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自信

時々、正解している問題について、
「これ、どうしてこうなったん?」などと質問することがあります。

そうすると、あっさり説明し始める子と、
答えを書きかえる子がいます。

あっさり説明し始める子は、
間違っている問題について、同じことを聞いても、
同じように解説し始めます。

これ、ものすごく大事なことです。
これができる子は伸びます。

解説を聞いているときでも、
腑に落ちないところには、口をはさんできますし、
堂々と反論もしてきます。

これは、大歓迎。
誤解しているところを、きっちり訂正していけますからね。

逆に、答えをわけもなく書きかえる子は、
必ず、伸び悩みます。
自分に自信がないのか、
先生の顔色を伺っているのか・・・。

自分が理解している正解ではなく、
先生が求める正解を推測しようとします。
そうやって、習ってきたのかな~と思います。

もっと、のびのびと勉強してくれば、
良かったんじゃぁないの?って思ってしまいます。

どこかで、変な圧力がかかって、
「忖度」することを覚えたのでしょうか。

というか、私の気持ちを推し量ってくれるのであれば、
自分が理解していることをその通りに伝えてよー!!と言いたい。

わけも分からず、正答を選んでくれても、
むしろ、困ってしまうだけですから。。。

もっと、自分に自信を持って、一本筋を通しましょう。
適度な自信は、絶対に必要です。

ピンが付いたとき、あっさり選択肢を変えたりしていませんか?
自信を持って解いていれば、
「なんで、違うんよ!」って、まず思うはずです。
それが大事なのです。

( N )



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継続

やんちゃな男の子がいました。
小学校も、勉強に関してはほとんど野放し状態。。。

中1で出会ったのですが、
その時すでに、地元公立で下から数えた方が早い状態。
でも、「勉強、できるようになりたいと思っとる」と言うのです。

試しに、1回目の宿題に、今習っている単元の漢字を
20個ぐらい覚える宿題を出しました。
ついでに、英単語も10個ぐらい書けるようにしておくという宿題も。

次に会ったときには、
想像通りww、と言えば失礼ですが、できていません。

「やる気、ないんか?」と聞いてみました。
「やる気はあるよ、あるけど、覚えれん。」と言います。

このくらいの子は、やる気もない子と、
やる気はあるのに、どうやったらいいかがわからない子がいます。

そこで、学校の宿題になっている自主勉ノートを見ると、
それなりに、毎日しょうもないことをやって、きちんと提出はしています。
なるほど。。。

自主勉、毎日やってるなら…と、
自主勉ノートに、1週間分のチェックテストを作りました。

毎日、これでチェックテストをして、
できなかったものだけを練習して覚えて提出するようにと。

もちろん、一回目は、実際に、横について自分でやってもらって、
やり方を確認してから宿題にします。
こういう子は、口で説明しただけではできませんからね。

こうやって、しばらく続けると、
暗記の仕方がわかってきます。

そのうちに、英語の教科書の暗写なども自主勉でさせて、
学校の宿題にして、提出させました。

この子の良いところは、続けられるところです。
まぁ、中学生ですから、時にはさぼることもありましたが。。。

こういうことができる子は、
ひどい成績からでも、それなりに上がっていくことができます。

でも、この継続ができる子が、少ないんですよね。


( N )


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地頭と継続

例えば、話題の切れ間がない大谷翔平。
野球の才能はもちろん、
継続して努力するという才能も、持ち合わせていることは、
簡単に想像できますよね。

これを、勉強に置き換えてみれば、
地頭の良さと、継続する力になると思うのですが、
この両方を持っている子が一番強いのは間違いないです。

それなら、
どちらか一方だけ持っているとしたら、どっちが強い?
とか考えてしまいませんか。

地頭か、継続か。。。

私は、勉強に関しては、継続の方が強いと思っています。
実際、地頭は良いけれど継続が苦手な子と、
地頭は普通だけど継続できる子とを比べると、
継続できる子の方が成績は良くなります。

少々の地頭の差は、継続でカバーできます。
のぼり詰めていけば、どこかで、
「ここが、僕の能力の限界か…」と感じるような壁に
突き当たるかもしれませんが、
そういうタイプの子は、それはそれで受け止めて、
できることをどう生かしていくかの方へ考えが及ぶ気もします。

地頭のいい子は、一発逆転的なことは起こすかもしれませんが、
継続できなければ、結局そこまでです。
何かをきっかけに、継続できるようになることを祈るばかり。。。

それは遺伝子の問題だとか言われると、身も蓋もないですが、
「継続は力なり」なんですよ、やっぱり。


( N )


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人間力

継続が苦手で、学力は低いけれど、
人間力はしっかりとしていた女の子がいました。
ものすごく印象に残っている生徒の一人です。

その子のお母さんとも、
「勉強はできんけど、社会に出たら、うまいことやっていけるタイプよなぁ」なんて
話していた子なんです。

出会ったのは中3後半で、受験の滑り込みチーム。
本当にひどい成績だったんです。ww

けっこう、色々なことで叱りました。
でも、ワンクッション置けば、それを受け入れて
自分のものにしていけるちょっと不思議な子でした。
その点は、ものすごく素直な子でした。

とはいえ、さすがにその期間では、普通科など雲の上で、
結局、汽車に乗って遠い学校へ行きました。

それで、「心を入れ替えて、高校はリベンジ頑張る!」
なんて言っていましたが、当然、はじめのうちだけです。

途中で、あまりの勉強しなさ加減に、私も大人気なくキレましてww
「もう、やめさせてもらうわ!」って、途中で授業放棄して帰ってきたんですね。

お母さんもびっくり!だったとは思いますが、
まぁ、今は本人にその気がないから仕方がないという話になって、
辞めたんですね。

普通は、そこで終わりです。
その子の面白いところはここからです。

数日後、メールが来ました。
謝りのメールです。
色々、一生懸命してもらったのにごめんなさい…というメール。

お母さんに会ったので、
「謝りのメール送ってきてたわよ~」なんて話もしたのですが、
どうやら、言われて送ってきたのでもなさそうなんですよね。

そういう子なんです。
いくらメールでも、自らこういうことをする子ってあまりいません。

私も、ついつい「困ったときは連絡してきいよ」なんて、
返信してたのですが。。。

2年後、高3の秋、突然、メールが来たんです。
「助けてください」というメール。
看護学校に行きたいけれど、小論文と国語がヤバいというのです。

普通、そこでメールできないでしょう?
どうやら、お母さんにも、もう恥ずかしくて頼めないと言われたらしい。ww

でも、それをやっちゃうのがその子で、
それを何とかしてやらなきゃと思わせるのが、彼女の人間味でもあります。
なんというか、性格がかわいらしいんですよね。

こんな風に紆余曲折ありながらでも、
少しずつ、きちんとした大人になっていってくれれば、
それはそれで、いいと思うんです。
貴重な経験だと思います。

普通に勉強して、普通に普通科行って、
普通に看護学校に行った子たちとは、少し違う看護師になる気もします。

こういうのを見ていると、人生、正解なんてないなと思うんですよね。


( N )



