があまりついていない子は、
「・・・。」ほぼ沈黙になるのです。
考える力がある子は、自分がやったことを説明し始めます。

しかし、時には、どちらの子も説明を始めます。
ふむふむ。。。それで?
「なんでそうやったん?」と聞くと、
考える力がない子は、
沈黙になることが多く、まるで怒られているようです。

こちらとしては、
いやいや、説明してほしいだけなんだけど。。。という感じです。

考える力がある子は、さらに説明します。
「ん?でも、それって・・・、これがなんか変なんちゃうん?」と、
突っ込んでみると、
「あ~、ここかぁ!ちゃうな!」と、ペンを走らせ始めます。

「こう?♪」と正解に自らにたどりつくわけです。

この流れを見ていて気付くことは、
考える力がある子は、自分がやったことをきちんと説明できます。
おそらく、これまでもいろいろな場面で、
いろいろな説明をして、それが理解されてきた経験も持っているはず。

つまり、経験による自信も持っています。

一方で、考える力がない子は、
語彙が足りない、考えがまとまらないなどの理由から、
理路整然と説明ができない。
だんだん言っていることが整理できなくなって、結局伝わらない。

おまけに、過去にもそういう経験を重ねているはず。
したがって、自信もない。
だんだん、声が小さくなって、語尾も不明瞭になり、
ますます、悪循環です。

さらに、考える力がある子の方は、
間違えていることは、恥ずかしいとは思っていない。
何が違っていて正解にたどり着いていないのか、
その原因が興味の対象になっています。

考える力がない子の方は、
間違えていることが恥ずかしいと思っていたり、
悪いことだと思っていたりします。

間違いや失敗を、叱られたり、否定されたりした経験が
多いのかもしれません。

小学生の間は、勉強の内容も簡単なだけに、
あまり意識せずに過ごしてしまったご家庭も多いと思います。
特に地元公立なら、ほとんど丸暗記で、なんとなくスルーできます。
考えずに雰囲気でスルーしてきた子はたくさんいます。

文理・附属は、またタイプが少し違いますが、
「成績が良い=考える力がある」と、
言ってしまえない部分は、大いにあります。

実は、小学校は、考える力を養うために
とっても大事な時期なのです。
いろいろなことに興味を持つためにも大事な時期だと思います。

充実した小学校時代を過ごしていた子は、
考える力が自然と身についていて、
中学、高校で、ウソみたいに伸びていく子が多い気がしています。

「考える力を身につけよう!」という勉強をしたわけではないのです。
周囲の対応で、自然と身についているのです。




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考える力

考える力とか、生きる力とか、よく耳にするようになって久しいですが、
いよいよ学校教育もそういう方向に大きく転換しようとしている印象があります。
内容が伴っているかはともかく、
全体としてそういう方向へ向かっている感じはしますよね。

大学入試の変化に影響を受けて、
中・高の入試も、それをかなり意識したものへと変わっているようです。

まぁ、徳島県の場合は、
高校入試でも、わずかに記述が増えてる?程度の変わりようですが、
都会の私立や中高一貫校はいろいろと大きく変わってきていると聞きます。

もちろん、知識があることが大前提ですが、
その知識を活用できるかどうか…となると、
考える力があるかどうかが問題ですよね。

確かに、同じ程度の成績でも、
考える力がある子とない子の差は感じます。

では、考える力がない子の特徴は…と考えると、
言われたことしかしない、
自分を過大評価しているところがある、
ストレスに弱い、
自分の意見を主張できない、・・・
ざっくり言うと、社会に出ると「使えない」と言われてしまうタイプ。

決して、本来持っている性格は悪い子たちではないのです。
でも、「性格悪い」と思われる。。。損なタイプ。
たぶん、生きづらい。。。

原因は何だろう?
考える力を持っている子との違いは何だろう?と考えるのですが、
幼少期の過ごし方かな。。。?とか思ってみたり。

質問の仕方ひとつ取ってみても、
違いが見えてきます。
明日はそのあたりのお話を。。。




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家庭学習

学校も塾も真面目に行っている、
先生たちの授業もよくわかる、
授業中は、理解できて問題も解ける、
でも、テストはイマイチ。。。

こういう子もよくいますが、
多くの場合、イマイチの原因は家庭学習にあります。

せっかく理解できて解けるようになった問題が、定着していないのです。
理解して定着すれば、必ず結果となって表れます。
でも、理解できても定着していなければ、結果は出ません。

