fc2ブログ

ロックが好きなS君

私は附属中学校の出身ですが、入試をクリアして入ってきている生徒ばかりなので、まあまあできる子でも、校内では成績下位になってしまって、少しつらい思いをするというキビシイ世界でもあります。

同級生のS君はそんな生徒で、成績はいつも最下層を低迷していました。しかし3年生の前半くらいだったでしょうか。英語だけ成績が上がってきて、最下層を脱出し始めたのです。先生も彼のことを評価して、「彼が英語の成績を伸ばせたのは、彼がRock music が好きで、その歌詞を自分で訳して覚えたり理解したりしたからだ」とみんなの前で理由を紹介しました。当然教室には、お~〜、というざわめきが起こりました。

彼は、エアロスミスとかディープパープルあたりのヘヴィなロックが好きだったのですが、発音は聞き取れなくてもライナーノーツの歌詞を訳してみることで、その音楽の世界にもっと近づきたかったのでしょう。主語を省いたりした詩的で口語的な文章を読むことで、言葉とは何かということを実感したり、過去分詞形だけが単独で表れても、それだけである程度意味を持つこととか、もっと簡単なことで言えば辞書を引けば意味はわかるとか、なにかわかりませんが、つかめたものがあったのでしょう。

苦手なものでも、そこに自分の好きなこととの重なりがあればチャンスです。例えば理科は苦手だけど料理が大好き!という女の子(よくあるパターン)がいれば、バターとマーガリンとラードの違いってなんだ??と思えば、そこから化学や生物の知識につながっていくでしょう。歴史にもつながるかもしれません。

友達付き合いと同じで、苦手だからと避け続けないで、ちょっと仲良くしてみるという感じで、お付き合いしてみてはどうでしょうか。ひょっとすると好きになってしまうかもしれませんよ。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 
スポンサーサイト



遠廻り

不得意科目を得意に変えるというチャレンジは、長い目で見ると単に受験での成功を目指すためではなく、教養を高めるというメリットが大きいですが、何ぶん子どもたちには時間の限界がありますから、なかなかそういう時間を持つこと(持たせること)が難しいかもしれません。

実際かなり遠回りな感じがすると思います。しかし、それ以外に不得意科目を得意に変える方法があるのかなという気もするのです。

「面白いと思えなければやる気がわかないというのは甘えだ。勉強とはその名の通り、勉(つと)めて強(し)いるものだから、楽しみを見つける暇があったら単語の一つでも覚えればよい。その苦労に耐え努力できる能力こそが学力であり、それが反映されたものが試験の点数である。」
という意見ももっともで、否定するものでもありません。しかし多くの優秀な人を見ていると、また勉強の成績はイマイチでも大人になって立派に仕事をしている人を見ると、得意なことを増やすことはとても大切だと思えてなりません。

できれば、こんな遠回りは中学2年生くらいまでにトライしておいて、高校受験が目の前にぶら下がってきたときには、ガツガツと嫌なことでもやっつけていく気概が必要でしょう。ぜひ遠回りは早いうちにやっておいてほしいと思っています。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

専門的な話の方が面白いかも?

社会科の歴史は、次々に起こったことの名前と年号を覚えていくものだと、私も思っていました。面白くもなく、よく意味もわからない言葉をどれだけ記憶しているかを競う、記憶ゲームに近いと思っていました。
それでは当然面白くもないですし、頭にも入りませんし、はまり込むなんてことになるはずもありません。

ですが、ある側面からだけに絞って考えてみると、以外に面白かったりするのです。
私が最初に面白いなあと思ったのは、貨幣が生まれるまでの歴史です。そこには、昔の人が便利だと感動してこぞって取り入れていくような、人の心の動きがあります。
また貨幣を利用する金融業の歴史も面白いです。どうやって金貸しという仕事ができたのか。どうして儲かったのか。もっと儲けるために考えたことは?など、どんどんとはまっていきます。

ちょっと面白いなと思えたら、そこから個別の具体的な事件・事象に降りていって、そこからさらにその背景とか前後関係に広げていくと、高校までに習った歴史の知識と見事につながってきて、とうとう歴史が好きになってしまいました。

要は、通りいっぺんの話で面白くなければ、少し専門化してみたり、範囲を狭めたかわりに突っ込んだ話を聞いてみたりということです。
方法としてはやはり本を勧めたいですが、本を読むのが得意でなければ、最近はポッドキャストとかYou Tubeとかの手軽な方法もあります。語りが面白かったり視点が独自だったり、ちょっと目からウロコが落ちる感じのする人の話に出逢いに行くと、苦手意識からの脱却に成功するかもしれません。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

ハマる方法

前回、理性が科目などの対象に没入していく状態を、理性移入とかzoneとかの言葉で説明しました。得意科目ではわりとその状態になりやすいので、誰しもある程度理解してもらえたのではないかと思います。

では、不得意科目をその状態に持っていくにはどうすればいいのでしょう。
それが分かれば話は早いよ!と言われそうで、たしかに難しい問題ではあります。しかし、誰にでも当てはまるわけではないと思いますが、私の経験をお伝えしたいと思います。

私は小学生の頃は社会科はまあまあだったのですが、歴史だけはどうしてものめり込むことができないでいました。それは、話が途中を飛ばしすぎていて、原因と結果が繋がらないこと。また、昔の史料か何かがあって「こういうことがありました」と言っているのだろうが、その証拠が見られないので信用できなかったこと、その二つが主な理由です。その上大河ドラマとか時代劇とか、ウソっぽいドラマを見ると、歴史そのものが想像の世界なんじゃないかという気がして、どうにも真剣になれませんでした。