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SNSと課題作文

近頃、どうなんだろう?と思うことの一つに、SNSがあります。
もちろん、私も少しは使っているのですが、
そうすると、妙に正義感たっぷりな
知らない人のコメントなどに触れることがあります。

正義感があるのは、よいことだと思うのですが、
なんといいますか、
自分には、微塵の欠点もないかのように、
取り上げられている事件などに対して、
どこか偉そうにコメントしているのを、見かけませんか?

そういうのを見ると、
なんか、すごい自信あるんやなぁ。。。とか、
ちょっぴり皮肉を込めて思ってしまいます。

わざわざSNSで書かなくてもいいんじゃないの?な~んて、
思うのですが、
もしかしたら、その文面からイメージするような人ではないのかもしれない
と思うこともあるのです。

実は、同じようなことが、子供たちの作文にも出るんです。

例えば、バスや電車で席を譲ることがテーマの作文。
もちろん、視点は色々あると思います。

席を譲りたいと思ったけれど、声をかける勇気がなかったとか、
席を譲ったら、逆に怒られたとか、
勇気を出して、声をかけたら、すごく喜んでくれて嬉しかったとか、
まぁ、このあたりが、よくある視点でしょうか。

ところが、中には、こんなのもあります。
友達が席を譲らなかった、あれはダメだとか、
友達が席を譲らなかったから、一緒にいて恥ずかしかったとか。。。

そのことを取り上げたいのなら、
その場に一緒にいた自分のことについて書きませんか?

そうすると、今度は、
友達に席を譲ったほうがいいと言ったのに、聞いてもらえなかった、
自分は、あんな風にはなりたくない。。。
んー、なんか、性格悪い子やと思われるよ~って感じですが、

こういうことに遭遇すると、
SNSにありがちな・・・と連想してしまいます。

念のために書いておきますが、
決して、本当に性格が悪い子ではないんですよ。
でも、作文になると、こんな風に書くのです。

うまく表現できないのか、考えが及ばないのか、
その辺のところはよくわかりませんが。。。
生きづらくなってくるんじゃないかなぁ?と少し心配になります。

( N )


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理解度に合わせる

算数で、公倍数や公約数を習います。

学校では、倍数や約数を書き出して、
最大公約数や最小公倍数を求める方法で勉強しますが、
中受をする子の多くは、連除法も習います。

私は中受はしていませんが、小学校の時、家庭学習で、
確か、兄から連除法を教えてもらって、
「こんな簡単なやり方があるのか~」と嬉しかった記憶があります。

しかし、これ、誰にでも安易に適当に教えるべきではないと思っています。

教えても良いのは、素因数分解の意味が理解できて、
なぜ、この方法で求められるのかが理解できる場合です。

その場合、例えば、3つの数の最小公倍数を求めるとき、
2つに共通の素因数があればさらに割り進める意味が分かります。

ところが、これが理解できていない場合、
「どっちが、割り進めるんだったっけ?」とかなってしまいます。

そうなっては、連除法の意味がない。
そして、そうなってしまっている子は、実際にたくさんいます。

あるいは、きちんと割り進める場合のことを覚えていられる子なら、
素因数分解を中学生になって習ったとき、
そういう意味だったのか~と、謎が解明できるのでよいのですが、
そうではない子にとっては、連除法を教えるメリットはなく、
むしろ、デメリットの方が大きいと思います。

連除法を例にとりましたが、これと同じように、
わけもわからず、安易に、一見、簡単そうな方法に飛びつくことは、
意外とよく起きていると思います。

教えてもいい子と、教えてはいけない子、
現時点での理解度に合わせて、調整しなければいけないと思います。

集合授業では、難しいでしょうけれど、
パパ塾・ママ塾でならこれが可能ですよね。

( N )


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文章題の攻略

文章題を解くときの四段階を前回確認しました。もう一度復習すると、

① 問題文をよく読み、書かれている様子をイメージする。
② その状況を式に表す。
③ 立てた式を計算する。
④ 出た答えが正しいかどうか確認する。

ということでした。

この①②ができなくて式を立てられない、あるいは間違った式にしてしまう、という人が多いですね。その解決には想像力が必要で、想像力を養うためには国語力読解力が必要だということです。
また、いきなり式にできないときは、一旦その様子を図にすることが重要です。線分図・樹形図・面積図など様々な図を小6で習うのですが、それが身についているかどうかです。

③は単なる計算なので、計算問題でやっていることと同じはずなのですが、どうしてもそこまでに考えていたことが頭に残って雑念になってしまい、ミスが多くなりがちです。スパッと切り替えて計算に集中しなければいけません。
また、計算していく中で式が間違っているのではないか、あるいは変な答えが出そうだ、というときも計算が止まったり雑念が起こります。④でやる確かめを途中でやっているわけですから、絶対におかしいと思えば計算をやめて確認する必要があるでしょうが、踏ん張って答えを一旦出してみるほうがいいときもあり、このへんは経験がものをいうところです。

簡単にいえば、想像、立式、計算、確認、なのですが、実際には上に述べたような細かい注意点も多々ありますから、その辺は練習で身につけていくのだと思います。しかし、せめて一度は、このようにわかりやすく整理して考えることも大切でしょう。

  ( K )

