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本は面白いもの

読書というとあまり面白そうに感じませんが、本来本を読むことはエンターテインメントであり、娯楽です。文字を読むということが必須なので、面白いものを読むことがとても大切なのです。

学校図書館は放課後に利用できてとても便利なのですが、どうしても冊数や種類に限界があります。予算や司書の確保ということもあり、運営が難しくなっているという新聞記事もありました。
読書をめぐる環境的にも近年大きな変化があり、大人向けの雑誌や新聞ですら読む人が減って、部数を大きく減らしたり廃刊になる雑誌も数多(あまた)です。それほど誰もかもが本や雑誌など「活字」を読まなくなる環境ですから、子供に読めと言っても難しいのはわかります。。
しかし昔よりはるかに良くなっている部分もあります。

昔は小学校低学年向けの絵本から高学年向けの本の間の層がすごく少なかったのですが、近年そのジャンルが充実してきていて、今の子供がとてもうらやましく思います。
また、徳島市立図書館はもちろん、周辺の市立図書館にも素晴らしいところが増えました。ぜひぜひ小学校3・4年くらいに子供向けの本棚に向かってほしいと思います。

それと、読書に興味を持つ年頃は人によって様々です。中学高校になってからハマる人もいますから、とにかく読書ってそんなに面白いの〜?と思う人は、年齢に関係なく面白い本を探しましょう。大人になるまでに一度は本漬けになる時期があるべきだと思います。

読みたい本ならなんでもいいです。古典や賞を取ったようなベストセラーでなくてもいいです。気楽なエッセイでもドキュメントでも推理小説でもなんでもいいので、とにかく気の向くものから読んでみましょう。

  ( K )

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読むスピード

以前書くスピードの話しをしましたが、実際のところ、書くスピードを上げるよりもっと大切でシビアな問題は読むスピードでしょう。
昨年の大学の共通テストで数学の問題が難しくなったことはニュースにもなっていましたが、他の教科も含めて、読まなければいけない文章の量が増える傾向が顕著で、それは高校入試にも反映されてきています。

数学の問題で、長い文章の問題を見た瞬間には(うわーっ)と思ってしまいますが、一通り読んで問題が問いかけていることがわかれば、それほど難しくはないということもまあまああります。要は素早く読んで、できれば読み返すことなく一回で理解することが大切です。

ではどうすれば読むのが早くなるのでしょうか。

大人になると誰でもわかることですが、同じことを何度もやっていればそれが仕事であれ遊びであれ、どんどんスピードは早くなります。
ならば読む回数をできる限り増やせばかなり効果的なのではないでしょうか。
私は子供の頃は本を読むのが大好きだったので、余計にそう思うのかもしれませんが、読書はやはり重要な気がします。
とにかく量をたくさん読むべきなので、ゲームもTVも吹き飛ばすくらい面白い本がいいでしょう。そんな本どこにありますか??と思うでしょうが、探せばけっこうあるものです。おすすめは公立図書館です。

読むスピードを上げることは、これからますます重要になるのは間違いありません。単に国語の点数を上げるだけではありません。学力全てに関わることと肝に銘じてください。

  ( K )

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自分流

勉強のやり方がわからないと思っている子は多いと思います。
でも、よく話を聞くと、多くは、
やり方がわからないという以前の問題であることが多いものです。

つまり、やっていない。

上手に勉強できている子は、
やってみて、自分に合った方法を見つけ出した子だと思います。

他力本願ではだめです。
自分で動かなければ。。。

万人に合う方法なんてないと思います。
やってみているうちに、自分流が見つかるのです。
誰かに教えてもらうものではないと思います。

そして、その過程で手に入れることが大きいのです。

自分は、どうやったらできるようになるのか、
自分は、何が得意で、何が苦手なのか、
自分を深く知ることができます。

これこそが、重要なことだと思います。

例えば、各教科、家庭教師をびっしりつけると、
その子に合ったものを与えるでしょう。
そして、それを、きちんとこなしさえすれば、
きっと、成績は上がります。

でも、何も考えずに、与えられたものをやっただけでは、
結局、一人では何もできるようにはなりません。

それって、仮に成績は良くても、
将来、必要になる、大切なものを失っているのではありませんか?

自分を深く知って、一人でできる方法を身につけること。
勉強を通して、身につけてほしいことの一つです。


( N )

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記述問題

記述問題は特に、
「これでもいける?」という質問がよくあります。

もちろん、それでもいい場合と、
それではよくない場合があるのですが、
何を基準に考えるか・・・、ひと言で言えば、
伝わりやすいかどうかです。

相手に伝わりやすいように伝えるためには、
外せないキーワードがあります。
それをきちんと使えているかどうか。

「これでも、伝わるんじゃない?」と考えるのではなくて、
「これだと、こう捉える人もいるんじゃない?」と考えるべきでしょう。

つまり、自分の思いと違うように捉える人が
いないような表現を選ぶ必要があります。

自分が説明したいことを明確に表す表現を探すべきです。

記述問題に限らず、作文などでもそうですよね。
誰が読んでも誤解のない文章にすること。

けっこう難しいものですが、
そう意識して取り組んでいると、
言葉や表現について、考えるようになります。

「こっちの方がわかりやすいな」とか、
「順番、変えてみようか」とか、
伝えるということを意識できるようになるものです。
ちゃんとやればですけれど。。。ww

例えば、テストで減点されたとき、
「これでもいけるんちゃうんー」と不平を言う前に、
どの表現がどういう理由で減点の対象になったのかを
究明するべきだと思います。

そうすれば、次へ繋がっていきますから。

( N )