そして、定着させるためには、
家庭学習での反復が必須です。
でも、ここがまずい子が多いのです。

「え?、でも復習はしてますし、宿題もしてますよ」
と思うかもしれません。
そこが落とし穴かもしれません。

例えば、月曜日の授業で
垂直二等分線や角の二等分線の作図を習ったとしましょう。
作図は、授業でも実際に作業をしながらなので、
十分に理解できて帰るでしょう。

「あ~、作図は軽~いな」って感じだと思います。

火曜日、とりあえず、出された宿題をしますよね。
昨日やったばかりですから、だいたい覚えています。
「う~ん、簡単、簡単~♪」すいすいできます。

水曜日、宿題も済んでるし、今日は、部活があったから、
まぁ、数学は置いとこうか。。。

木曜日、授業で、先へ進みます。
今日はおうぎ形の面積。
公式の説明などをしてもらって、当てはめると簡単です。

金曜日、宿題はおうぎ形の面積。
昨日習った公式を見ながら、当てはめてパパッと解きます。
宿題完了~!

これで、土・日は遊んでも、
月曜の授業には宿題もやって出席です。

一見、いたってスムーズですが、
問題ありです。

きっと、翌週には、作図の方法は忘れています。
そして、公式も覚えられていません。

2回やっただけで覚えられると思います?
入試はまだ2年も先ですよ~
そこで使えるようになります?

毎日使っていないと覚えられないと思うんです。
特に、初めて習ったことは。

小2の時、九九を毎日唱えて覚えたのを思い出してみてください。
あれ、毎日やったから覚えられたのだと思いますよ。
そして、その後も、掛け算、割り算と、日々使ってるから、
定着したんですよね。

塾の宿題、1日で片付いてしまう程度しか出ないのなら、
本屋さんで、問題集を買いましょう。
同じ単元を、宿題をした次の日に解きましょう。

そして、
復習は、ノートを眺めることではありません。
手を動かして頭を使うことです。

授業で板書しただけの問題、
もう一度自分で、何も見ずに解いてみましょう。

家庭学習の方法を変えると、
一つ問題が減るかもしれませんよ。
せっかく理解したこと、定着しないまま捨てていませんか?



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とりあえず、受けとめること

子供たちを見ていると、
とりあえず、受け止めることができる子は伸びます。
これは、成績が良い悪いにかかわらず、ほぼ全員共通です。

「こうやったらいいと思うよ」と言われたことを
とりあえず、やってみることができる子。

「こうやらんとあかんと思うよ」と言われたことを、
とりあえず、半信半疑でも、やろうとしてみる子。

口で言うのは簡単ですが、
実際に行動するのはなかなか難しいものです。

例えば、自分がやっていることを否定されると、
いい気分はしないものです。
これは子供だって同じ。
自分はこれがいいと思ってやっていることならなおさらです。

ある程度の信頼関係ができると、
私も一か八かのかけに出ることはよくあります。
その子の勉強方法のダメなところをストレートに指摘するのです。
しかも具体的に。
たぶん、相当腹が立つと思います。

実は、この間も、一緒に勉強を始めて1年くらいたったところで、
今まで、何も言わずに流してきていたその子の勉強方法を
否定してみました。

あなたの勉強の仕方の、ここがこういう風にダメだ、
ここをこうしないから、その程度止まりなんだ、
こういう考えを持って取り組んでいないから、そんな風になっている、
それを改めない限り、そこより上には上がれないね、・・・

この1年で変わってもらわないことには、受験学年が大変だと思ったし、
伸びる余地があると思える子だったから、一か八かです。
何より、本人が、成績を上げたいという強い気持ちを持っていますから、
ここはこちらも本気で向き合わないと失礼です。