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文章題の4段階

算数数学では、文章題が一番苦手という人が多いです。今日は、文章題を解くときのコツについて書いてみましょう。

それは4つの段階に分かれています。

① 問題文をよく読み、書かれている様子をイメージする。
② その状況を式に表す。
③ 立てた式を計算する。
④ 出た答えが正しいかどうか確認する。

①は、想像力が大切という部分のことです。もし問題文の状況が複雑でわかりにくければ、略図や表を書くことになります。特に線分図や樹形図など算数数学に特有のわかりやすい図がありますから、それがサッと描けなければいけません。
②は、前回も書いた通りの、式に変換するという作業です。問題文の日本語を数式という別の言語に翻訳するという作業になります。これは簡単なものから何度も練習することで身につけていきます。
③は、単なる計算の部分です。今まで考えていたことは一旦忘れて、単なる計算問題を解く気持ちで、ミスなく正確に答えを出すことに集中します。
④は、出た答えを確認する段階です。答えが出るとホッとして、それを解答欄に書き込んでさあ次の問題!と進むと簡単な間違いにも気づけません。

ここでの確認とは、答えがだいたいこのあたりの数になるはずだ、という目算を立ててそれに近いかどうかを確認します。つまり+−の符号があっているかどうかや桁が大きく違っていないかといった簡単なことです。答えがだいたい10から上で50とかにはならないだろうという目算が立っているならば、計算の結果が、-2とか1/3とかになっているなら、これはおかしいと気づけるはずなのです。

この④が一番難しく、時間がないとついつい飛ばしてしまいます。テストのときに問題数が多いと確認ができなくて失点するのはこれです。
また、その答えからもう一段階考えを進めたり、必要な答え方(単位の表現とか)に直したりする必要がある場合もあります。

さて、①②③の解説は次回に。

  ( K )

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書いたら見えてくる

算数で出てくるものに、変化の仕方をとらえる、というものがあります。
例えば、Aという数字が、1.2.3.4.5.6...と変化するときに、Bという数字が、2.6.12.20.30.と変化しているなら、次にくる数字は42ですし、2.5.10.17.26.37と変化していれば、次にくる数字は50です。
言葉や数字で書いてあるのを見ただけではわかりにくいことでも、表に書いてみるとその関係が見えてきて、アッとひらめく確率は格段に上がります。そしてその変化をy=x(x+1)、y=(xの二乗)+1 という式に表すこともしやすくなります。

この変化をサッと紙に書いて数字を書き込んでいくといいのですが、習慣になっていないと書かずに頭で考えて解こうとします。それでは思いつかなかったりミスをしたりしてしまうのです。

表に書くことが習慣化していれば、中学の関数もすぐに理解できます。また、表とグラフの変換、グラフと式の変換もわけなくできるのです。
グラフもフリーハンドである程度の正確さでサッと書けるようなら、難しい問題でも解けるようになります。縦と横の軸を書いて、グラフの線を引いて、与えられてわかっている座標をサッと書き込めば、あとは関係を見つけるだけなのです。

中学の数学で関数でつまづく子どもはとても多いですが、その原因は実は小学校の頃に手を動かす習慣ができていないことに原因があるのです。
さて、タブレットで勉強をする時間が長くなって、関数の問題を解く能力は上がるのでしょうか。ちょっと嫌な予感しかしないのではありますが。

  ( K )

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式を立てること

公立の小学校に行った、または今行っている子どもに多い悩みが、算数数学の問題を解くときに式を書く習慣ができていないということです。
問題を睨みつけてしばし考えてから、突然筆算を始めて、答えが出たら、ハイこれ、みたいな感じで答えを書きます。しかし睨んでも思いつかなければ、適当に数字を組み合わせて答え風の数字にして解答欄に書いて終わり、というパターンです。

問題に書かれていることを式に変換することは、翻訳作業に似た作業ですが、なるべく早いうちから練習しないとクセにはなりません。つまり、式を立てるということは、習慣化しなければいけないことなのです。

しかし残念ながら公立小学校では、この指導が満足にはなされていません。いつまで経っても睨みつけて腕を組んで考え込むのです。
算数ならいざしらず、中学の数学になると、そんなふうに一発で答えまで道筋が見通せるような問題はほとんどなくなります。連立方程式なんて式も立てられないし、平方根が出てくると計算すら一歩も進みません。
式を立てることができたら、その時点で自分の考えが目の前にあり、それを覚えておく必要がなくなります。そうすればさらにその次の段階の思考に移れるわけです。例えば連立方程式なら、①の式を立てたら書いて、すぐに②の式を考えられます。
その準備として、簡単な式でも書き留めていくという習慣を身につけるのが小学校高学年の算数なのですが、なぜか書こうとしない生徒が増えているような気がするのです。

書くのが面倒くさいのでしょうか。書くことに慣れていないのでしょうか。タッチパネルやキーボードでないと入力できないのでしょうか…。
とにかく、指導あるのみ!なのですがね…。

  ( K )

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モニターから学ぶこと

学校にタブレット端末が普及した今になって、タブレットやスマホでの学習は頭に入らない、という記事が多く見られるようになりました。何でも、1日に1時間までは効果的なんですが、1時間を超えると逆にどんどん成績が悪くなるそうです。

すでに私達は、モニターから離れられない状況になっています。実際私もこの原稿をスマホを使って書いていますし、ネット検索もすればYouTubeも見ます。
しかし最近気づいたのは、モニターで見たことはなかなか覚えられないということです。
例えば料理を作ろうと思ってレシピをネットで検索して、それを見ながら作ったらまあまあ美味しくできるのですが、次に作ろうと思うと、段取りも材料もだいたい忘れています。本や雑誌を見ながらのほうがかなりましで、記憶に残る気がするのですが、さらに紙に書いてメモしたものなら、その紙の様子を思い出すことができて、全てとは言いませんがまあまあ覚えているものなのです。
車などの機械類を修理するときでも、ネットにはたくさんの情報があって、動画を見ながら作業することができます。しかし、1年もすればだいたい忘れています。取扱説明書を見ながらのほうが段取りは頭に残りやすく、さらに自分で状況をよく観察して、どこがどうなっているかをザックリとでも理解して作業すると、次は楽々と作業が進むのです。みなさんもそんな経験がないでしょうか。

つまり、ネットで調べ物をしても、それを紙に書き写さないと記憶には残りにくいのです。モニターで見ただけでは、理解は進みますが記憶には残らないのです。
ですから学習においても、理解を促進するにはモニターからの情報は価値があると思いますが、記憶に残すには、やはり従来の紙に書いて見て記憶するという段階が必須ではないかと思います。