その歴史への苦手意識が転換するには大いに時間がかかり、大学に入ってからようやくおとずれました。
私は経済学部に進んだのですが、まさか経済学が半分歴史の考察だとは思いもせずに入ったので、突然の歴史の嵐に見舞われて(これはマズッたか?)と焦りました。
しかし、経済学部の歴史は、一つ一つの細かい事象を対象にするのではなく、大まかな流れを俯瞰で見て、しかも経済という違った物差しを使って、角度を変えて見ることが多かったので、とても面白く、興味の対象になっていったのです。

つまり、苦手なものでも、
1 違った角度から見てみること。
2 詳しい話しを聞いてみて、こういう事実があったんだと実感すること。
これが、興味を感じさせるきっかけになりうると思うのです。

さらに詳細を次回に続けます。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感情と理性

いい映画や本を読むと、その世界にぐんぐん引き込まれて、その中の主人公の気持ちなってしまう、感情移入という言葉があります。感情移入すると状況がよく理解できますし、こうしなきゃああしなきゃという先のイメージもわいてきます。逆に感情移入できないものはだんだん見ているのがつらくなりますし、人が面白いというものでもあまり面白いとは思えません。

勉強もよく似たところがあると思います。勉強では映画や本のような感情移入とは少し違うと思うのですが、何かその科目の世界に没入して、集中していながらもどこかに、よしよし上手く進んでいるとか、この先はどうなるんだ?という興味がわいたりとか、感情とは少し違う理性の没入、言い換えれば「理性移入」のような状態があると思うのです。

例えば得意科目の問題なら、多少難しくても、その問題を楽しんでいるというか、理性が喜んでいるというか、自然と集中して問題に食らいついて、そして解けたら(よ~し)という気分で終わって先に進めます。
しかし苦手科目の場合では、最初から嫌だなあという気分が先行していますから、なかなかそういう集中した状態に入っていけません。1問やったらああやれやれで、先に進むのも億劫になります。

得意科目にはこのいい流れができていて、理解も記憶もレベルがものすごく上がり、それがまた高得点につながるという、好循環が生まれていると思うのです。

最近流行りの表現で言えば「zone」に入っている、という感じですが、あの感覚にはどうすればなれるのでしょうか。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

小学校で何番?

昨日、中受の話をしたついでに、
今日は、中受に向けての話をしてみようと思います。

学校のテストはだいたい100点だし、うちの子はいけてるはず。。。
と思っている公立小学校のお母さんも、思いの外多いものです。

文理や附属に通っていれば、個人懇談で、番数を教えてくれたり、
クラスの成績表グラフみたいなのをくれたりするので、
なんとなく、学校でどのくらいの位置にいるのかが把握できるのですが、
公立では、そうはいきません。

だから、簡単に城ノ内受験してみよっかな~となるわけですが、
いくら定員が増えて、下層が下がってるからといって、
そう簡単にはいかないものです。

そこで、ざっくりですが、数字で見てみようと思います。
例えば、徳島市内の小学校は、今、30校くらいだと思いますので、
定員の140を30で割ると、4.6ですよね。
では、学校で4番ぐらいにいたら受かるでしょうか?

そうはいきません。
徳島市外の小学校から受験する子も結構いますし、
文理小や附属小から、中学は城ノ内に流れてくる子の話も、
近頃は結構聞きますよね。

そうすると、最低でも学校で3番以内にはいないとやばいということになります。
1学年3クラスあるなら、クラスでは必ず1番でなければ受からないという計算になります。

小学校で、学年で1番か2番、悪くても3番ぐらいに位置しているなら、
チャンスはあるでしょう。

ものすごく乱暴な計算ですが、
数字で見てみると、そんな感じになりますよね。

クラスで、必ず自分より上の成績の子がいる状態で受けても
あまりチャンスはないかもしれない。。。

正直なところ、授業をしていると、だいたいわかってしまうのです。
難しいなぁ…とか、受かるかも?とか、絶対受かるわ!とか。

もちろん、まだまだ成長期の子たちなので、
一概に絶対無理です!なんてことは言えませんが、
ついつい、あまりお勧めはできないと言ってしまうのです。

なぜなら、万一、まぐれで受かってしまったとして、
あの学校の授業についていけると思えないから。。。

やっぱり、学校って、かっこいいから行くのではなくて、
自分に合っていて、自分が成長できそうだから、
とかいう理由で、行くべきだと思うんですよね。

なかなか難しい問題ですが、
また、新年度、色々と悩む時期が来ますね。。。


( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

中受失敗組

徳島では、この季節、もう中受は終了しているので、
小6生は結構のんびりしている時期でもあります。

地元公立へ進学する子たちからよく聞くのは、
中受で失敗した子たちが、地元公立の上位を占めるのではないかという話。

でも、考えてみてください。
失敗したということは、まだ、そこまでの力はついていなかった子たちです。
もちろん、ここから先はまだまだ分かりませんよ。
でも、現時点では、失敗する程度の力しかつけられなかった子たちです。