たぶん、なんでもない風に装っていても、すごく腹も立っただろうと思うんです。
「そんな言い方せんでもいいでー!」って思ったはず。
とりあえず、その日は
「先生、そういうキッツいこと、さらっというタイプなんよな」
そんなん、もう知っとるだろう?
「ちょっと受け止めれんかもしれん」
受け止めてもらわな、ここでは生きていけんよぉ~
とかいう風な会話を交わして帰ったように思います。

ちょっと心配しながらも、乗り越えてくれと祈るような気持ちで、送り出しました。
そして、次の授業を迎えました。
とりあえずは、受け止められたようで、
さっそく、改善した様子がちらほらと見受けられました。

授業の終わりに、ちょっと催促されました。
「先生が言よったけん、変えたんじょ」
そうやなぁ、賢いなぁと思ったわ、そのまま続けていきなよ
って、ほめたような、承認したような返事をしてみました。
ひとまずは一安心。
もちろん、この先、まだまだ山あり谷ありでしょうけれど、
1年かけて伸びるはずです。

こんな風に受け止められる子、実は少ないんです。
たいていは、自分のことは棚に上げて、
「あんな言い方せんでもいいでぇ」と怒って文句を言う。
そういう子がほとんどです。

伸びる子は、ここが違うんです。



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失敗を受け止める

失敗しないように先回りしてあげるのが優しさではないと思っています。
だから、厳しいと、よく言われるのかもしれませんが、
振り返ってみて、自分自身も、失敗した経験って、
ものすごく大事だったと思うことのほうが多いのです。
勉強に限らず。。。

勉強に関してだって、同じで、
失敗させないようにするのが大事なのではなくて、
失敗を一緒に受け止めてあげることが大事だと思います。
ここが、経験値を持っている大人の役割だと思うんです。
もちろん、敢えて失敗するように仕向ける必要は全くありませんが。

例えば、こんな調子の勉強っぷりでは、
まぁ、口ほどにもない点数をとってくるだろう…ということは、簡単に見えてしまいます。
一応、注意はしますが、「それ、あかんと思うよ」程度にしか言わない。
そうすると、当人は、「はいはい」程度にしか受け止めません。
でも、現実は、そんなに優しくはないので、ひどい点数をとってくるわけです。
「ほらね」って言われると、当然、腹も立つだろうし、イラっとするでしょう。

あのやり方じゃぁ、当然じゃん。。。みたいに言われて、
「そうやって、傷口に塩塗るみたいなことするんよな、先生は。」とか言う子もいますが、
ここは、きちんとこたえておいてもらわないと困りますから。。。w

でも、そのあとで、一緒に原因をきちんと検証して、
自分自身で振り返って考える時間をとるわけです。
ポイントは、とにかく具体的で明確な次の作戦を練ることです。

「頑張る」とか「気を付ける」とか、そんな抽象的なことではなくて、
何をどうするという具体的な話です。
テスト明けは、そんな話だけで授業が終わってしまうこともあります。
こういうのを、うちの卒業生が読んだら、
「そうそう、懐かしいなぁ~」なんて思うのでしょうけど、
これが一番大事なところなんです。