1時間以上、タブレットやスマホで学習しても成績が上がらないという理由はこの辺にあるような気がするのです。

  ( K )

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素直さ

伸びる子の最大の共通点は素直であることだと思います。

今の成績は関係ありません。
すごく悪い成績でも、素直な子は、その気にさえなればどんどん伸びます。
逆に、けっこういい成績でも、素直でない子は、たいして伸びてはいきません。

これは、一緒に勉強していく上での最重要ポイントだとさえ思っています。

例えば、何か忘れ物をしたとします。
「あ、忘れた!」と言う子と、言い訳の説明から入る子がいます。

宿題をしていないとします。
「できてません」から始まる子と、「すみません」から始まる子がいます。

え?と思われるかもしれませんが、
これ、どちらも前者の方が素直な子の場合が多い。
かなりの確率で当たります。

後者は、私の顔色を伺っている場合が多いのです。
自分のためにやっているのではなく、
先生のためにやっている?怒られるからやっている?
そんな感じなのですよね。
でも、それでは、伸びないんです。

さらに、前者の場合、わかったふりは絶対にしない。
「わからんー」って字幕が出てるわ!って言いたくなるような顔をしたり、
「ここまでは、わかる」と自己申告してきたり、
「もう一回最初からお願いします」と言ってきたり、
そういう行動がとれます。

ところが、後者の場合、
わかっていなくても、イマイチ腑に落ちていなくても、
わかったような顔をして、やり過ごされる。。。

で、問題を解かせてみたら、やっぱ、わかってないじゃんーとなって、
タイムロスの連続。。。

これは、本当に、成績の良し悪し関係なく、起きるんですよね。

じゃぁ、なぜ素直なのに成績が悪い子がいるのかって?
それは、継続できないからですねー

つまり、
素直で継続できる子が、最終的に残っていく子なんですね。

( N )



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基準

地元公立から中受をしようとしている子の中には、
現状把握ができていない子が多いと、時々話題にしていますが、
これは、高校入試でも言えます。

集合授業をする場合、
たいてい、授業のレベル設定は、真ん中より少し上にします。

そう考えると、地元公立の場合、
市内普通科ギリギリレベルが基準ってことになります。

これをわかった上で、勉強を進めていかないと、
こんなはずじゃぁなかったのに…ってことになります。

学校では、とりあえず、このレベルまでは
特に問題のない子として扱われます。
ひょっとしたら、まぁまぁ賢い子として扱われるかもしれない。

ギリギリ基準点ぐらいの子なら、
普通科には、滑り込めそうな子たちですから。

でも、それって、高校に入ったらビリってことですよね?
わかって、満足しているのなら、それでもよいのですが、
わかっていない子の方が多い気がするので、敢えて。。。

( N )


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将来のこと

もうすぐ夏休みなので、家族と話をする機会も増えると思いますが
是非とも、将来のことについての話もしてほしい。

なりゆきのままに、自分の点数に合わせて、
高校選びをしている子があまりに多いんですよね。

将来、やりたいことがわからない、
将来、なりたいものがない、
未だに中学生からよく聞きますが、
中学生って、
そんなのん気なことを言っていてもよい年齢ではないと思うのです。

少なくとも、高校を選ぶ時点で、
自分の進む先が見えていなければ、
いったいどの高校を選べばよいのかすらわかりません。

点が足りてるから、普通科?
点が足りないから、商業や科技?
こんなんでいいのでしょうか?

まぁ、大きなお世話かもしれませんがww

でも、大学に行きたいのか?就職したいのか?
どんな大学に行きたいのか?どんな仕事がしたいのか?
それによって、行くべき学校って違ってくると思いますよ。

例えば、商業に行って、国公立大といわれても、
これはかなりの狭き門になりますし、
だいたい、受験科目の授業が無かったりしますからね。
それを、全て自分でやらなければいけないわけです。

スタートのレベルから考えて、
2年や3年で追いつけるとは到底思えません。

その気になったら、その時に・・・
なんて、悠長なことを言っていたら、
今更、手遅れってことにもなりかねません。

人生、思い立った時がスタート地点というのでも良いとは思いますが、
な~んにも考えていなくて、それは、どうなんだろう?

もちろん、進む道を決めろと言っているのではありません。
ただ、「わからん」ではなくて、考えようよということです。

どんな仕事が世の中にあるのかも知らないし、
どんなことに興味を持つのかもわからない。
でも、それって、降って湧いてくるのではなくて、
気にしているから、考えているからこそ、キャッチできることだと思うんです。

こういうことが好きかもしれない…
なんとなく興味があるな…
こんな程度でもいいのです。

小学校のころから、そういう意識をしていると、
何かの折に、気付くことがあったり、気になることがあったり、
そうこうしながら、進みたい道が見えてくると思うのです。

徳島の子たち、ちょっとのんびりし過ぎのような。。。


( N )


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解いた跡

算数や数学は、その解いた跡を見れば、
できる子か、できない子か、だいたいの想像がつきます。

できる子は、答えまでの式を辿ることができます。

できない子は、式の跡がない。
あっちに筆算ちょろちょろ、こっちに式ちょこちょこ。

関数や図形の問題なら、
できる子は、必ず、座標やら、長さやら、式やら、
丁寧な書き込みがあります。

できない子は、問題文中に与えられていることすら、
グラフや図に書き込んでいない。
それなのに、妙にぐるぐる塗り潰したところがあります。

きっと、頭の中もこんな感じなんだろうな~と想像します。


( N )


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式を残すこと

算数や数学の勉強をしていると、
途中式が書けない子の多さに驚きます。

これが、地元公立なら、
けっこう上位の子の中にもいるんですよね。

例えば、「工夫して計算しなさい」みたいな算数問題。
25×68×4

これ、普通は、
25×68×4=25×4×68
       =100×68
       =6800
みたいな式が残っていなければいけないのですが、

25×68×4=25×4=100=6800
とかやってるんです。

なぜ、それがイコールでつながってるのよー!って感じですが、
気になっていない様子。
というか「え?あかんのん?」って顔するんですよね。

「あかんわー」ww

考え方が合っていることは、想像できるけれど、
その式は、ないでしょ?w

答えだけ見て、丸を付ければ簡単ですが、
これを発見して、これが、なぜいけないのかを説明しないと、
本当の意味ではできるようにはなりません。
絶対に、先々で困りますからね。