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自分専用まとめノート

特に受験学年には、この時期、
自分専用のまとめノートを作ることを勧めています。

この時期が来ると、ある程度、知識の総復習もできて、
過去問をどんどん解き込んでいきます。

そうすると、
「あ~、またこれ忘れてる」とか、
「いくらやっても、これが覚えていられない」とか、
そういう言葉や公式が出てくると思うんです。

それをメモしていくノートが、自分専用まとめノートです。

例えば、球の表面積の公式をいつも忘れるなら、
それだけを書きます。

あるいは、江戸時代の改革がごちゃごちゃになるなら、
それだけをまとめます。
全部書く必要はありません。

目安箱は、自分の中では、吉宗とつながっているなら、
それは書かなくてもいいこと。
株仲間の解散って誰だっけ?と思うなら、
それを書くのです。

改革を表にしてもいいでしょう。
ただし、やったことを全部書くとダメです。
既に、頭の中に入っていることは書かない。
入っていないことだけ、書き込んでいきます。

そうすれば、とてもシンプルな表になって、見やすいのです。
だから覚えられます。

全教科で、そういうのをためていきます。
自分の覚えていないことだけが載っているノートです。

テスト直前には、そのノートだけがあればよい。
そのノートに載っていることと、自分の頭の中にあることを合体させれば、
すべてを網羅できているノートです。

実戦演習に入った人は、作ってみるといいですよ。

( N )


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テスト直し

テストが終わると、普通、テスト直しをしますよね?
と思っているのは、上位の子たちだけです。

おそらく、公立なら過半数の子が、
点数見て、たたんで終わり。

これ、とってももったいないです。

せっかく、全力で解いた問題を、
それで終わりにするなんて。。。

もちろん、上位の子たちは、直しをする問題も少ないですから、
比較的簡単にできるかもしれません。

しかし、それぞれのレベルに合ったやり方でいいと思います。

例えば、このテストでは80点を取りたかったと思うなら、
85点分の見直しをしましょう。

80点を目指している子が、
全問見直しをするのはとても大変です。
今の力ではどうにもならない問題が混ざってきますから。

しかし、85点分の見直しなら、
100点を目指していて、90点しか取れなかった子の見直しと、
そう変わりありません。

取らなければいけないのに、落としてしまった問題を
解き直して、できるようにすることが大事です。

それができるようになれば、
テストの点数も上がってくるでしょうから、
そうなれば、全問見直しも簡単になってきます。

「多すぎて無理~」とか
「全然わからんけん、できんー」とか
全問しようと思うからできない部分もあると思いますよ。

少しずつ、順にできるようにしていきたいですね。

( N )

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今の位置

自分の今の位置が把握できていない子はたくさんいると思います。
お父さん、お母さんからも、
中学のこの成績は、いったいどれくらいのレベルなのか?
という質問を時々受けます。

一斉テストも、高校入試用の模試もないですから、
当然だと思います。

ざっくりした話ですが、
各校の進学実績から、把握するしかないですよね。

実感として、地元公立では、
上位3~4割くらいが、基礎学300点以上だと思います。
100人の学校なら40番で、
市内普通科に出願するのはちょっと怖いくらいでしょうか。

そうすると、上位3割程度におさまっていれば、
おそらく、学校の先生からは、勉強については特に何も言われない。
先生からすれば、
問題なく普通科に行ってくれる優秀な子たちです。

しかし、問題は、その先です。
普通科に行くということは、当然、大学進学を考えているわけです。

単純計算すれば、100人の学校の30番で、普通科に入ると、
真ん中よりは下、うまくいって、真ん中くらいです。

高校の進学実績を見ると、真ん中では国公立は射程圏外。
自分が目指しているのは、どこか?ということが問題になってきます。

そこを考えて、
今の自分の成績は、自分の希望に対して、
イケてるのかダメなのかを
考えないといけないと思うのです。

そういう、少し先のことが見えていない子は、
本当にたくさんいます。

何も言われないから、イケてるというわけではないのです。

( N )

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将来のこと

将来のことを聞くと、「わからん」と言う中学生も結構います。
しかし、中学生は、
将来のことを考えずに過ごしてもいい年齢ではないと、私は思います。

将来のことをある程度考えているからこそ、
進路が見えるのです。

例えば、今、地元公立の学年で上位3割程度の成績だとしましょう。
市内普通科に行って、国公立大学に行きたいと言われれば、
「もっと頑張らないとダメでしょう」と言わなければいけません。

しかし、市内普通科に行って、
まぁ、そこそこ真ん中ぐらいでいられればいいかな?と言われれば、
「今よりは落とさないように、頑張っていこうね」程度に話します。

あるいは、「せめて徳大の医学部くらいには行きたい」なんて言われれば、
「その成績で?なに言ってるの?」の世界です。

何も考えずに、のほほんと暮らしている間にも、
将来の選択肢はどんどん減っているのです。

大人になったら、軽く40年以上は、
何か、仕事をしなければいけないのです。
成り行きで、適当に行き着いてしまった仕事を、
仕方なくするのでいいですか?

もちろん、勉強だけが全てではありません。
でも、勉強以外のことを将来に生かしていこうと考えてるのならなおさら、
その勉強以外のことの準備も必要でしょう。

「僕は、成り行きでいいんよ」と言うなら、それでも構いませんが、
何も考えていなくて、何も知らなくて、
そうなってしまうのだけは悲しすぎますよね。

少なくとも、中学生は、
「将来のこと?わからん」で済ませていい年齢ではないと思います。

( N )


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どこを目指してる?