きちんと失敗してもらうこと。
そして、その原因をきちんと具体的に検証すること。
さらに、明確で具体的な次の作戦を練ること。

中学卒業まで、これをきちんと一緒にできた子は、
自分で勉強ができるようになるはずです。
というか、なっています。

だから、失敗することは、必要なんです。
ただ失敗しただけで終わらせないこと。
その失敗をつかって、失敗から学ぶ方法を知ること。

それさえ知っていれば、
この先だって、失敗からきちんと何かを得ることができるはずです。
勉強を通して、身につけてほしいことの一つです。




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感じること、考えること

陶芸の仕事もしているので、
それを通して考えることもたくさんあります。

例えば、子供用の器を時々作るのですが、
意見は真っ二つに分かれます。

「子供用の器が欲しい!」という意見と、
「子供になんてもったいない、すぐに壊すし。。。」という意見。

何気なくスルーしてしまいがちですが、
いつも、気になります。

「壊すから、壊れない器にする」というのでは、
感じる機会も考える機会も奪われてしまうと思うのです。

実は、甥っ子たちには、生まれた時から、
器を作ってやっていました。
お茶碗や湯飲みを中心に、その時々サイズに合わせて。

まぁ、自分が作っているものだから、
壊れたところで、また作ればいいというつもりだったのですが、
これが意外と壊さないのです。

他のものと当たって、「カチン!」といかにも壊れそうな音がすると、
それをきちんとキャッチして、丁寧に扱います。
誰が教えるでもなく、自然とそうなるのです。

音を聞いて、「壊れそうだ」と感じること。
そこから、どう扱うかを考えること。
特に教えられなくても、みんなが自然にすることだと思います。

でも、はじめから、壊れないものを与えられていると、
その経験をするチャンスを奪われてしまうのです。

何気なくやっていることかもしれませんが、
大事なことのように思います。

必要なのは、失敗しないようにしてあげることではなく、
失敗をさせてあげることだと思うのです。

そういう経験をしている子としていない子、
一緒に勉強していても、なんとなくわかってしまいます。



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敬語

小学生のころ、敬語を習った時に、
担任の先生がしてくれた話ですが、
なぜだか、今でも覚えています。

親戚のおばちゃんからかかってきた電話に、
習ったばかりの敬語を使って、
「母は、ただいま、入浴中でございます」と答えたら、
「○○君の頭がおかしくなった」と親戚で噂になったとかいう笑い話。

「かぁちゃん?今、ふろ」とか言っていた子が、ある日突然、
「母は、ただいま、入浴中でございます」なんて言ったら、
何が起きたのかと思いますよね。

でも、これ、とても大事なことですよね。
習ったら、即、使ってみること。

最近の子は敬語が使えないなんて、よく聞きますが、
使う機会が減っていることも事実。

電話も携帯だし、敬語を使って話して、
取り次いでもらうなんてことも、なくなりましたものね。

使っているうちに、自然に使えるようになるものだと思うのですが、
使う機会がないというのも、なんだか寂しい気がします。




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漢字10回に思う

間違えた漢字を、何回か書いて覚えなさいと言うと、
どれもきっちり10回ずつ書く子・・・、
よく出会います。

今に始まったことではありません。
もう何十年も前から、必ず出会います。

そうすると、例によって、
私の「なんで10回書くん?」が始まります。

10回書かなくても覚えられる漢字を10回も書く意味がある?
10回書いても覚えられない漢字を10回しか書かない理由は?
ってやつです。www

その反応は様々です。

「だって、学校で10回ずつ書かなあかんけん。。。」
「だって、いつも10回書いてるし。。。」

まぁ、たいていが、こんな風な、学校でやらされてるからという理由です。
中には、「確かに。。。おかしいなぁ!」と言う子もいますが。。。

ここで、私が問題だと感じていることは、
漢字を10回書かせる学校の先生ではなく、
それをやらされることで、
10回では覚えられない漢字と、10回も書かなくても覚えられる漢字があることに
気付くことができていないことなのです。

小学校で、だれもが経験する道だと思うんです。
漢字10回とか、漢字一行とか、そういう宿題。
嫌々書いて、
しまいには、一画ずつ10個まとめてオートメーション式に書いてみたり。。。ww

そんなことをしながら、
書いて覚えるという感覚が身についてきた気がします。
これは3回書いといたらいけるだろう?とか、
これは一行ぐらいじゃぁ、覚えられそうにないとか、
そういう感覚です。

だから、あのバカげた宿題にも、意味があると思います。
10回ずつ書くことがバカげていると感じるための宿題です。
この感覚が身についた子は、10回なんて数字には縛られなくなります。
覚えられたかどうかという自分の感覚で動くようになるのです。