面倒くさい作業ですが、
先生だって、面倒くさいことをしなければ、
生徒はできるようにはならないのです。

お互いに、面倒くさいことをしっかりとできるのが、
きっと、先生と生徒のいい関係です。ww


( N )


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人生の選択

宿題をしていない子に、その理由を聞くと、
「時間がなかった」
「やったけど覚えられなかった」
「疲れて寝てしまった」
これがベスト3でしょうか。ww

「じゃぁ、もう、勉強は諦めようか」と言いたくなります。

だって、
宿題は時間があるからするものではなく、
時間を作ってするものだし、
本当にやっても覚えられないなら、諦めるしかないし、
疲れて寝たとしても、
それは、どこかで埋め合わせしなければいけないことですから。

それが理由で、勉強しないなら、
そもそも勉強で何かをしてやろうなんて、考えない方がいい。

「人生、勉強が全てじゃないよ、
 わざわざ苦手なことで勝負賭けようとしなくても良いんじゃない?」
って思うんですよね。

好きなことだけして、楽なことだけしてでは、
生きていけないことを教えるのは
周囲の大人の役わりですが、

それを理解したうえで、自分が勉強ではないことを選択するのは、
いけないことでも、ダメなことでもなく、
正しい選択だと思います。

( N )


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計画性

整理整頓ができる子は、
計画性がある子が多いように思います。

「そのかばんの中、あなたの頭の中と同じよ」とか、
言いたくなることが、時々あります。

いろ~んなものが詰まっていますが、
どこに何があるのかがわからないから、すぐには使えない。

せっかく詰まっているものの意味がない。。。

そういう子は、計画性もあまりない。

「このテキスト、いつ終わるの?」なんて聞いても、
「さぁ?」だし、
「何周するつもり?」なんて聞いても、
「ん?」って感じ。。。

これって、勉強を通して身につけてほしいことの一つだし、
社会に出たら、最も必要なことの一つだと思いますよ。


( N )


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ちょっとしたことだけど…

伸びる子は、「毎日少しずつ」とか、「必ず、毎日」とか、
そういうことができる子が多いものです。

そして、体調や行事、用事などで出来なかった日の分は、
必ず、すぐに取り戻します。

伸びない子は、これが特に苦手です。
宿題もまとめて一気にやるし、
「必ず」なんて言葉は存在しません。

「風邪ひいて、できませんでした」
「部活があって、できませんでした」
「家の用事があって、できませんでした」
でも、その分を今週中に仕上げようなんて気はさらさらない。

そして、お母さんも子供と一緒に言い訳。。。
最近でこそ、このブログのせいか、こういうことは減りましたが、
昔は、よくありました。

「今週は、お友達の誕生会に呼ばれたので、
 宿題できていないんです。(・・・大目に見てやってください・・・)」
って、お母さんが子供より先に私に言ってました。
こりゃダメだ…って感じです。

できるようになる子のお母さんなら、
誕生会に呼ばれているなら、それまでに片づけられるように、
日々の勉強に少しずつ上乗せして仕上げさせます。
もし、仕上がらなかったら、それを子供自身に説明させます。
絶対に、先回りして言ったりはしません。

こうやって、社会に出てから必要なことも、
少しずつ身に付いていくのだろうと思います。

ちょっとしたことかもしれません。
でも、その積み重ねが、大きな差になるのです。

( N )


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タイプもそれぞれ

ひとことにトップ層と言っても、
皆、タイプもそれぞれ違っています。

例えば、
間違えると、腑に落ちるまでにものすごく時間がかかる子もいれば、
「あ~、そうか」って、すぐに納得する子もいます。

どっちがいいとかではなくて、どちらも一長一短です。

腑に落ちるのに、ものすごく時間がかかる子は、
けっこう細かなことまで気になって、追及せずにはいられません。
だから、なかなか進まない。
でも、進んだ分は、確実に腑に落ちているので、
かなりの確率で、ものになっています。

一方、すぐに納得する子は、どんどん進めます。
「今の、あやしいな?」と思うときは、
私も止めて、質問したり、説明したりするのですが、
自分が気になっているわけではないので、
さらっとスルーしています、きっと。

そうすると、ものすごく進んでいる割には、
取りこぼしていることが多い状態になります。

その結果、どちらも同じ程度の成績になります。
学校と同じ進度の子と、1年分先取りしている子が、
同じ成績を取ってくるわけです。
一見、先取りしてる子の方ができるみたいに見えますけれど、
実はそうではないのです。

おそらく、かけている勉強時間は、
先取りしている子のほうが多いはず。

それが、先で生きてくるかどうかは、
その子次第ですが、それぞれにタイプが違うので、
自分に合った勉強法で進めつつ、
自分の弱点を見つめていかなければいけませんね。


( N )


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夏休みに向けて

夏休み前が来ると、
長い夏休み、何をするべきか…という質問が必ずあります。

まぁ、受験生たちにとっては、
学校の授業が止まっていて、なおかつ、
自分の時間がふんだんにある最後の長期休暇なので、
まさに、勝負の夏!といったところでしょう。

少々背伸びをした受験の場合は特に、
夏休みの間に、どうにかして追いついていこうと考えざるを得ません。

しかし、小学生の場合、
夏休みぐらい、机に向かう時間を減らして、
大切な経験をいっぱいしてほしいと思います。

お母さんと洗濯や掃除をしたり、料理をしたり、
お父さんと土いじりをしたり、家の中のどこか具合が悪いところを直したり、
そういう日常の経験です。

昨日の熊川先生の記事ではありませんが、
長期休暇だから、キャンプだ、サーフィンだ、家族旅行だ!なんてかしこまらなくていいのです。
体験は日常の中にこそ転がっています。

もちろん、親にとってみれば、
家事なんて、さっさと自分で片づけたほうが、よほど早く仕上がるでしょう。
なんなら、キャンプに行ってくれれば、のんびりできます。

しかし、普段の2倍の時間がかかっても、
一緒に掃除したり、料理したり、草むしりをしたりすると、
当然沈黙ですることはないでしょうから、色々と話をして、
時には、手を切ったり、虫に刺されたり、そんな体験こそ、大事だと思うんです。