「ちっとも勉強しないのだけど、これは普通なの?」
時々、聞かれますが、何とも答えようがないですよね。

そもそも、「ちっとも」ってどれくらい?
「普通」ってどれくらい?
基準がさっぱりわかりません。

学校の提出物さえ出さないほど「ちっとも」なのか、
それくらいはするけれど、家の勉強をしない「ちっとも」なのか、
1日5時間ぐらいしてほしいのに4時間しかしない「ちっとも」なのか。。。

中学校で真ん中くらいが「普通」なのか、
20番くらいが「普通」なのか、
1番が「普通」なのか、
そんなの、人によって、全然違いますから。

つまるところ、どこを目指しているかで、
「普通」の基準は変わります。

例えば、市高理数科を目指しているなら、
85点を取ったら、「悪かった…最悪ー」って思うでしょうし、
「こんな点でどうするん?」なんて、説教の一つもしたくなります。

しかし、科技高を目指しているなら、
同じ点でも、「今回めっちゃいい~」って思うでしょうし、
「頑張ったなぁ」と、ほめてみたりもします。

目指すところと現状によって、
それぞれ変わってくるのです。

基準の無い話に惑わされずに、
目標を定めて、頑張りましょう!

( N )

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順を追って・・・

小学校でやっておくべきこと。。。
一言でいえば、
今、習っていることの仕組みを理解すること。

中学生と勉強をしていて、つくづく思うのです。
順を追って習っているのだから、
順に、できるようにしておかなければ、
後に、そのしわ寄せが全て来るということ。

例えば、時間の変換。
1時間は60分で、1分は60秒っていうあれです。

その仕組みをきちんと理解していれば、
0.4分と言われたら、24秒とすぐに変換できます。

ところが、これができない中学生はたくさんいます。
方程式の文章題を解いていて、
最後の答えが、x=1.4、つまり、1.4分と出たとします。

問いは、何分何秒でしょうと聞いています。
1分24秒と直せばいいだけの最後のひと手間が、
ひと手間で済まない中学生がたくさんいるのです。

ウソみたいな話ですが、
1分4秒とか、1分0.4秒とか、平気で答えるのです。
しかも、これが、特別に成績の悪い子ではない。
おそらく、公立なら、真ん中よりずっと上の子でも、いるのです。

そこで、また、時間の変換のやり直しから。。。
そりゃぁ、高校入試に間に合いませんって。
それは、小学校でマスターしておくべきことです。

マスターしている前提で、学習内容は設定されています。
割合もそう、長さもそう、分数も小数もそう、・・・。
だから、マスターし損なっている子は、
マイナスからのスタートなんです。

マイナスの分を取り戻さなければ、
同じスタートラインには立てません。

だから、小学校は大事なのです。
ゼロからのスタートに揃えるためにも、
順を追って、一つずつ、
その時その時にマスターしておきたいですね。

60を掛ける、60で割ると、ただパターンだけ丸暗記して
できていた子は、できるのはその時だけです。
その単元のテストが終わると、もうできません。

パターンで、わけも分からず覚えるのではなくて、
仕組みを理解して飲み込んでおきたいですね。

( N )

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体調管理

「体調管理も実力のうち」と、
これからの季節は特に生徒に言います。

大事な本番があるならば、
その本番に自分のベストな状態をもっていけること、
これも大切な力です。

防ぎようのない病気は仕方がありません。
しかし、気をつけることで予防できるようなことは、
防ぐべきです。

さらに、かかってしまった場合は、
できるだけ長引かせないこと。

風邪などは、その代表選手でしょう。

学校で集団生活をしている以上、
いくら防いでも防ぎきれない部分はあります。

風邪をもらってしまうのは、仕方がないとして、
その後処理がまずい子も多いですよね。

風邪なのに、そんなときに限って、夜遅くまで勉強してみたり、
きちんと食事をとらなかったり。。。

それは、もう、風邪のせいではなくて、自分のせいです。

きちんと栄養のあるものを食べて、
ぐっすり睡眠をとること。
さっさと病院へ行くこと。
基本です。

いつまでも長引かせるより、
1日潰してさっさと治すべきです。

何日も体調の悪い状態で勉強する方が、
よっぽど非効率です。

風邪の季節の体調管理、意識していきたいですね。

( N )

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丁寧さ

どの分野でも、匠とか、名人とか言われるような人の仕事は、
とても丁寧で、驚くものです。

しかし、何事も、極めていこうとすれば、
雑ではダメで、一つ一つ手を抜かずに丁寧にしなければ、
うまくいかないと思うんです。

巨匠の話ばかりではなく、身近な勉強でも同じで、
やはり、できるようになっている子は、とても丁寧です。

文字が丁寧だとか、ノートが綺麗だとかの話ではありません。
もちろん、綺麗なのに、こしたことはないでしょうけれど、
人に見てもらうものは、人が苦労せずに読めるレベルで問題ありませんし、
人に見せないものは、自分が読めればそれでよいとも思います。

今日、お話ししたいのは、その丁寧ではなくて、
やり方のことです。

例えば、イマイチ理解できない問題があったとして、
それをきっちり理解できて納得できるまで、
丁寧にやってしまうかどうか…という話です。

雑な順に並べてみると、
①そのまま放っておく。
②とりあえず質問してみて、わかった気分になる。
③質問してみて、腑に落ちないところはしつこく聞く。
④③のあと、もう一回解いてみて、やっぱり腑に落ちないところをもう一度聞く。