でも、本当のバカげた宿題にしてしまう子もいるんです。
いつでもなんでも10回書けばよいとなる。。。
何も考えていないですよね。

この差だと思います。
できるようになるか、伸び悩むかの差。。。

意味もなく、やってしまっていること、ないですか?
振り返ってみましょう。



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適性

こんなブログを書いていると、
勉強がすべてだと思っていると思われるかもしれませんが・・・と、
以前にも書いた気がします。

すべての子が同じような能力を持っているわけもなく、
それぞれに、得手不得手があり、適性があると思うのです。

勉強が得意な子は、それを生かすことを考えるべきですが、
苦手な子が、敢えて勉強を生かそうとする必要はないと思っています。

もちろん、義務教育で学習することくらいは、
そこそこできていないと、日本で生きていくには不便でしょうから、
それなりに勉強をすることは大事です。

でも、みんながみんな、普通科に行く必要があるはずもない。
全入時代だからって、みんなが大学に行く必要があるとも思えない。


こんな仕事をしていると、
出会う子のほとんどは、基礎学5割~9割の子たちです。

8割、9割レベルの子なら、絶対に勉強を生かすべきですし、
生徒も家族もほぼ意見が一致して、目指すところは見えています。

7割前後の子も、決して勉強が苦手な子たちではないですから、
もうひと踏ん張りして、英数クラス~国公立大へ繋ぎたいところ。

問題は、5~6割レベルの子。
勉強が得意な子たちではないのです。
もちろん、それまでの環境があまりに整っておらず。。。という子も中にはいますが、
今のご時世、ほとんどの子が、環境はまずまず整っていたにもかかわらず、
うまくいっていないわけです。

そうすると、そういう子たちが、
勉強を生かす方向で行くことに意味があるのか。。。と、考えてしまいます。
何か、他にもっと向いていることがあるんじゃないだろうか。。。と。

普通科にこだわる理由があるだろうか?
自分の適性をもっと生かせることがあるはずなんじゃぁ。。。?

でも、なかなかそういう方向には、話は進みません。
表面上は、「そうですよね~」なんて話していても、
結局、最後では、家族が普通科に押し切ります。
いつものパターン。

自分の子供ではないので、そこまでは踏み込めませんが、
ほんとに、それでいいのかなぁ。。。と、いつも思ってしまいます。

勉強がすべてじゃないと思うんですよね。。。
自分の特性を生かして、生きることこそ、
お互いの幸せだと思うんですよね。

人間として必要なこと、生きていく上で大事なことは、
何かに熱中することで手に入ることが多いと思うんです。
その何かが、必ずしも勉強である必要はないと思うのです。



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継続

昨日の継続の話は、レベルを問わず、必要なことです。
結局、最後の最後で詰めが甘い子は、
思っていたレベルに到達できません。

振り返ってみると、
途中で、継続しなくなってしまった何かが必ずあります。

それが一冊のテキストである子もいれば、
2回目の直しである子もいます。

例えば、
「毎日、1ページ、このテキストをやるといいよ」と言われて、
「1ページぐらいならできる」と始めたテキスト、
最後まで終わっていますか?

間違えた印がついてる問題集。
印を全部消すところまで、2回目、3回目と解き切りましたか?

上位層の子でも、意外とできていないものです。

最後の最後に底力を発揮するのは、
そういうのをきちんと続けられた子なんですよね。

振り返ってみてください。
途中でやめてしまったこと、ありませんか?

不調の原因はきっとそこです。

そして、今、特に不調がなくても、
いつかそこが原因になることが起きます。

「継続は力なり」です。
少しずつ頑張ったことは、間違いなく積み重なります。

同じように、少しずつ手抜きをしたことも、
間違いなく積み重なっています。




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思考と継続(2)

昨日の続きです。

やっている風なのにできるようにならない子の特徴として、
継続力がないことも挙げられます。

例えば、やる気になっているときには、
毎日、漢字のテキストを1ページずつ覚えることにする!なんて、
意気込みますが、

そのうちに、「テスト前だから」と中断し、
「今日は、ちょっと忙しいから」と休み、
そうこうしているうちに、何もなかったことになる。。。ww

最後まで続かないのです。

日々の勉強もそうで、
宿題は、まとめてすると効率が悪いので、
毎日少しずつやってねと言っても、
「今日は、学校が遅かったから」「今日は、部活が長引いて」
結局、前日にまとめてやる。。。

コツコツ続けるというのが苦手なんです。

でも、できる子は、これができるんです。

もちろん、学校行事があったり、部活があったり、
家の用事があったり、それは皆同じです。
でも、できる子は、その埋め合わせをすることができます。

昨日できんかったから、今日と明日で昨日の分もやっとこか、と。
いっぱい溜め込むことはしない。
だから、続くのです。

そして、続けることができるから、
忘れることも少なくて、うまく定着していくのです。

これは、家族の協力で、改善できる子もたくさんいます。
特に学齢が低ければ、お母さんが、毎日、一緒にやってくれれば、
そのうちにそれが日課になってしまいます。

習慣化してしまうのが一番です。
習慣になってしまえば、逆に、やらないことが気持ち悪くなります。
人間って、そういうもんですよね。

「思考」の部分は、難儀することが多いのですが、
「継続」の方は、意外とすんなり解決することもよくあります。

まずは、「継続」から意識してみてはいかがですか?