自分が受験しなかったからと言って、
そういう子たちの方が、現時点での力がついていると思う必要は全くないと思います。

むしろ、力はついているけれど、中受はしないという選択をした子の方が、
地元公立では上位を占めるはずです。

逆に、中受で失敗して、地元公立に進学する子たちの中には、
変な「出来る意識」を持つ子もいます。
これは、本当に気をつけたいところ。

もちろん、合格した子の中には、
本当に力をつけて合格した子もいれば、
たまたま受かってしまった子もいます。

たまたま受かってしまった子と、
たまたま落とされてしまった子は、大差はないと思います。
だからこそ、ここからが力の見せ所でもあります。

おかしな自信は持たないことです。
おかしな喪失感も必要ありません。
必要なのは、今の自分の力を正確に把握して、現実を見つめることです。
そして、今、必要なことに粛々と取り組むこと。

実は、地元公立中で、「中受失敗したんです」と言う子の中には、
自分の力を把握できていない子がよくいます。

「たまたま失敗して」とか、「不運にも苦手なジャンルが多く出題されて」とか、
失敗の原因を説明してくれます。
ところが、実際に、授業を始めてみると、
「えっ?これで受験したの?」と思うこともよくあるわけです。

つまり、私から見れば、
合格できるだけの力をつけて受験してないよね?
という状態であることがよくあるのです。

だから、敢えてこの時期に、この記事、書いてみました。

これからが本番ですから。
まだまだ努力次第で、力は逆転します。
まだこれから中学なんです。大学受験まで6年もあるんですよ。
奢ることなく、謙虚に取り組みさえすれば、
もっと伸びる子はたくさんいると思うのです。


( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

自分ですること・繰り返すこと

例えば、全然知らない、しかも結構複雑なところへ
一人で行かなければならないと想像してみてください。

地図も、携帯も持っては行けません。
身一つで行くのが条件です。

どうやって下準備をしますか?

①地図をもらって、見ただけでいきなり行く。
②一度、車で連れていってもらったことがあるから大丈夫だろうと考える。
③一度、自転車で自分で行ってみる。
④道を間違えそうなポイントをチェックして、何度か自分で行ってみる。

確実に迷わずに行ける確率が高いのは④ですよね?

絶対に行かなければいけないとしたら、
①のように、いきなり行く人は、あまりいないのではないでしょうか?

でも、勉強なら、これをやっていますよね。
解説を読んで、終わり。

②だって、怪しいものです。
車で連れて行ってもらっただけで、複雑な道を覚えているでしょうか?

でも、勉強ではやっています。
先生に解説してもらっただけで終わり。

③になると、行ける確率は一気に上がると思います。
ただ、一度で迷わず確実に行けるかどうかは、少々疑問。

④みたいに、何回か自分で行っておけば、
ほぼ確実にたどり着けますよね。

だから、勉強なら、何度も自分で解いておくことが大事なんですが、
これができない子は本当に多いんです。

覚えておいてほしいのです。
解説は、ただの持ち込めない地図でしかなく、
家族も先生も、代わりに何かができるわけではないということを。

やるのは自分自身です。
一人でできるようにならなければ、
テストでは、何もできないに等しいのです。

( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

真面目に中学受験の勉強をした子は、
問題を解きながら、式を残す子の方が多いと思います。

もちろん、公立でも、そういう教育を受けて、
それを実践できている子もいます。

私自身、中受はしていませんが、
それでも小学校で、ノートの書き方を教えられ、
きちんと式を残していくことは低学年のうちに身につけた・・・、
というか、身につけさせられたと思います。

そして、深い意味は分からずに、そうしているうちに学年が上がって、
複雑な問題になったころ、考えるためや計算のために残すだけではなくて、
あとで見た時の手がかりとして残すってことか…と気づくわけです。
そういうのを実感するタイミングが、必ずやってきますものね。

ところが、それを教えられなかったのか、
しなかっただけなのかは不明ですが、
式を残さない子がたくさんいます。

いくら口うるさく言っても、頑として残さない子もいます。

いやまぁ、そんなに書きたくないなら、それでもいいけど、
不便じゃないかい?と思うわけです。
できるようになりたいのなら、残した方がいいと思うよ~って。

理科や数学のわからない問題を一緒に解いたら、
わかった時点で、もう一度自分のノートに式を書きながら確認していく子もいれば、
自分のノートには答えだけ書いて終わりの子もいるのです。
そして、答えを書いただけで終わる子の方が多い。。。

それ、もう一回解く気はないってことよねぇ?
そのあたりの意識の差、ものすごく大きく点数に出てますから。。。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

好奇心

○×や、アとイの二択問題って、意外とよくあります。
そういう問題を解くと、
例えば、アを選んでピンが付けば、当然、正解はイなのですが、
直しをしていると、色々なことが起きます。

「なんで、アとちゃうん?」と聞いてくる子もいれば、
黙って、イに直す子もいます。

それで、「これ、わかってる?」と、聞くわけですが、
「いけます」と、言う子の方が多い。

私の中の善人先生は、
「ホンマにわかってる?
 ほな、説明してみて、なんでアではないん?」
と聞きたがりますが、

悪人先生が、ささやきます。
いけるというなら、ほうっておけばいいじゃん。
やること溜まってるのよ~
このまま進んだ方が量は捌けるし、
根掘り葉掘り聞いても、嫌な顔されるだけよ~
説明するのもめんどっちぃし~

そんなバトルが、心の中で繰り広げられてww
結局、善人先生が勝ったら、
「なんで、アが間違いで、イが正解なのか、説明してみて」
と、言ってしまうわけです。

そうしたら、悪人先生が主張したように、
すご~い嫌そうな顔をされたり、沈黙されたりして、
また、あれこれ、一から説明したり、調べさせたりして、
どんどん時が流れて・・・、トホホな気持ちになってみたりする。