そういうところから、想像力だったり、思考力だったり、
いろいろなものが培われているように思います。

私自身は、小学生のころを振り返ると、
やはり、そういう体験はとても多かった記憶があります。

祖母が調理師だったので、食事前の台所には、いつも祖母がいて、
食べることがあまり好きではなかった私に、
あれこれ料理を手伝わせてくれていました。

簡単な料理の下ごしらえから始まって、
とにかく、今、作っていることの解説をしながら作ってくれるのです。
そして、できそうなことは触らせてくれていました。

気が向いたときに、ふら~っと台所に行ってやるだけですから、
もちろん、失敗もたくさんしました。
しかし、それこそ貴重な体験だったわけです。

父は、不規則な時間帯の勤務が多かったので、
子供の暇な時間に家にいることも多く、
猫の額ほどの庭はもちろん、隣の空き地や、近くの山によく一緒に行きました、

植物のこと、虫のこと、鳥のこと、モノづくりのこと、
色々な話をした記憶があります。
かしこまって話をするのではなく、その時その時、目に飛び込んできたものをネタに、
あれこれと話題は膨らみますよね。

夏休みの工作も手伝ってはもらっていましたが、
工具なども、こうやるとケガをするという説明を受けても、
当然、手を切ったり、擦ったり、しますよね。
そうやって体験しながら、覚えていくのだと思います。

子供たちの話を聞いていると、
とにかく、そういう何でもないような身近な体験があまりに少ない気がしてなりません。

先日も、飛行機雲のことを糸と針に例えた詩があったのですが、
その糸と針が何を例えているのかがイメージできないのです。
しかし、それって、机に向かって、飛行機雲というのはこういうもので…
なんて思えることではないと思うんですよね。

ある日、空を見上げた時に見た飛行機雲の記憶があってこそ、
その詩のイメージが思い浮かぶのです。

些細なことのようですが、
そういうことから、人生って豊かになっていくのではないだろうか…と思うのです。
人生の豊かさにつながる些細な体験をたくさんしてほしいな~と思っています。


  ( N )

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お金による教育格差

最近、お金がない家の子どもは、塾などの教育の機会を受けるチャンスが少ないので不利だ!お金による教育格差が生まれている!
というような意見をしょっちゅう目にします。
塾はもちろんのこと、私立の学校に行かせること、習い事に行かせること、家族旅行やイベント事に費用をかけることで体験を増やすこと、などに格差が発生してしまうので、お金がない家の子どもはそもそも不利であり、それを放置することは不平等であるといった意見です。

そりゃ塾も私立校も多少は進学に関係するでしょうが、塾に行けば必ず成績が上がるわけでなし、私立に行ったら得になると決まっているわけでもありません。

一番気になるのは、子どもにお金をかけて、家族旅行に出かけろとか、季節のイベントは家族でちゃんとやろうとか、習い事や〇〇体験みたいなものには当然行かせた方がいい、といった体験にお金と時間をかけることが大切なので、お金がたくさんある家の子供のほうが有利になると、さも当然のようにいうことです。

私はそうは思いません。

習い事はやることが決まっていますし、体験コースはそもそも体験コースであり真の体験ではありません。単なる真似事です。家族旅行も子供たち自身で計画するならまだしも、親が決めたところに車で連れて行くようでは(しかも道中はゲームしていたり…)体験などと言えるものではありません。ああ、面白かったで終わりです。思い出にはなるでしょうが、単なる思い出です。

体験にはお金なんか、そんなにかかりません。子どもに自由な時間と決定権があれば、勝手にいろいろ体験するのです。そしてそれは単なる思い出ではなく、記憶に焼き付く、心に染み込む、貴重な体験となるのです。

お金の不利なんか、そんなにありません。大人の勝手な思い込みで作ったつまらない体験のレールに子供を載せて、さも体験させたぞと思い込むのは意味がないのです。そして、そんな大人の世界のちょっとズレた変な話しを、せめて子どもたちは真に受けないでほしいものだと願っています。

  ( K )

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田舎のアドバンテージ

農業の農という漢字に注目したついでに、農業の大切さについても述べてみたいと思います。それは食料生産という側面ではなくて、農業をすることによって得られる知識や経験、さらには悟りとも言えるものです。

本格的な農業でなくても、家庭菜園でも庭の花作りでもいいのですが、田畑の仕事をしていると、自ずと成長することの意味を考えてしまいます。
たくさんびっしり種を撒けばいいものでもなく、適度に間引きすることが全体の収量を上げるとか、種まきの時期が早すぎたり遅すぎるとどうなるかとか、雑草を抜かないといけないわけとか、肥料を適宜やらないと上手くは育たない(けど枯れはしない)とか、そういうことを考えていると、嫌でも(ならば人間ならどうか?)と考えます。すると、植物を育てることと子供を育てることには、たくさんの共通点があると嫌でも思い知らされます。また大人になること、成長することの本質にもぶつかるでしょう。

しかし残念なことに、徳島市内では農業あるいは植物を畑で育てた経験のある人は減り続けています。ひょっとするともっと郊外の町村でもそうかもしれません。

徳島で育つと都会の価値観が感じられないから教育上不利だ、とよく言われます。確かにそれはそうでしょう。競争も刺激もあまりにも少ないと思います。しかし、だからといって諦めてもしょうがありません。田舎ゆえのアドバンテージを見つけて、それを味方につけて勝負するよりないと思うのです。
その田舎のアドバンテージとはまさに、この植物を育てる体験だと思います。それによって得られる体験は、都会暮らしの子供では得られない、圧倒的な実体験なのです。これを活かして勝負しないでどうしましょう。

鉢植えでは上手く育てるのは難しいですし、学び取ることも少なくなります。どこかの畑で植物を育てる機会があるならば、積極的に利用してみることをおすすめします。

  ( K )

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言葉の意味を考える(農)

前回は商という漢字の意味を考えましたが、今回は農です。この農という漢字も農業関連でのみ使う漢字ですが、その単体の意味がよくわかりません。

辞典で調べても「田畑を耕して穀物や野菜などをつくる。」と書いてありますから、それ以外なんの意味がある?と思いがちですが、もう少し根本的な意味を探ってみましょう。

農という部分をつくりに持つ漢字を探してみると、「濃」と「膿」を思いつきます。濃(こい)は、さんずい偏に農と書きます。これは、水に混じっている内容物が多く含まれていて充実していることです。海水を干していくとどんどん濃くなってやがて塩が出てきますが、その様子が濃いという漢字の元々の意味でしょう。
また膿(うみ)は、にくづきという偏に農というつくりになっていて、体の中で自然に湧き出すように作り出されてくるもののことです。これもだんだんと自然に増えていってしまいます。