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思考と継続(1)

全く勉強していないわけでもないのに成績が良くない、とか、
結構やっているようなのに、できるようにならない、とか、
そういう悩みを持っている子、たくさんいますよね。

できるようになっている子と何が違うのか。。。と、
よく観察してみると、明らかに違うのは、
「思考と継続」だと思うんです。

今日は、「思考」についてのお話から。。。

同じプリントを、時を変えて2回解かせてみること、
時々やるのですが、
できるようになる子は、明らかに2回目の方ができがいいのです。

そんなの、2回目なんだから、当たり前なんじゃぁ?
と思うかもしれません。

私も、以前は、そう思っていました。

しかし、違うんです。

やっているのに成績が良くならない子というのは、
2回目も同じように間違えるのです。
ひどい場合は、そのプリントが2回目であるということに気づかない。。。ww

うそでしょ?という感じですが、
これが、決して珍しいパターンではないのです。

もちろん、1回目の時に、問題点は一緒に解決しています。
でも、2回目も同じ間違いをする。
あるいは、もっと違う間違いをする。

もっとよく観察すると、
できない子は、問題点を解決しようとしていない様子がうかがえます。
いや、気持ちは解決したいと思っているのかもしれません。
でも、頭は回転していません。明らかに。。。

質問も交えながら、あれこれとやっても、
右から左に流れてしまっている感じです。

例えば、何かを知らなくて、できなかった場合、
その知らなかったことを、
できるようになる子は、そのプリントにメモします。
できるようにならない子は、聞いて終わりです。

その結果、できるようになる子は、後日、自分で見直しができます。
できるようにならない子は、見直しをするときには、もう忘れています。
というか、そもそも見直なんかすることがイメージできていません。
だから、メモをする必要を感じていないのです。

「メモしなさい」と言われてメモしても同じです。
言われなくてもする子は、あとで見直しをするつもりです。
言われたからする子は、あとで見直しをするつもりはありません。

頭が回転していない。。。という感じ、伝わるでしょうか?

説明を聞く時だって同じです。
聞いたことをきちんと考えながら理解して取り込んでいく子と
ただ聞いただけで終わってしまう子。

思考が止まっているんです。
だから、吸収できない。

おそらく、学校の授業だって同じ。
いや、学校の授業なら、集合だからもっとひどいかもしれません。
ただ、その場にいて、先生が何かをしゃべったことはわかっている。。。
しかし、何をしゃべっていたかは分からない。

「なんの話だった?」って質問してみてください。
例えば、不定詞の三用法について、1コマ授業を受けたとすれば、
「不定詞の話」って言います。

で、「どんなん?」って聞くと、
「えーっと、なんか3種類ある?」なんて返事です。

「3種類って、どんなん?」
「・・・・・・。」
このあたりで既に、あやふやな返事しか返ってきません。
つまり、何も理解できていない。。。

言葉の断片しか捕まえていないのです。
頭が回転していません。。。

やっているのにできない子の多くは、こんなパターンだと思います。
これ、解決は、なかなか難しいです。。。

頭を回転させる練習をしている子もいますが、
一筋縄ではいきそうにありません。
でも、少しでも早く、なにか改善策を講じないと、
放っておくわけにはいきませんものね。
根気と忍耐のいる作業です。


明日は、継続についてのお話を。。。


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日本地図

中学の時に、面白いテストをする先生がいました。
地理の先生で、確か中2の日本地理。
定期テストの度に、答案用紙の裏に、
テスト範囲の日本地図を書かせるのです。

例えば、北海道の地図を書いて、知っていることを書くのです。
九州や北海道、四国のような島ならまだ描きやすい。
中部地方とか、言われると、「え~?どんな形?」ですよね。