でも、悪人先生流で、やってもできるようにはならないしね。。。
実は、これ、この仕事の中の一番のストレスww

こんなこと、全く起こらない子もいますが、
これの連続の子もいるわけです。

それで、よく考えるんです。
どうして、あそこで「いけます」って言うんだろう?って。

アでないなら、イに決まってるからいける、とか、
これは、イって覚えることやけん、覚えたらいいんよ、とか、
そんな感じで、「いけます」って言う子が多いんです。

でも、それって、イケテナイですよね。
だって、アが間違いである理由がきちんとあって、
イが正解である理由がきちんとあるのだから、
それを理解していなければ、また同じような問題が出てもできないし。。。

じゃぁ、それを、「なんで?」って質問してくる子と、
「いけます」で終わらせる子の違いって何?

好奇心だと思うんです。

「え?なんで、アではないん?」っていう疑問を抱くこと、
「どうして、イが正解なん?」って興味を持つこと、
その源は好奇心ですよ、きっと。

そうすると、成績の差は、好奇心の差ってことか?!
とか、思ってしまうわけです。
好奇心を持って、勉強したいですね~

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

自分を持つこと

勉強のやり方について、生徒たちと話すことはよくあります。
どのテキストを、どんな風にするのがよいか…とか、
どのようなスパンで繰り返すのがよいか…とか、
計画の立て方は…とか、

その時に、一番感じることは、
自分をきちんと持っているかどうかということ。

例えば、復習が必要な教科について、
私がAというテキストを解き直すことを勧めたとします。
今、自分はBというテキストに、既に取り掛かっているとします。

「Aのほうがいいですか?今、Bを始めちゃってるんですが…」と言う子と、
「わかりました。Aをやります。」と言う子がいます。

私としては、先の子の方に軍配が上がると思うんです。
場合によっては、
「BよりAがいいから、今から変更したら?」と勧めることもあるでしょうし、
「始めてるなら、とりあえず、Bやっちゃおうか」と言うこともあります。
あるいは、Bが終わる時期を確認して、
「BのあとにAを入れちゃうか」となることもあります。

これ、モチベーションの問題だと思うんです。
自分がやりかけていることを、ただ辞めて、
言われたことをするよりも、
相談して、一緒にやることを決めた方が、断然いいでしょう?
気分的に。

ベストな方法を選択できた気分になる。
実際、選択してますしね。

直しのやり方などでもそうで、
学校の先生が勧めるやり方と、
私が勧めるやり方は、違うことも多いのです。

例えば、ものすごく丁寧な直しノートを作ることを推奨する先生もいますが、
私は、そんなことは時間と手間の無駄だと思っていますから、
そんなノートを見せられたら、「なんでそんなこと、しよるん?」と言います。
でも、学校では、そのノートを絶賛されるかもしれません。

その狭間に立つと、
自分がどうしたいのかがはっきりと見えていない子は、
殆ど半べそです。

自分がやりたいことが見えている子なら、
そこで、どちらかを取ったり、あるいは、中庸策を考えたりするのです。
そして、それを論理的に説明してのけます。

そういう子は、見ていて、もう心配ないなぁと思います。
でも、半べそになっちゃう子は、心配です。
自分を持つこと、大事ですね。

( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

分岐点探し

問題を解いて、間違えた時、
間違えた答えに至った分岐点を、必ず探しているでしょうか?

実は、できる子は、必ず、これをします。

例えば、
正解に進む道が、まっすぐ縦に通っているとすると、
その道には、いくつかの分かれ道が必ずあります。

うっかり、その分岐点を違う方へ行くと正解には辿り着けない。。。

ただ、問題の解説をするだけなら、
その正解に続くまっすぐな道を、
「こちらです」と案内しているだけだと思うんです。

しかし、実際に歩いてみると、違うところへ行ってしまう。。。
そして、間違えた答えにたどり着く。

だから、聞くのです。
「どうやって解いた?」って。

そうすることで、どのルートをたどって、
その間違えた答えにたどり着いたのかがわかります。
どこの分岐点で迷子になったのかが判明するのです。

それが判明すれば、その分岐点で間違えないように、
自分で、何か印をつけられるでしょう?
そうしておけば、次は間違えずに行ける確率が上がります。

そうやって、間違えずにゴールにたどり着く方法を
身につけていくのです。

そして、何回も何回も、通っている道は
間違えることが少ないものです。

勉強って、そういうものだと思います。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

コミュニケーション力

以前に比べると、
きちんとお話ができない子に出会う確率が増えてきた気がします。

偶然、私の身近がそうなっているだけかもしれませんが、
そういう子たちと話をしていると、
日本語でも話せないのに、
英語ができたところで話せないよな~と思います。

もちろん、文法にばかりとらわれた英語の勉強は、
どうかと思う部分もありますが、
だからと言って、英語が話せない子が多いのは、
そればかりが原因ではないんじゃないの?と
そういう子たちを見ていると思うのです。

何が原因で、中学生にもなって、きちんと話せない子が多いのか。。。
きちんと話さなくても、なんとかなってきたということでしょうか。

少々成績が悪くても、
きちんと受け答えができて、大人に近い対応ができていれば、
社会に出れば、なんとかやっていけるだろうと思えますが、
それができない子は、本当に心配です。