まぁ、こんなところでしょうか。

見たところ、②で終わる子がかなりたくさんいます。
うちの授業でも、とりあえず、質問はしてくるけれど、
「あ~、わかりました」とか、「あ、大丈夫です」とか、
「ホンマに、わかってる?」って聞きたくなるような反応の子もいます。

しかし、伸びていく子は、
「え、ちょっと待って、ここからわからん?」とか、
「ここ、こうではあかんのん?」とか、
突き詰めた質問へ移行します。

あるいは、わからないところがイマイチわからないという場合も、
腑に落ちない顔をしたまま、先へ進まない子もいます。

「どこで止まった?」
「何が引っかかる?」と、腑に落ちないところ一緒に探します。

でも、そうやって、完全に納得できないことを流していかない丁寧さこそが、
大事なことだと思います。

わかった風な顔をして進んでいけば、
量はさばけていきます。
でも、実ってはいきません。

気になるところのすべてで立ち止まって、
丁寧に一つ一つ解決していけば、時間がかかって、
量はさばけないかもしれませんが、
最終的には、できる問題が増えていきます。

わかった風に3問解くところを、
立ち止まって1問完璧にする方が、はるかに効率的です。

そういう丁寧さ、求めてほしいですね。

( N )


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捨てている点

テストの見直しをしたり、過去問演習を始めたりすると、
基礎学300点前後の子は、かなり捨てている点があることが発覚します。

例えば、途中経過も示しながら、連立方程式を使って文章題を解く問題。
見ると、式は立てられているのに、そこで止まっています。

「時間、足りんかったん?」
「ううん。」

「じゃぁ、なんで、これ解かんかったん?」
「式、間違ってるだろうと思って。」

うっそーーー!!!!! ですよ。
間違ってるだろうって…、合ってるかもしれないじゃん!
実際、その問題の式、合ってるし。。。

あるいは、規則性の問題。
最後の小問は解けないとしても、その前の小問はそれほど難しくない。
それなのに、白紙です。

「これ、できると思うけど?」とだけ言って、
もう一度解いてもらうと、普通に正解するのです。

ここまでに、私が教えたことは何もない。
「その式合ってるよ」ということと、
「これ、できると思うよ」ということを言っただけ。

それで、10点上がります。

さらに、確率の問題。
樹形図、書けてるのに、数え間違い。
計算の問題。
解き方、わかってるのに、計算ミス。

さらに10点上がります。

いとも簡単に、20点捨てていたということです。
基礎学300点前後の子にはよくあるパターンです。

もう一歩踏み込めば、あと少し粘れば、
今の力でとれる点を捨ててくるのです。

まずは、今、自分がこんなにもったいないことをしているということを
知ってもらうことからです。
そして、その点を拾ってくるために、粘れるように練習をすることです。

知識を入れることも大事ですが、
市内普通科危険ゾーンの子たちには、
この練習こそが大事だと思うことはよくあります。

粘れていますか?
今一度、確認を!

( N )


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過去問の活用(つづき)

それぞれ、目指すレベルによって、
過去問の活用法は違っていると思います。

トップ層の子なら、
公立の過去問は満点を目指さなければいけません。

つまり、ケアレスミスは命取りです。
いかにミスをせずに解くかということも大事なポイントの一つです。

さらに、過去問の直しの中から、
自分のウィークポイントをあぶり出すのも大事な作業です。
とにかく、弱いところは徹底的に強化しなければいけませんから。

ところが、例えば、330点を目指している子なら、
もっと違う使い方をするべきです。

まずは、問題の中から、落としてはいけない問題を正確に選び、
確実におさえられるようにすることです。

本番でも、全問解く必要はないのです。
しかし、テストは、問題集のように、
難しい問題に印がついているわけではありません。

それを自分で選ぶ力が必要です。
必要な問題を選び取る練習が必要です。

直しをするときに、全問直す必要すらないと思っています。
この時期になって、解けなくてもいい難しい問題に、
時間を費やすことのほうがもったいない。

落としてはいけなかった問題を
確実に解けるようにしていくことの方を優先しましょう。
これとこれは捨てても、75点ある・・・という状態にできる直しをするのです。

もちろん、毎回落としてしまう必要な問題は、
別途強化していきましょう。

そして、徳島県の過去問は、最後の最後に解きましょう。
今はまだ、他県の過去問で練習です。

過去問は、少しでも有効に使いましょう!

( N )

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過去問の活用

入試対策に、過去問はつきものですが、
有効に使えているでしょうか?

過去問は、必ず、時間を計って集中して解きます。
細切れ時間をつなぎ合わせて解くのではだめです。
なぜなら、過去問の大事な役目の一つは、
本番の試験の時間管理を身につけることだからです。

50分なら50分の感覚を体で覚えるのです。
毎回、時間を計って、本番さながらに過去問を解いていると、
時間配分の感覚が身についてきます。

この問題は、飛ばすべきなのか、時間をかけるべきなのか、
今、解いているペースは遅いのか、早いのか、
捨てて見直しをすることを選ぶべきなのか、粘って解いてみることを選ぶべきなのか、
そういう判断を瞬時にできるようにすることは、本番では大事です。

それは、説明して、教えてもらって、できるものではない。
自分で体感して会得していくものだと思います。

さらに、過去問は、採点して、
合格ラインに、のったか、のらなかったかを
一喜一憂するためのものではないのですが、
そういう使い方をしている子もいますね。
もったいないです。

明日は、その話を少し。。。

( N )