だから、毎回、テスト前にはみんな、地図を書く練習からです。
しかし、そうすることで、
こっちがくぼんでるのか、とか、
あっちに曲がってるのね、とか
漠然と見てるだけでは気付かないことが山のように出てきます。

地図が書けるようになると、
今度は、山脈や川、湖などを書き込めるように練習。
続いて、工業地帯とか、あれこれ。。。

白地図も何もなく、一から自分で書くと、
いろいろな発見があるのです。
だから、これが意外と面白い。
おまけに配点も高いとなると、ますます。ww



単なる穴埋めではなくて、全部自分で書くと、
ものごとがとても明確になります。

英語のI,、my、me、mineって覚えているあれだって、
表の中に書くだけではなくて、
表も自分で書いてみるといいと思いますよ。

口語文法の活用表だって、
こ、き、くる、くる、くれ、こい、って書くだけではなくて、
未然、連用、終止、連体、仮定、命令っていうところから、
表を自分で書いてみると、少し意識が変わります。

白紙の紙に、自分で書いてみるというのは、
なかなかおもしろいですよ。
適当な知識しかなかったことに気づきます。
お試しあれ!



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もったいない

昨日、もったいないという話を書いていて、
思い出したお話を一つ。。。

高校1年の時、母の知人のお嬢さんが、
家で、グループレッスンみたいなことをしてくれるというので、
仲良し3人組で、通ったことがあるんです。

週1回1時間半ぐらい、数学を見てもらって、
一人1万5千円/月だったと思います。
まぁ、相場的な価格ですよね。

今の個別指導みたいな感じでしょうか。
同じクラスの3人組だったので、学校進度も同じ。
まぁ、成績もそれほど大差はない感じだったので、
チャートを解いて、質問して。。。みたいな授業。

当然、「どんなことしてくれるん?」と母が聞いてきました。
「チャート解いて、わからんとこを聞いてる。。。」なんて言うと、
「そんなことしかしてくれんのん?もったいない!」です。

母曰く、
チャート解くのは、見ていてもらわなくてもできるし、
それを質問するだけなら、学校で聞けばいい。。。

まぁ、確かに。

1か月でやめました。www

塾に通う。。。なんて、話も、たいていは、
往復の時間があったら、ピアノのレッスンができるとか、
その分、寝るほうがいいだろう?とか。。。

まぁ、学校でこと足りてたというか、
そこまで、魅力を感じる塾がなかったというか。。。

で、結局、私は、塾も行かず、
ずいぶん無駄なこともした気もしますけれど、
まぁ、それはそれで、今の仕事に生きていると言いますか。。。

そんな風に育ったものだから、
熱心なお母さんほど、同じなんだろうな~と思うんです。
だから、往復の時間や高い月謝が
「もったいない」と感じないようなことをしないといけないなと。。。

これは、いつも頭のどこかにあって、
類題演習はともかく、定着のための演習なんかを、
授業中にさせてはいけないと思うんです。
そんなものは自分でできることですから。。。

でも、これが自分ではできない子もいるんですよね、中には。
「もったいないなぁ」と思いながら、やむなく演習させますけれど。。。

自分で家でできることは自分でする。
一人ではできないことだけを授業でする。
これが基本スタイルだと思うんです。

これを貫くと、授業中はなかなか大変です。
ある程度の準備は必ず必要ですし、
マンツーマンでも、けっこうへとへとになります。
もちろん、私も生徒もです。

でも、そうでないと、高い月謝の意味がない。
たまに母に聞くんです。
「私の授業、お金、払ってもいいと思う?」ってww


例えば、個別指導の塾で、
ふら~っとやってきた学生先生が、ちょろっと解説をして、
「じゃぁ、これ解いてみ~」なんて、
解いてる間、先生は暇そうで、間違えたところを質問すると、
教えてくれる。。。

きっと、うちの母なら、
「そんなんに、よくお金払うなぁ。」と思うのでしょう。ww

塾だって、上手に使わないと、もったいないですよね。
時間とお金の無駄にならないように。。。



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プロフィール

Author:Shigemi
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。2013.7.19.

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