挨拶をすることから始まって、
一人の人として、受け答えをするということ。
小さいころから、色々な場面で教えられ、経験して、
皆、それなりにできるようになってくるものだと思うのです。

でも、中学生になっても、まだ、それができない子も多い。
そういうの、小学生とか幼稚園のころに教わらなかった?
と思うようなことが、時々あるのです。

社会に出るまでに、
きちんと大人らしい対応ができるようになるのだろうか?とか、
余計なお世話でしょうけど、思っちゃうんです。ww

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感覚の差・家庭学習

家庭学習は特に感覚の差を感じます。

「家で勉強してる?」なんて聞くと
「してる」と言う子の方が多いものです。

でも、問題はその内容。
家でする勉強は、学校と塾の宿題だけという子の方が多い。

学校の宿題を、
とりあえず、やったみたいに見えるようにざっくり埋める。
これも、あくまでも、こんな気持ちではやっていないと思うんです。
でも、450点ラインの子から見れば、
250点ラインの子のやり方はそう見えます。

塾の宿題を、
とりあえず、やれと言われたところを8割程度やる。
やっていないのが残っていても気にならないのが250点チーム。
仮にやり残しがあっても、
それは必ずどこかで埋め合わせをするのが450点チーム。

これくらいの差がある上に、
それ以外のことはしないのが250点チーム。

覚えなきゃいけないのに、まだ覚えられていないものを覚えてみたり、
塾には行っていない教科の勉強をしたり、
ヤバいと感じている単元の強化をしたり、
そういうのを日々積み重ねる「家の勉強」というジャンルがあるのが450点チーム。

ついでに言えば、
「宿題やったの?」で終わるのが250点チームの家庭。
「宿題しかやってないって、どういうこと!」となるのが450点チームの家庭。
というか、中学生にもなると、
そんな次元のことは言わなくてもわかってることと化しているはず。

これは、日々ものすごい積み重ねになるので、
本当に大きな差だと感じています。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感覚の差・目的

問題を解いているときの目的。。。

450点チームは、
理解を深めること、できることを増やすこと、
知っていることを増やすこと、などなど。。。

250点チームは、
言われたことを、とりあえず、やっつけること。

この意識の差は、特に大きいと感じています。
同じように問題を解いていても、
宿題と言われたから、ただ、埋めているだけの子と、
理解することを目的に解いている子。

そして、その中間に位置するのが、
見せるためにやっている子。

「やりましたよ~」と見せるため、
「きれいにできましたね~」とほめてもらうため、
「頑張りましたね~」と認めてもらうため。。。

これは400点チームに多い感覚のように思います。
目的が摩り替わっていませんか?

その差が450点チームに入れない原因かもしれません。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感覚の差・あいまい表現

言っている方は、決してあいまい表現だとは思っていなくても、
受け取る側が、あいまい表現に受け取る言葉はたくさんあります。

例えば、
「残りの問題も解いておきなさいよ」
450点チーム:残りを全部解く。
250点チーム:残りの問題は、解いても解かなくてもいいから解かない。

「これ、できればやっておいて」
450点チーム:これもやる。
250点チーム:これはやらなくていい。

「これ、覚えましょう」
450点チーム:覚えなあかんやつやな。
250点チーム:絶対とは言われてないから、覚えんでもいいな。

学校や塾でしょっちゅうある場面だと思います。
だから、同じことを言われても、同じ授業を受けても、
できるようになる子と、できるようにならない子がいるわけです。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感覚の差・チェックテスト

漢字や単語のチェックテスト、
塾や学校でもあると思いますが、
「テストするよ」と言われて、覚えるのが宿題になったら…

450点チームは、当然満点を取れるように仕上げます。
250点チームは、全部覚えなきゃという意識はない。。。

450点チームは、家庭学習で、何度も確認テストを自分でやってみて、
覚えられていないものを覚えようとします。
そして、全部できる状態にして、テストを迎えます。

250点チームは、とりあえず、一回通りぐらい書いてみる。。。
それも見ながら書いてみるだけ。

「家で覚えたの?」
「はい、書いて覚えました。」
となるわけです。

いやいや、覚えたって言わないから、それ・・・
見て書いただけでしょ?って感じですが、
このくらいの基準の差があります。
見て、書いただけで覚えられる子は、そうはいないと思いますよ。

450点チームの子たちは、見て書いたら覚えられる子たちだ
とか思っているなら大間違いです。

これが、日々積み重なると、ものすごい差ですよね。


( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

感覚の差・暗記

これまでに、いろ~んなレベルの子たちに出会ってきました。

450点切ると、悲愴な面持ちでやってくる子もいれば、
350点で、悠々としている子もいますし、
250点でも、別に~って顔してる子もいます。

それぞれ、目標としているところが違うので、
それは別に構わないのですが、
問題は、目標と現状が合致していない子です。

250点で、別に~って顔してる子に、
市内の普通科行きたいと言われても、それは無理です。。。

まぁ、それはさておき、
皆、自分がやっていることが当たり前だと思って、
それを基準に話をしてきます。

250点ラインの子が、「僕、いっちょも覚えれん」とよく言いますが、
それは頭が悪いからではなくて、やっていないからなんですよね。
でも、頭が悪いから覚えられないと思っている子は多い。。。