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書くスピード

私が高校生の時に、公立中学校から来た自分よりかなり優秀な同級生の女子がいました。当時放送部の仲間で、その時は原稿を書いていたかと思うのですが、驚いたのはその子の字を書くスピードの速さと、その速さからすると不自然なまでの字の美しさでした。
それはやってみるとわかりますが、かなり手指の筋肉に負担がかかってつらくなる作業で、意識して訓練しないとできないことだと思います。
彼女はそれに自分で気がついて心がけたのか、誰かに言われてやったのかわかりませんが、字を書くスピードを上げてその時間で確認してミスを減らし、字が汚いせいで☓(ペケ)にされることを防ごうと努力した結果なのだと感じました。

美しい字でミスを減らしつつ、なおかつスピードも落とさない。できる人とはこういう人なんだなあと、すごく感心したのを今でも覚えています。

点数がよければ字なんか汚くてもいいんだという割り切った考えも時々聞きますが、ちょっと違うなあと思います。ただ、字はきれいだけど全然できないというのも、かなりつらいのではありますが(笑)。

  ( K )

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階段飛ばし

方程式を解く問題では途中で何度も式を変形していきますが、その式の変形をどこまで書くかというのが難しい問題です。
なるべく丁寧に途中を飛ばさずに変形していくほうがミスが少なくなるのですが、丁寧にやるとそれだけ時間がかかるので、どうしてもわかりきったところは省いてしまいたくなります。しかしミスはその途中に隠れています。

解き方の理解はしっかりできていて、後は計算をするだけというときに、どうしてもわかりきった途中の式を飛ばしたくなります。頭がクルクルとよく回る子ほどポンポンと飛ばしてしまい、本来書くべき式を2つも3つも飛ばしてしまい、何をやったのか一見ではわからないこともしばしばです。

そんな状況を私は「階段飛ばし」というのですが、その飛ばした途中でミスをしていると、最後にミスに気がついても、どこが原因かすぐに見つけられなくなってしまいます。
まるで階段を何段も飛ばして降りていくときにしくじって捻挫しているような感じです。

塾に行ってたくさん宿題を持ち帰って、他にしたいこともあるのに頑張って勉強しているときには、スピードを少しだけ落として、階段飛ばしせずにちゃんと式を書いて、確認しながら問題を解くのは相当面倒な気がします。誰だってそうでしょう。しかし宿題は早くやっつければそれだけ早く解放されますが、テストの時には早くやることよりも、制限時間内に点数を最大にすることが求められます。ですから、普段から早くやっつけることをしないように…。いやひょっとすると、確実にやっても時間は変わらずにミスが減るだけだ!ということに気付いて勉強してみてはどうかなと思います。

  ( K )

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ミスを減らしたい

数学の問題をやっていると、計算ミスで間違うというのは誰しも経験するものです。人によりその度合いはいろいろですが、誰でもやってしまうことではあります。
項の拾い忘れ、符号の間違い、単純な暗算ミス等が主なところでしょう。

少し不思議なことですが、図形の証明問題では計算問題ほどミスはでません。なんとなく思うのは、証明を書くときにはいちいち図を見ながら∠E・D・Cなどと確認しながら書いているからのような気がします。
なので数式を扱っているときにも同じような気持ちで、いちいち確認しながら進めてみたらミスは減りそうです。
そんなことをしていたら時間が足りなくなるよと思いますが、ミスしたまま解いていって、最後の解がおかしいからと戻っていってミスを見つけるのも時間のロスですし、ミスに気付けないで点数をロスすれば、元も子もありません。
項がたくさんあるとか( )の前の符号がマイナスだとか、暗算したところとか筆算したときには桁を間違ってないかとか、そういうヤバいポイントを通過するときには特に確認することはもちろん、確認を素早く確実にすることも重要です。
理解はできているのにミスで点を落としている人がとても多いのですが、そのあたりを訓練していかなければいけないのかなと思っています。

  ( K )

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途中経過

少し前の話です。
ある友人が、「最近の子って、なんなん?」って愚痴るんです。
最近の子と接点が多い私としては、
そんな、ひとまとめにせんといてくれる?って気分ですが、
話を聞いてみました。

どうやら、下請けで入った若い子が、
説明が通じない、仕事ができない子で、
お客さんに迷惑が掛からないように、
全部、その友人が尻拭いをして大変だったらしい。

で、その、説明をしても通じない、仕事ができない子から、
一生懸命したのに、ひどいと言われ、周囲はへとへとだと。。。

結果が出せないのに、一生懸命したことを評価しろってどういうこと?
と、怒り心頭を通り越して、すっかり疲弊している友人。

まぁ、その気持ちもわからないではない。

その子はきっと、頑張ったことを評価してもらえた世代だから。。。
いわゆる「結果を出して、なんぼ」の世界は理解できなかったのでしょう。

例えば、受験に失敗したとして、
頑張って失敗した子と、頑張ってもなくて失敗した子は違う。
でも、それは、当人にとってだけの話だと思うんです。

はた目には、どっちも失敗したには違いない。

ただ、頑張って失敗した子には、
その過程から、得るものがあったわけで、
それは、その子の中にはずっと財産として残ると思うんです。
頑張った子としては、それを糧に次のステップへ進めばよいと思うんです。

でも、それを他人にも評価してくれというのは、お門違いだと、
私は思います。
でも、それを評価されて、育った子なら、
「それを評価してくれないなんてひどい」となるのかもしれない。

だから、社会に出ると、打たれて、萎れてしまうのかも?!