要するに農という漢字には、自然と現れて増えていくこと、という意味がありそうです。それならば、農業の農というのは、植物が育って勝手に大きくなっていくのを見守りながら、最後に収穫する仕事であると考えると納得がいきます。野菜や果物は人間が作っているものではありません。植物の成長を人間が見守って、ときには環境を整えたりして手助けをしているだけのことなのです。

こういう漢字がもつ本来の意味を考えることは、新しい発見につながります。とても面白いと思うのですが、こういう勉強の中にある面白みがなかなか伝わらないのが、今の教育の残念なところだと常々思っています。

  ( K )

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言葉の意味を考える(商)

商という漢字は普通は商業・商売という商いに関することとして使われます。しかし小学生にとっては、商といえば「割り算の答え=除法の結果」と習います。驚いたことに商は、積・和・差よりも早く一番に教科書に登場するのです。
積・和・差は漢字の意味と計算の内容とをつなぎやすいのですが、商という漢字からは、なぜ割り算の結果なのかということが非常に見えにくい上、説明もありませんから、そういうものだと丸暗記している生徒がほとんどでしょう。

商いというもののそもそもを考えてみると、何処かで何かが必要なのにそれがなくて困っているということがわかったときに、そこへその品物を持っていけば、買ってくれて利益が出るはずだ、という考えを実行することです。
とりあえずその品物が塩で、ある山間部の村に持っていけばいいということだったとしましょう。そうしたら塩を作っているところに行って塩を仕入れます。仮に10キロ1000円で30キロ3000円分仕入れたとします。そしたらそれを村まで担いで運びます。1日かけて運んだらその村で荷を解いて売るのですが、丸々全部を買う人はいないでしょうから1キロあたりいくらの売値にすればいいか考えなくてはいけません。仕入れは1キロ100円ですからそれ以下で売ってはいけません。ご飯代も草履代もかかっていますから利益を乗せなければいけないのです。
ならば1キロ1000円で売れればいいですが、もし高いと言われたら4割引の1キロ600円が最低ラインかなとか、100グラムなら70円もらおうとか、いろいろ考えるのです。しかしそこには、必ず小さく分けるという計算が含まれています。
つまり商いというのは大きな仕入れを小分けにして売値を決めるという作業ですから、商いはもっぱら割り算をすることなのです。すなわち、小分けにして(=商)売る(=売)ことが商売なのです。

こう考えると、割り算の結果に商という漢字を当てる意味がわかります。算数のことなのですが、国語や社会の勉強にもなるいい教材なのです。しかし、なぜか放置されたままの不思議な漢字ですよね。

  ( K )

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作文から見えること

国語の作文が苦手という子は多いです。おしゃべりが上手な子でも作文は苦手、という子が多いところが不思議ですが、それは作文の書き方を教えてもらってないからだろうと思います。
その上、クラスあるいは学年に一人か二人は、他の科目はぱっとしないのに作分だけは妙に上手で、コンクールで賞をもらったりする子がいて、余計に作文は特殊な能力で自分にはそれがないんだと思い込んでしまっている子もいるように思います(私の子供の頃がまさにそれでした)。

作文や小論文を入試にしているところは昔からありますし、最近ではより一層その傾向は加速している感があります。
ではなぜ作文能力を試験でチェックするかというと、作文からは考える能力が簡単に見えてくるからです。ですから中学入試の作文とかはもちろん、最近では医学部受験でも小論文的な文章を書かせるところが多いのです。

しかし、冒頭でも述べたとおり、作文は書き方を習って練習すれば、そこそこの文章が書けるようになります。たいした内容ではなかったとしても、減点されないレベルとかバカには見えないレベルの作文なら書けるのです。
ところが、学校では作文の書き方を丁寧に指導するところが少ないのが現状です。県外の私立校はそういうことも教えているようですが、徳島の場合は……

ですから作文に関しては、自主的に学ぶことが大切です。本屋に行けば、作文能力を上げるためのテキストも売っていますし、もちろん塾なら、書き方の基本を教えますし、その場で詳しく解説に添削にと指導してくれます。

一旦コツをつかんでしまえば、感想文でも説明文でもレポートでも何でも書けるようになりますから、できれば早めにマスターしておくに越したことはないでしょう。

実は、子供の頃に見たあの超作文の上手い子たちは、元々才能があったのかもしれませんが、実はかなりの部分、親が書き方をサポートしていたのかなと思います。そして、コンクールに出した文章は親が添削しまくったものだったのか!と気づいたのは、もう大人になってからのことでしたがw
純朴というかなんというか…

  ( K )

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中位層の高校選び(続き)

昨日の続きです。

やっぱり、勉強はキライで、
将来のことも「わからん」で通すCさん。
ことごとく勉強を避けます。

志望校調査には、市高と書いてはいますが、
だんだんと、それも危うい成績になってきました。
そりゃぁ、勉強しなければ、そうなりますね。

Aくん、Bさんは、ここで、お母さんが強制的に勉強をさせましたが、
Cさんの場合は少し違っていました。
「ここまで話しても、したくないなら、それでいい。。。」

先に諦めたのはお父さんお母さんでした。
「このまま下がって、行きたい学校に行けなくなっても、
 それはそれでこの子の人生じゃないだろうか?」と。

結局、Cさんも徳商に行きました。

どれが正解なのかはわかりません。
強引に勉強させて、普通科に滑り込ませた結果、
結局普通科ではうまくついていけずに終わる子もいますし、
中退してしまった子もいます。

一方で、入ってしまったら、頑張って、
それなりになんとか大学へ進学した子もいます。

実業校に下げたことで、自分にとっては余裕のあるレベルになって、
のびのびと高校生活を謳歌できた子もいます。

逆に、下げてしまったことで、
大学に行きたいと思ったときには、勉強していない教科が出てきて、
諦めざるを得ない状況になった子もいます。

人生、一つのことしか体験できませんから、
どっちがよかったのかは、だれにもわかりませんが、
見ていて思うことは、
自分で考えて、自分の意志で行動していなければ、
後悔した時には、誰かを恨むんだろうな…ということです。

だからこそ、中学生には、自分で考えて行動してほしいと思います。
そして、小さいうちから、
自分で考えて行動することを習慣にしておくべきだと思うのです。

一度しかない人生ですから。。。

( N )



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中位層の高校選び

さて、今日は、もう少し下がって、中位層。
基礎学300点くらい。
附属中学の人には、「それ真ん中ですか?」と言われそうですが、
地元公立では、これは真ん中より少し上です。

そういう子たちの高校選びはと言えば、
多くが「行けるところに行く」ww

つまり、あまり高校には興味がなく、
友達と一緒のところに行くとか、友達が行かないところに行くとか、
点数が足りてるところに行くとか。。。

オープンスクールのころには、そういうことすらあまり考えていなくて、
まともにオープンスクールに行っていない子もいたりします。

もちろん、そうではない子も、中には、いますが、
見ていると、どうもそういう子が大多数です。

そうすると、上位層やトップ層よりも、
もっともっと家族の影響を色濃く受けます。

「勉強はキライ」と宣言していたAくん。
だったら、科技高とかの方が良いんじゃないの?と、私は思いましたが、
お母さんが、頑として、「普通科しか考えられません!」と言うのです。

Aくんは、勉強が嫌いですから、当然、勉強はあまりしません。
中3になったからと言って、特に変わることはない。
ところが、お母さんの執念が、Aくんをその気にし始めました。

結局、中3後半は、お母さんと二人三脚で、けっこう勉強しました。
ほとんどべったりで、毎日、お母さんと勉強してました。
結果、城北に滑り込みました。

同じように、勉強が嫌いでも、違うパターンもありました。
勉強はキライだし、将来のことはわからないけど、
とりあえず、志望校調査には城南と書いていたBさん。

最後の最後まで、勉強を避けようとして過ごしたように思います。
ところが、Bさんも、お母さんが強い。ww
見張って勉強させていました。

それでも、過去問を解く時期になって、まだ、
隙さえあれば答えを写してたBさん。
なんだか、親子のバトルだなぁ。。。と思いながら見ていましたが、
まぁ、そんな調子でしたから、成績はそうそう上がりはしないですよね。

結局、徳商に下げて受験しました。

こんな逞しいお母さんばかりでもありません。

その話はまた明日。。。

( N )



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上位層の高校選び(続き)

基礎学400点ぐらいの子たちの高校選びの続きです。
普通は、城東、城南、市高、北高、候補に挙がるでしょう。

多くは、距離的なことや、
このところ、かなり明確にランキングがついてきているので、
そんなことも考慮して考える場合が多いように思います。

意外と知らない人が多いのは、
学区内と学区外の点数差から生まれる違い。

例えば、学区内の子なら、
北高普通科よりも、北高国際英語科の方が難しい。
国際英語科がダメだったら、普通科にスライドします。
「国英なん?すご~い!」なんて聞きますよね。

ところが、学区外の子からすれば、
普通科がダメだったら、国際英語科にスライドということを考えます。
全学区でとってくれる国際英語科よりも、
学区外の普通科の方がボーダーが高くなるのです。

初めから国際英語科を希望した学区外のCくんでしたが、
「なんで普通科にしなかったの?」と、ママ友に言われたと
お母さんのテンションだだ下がりだったことがありました。

いやいや、お母さん。
普通科じゃなくて、国英に行きたかったんだから、どうしてテンション下がります?
って思いましたが、ママ友関係というのは、なかなか大変そうです。ww

城南の応用数理なんかも同じですね。
こういう現象が起きていないのは、市高だけです。

で、何が言いたいかというと、
上位層は、専門学科と普通科の英数クラスに分散しているということです。
専門学科の下に、普通科英数クラスがあるわけではありません。

もっと言えば、市高だって、単純計算して、40番までが理数科ではないはず。
理数科のオンザバブルチームと、普通科の英数クラス上位は、
混じり合っていますよ、絶対。
学年が上がれば、もっと混じり合うと思います。

各高校の進路状況はHPに掲載されていますから、
そういうのもしっかりと加味して、
自分が、高校に何を求めるのかをよく考えておきたいですね。
その上で、オープンスクールに参加すれば、きっと見えるものが違います。

もちろん、3年間過ごすわけですから、
勉強ばかりでもありません。
行事や、学校の雰囲気も大事です。

しっかりと自分の目で見て確かめて、
みんなの意見も参考にしながら、
最終的には自分で決めてほしいと思っています。


( N )



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上位層の高校選び

さて、今日は少し下がって、上位層のお話。
ここでいう上位層は、市内普通科英数クラスレベルの子たちです。
基礎学で、400点くらい。

トップ層の子たちとは、少し違ってきます。
理数科は完全に圏外ですが、大学には行きたいと考える子がほとんどなので、
いわゆる旧総選校のどれにしようか…と考えますよね。

Aくんの場合は、特に将来の希望は具体的ではありませんでした。
ただ、国語が極端に苦手で、他はいたって普通。

そこから、お母さんは、理系だと考えました。
私としては、理科・数学が得意でもないけどなぁ?と思いましたが、
お母さんは、強力に阿南高専を勧めていました。

本人の気持ちもまだ定まっていないので、
普通科に行って、3年間の猶予を持つこともいいのでは?
と提案してもみましたが、
そこはお母さんの押しの一手で、結局、阿南高専に行きました。

同じような成績のBくんは、
「決まってないなら、とりあえず、普通科でしょ?」と言うお母さんでした。
城北に行って、徳大工学部に行きました。

最終的に、二人とも、工学系の仕事について頑張っているようです。

これはもう、家庭それぞれの考え方の違いです。
「大学は当たり前」と思っているご家庭もあれば、
「マスターまでは当たり前」というご家庭もありますし、
逆に、「大学なんて」と考えているご家庭もあります。

ただ、その考えは、大きく子供に影響を及ぼします。
家庭の考えは、一つの選択肢として、
最終的には、自分の頭を使って考えてほしいなと思います。
少なくとも、そうすれば後悔はしないので。。。

( N )


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プロフィール

Author:自律学習ゼミ
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
2013.7.19.
・・・・・・
それから早10年が過ぎようとしています。ブログは、情報も古くなっていくので、5年分ぐらいが残るように、日々、刷新しています。2022年度より、自律学習ゼミとして、教室も移転し運営しております。「いったいどんな塾なの?」と興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧ください。
2023.5.17.


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