450点ラインの子は、頭が良いから覚えられるのではなくて、
何回も何回もやっているから覚えられているだけのことです。

450点ラインの子は、
テスト前に社会のテキストは4~5回するのが当たり前だと思っています。

250点ラインの子は、
1回通り埋めるので精いっぱい。
仕舞いには、提出するために答えを写します。

それでは、点数に差が出て当然です。
でも、どちらの子も、テスト勉強はやったと思っています。

多分、450点ラインの子なら、答えを写して1回通りしただけの勉強では、
怖くてテストを受けられないでしょう。
それはその子にとっては異常事態だからです。

でも、250点ラインの子は、いつもそれでテストを受けています。
それが、その子にとっての普通だからです。

だから、自分の感覚をどこに合わせるかです。
目標とする点数の子が、当たり前だと思っていることを、
当たり前の基準にしないといけませんね。

数回に分けて、この基準の違いに着目してみようと思います。
450点チームと250点チームで見てみましょうか。
350点チームは、そのちょうど中間といったところですので。

自分の常識を覆すところから始まるかもしれませんね。

( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

グラフの目盛り

中学になると一年生で比例反比例、二年生で一次関数、三年生て二次関数が出てきます。関数は、与えられた問題の条件を、数式とグラフという図、あるいは表に変換する作業で、式・グラフ・表を自由に変換できるようになればかなりハイレベルの問題でも得点できるようになります。いったん得意になれば、関数の問題はテストの得点源になってきます。

最近の子どもたちを見ていると、関数が苦手という人がかなり多いです。特に数式として処理するのは上手なのですが、グラフから傾きを読み取ったり、大体の関係性をつかむのを苦手とする人が多いです。

最初のうちは方眼の目盛りの付いたグラフ(用紙)に線を書き込んでいきますが、グラフの線は点の集まりであり、その線の上は全てその関数を満たしているという意味がなかなかつかめません。
また、一次関数のグラフの傾き(a)は、yの増加量/xの増加量になりますが、この増加量はグラフの目盛りを見て数えるという単純な作業であっても、なにかやってはいけないことのように思っているか?と思うほど、逡巡してやろうとしない人が多いです。

私などは目盛りがついているとすぐに、数えたらできるじゃ〜んと思って喜んで数えますが、以外にそうはならないのです。これはひょっとすると、目盛りを読むことに慣れていないせいなのか?と疑ってしまうのです。

一次関数でグラフと式の関係をちゃんと理解しないと、二次関数でつまずきますし、高校の関数は撃沈必至です。ですから一次関数の理解のためには、ひょっとすると、子供の頃の目盛りを読む経験が大事なのかもしれません。

体重計も電子レンジもデジタル表示になってしまいましたが、今でも探せば目盛りはあります。定規やメジャーの他にも、例えば料理の計量カップとか空気圧を測るタイヤメーターとか手紙の重さを測る秤とか‥。
何かを作って何かを測る。そんな経験を大切にしたいと思います。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

アナログ時計

いったんデジタル化が進んだあとで、やはりアナログの方がいろいろわかりやすいからと、アナログが残った物の代表は時計でしょう。そもそも時計は一周を60に分けているので、一周360度の角度と相性がよく、1/3や3/4時間といった「時間」や、25分、36分といった「分」を角度で考えることができます。また、慣れてくると、いちいち目盛りを読まなくても、パッと見の針の姿で時刻を感じ取れるようになりますから、そのメリットで生き残ったと言えるでしょう。

算数、数学的にはアナログ時計に慣れていると、1:10の35分前とか、35分は角度にして30°×7だから7/12時間だとか、分数を使って簡単に時と分を変換できるのでとても便利です。それに目盛りを読むという作業もたまにはありますし、学校の時計はやはりアナログでなければ!と思います。

もし家の時計が全部デジタルだというなら、ぜひともアナログ時計を一つは復活させてください。体温計を水銀のものにするより、体重計を(かったんかったん)と動く針の物に買い替えるより、まず時計が必須だろうと思います。

しかし、メーターも無くなりましたね。あれも大小や増減を視覚で確認できる素晴らしいものなのですが、残っているのはせいぜい車のスピードメーターくらいでしょうか。。
目盛りがどんどん無くなっていきます。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

目盛りを読む

デジタル化が当たり前になって久しいです。いつの間にか身近なキッチンスケールや体温計や、1000円しないようなものでもほとんどデジタル表示になりました。理科や数学の問題でバネ秤(はかり)や天秤がよく登場しますが、あれも学校以外で使うことはなくなったので、そういう問題に遭遇すると思わず「バネ秤知ってる?」と確認してしまいます。

デジタルの方がいろいろメリットが多いのでそうなっているのですが、一方で目盛りを読むという作業が少なくなっています。そしてそのせいで、1/10、1/100といった桁の概念や変域の概念が苦手な子供が増えているような気がします。

目盛りがあるもので、家庭にあり子供も持っていて、使う可能性が高いのは物差し(定規)でしょう。しかし物差しは何かを作る目的がないと使いません。最近は工作用紙や厚紙などで工作をすることも減りましたし、縫い物をすることも減ってしまいました。子供どころか親がしなくなったのですから、どうしようもありません。

これからもデジタル化はどんどん進んでいき、ややもするとアナログの機械は贅沢品になりそうな気もしますが、この先どんな生活になり、理科や数学の問題はどう変わっていくのでしょうか。
もし、どこかで懐かしいアナログのメカを見つけたら、その読み方を一緒に考えてみるのもいいと思います。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