頑張ったことを認めてくれる人が身近にいることはとても大事ですが、
結果は結果だということも、
子供のうちに教えておいてあげなきゃな…と思ったのでした。


( N )

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自覚

現状を改善するためには、
現状を正確に把握して、対策を練らなければいけません。

勉強においても同じで、
今の自分を正確に把握して、良いことも悪いことも、
その全てを自覚することがまず第一歩だと思います。

良い点はともかく、
悪い点はなかなか自覚できないものです。
認めたくない気持ちもわからないではない。

しかし、それを認めて改良するための策を練らなければ、
先へは進みません。

いとも簡単に、
「私はこれができないんです。」
「ここが私の悪いところ。」
「僕は、そういうところがダメなんです。」なんて、
言ってのける子もいます。

一見、良さそうに聞こえます。
ところが、それが改善につながればよいのですが、
そうではない子も多い。

悪いところを認めて、わかってるとアピールすることに終始して、
その先がないのです。
実は、上位層の子にはそういう子もたくさんいる気がします。

「だから、こうしたい」に繋がらない。
「こうすべきだということは、わかっているけれど、できない」で、終わり。

それができないとして、何ならできるのか・・・
まずは、何をすることからなら、現実的か・・・
そこへ落とし込めないんですね。

一見、よく考えて反省しているみたいに見えるのですが、
何も改善されないパターン。

一つずつ、改善策を立てられていますか?
今、実行すべきことは、見えていますか?
理想は理想として、現実を見ていますか?

( N )

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天秤にかける

いつだったか、コラムか何かで、小説家の角田光代さんが、
小説を書くことは、面倒くさいけれど、
面倒くさい気持ちを、書きたいという気持ちが上回った時に書ける
というようなことを話されていて、共感したことがあります。

生徒たちにもよく話します。
しんどいことをすることと、その高校に行きたい気持ちとを天秤にかけて、
どちらが自分にとって重いかだよねって。

そんなしんどいことをしてまで、行きたくないと思うなら、
それでいいんじゃない?と、私は思ってるんです。
それをしてでも、行きたいと思えるなら、できるはずだと思うんです。

でも、できない…というならば、
そこまで行きたいとは思っていないのだと思いませんか?

人間って、そういうものだと思うんです。
どうしてもやりたいと思ったら、どんなに大変なことでも頑張れますよね。

そう考えると、
それを天秤にかけられる、
つまり、そういう考え方ができるようにすることが、
小さいうちに必要なことかもしれませんね。

( N )


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塾にやってほしいこと

私は、時々、生徒に、「今日、何するん?」って聞くことがあります。
なぜなら、何をやってもらいに塾に来ているのかを
しっかりと考えてほしいからです。

ところが、だんだん、うちのスタイルに慣れてくると、
「今日、これやってほしい」と、自らリクエストすることが増えてきます。
これが、勉強の本来のスタイルだと思うんです。

塾にやってほしいことがあるから、塾に通っているんですよね?
私は、この部分をかなり大事にしています。
なぜなら、自分主導で勉強ができるようにならないと、
いつまでたっても一人でできる子になれないからです。

突然、自分でやれと言われても、それは無理なので、
まずは、一緒に計画を立てることが多いです。
今から、半年後ぐらいまでの塾の日を縦に書いて、
何をどれくらいのペースで仕上げていくかを一緒に決めるのです。

そうすることで、どのテキストが、いつまでにどこまで仕上がるかが
目に見える形になります。
もちろん、予定通りにはいかないので、調整しながら進めていきますが、
軸となる計画があるとずれ方が大きく違ってきます。

生徒自身も一緒に決めた計画なので、
ずれると取り戻そうという気持ちが働きますから。

そういうことに慣れてくると、
自分でも計画を立てるようになりますし、
漢字テストなどをしても、出来が悪かったら、
「これ、もう一回やな…」と自分から申告してくれます。

たぶんテスト範囲がここになるから、こっちを先にやってほしい
などというリクエストもあがり始めます。
学校がどんどん進んでるから、
ちょっと予定を先に進めてやってきたよ~なんてこともよくあります。

こうなってくると、しめたものです。
私の一番大事な役割の一つは、ペースメイクだと思っています。
受験に立ち向かうための、いわば、伴走者です。

代わりにやってあげることはできないけれど、
寄り添うことはできます。
でも、寄り添うことしかできないのです。

そこのところをきちんと理解して、取り組んでくれるようになるまでは、
紆余曲折ありますが。。。
とにかく、自分で段取りして勉強できる子になって卒業してもらうのが、
一番の目的だと思っています。


( N )


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目的

同じくらいの成績でも、
自学自習できる子と、全くできない子がいます。

例えば、上位層の成績をとっているなら、
どちらの子もそれなりに勉強はしてきたはずです。

では、なぜ、自学自習できる子と、できない子がいるのでしょう?

勉強のやり方が違っていたからだと思います。
自学自習できない子は、たいてい、
今、取り組んでいることの目的がわかっていない子。

あるいは、目的があっても、それが違っている子だと思うんです。
先生に見せることが目的であったり、
親に怒られないことが目的であったり、
テスト範囲のある目先のテストで100点を取ることが目的であったり。。。

つまり、勉強をしている自分をアピールすることが目的になっているのです。
それでは、本当の力はついていかないですよね。

「塾に何を求めているの?」という質問に答えられない。
だから、結局、塾のいいように振り回されるのです。

挙げ句の果てには、
テスト範囲の答えを丸暗記します。
そうすれば、範囲のあるテストはいい点が取れるので。
でも、それって、何か意味あるでしょうか?

しかし、ただただ、「勉強をやらされている子」
けっこうたくさんいますよね。

勉強を通して、学生時代に身につけたいことって、
そんなことではないと思うんですよね。


( N )


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少子化ゆえ・・・

昨日の記事の高校生は、いずれも市内普通科の生徒でした。
高3生の子も、市内普通科で、
しかも、真ん中くらいの番数をとってきていました。

普通科と言えば、進学校です。
それなのに。。。
しかし、これが徳島の現実です。

真ん中では、国公立大学なんて、夢のまた夢。。。
という普通科も多い。

昔もそうだったとは思います。
私が高校生だった頃も、真ん中ぐらいの子たちは、
国公立は射程圏外だったでしょう。

1学年に500人いた時代です。
250番が真ん中。。。そりゃぁ無理です。
多分、お父さんお母さん世代も、
それに近い感じだったのではないでしょうか。

しかし、今は、だいたい1学年300人いない。
150番で真ん中より下です。

250番が真ん中だった世代の人から見れば、
150番と聞いても、そこまで悪いという実感はないかもしれません。

以前にも書きましたが、英数クラスもそうです。
500人中の80人と、300人中の80人では、
80番目の人のレベルは全く違うはずです。

今、ちょうど、中・高生の親御さんは、
1学年400~500人いた世代だと思います。

当然、中学校の人数も分母が違います。
レベルそのものは、そこまでひどく落ち込んではいないと思います。
ただ、番数の感覚とのずれがあるのです。

自分が、中・高生だった頃のことを思い出して、
比較する方も多いと思いますが、
番数には気をつけた方が良いです。
割合で見た方が良いでしょうね。

( N )

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取り組みの違い

ここ数年は、特に、私のところでは、
学年のくくりを外して勉強をする生徒が増えています。

先取りで進めてしまいたい子もいれば、
学年より前に遡ったほうがいい子もいるからです。

ある時、本来は高校1年生用の英語のテキストを
中2生、高1生、高3生の3人が使っていたことがありました。

英文解釈のページは特に、力の差が歴然。
というか、取り組み方の差が明確に表れます。

はじめ、何も言わずに宿題にすると、
中2生は、一通り自分でノートに訳して、
解答例を赤でそっくり書いてきました。

んー、これじゃぁ、何もできるようにはなりません。
そこで、具体的に取り組み方を説明しながら、
そのページの直しを一緒にやってみました。

そうすると、次からは、
自分で訳した文章を、部分的に赤で直したノートを提出してきました。
ポイントがずれていないか、文法事項を正しく理解できているか、
構文をきちんとつかめているかなどを、チェックすると、
まずまずいい感じにできています。

日本語も同意のものは可としてあるし、
直しの痕跡を見ると、これなら大丈夫だと思えます。
引き続き、宿題で直しまでやって、質問をあげるスタイルで大丈夫です。

同じように、高1生にもしましたが、
こちらは、直しが一人では心もとない。。。
明らかに間違っている訳文にも直しが入っていません。

指摘すると、「これでも同じ意味だと思いました」と言います。
そう言われると、これは日本語からやり直しが必要です。

とりあえず、訳してみるところまでを宿題として、
丸付けは私がやって、授業中に直しを一緒にするしかありません。

高3生は、訳文が日本語ではないので、
まずは、鉛筆で、辞書を使わずに訳してみること、
そして、その次に辞書や文法書を使って、
違うと分かったところを青で直すところまでを宿題にしました。
授業中に私が丸付けをして、一緒に直しをします。

ところが、その宿題ができません。

1回目は、青ペンのあとがない。
「調べんかったん?」
「あ、忘れてました」

2回目は、一応できていました。

3回目は、またしても青ペンのあとがありません。
「調べんかったん?」
「時間がありませんでした」

4回目も、青ペンのあとがありません。
「調べんかったん?」
「あ、そうだった。。。」

同じテキストを使うと、一段とその差が目立ちます。
取り組み方が違うのです。
当然、授業で捌いていける量も違います。

それが、成績の差になるのです。

( N )

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国語

ここ十年、いや、もっと前ぐらいからか、国語の授業をすることが増えています。
「国語が苦手で…」という子が増えてきている実感は強くあります。

そもそも、国語の文章読解問題というのは、
日本語という言語の一般常識的部分といいますか、
日本語を使う人たちの間では、
その言葉をどのように共有されているかわかっていますか?
と問われているようなものだと思います。

例えば、「悲しい」という言葉のように、実体がないものは特に、
それを、皆がこういう気持ちのことを悲しいというと共有しているから、
使って意味が通じるわけで、その共有がなされていなければ、
言葉の意味がないということになります。

だから、例えば、私は、「悲しい」という言葉は楽しい時に使うと言い張ったところで、
「どうぞご自由に、でも、世の中では通じませんよ!」ということになります。

ところが、「こうでも通じるでしょ?」という発想を、
国語の問題に持ち込んでくる子もいます。
通じるかもしれないけれど、誤解する人も多いかもしれませんよ、
だから、テストでは、それは正解にはできないと思いますよ、ということになります。

でも、私はこう思うもの!と言い張ってみたところで、
国語の試験では、あなたがどう思うかは、そもそも聞かれていないのです。

個性を必要以上に重視する傾向が続いているので、
そういう子が増えているのかもしれませんが、
そもそも、言葉というものは、
それを使う人たちの間で、共通の認識で共有されて初めて意味を成すものである
ということを忘れてはいけません。

そして、その共通の認識をきちんと理解できているかを問われるのが
国語のテストだと思います。

そこのところをはき違えている子はとても多い。
そして、子供と勉強していて、子供に言い張られると反論できなくなるというお母さん、
そこのところをきっちりと教えてあげてください。

日本語を使っていく上ではとても大事なことです。
日本語は難しい言語ですが、母語として正しく理解したいものです。



( N )


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数式は言葉です

式を立てることは小学生の高学年くらいから指導されて、少しずつできるようになっていきます。数式というと日本語が出てこないので言葉ではないと思いがちですが、それは英語も同じことで、英語はアルファベットで、数学は数字と記号で考えを伝える言葉なのです。
つまり、問題文の日本語を読み取って式を立てるのは、日本語から数式という言葉に翻訳している作業だと思ってください。

最近はコンピュータプログラミング言語の基礎も高校で必修になってきました。今私たちが教えている子供たちが大学受験するなら、共通テスト対策で勉強しなければならなくなります。https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040342.pdf&n=12_
プログラミングを学習すると数式が言語だということがよく理解できるのですが、案外中学生くらいまでは、まるで別のものだと思っている人が多いです。

国語も英語も数学も言語であり、理科社会(=自然科学と人文科学の基礎部分)も論理的思考が求められますから、高い言語能力が必要です。
子供のうちからたくさん喋り、たくさん言葉を覚え、口語文語敬語の使い分けも自然とできるようになる。そういうことがいかに大切かを感じていただければと思います。

  ( K )

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イメージをふくらませる

数学の文章題にしろ日本語の英訳にしろ、問題文の日本語を読んで意味を理解し、その様子をイメージする必要があります。
例えば、長方形ABCDで点PがAから出発してBCDへと毎秒3cmで進むとか、comeという動詞はどういうことなのかを理解するとか、そういう時にはイメージ力がないと理解が進みません。

もっぱら幼児教育のテーマで語られることが多いと思いますが、このイメージ力を豊かにするための方法を是非とも知りたいですよね。

近年、絵本の読み聞かせがいいと言われて取り組まれていた方も多いと思いますが、教育というものはやった場合とやらなかった場合の比較が難しく、本当に効果があるのかはなかなか判断できません。

ならば自分の経験からイメージ力・想像力を刺激されたことはなんだろうかと考えてみます。

私はTVゲームが世にでてきた頃は小学生くらいでしたが、当時の映像レベルの低いゲームのほうが最近のリアルなゲームよりは、イメージするということにおいて少しマシかなと思います。
最近のカードゲームも、私の子供が小さい時に子供から少し教えてもらいましたが、想像力はほとんど刺激されませんでした。

自分も子供も想像力がめちゃくちゃ高まったなあと思うのは、積み木・ブロックの類やごっこ遊びです。また、自分は読書が一番良かったと思います。漫画や映画は面白いですが想像力の点ではまあまあだと思います。というか、本はイメージ力無しでは到底読めない気さえします。
私は子供の頃、時刻表が好きで、旅行に行く予定もないのにわざわざ買って読むような子供でしたが、あれは最高に想像力を刺激されて楽しかったです(笑)。

興味の対象によって人それぞれのところもあるとは思いますが、なんとなく見えてくるのは、あまりリアル過ぎると、かえって想像力アップにはつながらないということです。
読書がイメージ力を高めるかどうかは、はっきりとは言えませんが、損になることは決してない気がします。古典的文学作品ではなく、SFでも推理小説でいいでしょう。面白くて読むのが苦にならない本の楽しさを教えてあげてほしいと思います。

  ( K )

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天才と秀才

ある時、生徒が学校の話をしながら、
クラスメートのことをあれこれと分析するんです。
もちろん、私は全然知らない子たちの話。

なんだかおもしろいので聞いていたのですが、
「この子は、天才で…」
「その子は、まぁ、天才っぽい秀才かな」
「やったらできそうだけど、やらない子…」
「やってもなさそうなのに、できてる子」
けっこう、色々見てるんですねーww

で、「あなたは、何なん?」と聞いてみると、

「んー、天才ではない。
 けど、やってもできん子ではないかな。
 まぁ、一応、努力派?!」

なるほど。
天から閃きは降ってこない分、
努力でカバーしてるってわけか。
よくわかってるじゃん!

な~んて思った次第。

持ってる才能はしっかりと活用してほしいですが、
足りない部分はそうやって、努力で補える子が、
できるようになっていく子なんです。

ちょっと安心しました。ww


( N )

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丸消し

問題を解いて、間違えた問題は、
テキストの問題番号に丸印をつけています。

これは、私が子供のころにやっていた方法ですが、
今も、生徒たちに勧めています。

それで、何日かたってから、あるいは、数週間たってから、
その丸印が付いた問題だけをもう一度解きます。
正解したら、その丸印を斜線で消します。
これが、うちでいう「丸消し」です。

つまり、丸消しが全部消し終わったら、
もうそのテキストは完璧なはず。。。

しかし、この丸消しも、できる子とできない子がいます。
もっと踏み込めば、上位の子しかできません。

基礎学350点前後までくると、もう怪しい。。。
丸消しをする暇がない子がほとんどです。
時間が足りないのです。

さらに、丸消しの意味があまり理解できていません。
目的は、きちんと理解したかどうかの確認なのですが、
その子たちの目的は丸を消すことです。

だから、答えの丸暗記をしてみたり、
直後に解いて丸を消してみたり。。。

「うそでしょ?」と思うかもしれませんが、
これが現実です。
できない子の方が多い。

だから、丸消しがきちんとできるようになれば、
上位層に食い込めます。ww

( N )


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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

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