詰め込み教育ではなく

覚えるのが上手なことを、「飲み込みが早い」と表現することがあります。飲み込むというのは食物を腹に収めることですが、記憶することをそういう風に表現したのは、なかなかうまいと思います。
無理やり口の中に食べ物を押し込んで飲み込むのは、飲み込みが早いということではなくて、スッスッと腹に収めていく感じでしょう。そして食べたものが消化されて体に染み込んで体そのものになっていくというイメージです。

昔は「詰め込み教育」という言葉がかなり使われましたが、ゆとり教育以後はあまり聞かなくなりました。詰め込み型の記憶では考える力にならない、という考え方が広まったからかもしれません。
最近では、入学試験でも、全科目で思考力が問われる文章読解型の問題が多くなる傾向です。詰め込んだままで消化できていない知識ではなく、体に染み込んでアウトプットできる真の力が問われているということでしょう。

漢字や英単語を覚えるのも同じで、詰め込んで覚えるよりも、体に染み込ませるのがより良いと思います。入試が直前になっているのにまだ覚えられていないことがあれば、最後に詰め込むのはありだと思いますが、ある程度時間に余裕があるうちは、詰め込みではなく「染み込み」を心がけてはどうでしょうか。染み込んだ知識は必ずアウトプットでき、真の力となり、人格の形成にまでつながることでしょう。

  ( K )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

詰めは確かに

時々、書いているとは思いますが、
同じようなやり方で勉強をしていても、
成績の差が出るのは、能力の差というよりは、
詰めの確かさの差だと思います。

家庭学習で問題を解くときの差もあります。
同じように宿題に出しても、
深く考えて解いてくる子と、
ちょっと考えてわからなければ白紙で出してくる子がいます。

深く考えて「わからない」と出してくる子は、
どこまで分かるか、何がわかるか、何をやってみたかなどを
きちんと説明することができます。

そうすると、こちらにも、
何が原因でわからないのかが明確に見えます。
つまり、その子に一番合った的確なアドバイスや解説ができます。

丸付け&直しまで宿題にする子もいますが、
それにも完成度の差はあります。

さすがに、赤で答えを写しただけで出す子は、
この時期には、もういませんが、
それでも、自分が直してみた新しい答えを、
きちんと全問正解であるところまで詰められていない子はいます。

一方で、直しをしてみた結果、
わかった問題と、あやふやな問題と、わからない問題に、
きちんと分けて提出できる子もいます。

当然、授業の濃度が変わってきます。

きちんと全部する。
最後まで一問残らずやる。
当たり前のようで、きちんと完璧にできる子はあまりいないものです。

逆に言えば、それがきちんと完璧にできる子は、結果がついてきます。

ちょっとしたことのようですが、けっこう大きな差になっています。


( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

濃密な勉強

勉強は時間ではありません。
内容です。
勉強に使った時間をいかに濃密な時間にできたかだと思うんです。

けっこう遊んでそうなのに、成績が良い子は、
たいてい濃密な勉強をしています。

逆に、勉強ばかりしているみたいなのに、
イマイチ成績が良くない子は、
濃度が薄~い勉強をしていることが多いと思います。

同じプリントを宿題にしても、
ちょっと難しそうな問題があると、
そこから下は白紙で出す子もいます。
「わかりませんでした」と。

ちょっと量を多めにすると、
途中から白紙で出す子もいます。
「時間がありませんでした」と。

ちょっとややこしそうな言葉が混じった理科や数学の問題は、
内容をちょっと見ただけで白紙で提出します。
「わかりません」と。

授業中に、「ちょっと、もう一回解いてみてくれる?」と
そのまま返却すると、どれもたいていは解けます。

何も教えていないのに解ける問題なら、解いてきませんかね?
と思いますが、それができない子は山ほどいます。

さらに、
「ほかの問題も、解いときよ~」程度の指示をする塾もあります。

そうすると、
「宿題とは言われとらんけん、せんでもいい」と言います。

これ、濃密な勉強をする子なら、
宿題は本当にわからなかったところだけに絞って持ってきますし、
当然「ほかの問題」も解きます。

ものすごい差が出ると思いませんか?
家庭学習で身につくことも、授業中にできることも、
実際、ずいぶんと差があります。

でも、どっちの子も
「宿題した?」と聞かれると、「した」と答えるでしょうし、
決してそれは嘘ではない。

こうやって差がついていくのです。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

実際にやること

算数、数学や、理科は特に、
実際にやってみることはとても大事だと思っています。

実際にやってみるというと、
何か大変なことのように思う子もいるかもしれませんが、
そうではありません。

例えば、算数の立方体の断面の問題。
断面の形がわからない子は多いと思いますが、
パターンを覚えるよりも、やってみる方が断然よくわかります。

百均で袋詰めの消しゴムを買ってくるのです。
あるいは、化粧用のパフや、工作用の発泡スチロールでも構いません。
さいころの形にして、カッターでいっぱい切ってみればいのです。

長方形や三角形、円を転がす問題も同じ。
実際に紙を切って、動かしてみればいいのです。

立体だって、展開図を書いて作ってみればいい。

理科の鏡の問題だって、
実際に映してみればいいのです。
百均に三面鏡のコンパクト売ってますよね。
あれで十分です。

90度、120度など角度を変えながら、
どう映るのかを見ておけば、いいのです。

一度、実際にやっておけば、忘れないし、
手を動かして、工作するのは楽しいでしょ?

しかし、ひとつ問題があります。
こうすると、その経験をもとにイメージして、次からは解ける子と、
全くそこにはつながらない子がいるのです。

現象を見て、それを答えに写しただけで終わる子。
この差は何から生まれるのか…?
生まれつき?気持ち?わかりませんが、
そういうタイプの子には、理科の実験もあまり意味がないんですよね。

まぁでも、こういう実際にやってみる経験をすることで、
できるようになる子の方が多いようには思います。
やってみる価値はあるでしょう。

( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

気持ちで負ける

苦手な教科の勉強になると、
途端に不機嫌になる子が時々います。

精神的に幼いんですよね。。。
こんなので高校生になって大丈夫かなぁ?と思ってしまいます。

が、
概して、そういう子は、イマイチ成績の伸びも悪い。

昨日の話じゃありませんが、
やらされてるだけですからね。

例えば、同じ問題を解いても、捉え方が違います。
やろうとしている子は、「ちょっとわかる」と言います。
やらされてる子は、「あんまりわからん」と言います。

「ちょっとわかる」と思って読む長文と、
「あんまりわからん」と思って読む長文。
1回目は同じ理解度だったとしても、
2回目を読んだとき、その理解度は違ってくると思うんです。

「わからん」と思いながらやる子は、
もう既に気持ちで負けていますからね。

完全に扉を閉めてしまっています。
シャッターまで下ろしてる感じww

やっぱり、伸びた子たちは、
「ちょっとわかる気がするけん、もう一回読んでみる」
とか言う子たちなんですよね。

前に、こんな子がいました。
「あ~、も~、難しすぎて、扉が閉まりそう。。。」って言うんです。
だから、
「ちょっと隙間開けといて!ちっこい先生を縦に並べて大量に投入するけん!」
って言ってみたら、いつも隙間だけは開けて頑張ってました。

実は、その子も、最初は、理科や英語をすると不機嫌極まりない子だったんです。
時間もなかったので、一か八か大目玉を落としてみました。
「アンタ、何様のつもりよー!!
 理科や英語が嫌いな原因は私にはないでしょがー!」
始まりはそんな感じだったと思います。私、怖いらしいですww

でも、社会性はある子だったので、それからは、
「もうあかん、そろそろ無理。。。」とか言いながらも、
我慢して頑張ってたのは伝わってきました。

それで、先のような場面になるわけですが、
こういう気持ちの切り替えを、 きちんとできる子も、
実はあまり多くはないように思います。

叱られたり、注意されたりすると、
「こんなこと言われるんだったら、もう辞める」って言う子も
いると思うんですよね。
そういうタイプの子には、「こんなこと」は言わないですが、
結局、あんまり伸びないです。限界がありますね。

やればできる子が持ってるのは、
基本的な思考力と社会性かな~とも思います。

( N )


何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

気持ちよく勉強すること

「やっぱり、気持ちよく勉強せな、できるようにはならんな」
同業の友人の言葉ですが、これには共感します。

テスト直前にテスト対策を山ほどしたのに、
同じ問題が出ても、全くできていない子がいたというのです。
同じように授業を受けて、同じ問題を解いて、理解したはずなのに、
テストで出来ている子と出来ていない子がいると。。。

よくある話だとは思いますが、
やらされているか、やっているかの違いだと思うんですよね。

強制的に勉強させられている子と、
自分で勉強するということを選択して勉強している子。
同じ勉強をしても、自分で選択してやっているかどうかの違い。
これはとても大きな違いです。

やっぱり、できるようになる子は、
勉強するということを選択して、自ら勉強している子なのです。

だって、勉強しているときの気分が、全く違いますよね。
やらされるから仕方なくやっているときと、
自分で選んでやっているときって。

きっと、その気持ちの差ですね。

( N )

何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

お正月はいかが過ごされましたか?
家族とゆっくりできたでしょうか?

今年も、ブログを続けて参りたいと思います。
日々のたわいないことの中に、
何かのヒントが紛れていればいいなと思いながら。。。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、いよいよ受験本番。
受験生も、未来の受験生も、
気を引き締めて、頑張っていきしょう!!

気持ちの差、意識の差は、目には見えないけれど一番大きいです。
それぞれに意識改革していきたいですね。

新年の目標、立てましたか?

 ( N )


********************************
謹賀新年

今年最初のブログです。お正月は有意義に過ごせたでしょうか。

さて今年は卯年(うさぎ年)ですね。うさぎといえば、「うさぎと亀」のお話を思い出します。私は性格がうさぎタイプなので、コツコツやるのが苦手でした。やるときは詰めてできるのですが、反動がきてしまうタイプで、コツコツやれる人がうらやましかったです。
うさぎタイプの人へのアドバイスとしては、できない時ややる気がわかないときには、一時間でも30分でもいいので、その時間をがんばりましょう。その時間は短くても、無駄ではない、絶対にプラスになるはずだ、と信じて粘ってやることです。そうすると、今日も少しは前進したと思えますし、だんだんそれが苦痛ではなくなってきます。

なんでもまずはやってみましょう。我が母校、城北高校の校是は「為せば成る」です。

為せば成る。為さねば成らぬ。何事も。

本年もよろしくお願いいたします。

 ( K )




何かお役に立てたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ 

プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


・自律学習ゼミについて
・塾概要
・講師紹介
・施設紹介


お問い合わせ nagao@ceramica-shigemi.jp

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
ブログランキング
何かお役に立てたら、
クリックお願いします!

にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村


受験 ブログランキングへ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブログ村